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伝達不足?
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ついにホワイトラブリー王国の王都に到着した。
まずは旅の疲れを癒すために食事をしたり休憩したいところだが、私もアメリもお金に余裕がない。
万一にもアメリの移民が受けいられなかった場合のことも考えて、真っ先に王宮へ向かった。
「なにものだ?」
当たり前だが、王宮の前で門番に止められた。
ブラークメリル王国側から私が向かうことは知らされていないだろうし、自ら名乗り出て説明するしか方法がない。
私が王金貨五十枚で買い取られていることは知られているだろうから、口頭でもなんとかなるはずだ。
ロブリー陛下には、書状の一枚でも書いて欲しいとお願いしたのだが、あっさり断られていた。
ロブリー陛下曰く、「紙代と筆代がもったいないし経費の無駄だ。口頭で言えばわかるだろうし必要あるまい」の一点張りだった。
故に、自ら聖女だと名乗って証明するしか方法がないのだ。
「突然の訪問お許しください。私はブラークメリル王国が聖女イデアと申します。この度はホワイトラブリー王国国王とブラークメリル王国国王との間で私が取引されたため、貴国にて聖なる力を──」
「寝ぼけているのか?」
「はい!?」
門番は呆れたような表情をしながら、いかにもここから先は通さんぞというような態度をとっている。
あれ……。
いずれ私がここへ来るってことを知らされていなかったのかな。
「聖女ともあろう者が、そんなボロボロの服を着ているわけがないだろうが! なにを企んでいるかは知らんが、怪しい者を王宮の敷地へ通すわけにはいかん」
私はこの旅で何度も木の上って木のみをとったり、泥まみれの土の上を歩いたりして服は汚れてしまっていた。
だが、服を買う余裕などない。
陛下に会う者としてはどうかと思う。
しかし、すでに私の財産は身につけている物が全てなのだ。
「ちょっと待ってください!」
アメリが門番に対して顔をじっと向けた。
「私は以前、ロブリー陛下訪問の際にも御者として訪問したアメリです。当時関わっていた方に確認いただければわかるかと……」
「……承知した。ちょうど第二王子のジオン殿下の馬車が姿を見せた」
「むしろジオン様なら好都合です」
「ほう……」
全くもって信用されていないようだが、状況や見た目を考えたら無理もない。
それでも王子に確認を取ってくれているところはこの門番の優しさと考えてもいいだろう。
「アメリってここに来たことあるって言っていたけど、ロブリー陛下の送迎役だったんだね」
「はい。あの時は大変で地獄したね……。まぁそのおかげもあって今回は迷わずにここまで来れましたが」
「アメリがいてくれて本当に助かったよ」
門番が高級そうな馬車に向かってからしばらく待っていると、中からはどこからどう見てもイケメンな男前のお方が飛び出てきてアメリのすぐ側まで近づいてきた。
「アメリ!! 一体どうしたのだ!?」
「ご無沙汰しておりますジオン様。本日は聖女イデア様をお連れしました」
「せいじょいであ? そちらのお方か?」
二人はずいぶんと仲が良さそうな感じがする。
これだったらアメリの移民も受け入れてもらえそうな気はした。
それはさておき、ジオン王子はなにが何だかわからないといったような表情をしていた。
王子にまで情報が伝わっていないのはさすがに変な気もする。
それでも挨拶だけはしっかりとした。
「お初にお目にかかります。ブラークメリル王国で聖女として結界を張っていたイデアと申します」
「ジオン=ブラークメリルだ。ところで、聖女ともあろうお方が何故ここへ?」
「貴国の国王陛下との取引で、私はこちらに引き取られました」
「すまぬが、そのような話や取引が成立したような話は聞いていない」
「「え!?」」
一体どういうことなのだろうか。
私だけでなくアメリまでも、驚きの声と同時にしばらく固まってしまった。
まずは旅の疲れを癒すために食事をしたり休憩したいところだが、私もアメリもお金に余裕がない。
万一にもアメリの移民が受けいられなかった場合のことも考えて、真っ先に王宮へ向かった。
「なにものだ?」
当たり前だが、王宮の前で門番に止められた。
ブラークメリル王国側から私が向かうことは知らされていないだろうし、自ら名乗り出て説明するしか方法がない。
私が王金貨五十枚で買い取られていることは知られているだろうから、口頭でもなんとかなるはずだ。
ロブリー陛下には、書状の一枚でも書いて欲しいとお願いしたのだが、あっさり断られていた。
ロブリー陛下曰く、「紙代と筆代がもったいないし経費の無駄だ。口頭で言えばわかるだろうし必要あるまい」の一点張りだった。
故に、自ら聖女だと名乗って証明するしか方法がないのだ。
「突然の訪問お許しください。私はブラークメリル王国が聖女イデアと申します。この度はホワイトラブリー王国国王とブラークメリル王国国王との間で私が取引されたため、貴国にて聖なる力を──」
「寝ぼけているのか?」
「はい!?」
門番は呆れたような表情をしながら、いかにもここから先は通さんぞというような態度をとっている。
あれ……。
いずれ私がここへ来るってことを知らされていなかったのかな。
「聖女ともあろう者が、そんなボロボロの服を着ているわけがないだろうが! なにを企んでいるかは知らんが、怪しい者を王宮の敷地へ通すわけにはいかん」
私はこの旅で何度も木の上って木のみをとったり、泥まみれの土の上を歩いたりして服は汚れてしまっていた。
だが、服を買う余裕などない。
陛下に会う者としてはどうかと思う。
しかし、すでに私の財産は身につけている物が全てなのだ。
「ちょっと待ってください!」
アメリが門番に対して顔をじっと向けた。
「私は以前、ロブリー陛下訪問の際にも御者として訪問したアメリです。当時関わっていた方に確認いただければわかるかと……」
「……承知した。ちょうど第二王子のジオン殿下の馬車が姿を見せた」
「むしろジオン様なら好都合です」
「ほう……」
全くもって信用されていないようだが、状況や見た目を考えたら無理もない。
それでも王子に確認を取ってくれているところはこの門番の優しさと考えてもいいだろう。
「アメリってここに来たことあるって言っていたけど、ロブリー陛下の送迎役だったんだね」
「はい。あの時は大変で地獄したね……。まぁそのおかげもあって今回は迷わずにここまで来れましたが」
「アメリがいてくれて本当に助かったよ」
門番が高級そうな馬車に向かってからしばらく待っていると、中からはどこからどう見てもイケメンな男前のお方が飛び出てきてアメリのすぐ側まで近づいてきた。
「アメリ!! 一体どうしたのだ!?」
「ご無沙汰しておりますジオン様。本日は聖女イデア様をお連れしました」
「せいじょいであ? そちらのお方か?」
二人はずいぶんと仲が良さそうな感じがする。
これだったらアメリの移民も受け入れてもらえそうな気はした。
それはさておき、ジオン王子はなにが何だかわからないといったような表情をしていた。
王子にまで情報が伝わっていないのはさすがに変な気もする。
それでも挨拶だけはしっかりとした。
「お初にお目にかかります。ブラークメリル王国で聖女として結界を張っていたイデアと申します」
「ジオン=ブラークメリルだ。ところで、聖女ともあろうお方が何故ここへ?」
「貴国の国王陛下との取引で、私はこちらに引き取られました」
「すまぬが、そのような話や取引が成立したような話は聞いていない」
「「え!?」」
一体どういうことなのだろうか。
私だけでなくアメリまでも、驚きの声と同時にしばらく固まってしまった。
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