私の娘という少女

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「クライド・コッド。みなにはクララって呼ばれてマス。」
挨拶は普通だった。

ちょっと違ってたのは、服ぐらいか?
彼女?…でもういいか。本人がそれを望んでるみたいだし。

彼女は夏場と言う事でその服を選んだのだろうが…
胸は見えてない。男の体だからね。
パンティーラインが見えないのもまぁ…男だから?問題無い?
まずは上半身。シースルー素材のTシャツみたいなものを着てるのだが、顔の化粧のイメージから普通の人は、
「あれっ?女だよな?」
という感想を持ってしまう様な子が、胸がまったく無いとは言えど、乳首が透けて見えてる服で出歩くのはどうかと思う。
そして下半身だが…

「なぁクララ君?さん?がいいのか?その穿いてる短パンってどこで買ったの?」
「あぁ?これはself madeです♡」
あきらさん、クララって日本のサブカルチャーに魅了された変態だからね。」
眞子まこが耳元でこっそりとそんな報告をしてくれた。
ちなみに、クララ君が穿いてる短パンは、ぱっと見ビキニの下ですか?って細さだったりする。
うっすらと割れてる腹筋と足に繋がるラインがとってもその…女の子風に見える。
というか玉と竿がどこに入り込んでるのか判らない。
確かあの写真で見た限りでは、秋穂と同じタイプのアナルプラグとへそ辺りまでそそり立ったチンポを5ヵ所位皮製に見えるバンドで絞められていたのだが…まさかあの先端部分には他にもギミックが入り込んでたりしないよな?

「ヘンターイ何も悪くないですね♪パートナーが許せばゴーホームです♪」
「クララ、それ言うなら合法ね。」
秋穂あきほも普通に突っ込みを入れてる。

「ん?ゴーホームでメイクラブ違った?外はキケンネッ♡」
「あんたそんな事外で言わないでよ?一緒に居る私らまでそんな事する子だと思われちゃうんだからね?」

とりあえず私だけ下半身丸出しでこの空間に居るのが若干辛くなって来たので、提案して夕ご飯を作ることにした。
「なぁ眞子、今日来るのはこのクララ君だけって事になったのか?」

ん??眞子と秋穂が目で会話してる?

「後の二人はもう少ししたら言い訳と一緒に家に来るんじゃないかなぁ~?」
「だね~♪たぶん来ると思うよ~♪」

なんとなく楽しそうな感じなのは判るんだが…??
その後とりあえずその二人の分も一緒に夕食の準備に取り掛かった。
家のキッチンは明日香あすか隷子れいこがいつも使ってるので最近私はほとんど立った事が無かったのだが、久しぶりに来て見ると、置いてある物がまったく見た事が無いものだらけになっていた。
キッチンとリビングの境目に置いてある冷蔵庫はたまに近づく事があったのだが、隷子が、
「ご主人様は下働きをするような場所に足を向けないで頂きたいのですが…」
そんな感じの事を言ってきたので、出来るだけ来ない様にしてた。

「眞子?この…キッチンっていつの間にこうなったんだ?」
オーブン?電子レンジか?他にも少し大きな箱状の…キッチンに置いてあるものなのだから調理器具だろうとは思うのだが何か判らない。そんなものが色々増えてる。
「なんか隷子さんが『ご主人様のご家族に最高の物を食して頂かねばなりません』みたいな事を言いながら持ち込んでたよ?」
隷子とはもう少し話し合ってお金の事もちゃんとしておかなければならないな…
その後眞子と秋穂にほとんど任せるような形で夕食が完成した。

テーブルの上には豚肉の冷しゃぶ大盛り皿が中央に置いてあり、他にも眞子のおススメだという冷静コーンスープが各人に用意されて出来たてのご飯が湯気を立ててる。
「コーユーニッポンのゴハーン大好きですネッ♡」
クララ君はそう言いながらガツガツと男らしさを感じさせる食べ方で肉を口にしてた。
眞子と秋穂は一日屋外で売り子をしてたのでそこまで食欲が無いとは言いつつもいつも食べてるぐらいの量を食べていた様だった。

「そう言えばクララ君って一応女の子として扱われたいんだよね?それにしてはその…」
「ン?ア~乳首ね、女の子隠すって良く言われるけどワタシXジェンダーネッ」
なんだか良く判らない単語が出てきたぞ?
「それって…試作品とかのX項目か?」
「明さん…試作品って…」
眞子が残念な人を見る目で見てきた。
「とりあえず説明すると、LGBTって言葉は聞いた事有るでしょ?あれのもうひとつの種類って感じ。」
秋穂が詳しく説明してくれたのは、『男とか女のカテゴリーに属さないドッチ着かずの良い所取りの性別』という話だったが…

「時代はStereotypeからshiftして新しい世界になって行くのヨ~♪だからワタシは男も女もタベマッス♪」
クララ君の目が怖い。今獲物として狙われた気がした。

