【完結】聖女レイチェルは国外追放されて植物たちと仲良く辺境地でサバイバル生活します〜あれ、いつのまにかみんな集まってきた。あの国は大丈夫かな

よどら文鳥

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8話 レイチェルは再会する

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『この男好きになりましたぁ。みんなで辺境伯さんを元気にさせよう~』
『『『『おおおおおおおおぉぉぉぉっ!!!!』』』』
「ふふ、アルジェント辺境伯様はこの子たちに好かれたようですよ。みんなであなたを元気にさせようって言ってます」
「そうか。会話はできないが、友達ができたようで俺は嬉しい」

 最初は荒野に来て絶望感があった。
 だが、ザッソウが一緒に来てくれて希望が持てた。
 さらに、アルジェント辺境伯様と出逢い、ずっとここで住みたいと思うようになれた。

「もし、許可をいただけたらですが……、ここで住んでもよろしいでしょうか……?」
「もちろん構わない。だが、このとおり……ん!? この緑は?」

 アルジェント辺境伯様の体力や気力が限界だったらしい。
 ようやく景色の変化にも気がついてくれたようだ。

「ザッソウたちのおかげで土地は徐々に元気になっていくはずですよ」
『ちがうちがう~。レイチェル様がボクたちに力を与えてくださったからですよぉ』
「頑張ってくれたのはザッソウたちだよ」
「そうか……。この草たちとレイチェルが私の土地を改善してくれたのだな。本当になんとお礼を言って良いのかわからないほど感謝している」
「え? えぇと、それはザッソウたちにお礼を言ってください。みんな言葉は聞き取れますから」

 アルジェント辺境伯様は、ザッソウたちを手で撫でながらお礼を言ったあと、私にも再びお礼を言ってきた。

「レイチェルよ。助けてくれてありがとう」
「は、はい……」

 こんなことを言われるなんて思いもしなかった。
 今までなにをしても感謝されることなんてなく、わずかな報酬を投げ捨てられるだけの日々だったのだ。

 ありがとうというひと言が、私の心にぐさりと刺さってなんとも言えない幸福感を得たのだった。

 さて、ここの領主様からの許可も得たため、本格的に住みやすい場所に変えていきたいと思う。
 だが、ザッソウだけでは作物が生まれるまでまだ時間はかかってしまう。
 一刻も早く、アルジェント辺境伯様に食べ物を与えたい。

 そう思っている矢先、私にとってとんでもなく嬉しい出来事が訪れたのだ。

『『『『『『『『『『『『『『『聖女様ぁぁぁあああっ!!!!』』』』』』』』』』』』』』』
「あぁっ! みんなーーーー!!」

 王都で仲良くしてた友達が全員ここへ来てくれた。

 これで、なんとかなる!
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