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小頭はBL 14
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「こがしら~あ~ん」
「小頭、小頭とは小松組の小頭ですか?」
「はあ~い」
「小頭と何をなされたのです?」
「ふんどしの締めっこ~」
「それでは小頭のあのヘチマのようなモノを見たんですね?」
「見ただけじゃなくてお尻に触れました~あ~ん」
「こんな風にですか?」
安寿が鉄男の尻穴を人差し指で突いた。鉄男がのけ反った。安寿は既に濡れている。自分の蜜を手にたっぷりと絡め鉄男の尻穴に塗りたくる。再度人差し指を押し当てるとゆっくりと入っていく。モノと尻穴をダブルでしごく。
「安寿様、お尻に指を入れる意味は何ですかああ~ん」
「悪霊はモノから飛び出しますが尻穴から逃げられる可能性があるのです」
安寿の出まかせも鉄男には信心である。一語一語を信じ込んでいる。
「いよいよ悪霊が出てきます。尼僧があなたの上に跨ります。私の体内に悪霊を追いやるのです。さあ、行きますよ」
安寿が鉄男の上に跨る。ゆっくりと腰を鎮めると康介より格段刺激ある形状に声が漏れる。
「サンバラ~ン サムハラ~ン」
悶え声を読経で誤魔化した。根元まで入れて上下運動をする。
「こがしら~ああ~ん」
鉄男が果てるが安寿は続ける。
「まだまだまだサンバラーン も少しも少しサムハラ~ン」
安寿はうさぎ跳びのように上下して果てた。
「安寿様、これで悪霊からの呪縛は解けたのですか?」
息を整えながら鉄男が訊ねた。安寿は抜きながら余韻に浸っている。ゆっくりと腰を上げて鉄男の横に仰向けにひっくり返った。
「何をおっしゃいますか、ザ ビギニング オブ シングス」
鉄男が上半身を起こした。
「これが始まりなんですか?」
「そう序章よ、悪霊を甘く見てはいけないわ。さあ今度はワンワンスタイルになるのよ」
鉄男は言われるままに手を付いた。
小松組のバンは鎌倉山を走っていた。大船の連れ込み宿を出てから車内での会話は途切れていた。お互いの欲は果たしたがそこに健司の愛は存在しない。そんな二人に適当な言葉が浮かばない。深沢の信号で止まった時だった。もう十五分で今泉の実家に着いてしまう。残り時間が尚子を焦らせた。
「小頭、やっぱりあたし諦められない。小頭のことを増々好きになっちゃったわ。一度身体を重ねれば諦められると思っていたのに違った。小頭のことしか頭にない、小頭のことが胸にもアソコにも詰まってる感じがするの」
尚子の正直な気持ちである。心だけではなく、健司のモノは類を見ない大モノである。これを一度咥えて、他で満足出来るだろうか、性も大事な愛の内、健司を放したくない気持ちで一杯になった。
「尚子さん、今はいいよ、でも続くかなあ。俺の性癖が転換するとは思えない。我慢してきたがやっぱり無理なんだ。それは鉄男との出遭いが決定付けた。このまま尚子さんと形だけの夫婦になっても近い将来きっと破綻するに違いない。そうしたら、尚子さんをもっと傷付けてしまう。今泉の人達からも相手にされなくなる。苦しむ尚子さんを見たくない」
これも健司の正直な気持ちである。
「小頭に突き放されても諦められない」
そうは言っても誰も味方になってはくれない。弟の晃に実家を追い出されるに決まっている。
「尚子さんは小松組が解散したらどうするつもり?俺は追い出される。独立してもいいが俺の性癖を言い触らされて仕事がくるだろうか不安だ。やっぱりこの町を離れるのが正解だと思う。そんなフーテンに尚子さんを付き合わすわけにはいかない。先代の罰が当たる」
