悪役令嬢は双子の淫魔と攻略対象者に溺愛される

はる乃

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旧ver(※書籍化本編の続きではありません)

突然の暗闇②★

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「っ?!」

未だ訓練場では、ヴィクトリア達が暗闇に包まれていた。
そんな中、ヴィクトリアに起きた異変。

ヌルヌルとした蠢く何かが、ヴィクトリアの足に絡み付いてきたのだ。驚きに目を見張ったが、ヴィクトリア以外は誰もこの事に気付いていない。
直ぐ様この絡み付いてきた何かの存在を皆に伝えようと口を開きかけたヴィクトリアだったが、この何か・・に酷く覚えがあった。

(まさか……あの触手の魔物……?)

無数のつぶつぶとしたイボのようなものがついたソレ・・は素早くヴィクトリアの制服の下に潜り込み、自ら粘液を出しながら、ヌルヌルと下着の中にまで入り込んでいく。

「あっ……あっ、ん……♡」
「……ヴィクトリア嬢?」

早く、早く皆に伝えなければ。
けれど。

「~~~~っ♡♡」

媚薬効果のある粘液を敏感な部分に塗りたくられて、ヴィクトリアはジルベールの腕の中でビクビクと身体を震わせてしまう。
異変を感じ取ったジルベールに名前を呼ばれたけれど、ヴィクトリアは上手く答えられない。今声を出したら、甘くはしたない喘ぎ声まで出てしまいそうだったからだ。

この空間は静か過ぎる。
それ故に、小さな音までもよく聞こえてしまうのだ。

やがて――――


「……っ♡♡……ふ……♡♡」

必死にヴィクトリアが声を出すまいと我慢していると、その蠢くソレがヴィクトリアの蜜口を弄り始めた。

ヌルヌルヌルヌル♡♡
くちゅくちゅくちゅくちゅ♡♡

静かな空間に響き始めた、くちゅくちゅとした淫靡な水音。

「この音は……?」
「まさか」

「……………リア………?」

エリックの戸惑いと怒りを滲ませた声音。

「ジルベールっ!!」

ヴィクトリアの甘く浅い呼吸さえも耳に届き、エリックはジルベールがヴィクトリアに悪戯しているのだと思い込んだのだ。

「違いますよ。落ち着いて下さい、殿下。何かがこの空間に居るのは分かっていましたが、ソレが動き始めたようです」
「何だと……?」

未だジルベールを疑うエリックは、訝しみながら気配だけを頼りに少しずつ二人に近付いていく。そして、淫靡な音に気付いたのは、ジルベールとエリックだけではない。レオンハルトもだ。

「お、おい、エリック?この音って」
「煩い、レオン。ちょっと黙って……」
「んぅっ♡♡」

ぢゅぶっ♡♡

必死に声を我慢しているヴィクトリアに、更なる追い打ち。
ツブツブのついた触手が、ヴィクトリアの濡れそぼった蜜口を蹂躪し始めたのだ。

(だめ……っ……声、抑えられな……っ♡♡)

ぢゅぽぢゅぽぢゅぽぢゅぽ♡♡
ぢゅぽぢゅぽぢゅぽぢゅぽ♡♡

恥ずかしい水音が響いて、ヴィクトリアは羞恥のあまり、更に敏感になってしまい、音が響く要因である蜜を自ら溢れさせてしまう。

「……すごい、いやらしい音だな?」

耳に流し込まれた、ジルベールの低く甘さを含んだような声。

「だって……っ♡♡」

だって、気持ち良すぎるのに。

少しずつ、蜜壺の中で媚薬を撒き散らしながら奥へ奥へと進んでくる触手に、ヴィクトリアはいよいよ足に力が入らなくなってしまった。
その事にいち早く気付いたジルベールが、倒れないようにヴィクトリアを支え、そのまま唇を塞ぐ。

「~~~~っ?!」

静か過ぎる空間で、必死に喘ぎ声を我慢しているヴィクトリアの為を思ってのキスなのだが、今のヴィクトリアにはそこまで頭が回らない。

(キス、気持ちい……っ♡♡)

触手による気持ち良すぎる悪戯と、ジルベールからの深く濃厚な口付け。そして、淫らな水音をこの場にいる全員に聞かれてしまっているという羞恥心に煽られて、ヴィクトリアの身体は限界へと追い詰められていく。

(だめ……だめ……っ♡♡皆が聞いてる、のに……♡絶対に、イッちゃ……だめなのに……っ♡♡)

ヌルヌルヌルヌル♡♡
ぢゅぽぢゅぽぢゅぽぢゅぽ♡♡

花芽の上をゆるゆると這っていく触手と、蜜壺の中を出たり入ったり繰り返す触手。やがて、ヴィクトリアの反応や蜜の味を気に入ったらしい触手からにゅるにゅると蔓のようなものが生えて、制服の下を這い、ヴィクトリアの柔らかな双丘の頂さえクリクリと転がし始めれば、ビクンッと身体が大きく跳ねた。

「んふ……♡♡……はっ……♡♡」
「リア?……リア、ここか?」

エリックがゆっくりと手を伸ばし、慎重に近付いて来るけれど、ジルベールがヴィクトリアの唇を塞ぎながらエリックと距離を取る。

(殿下には悪いが、こんな可愛く感じているヴィクトリアを渡す事は出来ない)

始めは必死に喘ぎ声を我慢するヴィクトリアを助ける為だった。
だが、今はジルベールも夢中でヴィクトリアの唇を貪っていた。ヴィクトリアとの深く濃厚な口付けが、ジルベールの冷静さを少しずつ奪っていく。
ヴィクトリアの唾液に含まれる、サキュバスとしての催淫効果のせいだ。

ジルベールの情欲の肉棒は、既にズボンを押し上げガチガチになってしまっている。

「……っ?」

そうして、ジルベールの頭の中に響いてきた知らない女の声。

『この女が欲しいの?なら、私がその願いを叶えてあげる。だから………』



――――“お前も・・・私と契約しましょ・・・・・・・・?”



それは紛れもない悪魔の囁き。

いつの間にかジルベールのベルトを緩めた触手がズボンの中へ潜り込み、ガチガチに硬くなった肉棒をヌルヌルと扱くように絡み付いていた。


* * *
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