腐男子、転生したら最強冒険者に溺愛されてる

玲央

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sidestory ニクス×エクシェル編

sidestoryニクス×エクシェル(後編)

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王都騎士団を退団し、父上からの命令で、辺境伯領主の嫡男であり、幼なじみでもある
ユリウス・フォルティエ様の護衛騎士として仕えることになった。

そして長旅を終え屋敷に到着したら、久しぶりに婚約者のエクシェルと再会した。

エクシェルと最後に会ったのは1年前。その間に彼は成長し、ますます逞しくなっていた。

俺達は幼い頃から遊び仲間であり、騎士仲間であり、そして愛し合う仲だった。

その日の夜、任務を終えてからエクシェルと翌朝まで濃密な時間を過ごした。

そんな再会の逢瀬を過ごした日から数日後、俺の元へ又もや父上から書簡が届いた。

“至急の案件、直ちに戻られよ”

何故に今、と疑問が頭を過ぎったが、俺はすぐに行動を起こすことに決めた。

エクシェルと5日ぶりに会う約束だったが、やむを得ない事情と思い至った。

父上からの呼び戻しは、滅多にない。父上は容易に感情を示さない人だ。

だからこそ、今回の呼び戻しは何か重大な事態が起きていると思われた。

護衛任務に就いて日が浅かったが、ユリウス様には申し訳ないと思いつつも、
家に一時的に戻ることを伝えることにした。

「ユリウス様、少々宜しいでしょうか」

そう切り出してから、暫く留守にする事を伝えた。

「━━という事で、1度家に戻ります」

「そうですか、心配はいらないよ。家族のことを優先してください」

その言葉に頭を下げて、感謝を伝えた。
そして、部屋を出ようと踵を返した所でユリウス様に1つ忠告された。

「ニクス、1つ私から忠告があるのですが。
貴方の突然な配置換えと、今回の呼び出しは、
お互いの父が秘密裏に行ってる可能性があります。
何か起こっても気をしっかり持って下さいね」

意味深な忠告をされ、不安を抱えながらも我が家へ戻った。

そして、執事に案内され父上のいる部屋へと入った。
しかし、そこに居たのは父上と10代前半の小柄な少年だった。

俺は、父上とその少年をじっと見つめた。彼は瞳をキラキラと輝かせ、無邪気に笑っている。

しかし、その微笑みには何かが隠されているように感じた。

「父上、この少年は誰ですか?」

俺は疑念と戦慄を含んだ声音で問いかけた。
父上は見た事もない微笑みを浮かべて答えた。

「彼は、新人騎士訓練生で、お前のもう1人の婚約者だ」

父上の言葉に、俺は言葉を失った。
“婚約者“という言葉が頭の中に響いて強烈なショックを与えた。

「婚約者…だと!?私には既にエクシェルとの婚約があるはずだ!もう1人など必要有りません!
何故、私の意見を一切聞かずに勝手に決めてしまうのですか!?」

思わず怒鳴り付けたら、その少年が態とらしく目に涙を浮かべて父上にしがみついた。
その光景に益々怒りが込み上げた。

「この婚約は、私の人生を台無しにするものだ。
人の幸せを踏みにじる行為だというのに、何故そんなに軽々しく決めることができるんだ?」

俺の声は激しさを増し、言葉の一つ一つが心の奥底から湧き出るように響いた。

父上は沈痛な表情を浮かべ、擦り寄ってる少年に寄り添った。

「ニクスよ。この子は元々エクシェル様をお慕いしていたのだ。
だが、平民と上級貴族の婚姻は難しい。
それに、生い立ちが複雑で可哀想でな。
だから、お前の婚約者として我が家に迎えようと思ったのだ」

「なんだと!?可哀想だからって、こんな非常識な婚約を決めるとはどういうことだ!」

父上は静かに俺の怒りを受け止め、少年に優しく微笑んだ。

「彼は新人訓練生の中でも才能ある子なんだ。それに健気で可愛らしい。
お前と婚約すれば、エクシェル様ともお近付きになれるだろ。
だから2人の嫁として迎えようじゃないか」