尚子は誰かに相談したかった。性癖を超えた人がいい。
「そうだ、これから安寿様の所に行きましょう。安寿様ならきっとお力になってくださる。ご本尊である千寿観音の化身のようなお方」
尚子は安寿の本性を知らない。誰でも気軽に触れ合える今泉の観音様のように考えていた。
「安寿様?」
「そうよ、今からご相談に伺いましょう」
「安寿様の説法はかなりきついと思う」
「どうして?」
「康介に悪霊が憑りついてそのお祓いをしてくれたんだ。それはかなり刺激的だったから」
健司は安寿と康介の三人でサンドイッチ状態になったのを想い出した。
「それはそうよ悪霊祓いですもの、映画エクソシストでもそうでしょ、死に物狂いで襲い掛かって来るのよ悪霊が、結局神父は自分に悪霊を取り込んで最後は自殺してしまうの。安寿様もそのお覚悟で御祈祷をされているんだわ」
「そう言えば康介の悪霊を自分の中に取り入れたと仰っていた。まだ完全じゃないから本当は今日裏の山切の際に昼休みを利用して悪霊祓いの続きをしようと仰っていた。だけど頭から廃業の決定を聞いて今日は誰も動いていない。安寿様は俺等が来ないから心配していると思う」
「だったら康介を連れて行きましょう。序にあたしも相談したいの」
尚子に言われてみればと健司もその気になった。それに仕事をそのままにしては健司の気が済まない。工事中断となるならそれなりのけじめを小頭の責任としてしっかりと付けて後にしたい。立つ鳥跡を濁さずではないがいくら小松組を解雇になろうが無責任な後姿は見せたくない。
「よし、康介の奴、まだ宿舎に居るかな」
天神下の信号を右折した。自動車学校の前を通過して鎌倉街道に出る。川沿いの岩瀬を進み今泉に入る。
「ここで待ってて」
バンを通りに停めて健司だけが歩いて小松組の門に入る。
「小頭、尚子は?」
母の晶子が表に出ていた。健司と一緒にバンで出掛けた時からずっと心配で待っていた。
「姐さん、心配しないでください、尚子さんは友達の家にいます」
健司は嘘を吐いた。
「そうかい、尚子を頼むよ、無事に連れ返しておくれよ。あんたのことは忘れるようにしておくれ。騙し続けたあんたが悪いんだ」
晶子は悔しくて健司にぶつかった。健司は黙って頷いた。二階に上り康介を呼んだ。康介は寮を出る支度をしていた。
「康介、安寿様のとこに行こう。最後まで山切はやり切る。それで俺も小松から道具を下げる」
「でも、頭が解散するって。山切のメンバーがいないし他の組でもあの仕事は危なくて断られたみたいですよ」
「だから俺等がやるんだ、きっちりやってけじめをつけて小松組の意地を見せる。亡くなった先代に恥をかかすわけにはいかない。支度しろ。俺は頭に話を付けて来る」
健司は食堂に入ると晶子と後藤が向かい合って話していた。
「頭は?」
健司の開き直った態度に二人は仰け反った。
「お、奥にいるよ」
後藤が口を開いた。
「頭、頭、話がある」
晃が二階から下りて来た。健司の吊り上がる目に威嚇された。
「ど、どうしたんだい。脅したって俺の考えは変わらない」
すると健司は土下座した。
「頭、この通りだ、健円寺塔頭妙義庵の山切は俺に最後までやらせてくれ。祭りの前にはきっちり終わらせる。それで俺もこの今泉を出ていく。金も要らねえ、ただ康介の手間は払ってやって欲しい」
健司は再度土間に額を付けた。晃としてはこんないい条件はない。金は入るし本人の手間は要らないと言う。康介の手間など微々たるものである。それにとび連合内でも恰好がつく廃業と認められる。最後までケツ割る(仕事を途中で投げ出すこと)ことなく潔い終いっぷりと称えられる。
