悪役令嬢は双子の淫魔と攻略対象者に溺愛される

はる乃

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旧ver(※書籍化本編の続きではありません)

初めての貞操帯③★

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「あんっ♡♡やぁ……っ……エリックさま……♡♡」

何とか四限目までの授業を終えたヴィクトリアは、エリックに食堂の奥にある王族専用の個室へと連れ込まれていた。

何やらフィルとナハトに貞操帯を着けられてしまった事が、彼の逆鱗に触れたらしい。
革製の貞操帯はそのままに、エリックはヴィクトリアのブラウスのボタンを外し、前をはだけさせ、柔らかな双丘の形を両手でぐにぐにといやらしく変えていく。
首筋に舌を這わせ、ちゅうっと吸うと、チリリとした甘やかな痛みと共に鮮やかな花弁が散らされていく。

ヴィクトリアは自分を後ろから抱き締めながら身体を弄ってくるエリックに、抗議の声を上げた。

「駄目です、エリック様……!ここは学園なのに……」
「何を今更。それに、学び舎である学園に貞操帯そんなものを着けてきているリアに言われたくないな」
「こ、これはフィルとナハトが……私の安全の為にと……その……」
「安全の為?逆だろう。……あの二人は本当に君に対する独占欲が強過ぎる」
「え……?」

ヴィクトリアが疑問符を浮かべ、何とか振り返ってエリックの顔に視線を向ける。すると、すぐにエリックの秀麗な顔が間近に迫り、唇を塞がれた。

「んむぅ♡♡……ふ、は……っ♡♡」

上顎をなぞられ、縮こまっていた舌をねっとりとエリックの舌で絡め取られ、ヴィクトリアは思わずうっとりと恍惚とした顔をしてしまう。

(気持ち、いい……♡♡)

エリックとの口付けは深く濃厚で、巧みな舌使いに翻弄されてしまう。
トロリと蜜が溢れてくるのを感じながら、ヴィクトリアの力が抜けていく。

「……は……可愛いね、リア。まだ挿れてあげられないけど、いっぱい気持ち良くなろうね?」
「やっ……エリック、さま……♡♡」

くにゅくにゅと形を変えられていた双丘の甘く熟れた頂きを其々指の間に挟まれ扱かれていく。先端を指の腹でクリクリと転がされて、キュッと絶妙な力加減で摘まれて、ヴィクトリアの腰が無意識に妖しく揺れてしまう。
すると、中の剛直が僅かに擦れ、ヴィクトリアは焦れた快楽に身を浸していく。

(凄く、気持ちイイ。だけど……)



――――イケない。

いくら気持ちが良くても、剛直が入っていても、このままでは達する事が出来ない。
馬車に乗っている時はイケそうだった。
けれど、今感じるのは僅かな摩擦のみ。
ヴィクトリアは瞳に涙を溜め、エリックに懇願する。

「い、イキたい、です……」
「うん。そうだね」
「だけど、無理なの」
「うん」
「苦しいの。だから……もう、やめてくださ……」
「止めないよ」
「ひぃん♡♡」

双丘の先端を少し痛いくらい摘まれたのに、ヴィクトリアの身体はそれさえも快楽として拾ってしまう。
甘く艷やかな嬌声を上げながら、ビクリと身体を仰け反らせた。

はぁはぁと息遣いの荒くなるヴィクトリアを愛おしげに見つめながら、エリックは片方の手を胸から離し、そっと優しく官能的な手付きでヴィクトリアの太腿の内側を撫で上げていく。

「あっ、あっ♡♡やぁ、んん♡♡」
「可哀想なリア。僕もリアの敏感なお豆や下の口に触れなくて残念だよ。だから、いっぱい“よしよし”して慰めてあげるからね?」
「らめぇえ♡♡」

太腿をエリックの大きな手がゆっくりと撫でていく。そうして、やがて足の付け根辺りまでやってくると、秘処に近い部分をまるでマッサージするかのように、指で押され、貞操帯の縁を指でなぞられる。

「ひぁっ♡♡あんっ♡♡」
「ああ、凄いな。こんなにピッタリ着けられているのに、ヌルヌルしてる。リアの恥ずかしい蜜が、端から漏れ出してる。……よっぽどぐちゃぐちゃに濡れてしまっているんだね?」
「ち、違っ……」
「違わない。リアは貞操帯を着けてても、淫乱で、ふしだらで、男を惑わせる悪い子だ」

エリックは乱れるヴィクトリアの姿に興奮しながらも、腹の中では腸が煮え繰り返る程に怒りを燃やしていた。
怒りの矛先は勿論、貞操帯をつけたフィルとナハトだ。

(リアは自分達のものだと、こんなにも堂々と主張してくるなんて)

要はそういう事だった。
明らかに今朝のヴィクトリアは様子がおかしく、いつもより艶を帯びていた。
それ気付き、確かめようとすれば、嫌でも貞操帯の存在を目の当たりにする事になる。
これは奴等なりの牽制だ。

どんなにヴィクトリアが欲しくても、一番は自分達だと。
そして、お前達はあくまでヴィクトリアの餌なのだと。自由に彼女を抱く権利は無いと、そう主張しているのだ。

(僕がリアの様子に気付かない訳がない)

そして、恐らくはジルベールも気付いている。
ジルベールもまた、同じクラスで、ヴィクトリアばかりを見つめているのだから。


――――コンコン。


静かに響く、ノックの音。
誰かが扉の外に居る。

ヴィクトリアはギクリと身体を強張らせたが、エリックは微かに口角上げた。そして驚くべき事に――――



「入れ」



エリックは、扉の向こうにいる誰かを、室内に招き入れたのである。


* * *
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