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463 お手伝いしよう!起きてくれますように!

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『お寺の和尚さんが♪』
「かぼちゃにょたにぇを♪」
『まきました♪』
ぴゅいきゅい『『め~がでちぇ♪』』
『『ふくらんで~♪』』
『『『は~ながさいて♪』』』
みゃ『じゃんけん♪』
『ぽん!なのだ~♪』
あんよでじゃんけんぽん!

「ふあ~まけちゃ~」がくっ
『ぼくのかち~♪』
ぴゅいきゅい『『ハクつよい~』』
『『どうして~?』』
『『『ひとりがち~』』』
ハク、じゃんけん強いです。連勝です。

『ふふ。じゃんけんをあんよですれば、みんなで出来るなんて、よく思いついたわね~サーヤ』
「えへ~?ぐーちょきぱー♪」
おばあちゃんにほめられちゃった♪だってハク達も一緒に遊びたいもんね!

〖あ~ん♪みんな可愛い~♪〗
みんなで、おばあちゃんに手遊びとかを教わってると

きゅるる『ジーニ様』
〖絹?どうしたの?〗
きゅるるん『『『このこ』』』
きゅるるん『『『『おきそう~』』』』
こくん『もぞもぞしだした』

ねんねしてた光の精霊さんが、おっきしそうだよって、絹さん親子とみあちゃんが教えてくれました。
光の精霊さんはいつの間にか、いつものかご型お布団でねんねしてました。一体どれだけ用意してあるのかな?

〖あら。影の功労者のお目覚めね〗
みんな、わらわら集まってきました。精霊さんたちはみんな心配そうなお顔です。でも、それだけじゃないみたいなお顔もしてます。
『あらあらまあまあ。それが分かるのね。えらいわサーヤ。みんな、複雑な気持ちでしょうね』
「う?」
そうなんだね。そうこうしてると、

『んんん~ふわぁ~。ふかふか~』
光の精霊さん動き出しました!
おててぐい~って伸びしたと思ったら
『ん~ふかふか~。おやすみなさい~すや~』ぱた
また寝ちゃいました。分かるよ~おふとん、ふかふか気持ちいいよね~

〖ええ?また寝ちゃうの?でも、無理には起こせないわねぇ〗
〖どうしましょう。もう少し寝かせてあげますか?〗
〖そうですね。寝かせてあげましょう。疲れてる所ではないでしょうし。ただ、食事もさせてあげたいので、出来れば一度起きて欲しいのですが〗
神様たちも、困ってます。
しょっか~ずっと寝てたんだもんね?栄養とらないとダメだよね?じゃあ、

「おばあちゃん、おかゆ?しゅーぷ?じぇりー?おうどん?くじゅゆ?しゃゆ?」
ご病気の時のご飯の方がいいよね?

『あらあらまあまあ、そうねぇ。よく気づいたわね。白湯まで覚えてたのね。いい子ね。そうよね、いきなり固形物はだめよね。胃に負担がかからない食べ物を用意してあげましょう』
いい子いい子されました。
「えへ~♪」

『山桜桃ちゃん、春陽くん、手伝ってもらえるかしら?何が食べられるか分からないから、いくつか作っておきましょう』
『はい!』
『分かりました!』
しゅたっ!と、山桜桃ちゃんたちも準備オッケーです。

『サーヤ、悪いけど、例の葛粉少し使っていいかしら?とろみが少しあった方がいいと思うのよ』
「あい!もちりょん!」
葛まんじゅうはもう少し我慢できるよ!おからだ治す方が大事だよね!
『いい子ね。ありがとう。サーヤも手伝ってね』
「あ~い!」
がんばるよ!

『ぼく達も手伝うよ~』
ぴゅいきゅい『『おやさいとってくる?』』
『『果物とってくる?』』
『『『なんでもいって~』』』
みゃあ『てつだうにゃ!』
ちびっこもやる気満々!

『あらあらみんないい子ね~。それじゃ、絹さんたちと、みあと姫ちゃんは、光の精霊さんをお願いね』
きゅるる『まかせて』
きゅるるん『『『『『『『おまかせ~』』』』』』』
こくん『まかせる』
『何かあったら姫が飛んでって知らせるのだ~』
『あらあら、頼もしいわね。お願いね』

おばあちゃんがパキパキお話を
『ハキハキね』
しょうともゆー。
『サーヤ?』
ハキハキお話を進めます。
「がんばりょ~」
『話を逸らしたわね?』
なんのことかな?