「あんたがそこまで言うなら仕方ないさ。その代わりしっかりと頼むぜ。半端な仕事されちゃ先代に顔向けが立たない」
「ありがとうございます。きっちりやり遂げます」
健司は三人に礼をして食堂を出た。
「馬鹿じゃねえのあいつ」
出ていく健司を見送り晃がほざいた。
「それよりお前、住建の柴田さんの方は?」
晶子が不安を募らせた。後藤が鼻で笑っている。
「心配ないさ、明日東阪グループの専務に会いに東京本店に行く」
「お前も行くのかい?」
「ばか言えよ母さん、前もってアポ取らなきゃ会えないんだよ大手の管理者とは」
「何だいアポって?」
晶子が訊いた。
「アッポって馬場じゃねえだろ」
後藤がふざける。
「予約だよ予約、会うための予約。俺は大手町の茶店で待ってる」
晶子は増々不安になって来た。
「あっ尚子さん、姐さんが心配していましたよ」
バンに乗り込む康介は尚子の存在に驚いた。
「ありがとう、あなたにまで心配かけて、でも大丈夫、小頭に色々教わったの」
尚子は後ろを向いて康介に礼を言った。
「さあ、早くしろ、頭が出て来るかもしれない」
バンは坂を上がり紫陽花寺の前を抜けてけ健円寺に到着した。
「小頭、もしかして悪霊払いの続きもやるんですかね?」
「何もかも安寿様のご指導だ。俺等が心配することもないだろう」
「でもシャワーぐらい浴びてくればよかったかもしれない。僕、朝三回やったんでカスが溜まってると恥ずかしい」
「うるさい、黙ってろ、尚子さんの前じゃねえか」
尚子には話が通じない。二人の会話が秘密めいていると感じた。知らせたくない何か、行けば分かると追及はしなかった。
鉄男は両手と膝をついて安寿の指示を受けている。
「もう少し膝を広げてください」
「こうですか?」
「そうもっと」
「これ以上無理です。お尻が丸見えでしょ恥ずかしい」
「だまらっしゃい」
安寿が照れる鉄男に喝を入れた。
「その甘えが悪霊に入り込む隙を与えるのです。先ずはあなたの身体から悪霊を追い出す、そして尼僧の体内に閉じ込め、力を奪い、脱殻だけを出すのです。尼僧は命懸けであなたを守ります。少々きついことは我慢してください。今あなたの尻穴は千手観音様の目の前にあります。これから悪霊をあなたの尻穴に閉じ込めます」
安寿は木魚を叩きながら読経を始めた。
「鉄男殿、尼僧の前に尻を向けてください」
「えっ」
「さあ早く、呪文が効いているうちにやらなければ一向に進みませんよ」
鉄男は向きを変えて安寿の前に跪いた。
「こんな感じでいいですか?」
「足を尼僧の肩に掛けるのです。少し苦しいが我慢なさい」
安寿は鉄男の足を掴んで膝を肩に乗せた。両膝が載ると鉄男は苦しくて床に胸を突いた。
「いいでしょう。少し臭いますね、悪霊がすぐそこまで来ている証です」
安寿が尻穴を舐め始めた。
「安寿様、汚いから止めてください」
「いいのです、これが尼僧の役目です、サンバラ サムハラ」
そう言って音を立てて舐め続ける。女に興味のない鉄男だがこの刺激は耐えられない、喘ぎ声に変わった。
「喘ぎは隙、読経にしなさい」
一旦尻穴から口を離して言った。
「サンバ~ララ~ン、モウダメ~ンハラハラ~」
鉄男が果てそうになると安寿は口を離した。膝を肩から下した。
「さあまたワンワンスタイルになるのです」
鉄男は両手を付いて上半身を上げた。すると安寿は木魚バチを鉄男の尻穴に当てた。罰を小刻みに回転させながら押し込んだ。
「サンバ~バラバラ~ン サンバララ~ン」
