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俺は病気にならなかった。
先天的な体の丈夫さがあったのだ、と勝手に思っている。
誰がこの世界に連れてきたのかは知らないが、体の方は上手くしてくれていたのだ。
俺は少し走れるようになった。
これでも成長早い方なんだぞう、きっと。
言葉もよく話せるようになった。
なにせ、発音ができたらいいのだ。
俺は産まれながらにして語彙力がある。
ふっふ、これぞ天才というものよ。
トテテテと走ってバタンとこける。
それを繰り返し、繰り返しする。
時々役人みたいな人も来る、千鶴が飛び出ていってへこへこしてる。
米は取られる。
それでもみんな生きている。
鳥がよく飛んでいる。
例えばメジロが首を傾げている。
「おーい」と言うと
「なんだなんだ」と言ってくる。
動物とも話せるらしい。
こいつは驚きだ。
…
俺はもう大きくなってきた。
相変わらず生活は変わらない。
千鶴は川へ洗濯に行ったり稲を育てたりしているし、もう一通り終わったろうけど、おじいさんは山へシバ刈りに、もしくは別のことをしに遠出をしている。
先天的な体の丈夫さがあったのだ、と勝手に思っている。
誰がこの世界に連れてきたのかは知らないが、体の方は上手くしてくれていたのだ。
俺は少し走れるようになった。
これでも成長早い方なんだぞう、きっと。
言葉もよく話せるようになった。
なにせ、発音ができたらいいのだ。
俺は産まれながらにして語彙力がある。
ふっふ、これぞ天才というものよ。
トテテテと走ってバタンとこける。
それを繰り返し、繰り返しする。
時々役人みたいな人も来る、千鶴が飛び出ていってへこへこしてる。
米は取られる。
それでもみんな生きている。
鳥がよく飛んでいる。
例えばメジロが首を傾げている。
「おーい」と言うと
「なんだなんだ」と言ってくる。
動物とも話せるらしい。
こいつは驚きだ。
…
俺はもう大きくなってきた。
相変わらず生活は変わらない。
千鶴は川へ洗濯に行ったり稲を育てたりしているし、もう一通り終わったろうけど、おじいさんは山へシバ刈りに、もしくは別のことをしに遠出をしている。
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