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♡アワビでございます♡
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波止場で大迫大二郎がクーラーボックスの上に座り夜釣りをしていると、背後から声をかけられた。
「ラーメンいかがですか?」
大二郎が振り向くとそこには若い綺麗な女性が、割烹着姿で立っていた。
「…え?」
「夜は冷えますでしょう、ラーメン一杯、いかがですか?」
女性の後ろを見ると一台の車屋台があった。確かに冷えて来た所だし、なにより綺麗な女性の頼みとあっては断れない。
「じゃあ、一杯」
「ありがとうございます。では、こちらに持って参りますので、500円をご用意してお待ちください」
「えっと、千円札しかないんだけど良い?」
大二郎が財布から千円札を出しながら言った。
「はい、あ、じゃあお先にお勘定の方済ませますね」
女性はそう言ってポケットから500円玉を取り出して大二郎に渡した。
「1人ですか?」
「はい、そうでございます」
「大変ですね、こんな夜に、1人で屋台なんて」
「初めの頃は大変でしたけど、今はもう慣れましたので…では、作って参ります」
女性は屋台へと戻って行った。大二郎は少し膨らんだ股間をなでながら、竿を振った。
しばらくして女性がラーメンを持ってきた。
「お待たせ致しました」
手渡される時手と手が触れた。またおっきした。
「ああ、あったかい」
『ズゾゾゾゾ、ズゾゾゾゾ』
大二郎はラーメンをかきこんだ。美味い。
「美味いですよこのラーメン」
「ありがとうございます」
女性は深々とお辞儀をしながら言った。
「出汁はなんですか?」
大二郎は女性の顔を見ながら言った。
「アワビでございます」
そう答えた女性の顔は、どこか疲れて見えた。
「ラーメンいかがですか?」
大二郎が振り向くとそこには若い綺麗な女性が、割烹着姿で立っていた。
「…え?」
「夜は冷えますでしょう、ラーメン一杯、いかがですか?」
女性の後ろを見ると一台の車屋台があった。確かに冷えて来た所だし、なにより綺麗な女性の頼みとあっては断れない。
「じゃあ、一杯」
「ありがとうございます。では、こちらに持って参りますので、500円をご用意してお待ちください」
「えっと、千円札しかないんだけど良い?」
大二郎が財布から千円札を出しながら言った。
「はい、あ、じゃあお先にお勘定の方済ませますね」
女性はそう言ってポケットから500円玉を取り出して大二郎に渡した。
「1人ですか?」
「はい、そうでございます」
「大変ですね、こんな夜に、1人で屋台なんて」
「初めの頃は大変でしたけど、今はもう慣れましたので…では、作って参ります」
女性は屋台へと戻って行った。大二郎は少し膨らんだ股間をなでながら、竿を振った。
しばらくして女性がラーメンを持ってきた。
「お待たせ致しました」
手渡される時手と手が触れた。またおっきした。
「ああ、あったかい」
『ズゾゾゾゾ、ズゾゾゾゾ』
大二郎はラーメンをかきこんだ。美味い。
「美味いですよこのラーメン」
「ありがとうございます」
女性は深々とお辞儀をしながら言った。
「出汁はなんですか?」
大二郎は女性の顔を見ながら言った。
「アワビでございます」
そう答えた女性の顔は、どこか疲れて見えた。
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