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みんながカメラの前に詰め寄っていく。
「うわー!」
「よく撮れてる!」
「おいおいおい!俺みんなに隠れてんじゃねーかー!」
「あはは、黒崎君の顔おっかしー!」
「うっせー気にすんな!」
わいわいわい
楽しそうで何よりです。
ひとしきり騒いだ後。
「あ、そーだそーだ。でさ、狸はどうだったんだ?」
「あ、いや、えっと…」
「いえいえ、急ぐことはありませんよ。まあゆっくり」
先生はみんなを落ち着かせる。
これはバレる!
俺はボスがいる場所を見た。
ボスは大人しく座っているようだ。
みんな気づいてないけど、耳が見えている。
その耳さえちょっとも動かない。
まるで寝てるみたいだ。
そんなことを考えていると、
バサッバサッ
と草をかき分ける音がする。
ナンダナンダナンナンダ
今度はみんなそっちを向く。
ガサリ
ふー、と額の汗をぬぐいながら一匹の狐が出てくる。
丸眼鏡をかけて、布の袋を木の枝の先につけて肩にかけている。
「はあ、みんなお久しぶり。ね、いやー写真撮影は終わったかな?それにしてもこれは眼鏡って言って人間界…」
俺の方を見て固まってしまった。
後ろから「タクト…君…?」と声がした。
いー、もう無理があるな。
「うわー!」
「よく撮れてる!」
「おいおいおい!俺みんなに隠れてんじゃねーかー!」
「あはは、黒崎君の顔おっかしー!」
「うっせー気にすんな!」
わいわいわい
楽しそうで何よりです。
ひとしきり騒いだ後。
「あ、そーだそーだ。でさ、狸はどうだったんだ?」
「あ、いや、えっと…」
「いえいえ、急ぐことはありませんよ。まあゆっくり」
先生はみんなを落ち着かせる。
これはバレる!
俺はボスがいる場所を見た。
ボスは大人しく座っているようだ。
みんな気づいてないけど、耳が見えている。
その耳さえちょっとも動かない。
まるで寝てるみたいだ。
そんなことを考えていると、
バサッバサッ
と草をかき分ける音がする。
ナンダナンダナンナンダ
今度はみんなそっちを向く。
ガサリ
ふー、と額の汗をぬぐいながら一匹の狐が出てくる。
丸眼鏡をかけて、布の袋を木の枝の先につけて肩にかけている。
「はあ、みんなお久しぶり。ね、いやー写真撮影は終わったかな?それにしてもこれは眼鏡って言って人間界…」
俺の方を見て固まってしまった。
後ろから「タクト…君…?」と声がした。
いー、もう無理があるな。
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