そんなこんなで、光の精霊さんの優しいご飯作りました!
ついでに、

『ゼリーとプリンなら、みんなも精霊さんも食べられるしね?』
と、言うことで、たくさんみんなおてつだいして作りました。

「がんばっちゃ」ふい~
『たくさん卵割ったね~』
ぴゅいきゅい『『かわむきも~』』
『おててが果物の匂い~』
『いっぱいむいたもんね~』
『『『まぜまぜもしたよ~』』』
みゃあ『うつしかえたりもしたにゃ』

『みんなお手伝いしてくれたから、特別にね』
って、お味見もさせてもらいました。

『スープもポタージュスープだけでもこんなに出来るんですね』
『まさか先日のブロッコリーの芯がこんな綺麗な色のスープになるなんて』
そうなのです。お野菜のポタージュスープだけでも、ブロッコリー、コーン、じゃがいも、かぼちゃに枝豆。色とりどりです。
もちろん、こっちもお手伝いしたよ!

『胃が慣れてきたら、蒸したお野菜や白身のお魚とかも出しましょうね』
『蒸し料理、サーヤちゃんも体にいいって言ってました』
『体が弱っている時にもいいんですね』
『そうね。栄養素もあまり流れ出さないし、柔らかくできるしね。お魚はふっくらとするわよ。逆にこういう時は油物とかは控えてね』
『『はい!』』
いいお返事です。

『お粥も作ったし、炊いたご飯があればミルク粥にもできるしね。おうどんは、あとでゲンさんに打ってもらいましょう』
「おうどん⋯」じゅるり
食べたい。

『サーヤは相変わらずうどん好きね?』
「あい。すち。ほうとうちょか」じゅるり
『まあ、お味噌しだいね。それは⋯』
「しょうでちた」がっくり
お味噌~しょうゆ~おいちゃん、はやく~

『凛さん、飲み物はどうしますか?』
『そうねぇ、お白湯と、そうね、はちみつとレモンで飲みやすい経口補水液を作りましょう。あとは、オレンジやリンゴでジュースも作りましょうか。葛湯とかもいいわね』
『『分かりました!』』
なんやかんや、沢山できました!わ~い!

『さあ、戻りましょうか』
「あ~い!」
『『はい!』』
『もどろう~』
『『『『『おー!』』』』』

   たくさんのお料理を作って、みんなで光の精霊さんのところに戻ります。

「おっきちたかにゃ~?」
『どうかな~?』
ぴゅいきゅい『『おふとん』』
『『気持ちいいもんね~』』
『『『おきたくないよね~』』』
「にどにぇ、ちあわしぇ~」
『わかる~』
ぴゅいきゅい『『ぜいたくぅ』』
『『絹さんのお布団』』
『『『きもちいいもんね~』』』
「にぇ~♪」
絹さんのお布団は最高です!

『あらあらまあまあ。サーヤ、みんな?二度寝はダメよ?』
「うにゅ~」
『『『『『ええ~』』』』』
気持ちいいのに~

『凛さん、サーヤの寝起きは毎朝そんなこと気にしてられない気が⋯』
『そうだよなぁ?普通に起きれたこと、あったか?』
『『⋯ないですね』』
『『だよな(ね)~』』
「ぶ~」
フゥたちも山桜桃ちゃんたちもひどい~。そんなしみじみと~。サーヤはちゃんと、ちゃんと⋯ちゃんと?
「ありぇ~?」
なんか、ない?
『ないでしょう?普通に起きれたこと⋯』
『サーヤは起きてるんだけどな~』
『『非常に残念です』』
「ぶ~」
でも、サーヤ、悪くないと思う~
『そうなのよね~』
『サーヤは悪くないんだよな~』
『『むしろ被害者ですよね』』
「ぶ~」
そうだよね~?

『あらあらまあまあ。そうなの?』
『『はい』』
『『そうなんです』』
「ぶ~」
きっと明日からは大丈夫じゃないかな~?
『さあ、それは⋯』
『どうだろなぁ?』
『『サーヤちゃんですから』』
「ぶ~」
どういう意味~?
『あらあらまあまあ』
「ぶ~」
明日になったらきっと大丈夫だよ。多分⋯?


〖あら。戻ってきたのね?おかえりなさい〗
戻ると、気がついたジーニさまがおかえりなさいしてくれました。

「たぢゃいみゃ~。おっきしちゃ~?」
ジーニ様に聞くと、代わりに結葉様と、エル様が
『まだなのよぉ。大丈夫かしらぁ?』
〖直に起きると思うのですけどね〗
と、教えてくれました。
「しょっか~」
まだなんだね~。

『まだ起きないの~?』
ぴゅいきゅい『『どうしてかな~?』』
〖う~ん。どうしてでしょうねぇ〗
シア様も心配そうです。でも、当の光の精霊さんは、気持ちよさそうにすやすや寝てます。

『ねえねえ』
『サーヤの起こし方は?』
『あ~』
『おいちゃんしきの』
『おこしかた~?』
「うにゅ?」
フライたちと妖精トリオはなんのことを言ってるのかな?