その理不尽な言葉に、ますます腹立たしさが募る。

「何を言っているんです父上!俺はエクシェルだけで十分だ!重婚なんて絶対有り得ません!」

父上は何も言わず、深いため息をついた。そして少年に手を差し伸べた。

「キュリオス、ニクスレスとの婚姻は無理そうだ。だが、諦める事はないぞ?気持ちは変わるものだ」

少年の目に涙が光り、態とらしく少し俯いて、哀しそうに微笑んだ。

「残念ですぅ……でも、ありがとうございます……
諦めずにアタックしてみます……」

そして彼は俺に振り返り、歩み寄ってきた。

「ニクスレス様、本当にすみません。ボクがこんな騒ぎを起こしてしまって。」

俺は彼に目もくれず、冷たく言った。

「お前が謝る必要はない。私の人生にお前のような存在は必要ないだけだ。それにこの婚約には同意しない」

少年の目から涙が零れ、彼の肩が震えた。

「…でも、ボクはお2人との婚姻を望んでいるのです…」

「黙ってろ!」

俺の声は激高し、部屋中に響いた。

「お前がどう思おうと知ったことではない。
ただ、私は絶対にこの婚約を受け入れない。それだけだ!
それと、その嘘泣きをやめろ。虫唾が走る」

少年が唖然として立ち尽くす中、俺は踵を返して部屋を後にした。
そしてその足で母上の元へと行き、事の顛末を報告した。

「━という事があったのです。私はエクシェル以外と婚姻するつもりは無いのです。
父上は私の気持ちを全く無視しています。」

母上は深いため息を吐きながら、俺に目を向けた。

「はぁ…最近コソコソと何かやってると思ったら、
私の知らないところで…そんな非常識な事をやっていたのね?全く呆れてしまうわね。
後のことは私に任せなさい。お父様とその少年については、キッチリ処理しておくわ」

俺は母上の言葉に安心感と、同時に不安が込み上げてきた。
果たして母上はどのような処理をするつもりなのだろうか。

実家に泊まった翌日、その後の事を聞いてみた。
母上は父上とその少年を呼び出し、真摯な態度で話し合いをしたのだという。

父上は最初は逆ギレし、俺が言ったことを全く理解していなかったらしい。

しかし、母上の堂々とした態度と説得力のある言葉に徐々に納得し始めたらしい。

その結果、父上は俺の気持ちを受け止め、
エクシェル以外との婚姻は考えないことを約束したという。

俺はこの知らせを聞いて、心の底からほっとした。

ただ、その少年の事はニコッと笑ってはぐらかされた。その笑顔が少しだけ怖かった……

父上としては、俺の結婚相手にはエクシェル以外の選択肢もあると考えていたようだが、
母上の存在がそれを阻む壁となったのだろう。

母上は子供の幸せを第一に考えてくれる最高の存在だ。
彼がいるからこそ、俺は自分の心の声を大切にできるのだと思う。

未来に向けて、エクシェルとの結婚への道を歩んでいく中で、
父上との関係も修復することができるのか。
ただ問題は、その少年が今後どのように反応するのかだ。

母上は言っていた。「お父様とその少年については、キッチリ処理しておくわ」と。
果たしてどのような処理をしたのだろうか。

俺の心は不安に揺れたが、母上が全力で対処してくれることを信じて、
未来への道を進んでいくしかないのだろう。


その少年が遠くない未来、フォルティエ家に深く関わってくるのだが…それはまた別の話。


実家に一時帰省した2日後、俺は父上の下らない呼び出し理由を片付けて、フォルティエ家に戻った。

勤務時間の少し前に到着し、護衛騎士の衣装に着替えてユリウス様の部屋前で待機。

そして、数分も経たずにユリウス様と側仕えのセオドアさんが出てきた。

「おはようございます。先程戻りました。
本日よりユリウス様のお側にお仕えさせていただきます」

そう挨拶したら、凄い上機嫌なユリウス様が佇んでいた。

そして笑顔のまま無言で「うんうん」と頷き、
肩を「ぽんぽん」と叩き「ふふふ」と笑いながら食堂へ向かった。

その一連の流れ動作に一瞬驚いて固まってしまったが、気を取り直して後を追った。

食事の間に入って、またもや驚いた。
辺境伯様は勿論だが、エクシェルまで食卓についていたのだ。

しかも、皆ソワソワと落ち着かなく身体を揺らしてる。

そんな珍妙な雰囲気に首を傾げていたら、セバスリンさんが近くに来て小声で教えてくれた。

「一昨日、アレクレス様が婚約者様とお戻りになりました」

それを聞いて(成程)とは思った。
3男が帰って来る話は実家に戻る前に聞いてたので知ってたからな。

でも、だからってソワソワし過ぎじゃねぇか?
エクシェルなんて俺に見向きもしないで待ち侘びてるし(気に入らねぇな)

