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第一章
28 真剣な殿下
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「大事な話がある!」
「え!? しんちゃん!? い……いえ、シンザーン殿下!?」
普段とは全く違い、物凄い真剣な表情で公爵家に来ました。
眼力が力強く、とてもしんちゃんと呼んで良いような雰囲気ではありません。言葉も敬語に戻します。
「実はな、兄上が姿を消した」
「ダスフォール殿下がですか!?」
「え……何時頃ですか?」
流石に王族の人間が急に姿をくらましてしまうのは何かあったとしか思えません。
私はあの殿下は好ましく思えませんでしたが、流石に命に関わると別件になります。
「一昨日からだ。しかもだ……王宮に支えている大勢の御者と、馬車が全て消えてしまったんだ」
「それで陛下はどうされたのですか?」
「生憎、父上は隣町へ訪問中なのだ……タイミングが悪い……」
しんちゃん元いシンザーン殿下とライカル様は心配そうなか表情をしていますが、私はむしろ嫌な予感しかしなかったのです。
「何かあったというよりも、何かを起こしたというほうが正しいかもしれませんね」
「「はい!?」」
驚いた表情で二人が振り向いてきます。
確証はないので、前置きで言った上ですが考えていたことを述べます。
「陛下が出張されることは知っていたのでは?」
「もちろん兄上も知っているはずよ」
あれ……シンザーン殿下しんちゃんモードに戻っていますね……。いきなりどうしたのかは気にせず進めます。
「最初は誰かに誘拐されたかと思っていましたが、そうではなくて、ダスフォール殿下が何かを企んでどこかへ向かったのではないかと……」
「あり得る話だが……そんなことをすれば自ら王位継承を破棄するようなものだぞ……」
ライカル様は首を傾げます。
「確かジュースを飲んだ店で殿下が私に向かって言っていましたよね。『元アルガルデの人間だったな、いつまでも幸せでいられると思うな』と」
「あぁ、そんなことを言っていたような気もするがすまない。あの殿下の発言は聞き流していたのだよ……」
「もしも私に何か危害を加えるつもりならアルガルデ王国へ向かったのではないかと……」
「一体何のために……」
大量の馬車が消えたというのが引っかかりますね。
もしも手柄をつけるために鉱物を掘り起こすようなことをするのであれば、必ず誰かに連絡するでしょう。
アルガルデ王国はこちらよりも警備は厳重ですから何かを盗み出すことは難しいはずです。
「念のためにリーナに護衛をつけたほうがいいかもしれないわね」
「ダスフォール殿下は何を考えておられるのかさっぱりだ……」
元婚約者だったザグロームの思考を一致させて考えれば、何となく企んでいることは想像できます。
こういうときに彼が役立つのも皮肉なものですが……。
「しんちゃん。ダスフォール殿下ってアルガルデ王国と繋がりはあったの?」
「詳しくは知らないけれど、たまにあっちへ出向くこともあったわよ。父上よりも兄上がアルガルデ王国と繋がりは深かったのは間違いないわ」
国交の関係をしていたのはダスフォール殿下で、あちらと繋がりがあったのが元国王陛下だとすれば少々厄介なことになるかもしれませんね。
会議はまだ続けましょうか。
「え!? しんちゃん!? い……いえ、シンザーン殿下!?」
普段とは全く違い、物凄い真剣な表情で公爵家に来ました。
眼力が力強く、とてもしんちゃんと呼んで良いような雰囲気ではありません。言葉も敬語に戻します。
「実はな、兄上が姿を消した」
「ダスフォール殿下がですか!?」
「え……何時頃ですか?」
流石に王族の人間が急に姿をくらましてしまうのは何かあったとしか思えません。
私はあの殿下は好ましく思えませんでしたが、流石に命に関わると別件になります。
「一昨日からだ。しかもだ……王宮に支えている大勢の御者と、馬車が全て消えてしまったんだ」
「それで陛下はどうされたのですか?」
「生憎、父上は隣町へ訪問中なのだ……タイミングが悪い……」
しんちゃん元いシンザーン殿下とライカル様は心配そうなか表情をしていますが、私はむしろ嫌な予感しかしなかったのです。
「何かあったというよりも、何かを起こしたというほうが正しいかもしれませんね」
「「はい!?」」
驚いた表情で二人が振り向いてきます。
確証はないので、前置きで言った上ですが考えていたことを述べます。
「陛下が出張されることは知っていたのでは?」
「もちろん兄上も知っているはずよ」
あれ……シンザーン殿下しんちゃんモードに戻っていますね……。いきなりどうしたのかは気にせず進めます。
「最初は誰かに誘拐されたかと思っていましたが、そうではなくて、ダスフォール殿下が何かを企んでどこかへ向かったのではないかと……」
「あり得る話だが……そんなことをすれば自ら王位継承を破棄するようなものだぞ……」
ライカル様は首を傾げます。
「確かジュースを飲んだ店で殿下が私に向かって言っていましたよね。『元アルガルデの人間だったな、いつまでも幸せでいられると思うな』と」
「あぁ、そんなことを言っていたような気もするがすまない。あの殿下の発言は聞き流していたのだよ……」
「もしも私に何か危害を加えるつもりならアルガルデ王国へ向かったのではないかと……」
「一体何のために……」
大量の馬車が消えたというのが引っかかりますね。
もしも手柄をつけるために鉱物を掘り起こすようなことをするのであれば、必ず誰かに連絡するでしょう。
アルガルデ王国はこちらよりも警備は厳重ですから何かを盗み出すことは難しいはずです。
「念のためにリーナに護衛をつけたほうがいいかもしれないわね」
「ダスフォール殿下は何を考えておられるのかさっぱりだ……」
元婚約者だったザグロームの思考を一致させて考えれば、何となく企んでいることは想像できます。
こういうときに彼が役立つのも皮肉なものですが……。
「しんちゃん。ダスフォール殿下ってアルガルデ王国と繋がりはあったの?」
「詳しくは知らないけれど、たまにあっちへ出向くこともあったわよ。父上よりも兄上がアルガルデ王国と繋がりは深かったのは間違いないわ」
国交の関係をしていたのはダスフォール殿下で、あちらと繋がりがあったのが元国王陛下だとすれば少々厄介なことになるかもしれませんね。
会議はまだ続けましょうか。
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