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第一章
45 責任
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「報告致します。ダスフォール殿下が陛下の暗殺を実行しようとしたため、捕らえました」
「承知した。第二の作戦に移るか」
兵士からの報告を受け、ライカル様が返答しました。
ここまでは概ね予測どおりに進んでいます。
「リリーナよ、ここからが本番というのはどういうことなんだ?」
「ゼオン元国王はソコソコ頭のキレる方でした。おそらくダスフォール殿下のことも利用しているのではないかと思います」
「ふむ……。では警戒してすぐには動かないということか……」
「いえ、それはなんとも言えませんが、ひとまずダスフォール殿下を捕らえたというのは伏せておいた方がいいかもしれませんね」
もしも利用している相手が危険な目にあったと知れば、一旦退却されてしまう可能性もあります。
そうなると厄介です。
まず長期戦になってしまい住民の皆さんに迷惑がかかってしまうでしょう。
更に、厄介な武器を調達されてしまえば怪我人や最悪死者が出てしまいます。
それだけは絶対に避けなければなりません。
「許可が出たということにして、検問所を通し、王宮まで誘導してしまいましょう」
「大丈夫なのか!?」
「おそらくゼオン前国王が狙うとすれば住民でなく王宮です。住民はなるべく増やしてとにかく税金を集めるようなお方でしたので、無理に殺生をすることはないかと思います。それでも厳重に警戒した方がいいですが」
卑怯な行為を行うことも考えられるので、人質にする可能性も十分考えられます。
幸い検問所から王宮までの一本道には住宅街はないので、こちらから案内すれば素直に王宮へ来てくれることでしょう。
急に誘導を無視して進路変更した場合は、被害が出る前に麻酔銃を使うしかありませんが。
「ではそのように検問にいる者たちへ魔道具を通して知らせておく」
「ライカル様……。なぜ私の判断で行っているのにも関わらず責任を全く取らないでいいと言っていただけるのでしょうか? 常日頃、言葉に責任を持っているつもりですが」
今回の作戦は全て国が責任を取ると言われ、私はただ指示をする役として任命されています。
重要な役割がミスをすれば責任を取るのは私自身だというのが今までの教えでした。
「国を必死に護ろうとしている者がたとえ判断を誤ったとしても、責任を追わせるようなことはこの国ではしないのだよ。勿論失敗は禁物ではあることが大前提ではあるが、それでもミスをしてしまうことは誰にでも可能性はある」
「その時はしっかりと──」
「国がリリーナを信じて指示をしているのだ。わざとミスをするような人間ではないと確信しているのだよ。だから恐れず判断をして欲しい」
ライカル様の真剣な表情を見ていたら心の重荷が少しだけほぐれたような感覚になりました。
勿論絶対にミスなどするつもりはありませんが、その時はしっかりと罪を償おうと考えていたからです。
とは言っても、今度は国に責任は絶対に負わせたくないという考えになっただけなので、結局しっかりと状況を考えて的確な指示を出せるようにしなければなりませんね。
「警備員に告ぐ。ダスフォール殿下の許可が通ったと言い全ての馬車を通し王宮まで誘導するように。道中進路を変えさせぬように。いざという時は麻酔銃を」
『承知いたしました』
ライカル様が魔道具を持って遠く離れた検問所の警備員に伝えました。
本番はここからです。
「承知した。第二の作戦に移るか」
兵士からの報告を受け、ライカル様が返答しました。
ここまでは概ね予測どおりに進んでいます。
「リリーナよ、ここからが本番というのはどういうことなんだ?」
「ゼオン元国王はソコソコ頭のキレる方でした。おそらくダスフォール殿下のことも利用しているのではないかと思います」
「ふむ……。では警戒してすぐには動かないということか……」
「いえ、それはなんとも言えませんが、ひとまずダスフォール殿下を捕らえたというのは伏せておいた方がいいかもしれませんね」
もしも利用している相手が危険な目にあったと知れば、一旦退却されてしまう可能性もあります。
そうなると厄介です。
まず長期戦になってしまい住民の皆さんに迷惑がかかってしまうでしょう。
更に、厄介な武器を調達されてしまえば怪我人や最悪死者が出てしまいます。
それだけは絶対に避けなければなりません。
「許可が出たということにして、検問所を通し、王宮まで誘導してしまいましょう」
「大丈夫なのか!?」
「おそらくゼオン前国王が狙うとすれば住民でなく王宮です。住民はなるべく増やしてとにかく税金を集めるようなお方でしたので、無理に殺生をすることはないかと思います。それでも厳重に警戒した方がいいですが」
卑怯な行為を行うことも考えられるので、人質にする可能性も十分考えられます。
幸い検問所から王宮までの一本道には住宅街はないので、こちらから案内すれば素直に王宮へ来てくれることでしょう。
急に誘導を無視して進路変更した場合は、被害が出る前に麻酔銃を使うしかありませんが。
「ではそのように検問にいる者たちへ魔道具を通して知らせておく」
「ライカル様……。なぜ私の判断で行っているのにも関わらず責任を全く取らないでいいと言っていただけるのでしょうか? 常日頃、言葉に責任を持っているつもりですが」
今回の作戦は全て国が責任を取ると言われ、私はただ指示をする役として任命されています。
重要な役割がミスをすれば責任を取るのは私自身だというのが今までの教えでした。
「国を必死に護ろうとしている者がたとえ判断を誤ったとしても、責任を追わせるようなことはこの国ではしないのだよ。勿論失敗は禁物ではあることが大前提ではあるが、それでもミスをしてしまうことは誰にでも可能性はある」
「その時はしっかりと──」
「国がリリーナを信じて指示をしているのだ。わざとミスをするような人間ではないと確信しているのだよ。だから恐れず判断をして欲しい」
ライカル様の真剣な表情を見ていたら心の重荷が少しだけほぐれたような感覚になりました。
勿論絶対にミスなどするつもりはありませんが、その時はしっかりと罪を償おうと考えていたからです。
とは言っても、今度は国に責任は絶対に負わせたくないという考えになっただけなので、結局しっかりと状況を考えて的確な指示を出せるようにしなければなりませんね。
「警備員に告ぐ。ダスフォール殿下の許可が通ったと言い全ての馬車を通し王宮まで誘導するように。道中進路を変えさせぬように。いざという時は麻酔銃を」
『承知いたしました』
ライカル様が魔道具を持って遠く離れた検問所の警備員に伝えました。
本番はここからです。
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