そんなことを内心で思っていながらも、表情には何も浮かべないようにしていた。

そして、アレクレスと婚約者が部屋に入ってきた瞬間、俺はその光景に驚愕した。

アレクレスは辺境伯家の3男坊で、俺の2歳下。
幼少期から冷めた男で、他人に冷酷な奴だった。

俺自身、彼とは何度か衝突したことがある。
そんな男が目尻下げてデレデレしているから驚いた。

そして彼の隣にいる婚約者に更に驚いた。
神秘的な雰囲気を醸し出してて「天使か!?」と思ってしまうくらい可憐なんだ。

驚いたのは容姿だけじゃない、着てる服とか靴にも吃驚した。

服はどう見たって日本製だし、靴なんてクロックスだぞ!?

(同じ転生者か?名前もショウマだし!)
ま、その事実はその後すぐ判明するのだが、それもまた別の話。

その日から色々あった。本当に色々……

領地に製紙工場が出来たり、誘拐騒ぎがあったり、
料理革命が起きたり、教会内部の摘発があったり。

それら全ては、トラブルメーカー翔馬の周りで起こった出来事なんだけどな。

そんなこんなあってから数ヶ月後、エクシェルの20歳の生誕祭の日に俺達は夫夫になった。

その日の初夜は“子実果“を食べて挑んだ。

エクシェルが会う度に「天使が欲しい!」「俺達の天使!」「ニクス産んでくれ!」
そう言ってくるもんだから、男性でも妊娠出来る不思議果実を食べて行為に及んだ。

その夜、俺達は愛し合う行為を通じて、天使を授かることを願いながら交わった。

いつもの様に、何度も何度もお互いの後孔を貫き、そして子種を注ぎまくった。

最終的に「俺も天使を産む!」そう言ってエクシェルも“子実果”を食べ出した。

(一気に2人の子持ちかよ!)そんな事を思ったけど、
「まあ、いっか!」と状況を受け入れて、精子を注ぎこんでやった。

その後、俺達は妊娠の兆候を感じ始めた。
エクシェルと毎日一緒にいるようになったので、
お互いのお腹が徐々に膨らむ様子がわかるようになった。

妊娠の兆候が現れてから、俺は命の尊さと神秘を感じるようになった。

胎児たちがお腹の中で成長していく過程は、俺にとって奇跡的な出来事だった。

俺達は毎日お互いのお腹を見つめ、その成長を喜び合った。

そして妊娠から6ヶ月後、無事腹から取り出され、
やんちゃ坊主2人の親となった。



出産から3年、ユリウス様の護衛を続けつつ、4人で仲良く幸せに暮らしてます。

「とおちゃま、エクパパがまた、お痛してりゅ」

「またやってるのか?あれはもう治らない病気だから放っとこうか。
で、リュウガはどうした?一緒に遊んでただろ?」

「リュウちゃんは、エクパパとお痛してりゅ……」

「え!?まさかリュウガも…?」

「うん、リュウちゃんも一緒にやってたぁ。エクパパからお痛をおしえてもらてたよ……」

(子供に何を教えてんだ!あのドM野郎!!)
「それは大変だ、止めて来ないと!」

「うーん、でもたのしそうだよ?リュウちゃんが笑ってたもん、エクパパも」

「なるほど……(リュウガはドMか……)」

「リュウちゃんもエクパパもにっこりなの……」

「リュウガが楽しそうにしているなら良いのか……?」

「みんなでニッコリがたのしーの!」

「そうだね…はぁ、コウガは同じじゃないよな?」

「ぼく痛いはイヤなの……リュウちゃん、ペンッてするのは好きよぉ?」

(…………コウガはSなのか?)

「仕方ないか!これが俺達家族なんだもんな!
よし、コウガ。リュウガとエクパパに突撃だぁ!
一緒に、ペンッてして来よう!」

「きゃはは!まって、とおちゃま~」

俺達家族は、個々の性癖を活かしながら、幸せな日々を過ごしている。

「俺達、特異な家族が、いつまでも仲良くありますように!」

俺が手を合わせて願うと、みんなも真似して手を合わせた。瞬間、その場が笑いに包まれた。

家族の絆は時には奇妙なものかもしれないが、それが俺達にとっての最高の幸せなのだった。

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