鉄男の呪文喘ぎは山門まで轟いた。
「先客かもしれない。かなり激しい悪霊祓いの儀式のようですね」
康介が言った。
「そうなら先に仕事だ、山切をしよう、お客さんが帰ったら尚子さんの相談に乗ってもらいましょう」
尚子が健司に頷いた。
「小頭、小頭とは小松組の小頭ですか?」
「はあ~い」
「小頭と何をなされたのです?」
「ふんどしの締めっこ~」
「それでは小頭のあのヘチマのようなモノを見たんですね?」
「見ただけじゃなくてお尻に触れました~あ~ん」
「こんな風にですか?」
安寿が鉄男の尻穴を人差し指で突いた。鉄男がのけ反った。安寿は既に濡れている。自分の蜜を手にたっぷりと絡め鉄男の尻穴に塗りたくる。再度人差し指を押し当てるとゆっくりと入っていく。モノと尻穴をダブルでしごく。
「安寿様、お尻に指を入れる意味は何ですかああ~ん」
「悪霊はモノから飛び出しますが尻穴から逃げられる可能性があるのです」
安寿の出まかせも鉄男には信心である。一語一語を信じ込んでいる。
「いよいよ悪霊が出てきます。尼僧があなたの上に跨ります。私の体内に悪霊を追いやるのです。さあ、行きますよ」
安寿が鉄男の上に跨る。ゆっくりと腰を鎮めると康介より格段刺激ある形状に声が漏れる。
「サンバラ~ン サムハラ~ン」
悶え声を読経で誤魔化した。根元まで入れて上下運動をする。
「こがしら~ああ~ん」
鉄男が果てるが安寿は続ける。
「まだまだまだサンバラーン も少しも少しサムハラ~ン」
安寿はうさぎ跳びのように上下して果てた。
「安寿様、これで悪霊からの呪縛は解けたのですか?」
息を整えながら鉄男が訊ねた。安寿は抜きながら余韻に浸っている。ゆっくりと腰を上げて鉄男の横に仰向けにひっくり返った。
「何をおっしゃいますか、ザ ビギニング オブ シングス」
鉄男が上半身を起こした。
「これが始まりなんですか?」
「そう序章よ、悪霊を甘く見てはいけないわ。さあ今度はワンワンスタイルになるのよ」
鉄男は言われるままに手を付いた。
小松組のバンは鎌倉山を走っていた。大船の連れ込み宿を出てから車内での会話は途切れていた。お互いの欲は果たしたがそこに健司の愛は存在しない。そんな二人に適当な言葉が浮かばない。深沢の信号で止まった時だった。もう十五分で今泉の実家に着いてしまう。残り時間が尚子を焦らせた。
「小頭、やっぱりあたし諦められない。小頭のことを増々好きになっちゃったわ。一度身体を重ねれば諦められると思っていたのに違った。小頭のことしか頭にない、小頭のことが胸にもアソコにも詰まってる感じがするの」
尚子の正直な気持ちである。心だけではなく、健司のモノは類を見ない大モノである。これを一度咥えて、他で満足出来るだろうか、性も大事な愛の内、健司を放したくない気持ちで一杯になった。
「尚子さん、今はいいよ、でも続くかなあ。俺の性癖が転換するとは思えない。我慢してきたがやっぱり無理なんだ。それは鉄男との出遭いが決定付けた。このまま尚子さんと形だけの夫婦になっても近い将来きっと破綻するに違いない。そうしたら、尚子さんをもっと傷付けてしまう。今泉の人達からも相手にされなくなる。苦しむ尚子さんを見たくない」
これも健司の正直な気持ちである。
「小頭に突き放されても諦められない」
そうは言っても誰も味方になってはくれない。弟の晃に実家を追い出されるに決まっている。
「尚子さんは小松組が解散したらどうするつもり?俺は追い出される。独立してもいいが俺の性癖を言い触らされて仕事がくるだろうか不安だ。やっぱりこの町を離れるのが正解だと思う。そんなフーテンに尚子さんを付き合わすわけにはいかない。先代の罰が当たる」
