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婚約破棄の前のパーティー? はい?
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いつものように公爵邸へ着いたら庭園で待機……という流れではなく、門を潜ろうとしたときにいつもと違う変化があった。
「お待ちしておりましたミリアナ様。本邸で旦那様とレインハルトおぼっちゃまがお待ちでございます」
「は……はい」
普段はないお出迎え。
しかも執事自らである。
さすがに恐怖というものを感じている。
これから待ち受ける現実と、本当にレインハルト様とお別れが来たのだなという寂しさ。
自業自得だけれど、レインハルト様が幸せを掴むためならば、私はどうにでもなったって構うものか。
執事に誘導されて公爵邸へ入ると、またしてもあり得ない状況が起きた。
「「「「「「「「「「お待ちしておりましたミリアナ様」」」」」」」」」」
使用人とメイド、更には庭師やコックまで出迎えてくれている。
おいおい、ペットの犬まで出迎えかよ。
なんかここまで出迎えられると、そこらへんにいる昆虫たちにまで『よく来たな哀れな悪女よ』などと言われているような錯覚にまでなってしまう。
はいはい、ここまで盛大に婚約破棄を言い渡したいってことね。
怯えることもなく、堂々とした態度で公爵様とレインハルト様が待っているという応接室まで向かった。
「来たか、ひとまず座ってくれたまえ」
「はい、失礼します……?」
公爵様にそう言われて椅子に座る。
テーブルにはパーティーかよと思うくらいのたくさんのご馳走とワインまで用意してある。
私は十二歳を過ぎているから、ワインは法律的にも飲める。
だが、ワインを飲みながら婚約破棄を言い渡すって、どんだけ贅沢な流れだよ!?
と、突っ込みたくなるがまだ宣告されていないため黙っておく。
「なにを飲むかね?」
「え……えぇと、オレンジジュースで」
「遠慮しなくともよいのだが」
「今はアルコールを飲んでベロンベロンになるわけにもいきませんから」
「そうか……まぁミリアナ殿が望むならそれでもよかろう」
横にいたメイドが、私の前に用意されたグラスにオレンジジュースを注ぐ。
「ひとまず乾杯しようか」
「は……はい?」
「「乾杯!」」
「かんぱい……」
言われるがままにそれぞれの持っているグラスに触れ、オレンジジュースを口にする。
(婚約破棄って周りでは起きたことなかったけれど、こういうふうに場を和ませてから宣言するものなのかな)
それ以外に考えられないな。
だったらせっかくのご馳走を堪能してから堂々と宣告されようではないか。
私はいつもどおりになった。
「はっはっは、ミリアナ殿は相変わらずの遠慮のなさで見ていて楽しいわい」
「父上、ミリアナに失礼ですよ」
「いやいや、褒めているのだよ」
このご馳走たちを残してしまうのはもったいない。
余ったものは廃棄されてしまう可能性があるからだ。
せめて、タッパーかなにかに全部入れて持ち帰って続きを食べたいところだけど、そんなことをしたらお父様にまた怒られてしまう。
今回はその必要もないけど。
どうせこのあと私の居場所はなくなる。
そう思ったからか、普段よりも食い意地がはって限界までお腹に詰め込んだ。
「も……もうむり……ごちそうさまでした……」
「五人分は食べたのではないか……? 相変わらずすごいなキミは……。さて、早速だが本題に入ろうと思う」
「あ、はい。どうぞ」
私は膨れたお腹を押さえながら公爵様の話を真剣に聞く体制に入った。
いよいよか……。
「ミリアナよ……」
「はいっ!」
「大儀であった!!」
「はいっかしこまりまし……って……? たいぎ?」
「うむ! 其方の行動は素晴らしかった!! ひとまず礼を言いたい」
わけがわからず、レインハルト様の顔をうかがった。
