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そっかぁ
しおりを挟む「......うーん」
精霊からの報告を聞いた俺は、遠い目で窓の外を眺めて唸った。
いや、だって王子とエトワール嬢の二人。
なんも反省してないどころか、自分達の立場全く分かってないんだよ。
マジ、頭痛いよね。
どちゃクソ文句言ってるとは聞いてたけど、まさかそこまで脳内お花畑とは思わなかった。
なんか、二人して王様に直談判もとい文句言いに行ったらしいよ、ヤバいよね。
よく王様も許したよね、めっちゃ心広いわ王様。
マジで尊敬する。俺ならマジギレするもん絶対。
その時は一応王様が頑張ったからか納得したみたいな雰囲気になったらしいけど、この分だと奴らまたなんかやらかしそうだ。
......あれ、そういや王妃様は何してるんだろう。
うん、なんかちょっと嫌な予感するから、王子がそっちで何かやらかしそうな気がする。
となると一応、警戒しておいた方がいいかもしれない。
クロが暗殺とか考えたくもないし、何があっても大丈夫なように防護魔法と、あとは映像の録画と録音、GPS的な機能の魔法を込めた魔法具作ってクロに装着させとく事にするか。
あ、衝撃や斬撃または魔法を吸収反射とか付けても良いな、ちょっと頑張ろう。
他にも色々付けられるなら付けとくかね。
頭の中で魔法式を構築しつつ、どんな魔法具ならクロに似合うかもついでに思案していると、心配そうな顔のクロが俺の横腹を拳でちゃいちゃいっと引っ掻いた。
「にゃおあん?」
「んー?だいじょぶだよクロー、なに心配してくれてんのー?かわいいなあもうー」
「んぐるなー」
わしわしと撫でると嬉しそうな顔で目を細めるどちゃクソ可愛いクロに頬が緩む。
なお、現在俺が居る場所ですが、王様からの勅命でクロの保護と補佐を任されてしまったので、クロの実家であるフォルトゥナイト公爵家にて、クロと同棲生活をしております何この天国。
俺が見える所に居ないと暴れちゃって手が付けられないので、仕方なく居候を許された感じではあるのだが、だからこそ研究と魔法の開発は急務だ。
そんな中、クロの両親はどうしたのかと言うと、娘が猫令嬢となってしまった事に物凄くショックを受けたのか奥様は熱を出して軽く寝込んでしまった。
ご当主様はというと、こっちも相当ショックだったのか放心状態で暫く使い物にならなくなっていた。
だが幸いにして、切り替えは早い方々だったのか、二人とも三日で立ち直ったものの、元々が娘を大切に思っていた事もあり、現在どちゃクソ溺愛。
まさに猫可愛がりとはこの事か、ってくらいには溺愛している。
うん、まあ、それもこれもクロが可愛い過ぎるから仕方ないよね。
問題があるとすれば、一つだけ。
クロ、お風呂めっちゃ嫌いなんだよね......。
メイドさん達が頑張って入れようとしたけど、もう暴れて暴れて、全裸で俺にタックルかましてきて、ちょっとしたカオスでした。
という訳で今、ファンタジー小説で良く出て来る、洗浄の魔法の開発を急いでます。
色々やらなきゃいけない事が多過ぎてパンクしそうである。
うん、頑張れ俺...。
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