その後夕食も食べ終わった頃にインターホンが鳴った。
「あ、たぶん今日泊まる人が来たと思うから私が出るね。」
秋穂がそう言って玄関に向かう。
「なぁ眞子もクララ君も今日来る子の事は知ってるのか?」
「私は知ってるよ。」
「ワタシシラナイね♪でも今日アイテシテクレル子聞いてるヨ?」
眞子を見ると悪い事をして見つかった子のような顔になって、
「今日は私も秋穂も久しぶりに楽しみたかったの…それでちょっと安全なクララ君を用意して後から合流する二人の相手をしてもらおうと思ってたんだ。」
どうもそんな事を考えてたらしい。
眞子が言うには、男と女の両方の感情を理解できるので、無茶な事をしないという安心感が有る子だと言う話なんだが…クララ君…でも彼って股間に装着させられてるギミックがMカテゴリに属す人が好む物だったんだけどなぁ…
本当に大丈夫か?

「お待たせ~♡今日泊まって行く人が来たよ~♪」
秋穂が楽しそうな顔でリビングに入ってくる。
それに続いて入ってきたのは、
「あれっ??京香きょうか夏輝なつきちゃん?朝見送ったよな??」
その後二人は必死になって言い訳をしてきた。

「夏輝が電車で寝過ごしたんだよ!だから悪いのは夏輝!」
「あっ!ちょっとまってよ!それは違うでしょ?話したのでモゴッ!」
「パパちょっと作戦タイムね!!」
リビングのはじっこまで京香が夏輝ちゃんの口をふさいで引きずって行ってなにやら話し合いがなされている。

「あの子達作戦タイムって言ったね。」
「まぁ…今作ってきた言い訳の再確認してるんじゃないかな?」
眞子と秋穂は京香と夏輝ちゃんが戻って来る事が確定事項として認識されていたらしい。

その後5分ぐらいコソコソと話をして戻ってきた京香と夏輝ちゃんが言ったのは、
「なんとなく眞子ちゃんと秋穂ちゃんにばれてるみたいなので、正直に言います。」
「二人だけ楽しむのはいけないと思います!!」
「私達ももっと楽しみたいです!!!」

どうも眞子と秋穂の説明してた、「帰省できない人が居るから泊まらせる」って話が嘘だと思い外で時間をつぶしておばあちゃんの家に行く為の交通機関が無くなる時間になってから戻ってきたらしい。
ちなみに明日香には今日まで泊まってから行くって連絡を入れてあるそうだ。
「お前らなぁ…それで?どこに居たんだ?朝9時位からそろそろ…8時になるが?」
「私はネットカフェで遊んでた。」
「私はネットカフェで楽しんでた。」
夏輝ちゃんはちょっとだけ正直すぎるのかもしれないな。

その後、これ以降泊まりに来る人が居ないと言う話だったので、京香と夏輝にご飯を食べさせて、自己紹介をした後に、私、眞子、京香の組と秋穂、夏輝、クララ君に別れて別館に移動した。
眞子と秋穂がクララ君と京香&夏輝ちゃんで組を作ろうとしたら、「初めてあった人とそんな事できない!」と、二人がとっても強く抵抗したので、お互い一人づつ入れ替えるって話で落ち着いた様だった。

私達は眞子が使ってる部屋に案内されてさっそく一緒にシャワーを使う事になった。
別館は地下室に関してはよく連れ込まれてるが、2階の眞子、秋穂、隷子の個室が有るエリアの浴室にはあまり来る事が無かった。
ちなみに小春こはる美春みはるさんは1階に部屋を持ってる。
そして1階には美春さんが来客者(仕事関係)の対応をする為に応接室が用意してあって、それ以外に小さめのキッチンと納戸が有る。

2階の浴室は浴槽が一応設置されているのだが、ほとんど使われて無い感じだった。
浴槽の上に収納ラックが置かれて上から眞子、秋穂、隷子と名前が書いてあって各々が使うアイテムが置かれてた。
隷子の場所に色々置いてあったけど…あれって地下に置いた方が良いんじゃないか?
「なんかここではシャワーぐらいしか使ってないんだな。」
私の背中側から体を使って洗ってくれてる眞子がコリコリの乳首を押し付けながら、
「だってお風呂使う時は母屋の方に行った方が気持ちよく使えるし?」
「そう言えば眞子ちゃん普通に通ってたよね。」
京香が私の腕を股に挟みながら洗ってくれてるんだが…
「なぁ、こんな接客みたいな事誰に習うんだ?」
「あ、これが接客って事に気づいてる明さんってそんな所に行った事が有るって事なのかな?」
「私は夏輝ちゃんと勉強してるから誰ってのは無いかなぁ?」
眞子は後でしっかりと体に教えてやらなければならないな…娘の前でイラン事を言うなって。
そして京香が買ってる本がもっと気になった。
最近の中学生が買える本にはどんな事が書いて有るんだ??
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