『あ~あれかぁ』
『じゃあ、準備しないとね』
『『準備します』』
「うにゅ~?」
フゥたちと山桜桃ちゃんたちは分かったみたい?

『あらあらまあまあ、何だか私も分かった気がするわぁ。そうね、ゼリーなら、いい匂いがするんじゃないかしら?飲み物は、レモンとはちみつで作ったあれかしらね』
「うにゅ~?」
なんで、匂い?

『サーヤ~。光の精霊さんまだ起きないね~』
「しょだね?」
なんで大っきな声?
ぴゅいきゅい『『おっきちないなら~』』
『『食べちゃおうか~』』
「うにゅ?」
食べちゃう?
『『『たべちゃお~』』』
みゃあ『ココロも食べるにゃ!』
え~?そんなことしちゃ
「ぢゃ⋯」
『だめ~わたしの~』
「うにゅ?」
あれ~?誰の声?

『やったあ!』
ぴゅいきゅい『『おっきちた~!』』
『『サーヤ作戦』』
『『『だいせいこう~♪』』』
「うにゅ?」
え~?サーヤ作戦?

『いいにおい~わたしにもちょうだ~い』

「ふあ?おっきちた~?」
なんでぇ?お布団かぶったまま、むくって光の精霊さんが起きました!
『あらあらまあまあ。ほんとに成功しちゃったわね』
〖食い意⋯じゃなくて食いしん坊決定かしら?〗
〖まあ、なんにしろ、起きてよかったです〗
〖そうですね。体も問題ないようですね〗
神様たちがほっとしてます。

『『『光の~ぉ』』』
らんちゃん、なるちゃん、ひょうかちゃんは抱き合って喜んでます。
『『『良かった』』』
だいちゃん、はーちゃん、みーちゃんもほっとしてます。
『『おばか。おはよう』』
あげはちゃん、ぼたんちゃん、なぜそこでツンデレ?

『良かったですわぁ』
『良かったにゃ』
『もう大丈夫ですわ。お母様を助けてくれてありがとう』
『ありがとう。気づかなくてごめんなさいねぇ』
『お陰で助かった。ありがとう』
精霊王様たちと結葉様、精霊樹さんも次々と話しかけるけど
『光の精霊様、申し訳ありません。もっとはやく、おもいだしていれば』
『モウシワケアリマセン』
レンゲとアカシアだけは謝ってます。
光の精霊さんはというと、ポカーンとしてます。それで

『あれぇ?私、寝てるうちに、巨人の世界に来ちゃった?もう一回寝たら元に戻るかな?寝よう』
もそもそって潜っちゃいました

『『『いやいやいや』』』
『『『起きろよ』』』
『『光の。起きる』』
ぺいって白黒コンビがお布団をはいじゃいました。

『あ~、ふかふか~かえして~』

光の精霊さん、よっぽどお布団気に入ったんだね。わかるよ~。でも~またねんねする前に~

「ひかりにょしぇいれいしゃん、じゅーしゅ、のみゅ?」
『飲む』
こくこくこく。とっても素直に飲む精霊さん。一気飲み?食器は妖精さんたち用のだよ。

「おいちいじぇりー、たべりゅ?」
『なんだか分からないけど、食べる』
ぱくぱくぱく。これもあっという間に食べる精霊さん。やっぱりお腹すいてたんだね。

『美味しい。無くなっちゃった』しゅん
あらら、今度は落ち込んじゃいました。

『あらあらまあまあ、そんなに急いだら胃がびっくりしちゃうわ。まだあるからゆっくり食べるのよ』
『分かった』
おばあちゃんがそう言って新しいゼリーを渡すと、今度はゆっくり食べてます。
『美味しかった』
『そう。良かったわ』
おばあちゃんが食べ終わった器を受け取ると
『おなかいっぱい。眠い⋯寝る⋯』
ぱたっ
『すーすー』
ぱたっと、倒れたと思ったら、そのまま寝ちゃいました。

「あ~ねんね」
『そうねぇ。暫くはこんな感じじゃないかしら?』
「そうにゃの?」
〖そうですね。しばらくは様子をみましょう〗
「しょっか~」
エル様とおばあちゃんが言うなら間違いないね。

でも、ご飯食べてくれてよかったね。

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