婚約破棄をするような表情は微塵もなく、いつものニコリとしたカッコいいレインハルト様だった。
一体どこをどうしたらこんな結果になってしまうのだろうか……。
「お待ちしておりましたミリアナ様。本邸で旦那様とレインハルトおぼっちゃまがお待ちでございます」
「は……はい」
普段はないお出迎え。
しかも執事自らである。
さすがに恐怖というものを感じている。
これから待ち受ける現実と、本当にレインハルト様とお別れが来たのだなという寂しさ。
自業自得だけれど、レインハルト様が幸せを掴むためならば、私はどうにでもなったって構うものか。
執事に誘導されて公爵邸へ入ると、またしてもあり得ない状況が起きた。
「「「「「「「「「「お待ちしておりましたミリアナ様」」」」」」」」」」
使用人とメイド、更には庭師やコックまで出迎えてくれている。
おいおい、ペットの犬まで出迎えかよ。
なんかここまで出迎えられると、そこらへんにいる昆虫たちにまで『よく来たな哀れな悪女よ』などと言われているような錯覚にまでなってしまう。
はいはい、ここまで盛大に婚約破棄を言い渡したいってことね。
怯えることもなく、堂々とした態度で公爵様とレインハルト様が待っているという応接室まで向かった。
「来たか、ひとまず座ってくれたまえ」
「はい、失礼します……?」
公爵様にそう言われて椅子に座る。
テーブルにはパーティーかよと思うくらいのたくさんのご馳走とワインまで用意してある。
私は十二歳を過ぎているから、ワインは法律的にも飲める。
だが、ワインを飲みながら婚約破棄を言い渡すって、どんだけ贅沢な流れだよ!?
と、突っ込みたくなるがまだ宣告されていないため黙っておく。
「なにを飲むかね?」
「え……えぇと、オレンジジュースで」
「遠慮しなくともよいのだが」
「今はアルコールを飲んでベロンベロンになるわけにもいきませんから」
「そうか……まぁミリアナ殿が望むならそれでもよかろう」
横にいたメイドが、私の前に用意されたグラスにオレンジジュースを注ぐ。
「ひとまず乾杯しようか」
「は……はい?」
「「乾杯!」」
「かんぱい……」
言われるがままにそれぞれの持っているグラスに触れ、オレンジジュースを口にする。
(婚約破棄って周りでは起きたことなかったけれど、こういうふうに場を和ませてから宣言するものなのかな)
それ以外に考えられないな。
だったらせっかくのご馳走を堪能してから堂々と宣告されようではないか。
私はいつもどおりになった。
「はっはっは、ミリアナ殿は相変わらずの遠慮のなさで見ていて楽しいわい」
「父上、ミリアナに失礼ですよ」
「いやいや、褒めているのだよ」
このご馳走たちを残してしまうのはもったいない。
余ったものは廃棄されてしまう可能性があるからだ。
せめて、タッパーかなにかに全部入れて持ち帰って続きを食べたいところだけど、そんなことをしたらお父様にまた怒られてしまう。
今回はその必要もないけど。
どうせこのあと私の居場所はなくなる。
そう思ったからか、普段よりも食い意地がはって限界までお腹に詰め込んだ。
「も……もうむり……ごちそうさまでした……」
「五人分は食べたのではないか……? 相変わらずすごいなキミは……。さて、早速だが本題に入ろうと思う」
「あ、はい。どうぞ」
私は膨れたお腹を押さえながら公爵様の話を真剣に聞く体制に入った。
いよいよか……。
「ミリアナよ……」
「はいっ!」
「大儀であった!!」
「はいっかしこまりまし……って……? たいぎ?」
「うむ! 其方の行動は素晴らしかった!! ひとまず礼を言いたい」
わけがわからず、レインハルト様の顔をうかがった。
婚約破棄をするような表情は微塵もなく、いつものニコリとしたカッコいいレインハルト様だった。
一体どこをどうしたらこんな結果になってしまうのだろうか……。
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