尚子は誰かに相談したかった。性癖を超えた人がいい。
「そうだ、これから安寿様の所に行きましょう。安寿様ならきっとお力になってくださる。ご本尊である千寿観音の化身のようなお方」
尚子は安寿の本性を知らない。誰でも気軽に触れ合える今泉の観音様のように考えていた。
「安寿様?」
「そうよ、今からご相談に伺いましょう」
「安寿様の説法はかなりきついと思う」
「どうして?」
「康介に悪霊が憑りついてそのお祓いをしてくれたんだ。それはかなり刺激的だったから」
健司は安寿と康介の三人でサンドイッチ状態になったのを想い出した。
「それはそうよ悪霊祓いですもの、映画エクソシストでもそうでしょ、死に物狂いで襲い掛かって来るのよ悪霊が、結局神父は自分に悪霊を取り込んで最後は自殺してしまうの。安寿様もそのお覚悟で御祈祷をされているんだわ」
「そう言えば康介の悪霊を自分の中に取り入れたと仰っていた。まだ完全じゃないから本当は今日裏の山切の際に昼休みを利用して悪霊祓いの続きをしようと仰っていた。だけど頭から廃業の決定を聞いて今日は誰も動いていない。安寿様は俺等が来ないから心配していると思う」
「だったら康介を連れて行きましょう。序にあたしも相談したいの」
尚子に言われてみればと健司もその気になった。それに仕事をそのままにしては健司の気が済まない。工事中断となるならそれなりのけじめを小頭の責任としてしっかりと付けて後にしたい。立つ鳥跡を濁さずではないがいくら小松組を解雇になろうが無責任な後姿は見せたくない。
「よし、康介の奴、まだ宿舎に居るかな」
天神下の信号を右折した。自動車学校の前を通過して鎌倉街道に出る。川沿いの岩瀬を進み今泉に入る。
「ここで待ってて」
バンを通りに停めて健司だけが歩いて小松組の門に入る。
「小頭、尚子は?」
母の晶子が表に出ていた。健司と一緒にバンで出掛けた時からずっと心配で待っていた。
「姐さん、心配しないでください、尚子さんは友達の家にいます」
健司は嘘を吐いた。
「そうかい、尚子を頼むよ、無事に連れ返しておくれよ。あんたのことは忘れるようにしておくれ。騙し続けたあんたが悪いんだ」
晶子は悔しくて健司にぶつかった。健司は黙って頷いた。二階に上り康介を呼んだ。康介は寮を出る支度をしていた。
「康介、安寿様のとこに行こう。最後まで山切はやり切る。それで俺も小松から道具を下げる」
「でも、頭が解散するって。山切のメンバーがいないし他の組でもあの仕事は危なくて断られたみたいですよ」
「だから俺等がやるんだ、きっちりやってけじめをつけて小松組の意地を見せる。亡くなった先代に恥をかかすわけにはいかない。支度しろ。俺は頭に話を付けて来る」
健司は食堂に入ると晶子と後藤が向かい合って話していた。
「頭は?」
健司の開き直った態度に二人は仰け反った。
「お、奥にいるよ」
後藤が口を開いた。
「頭、頭、話がある」
晃が二階から下りて来た。健司の吊り上がる目に威嚇された。
「ど、どうしたんだい。脅したって俺の考えは変わらない」
すると健司は土下座した。
「頭、この通りだ、健円寺塔頭妙義庵の山切は俺に最後までやらせてくれ。祭りの前にはきっちり終わらせる。それで俺もこの今泉を出ていく。金も要らねえ、ただ康介の手間は払ってやって欲しい」
健司は再度土間に額を付けた。晃としてはこんないい条件はない。金は入るし本人の手間は要らないと言う。康介の手間など微々たるものである。それにとび連合内でも恰好がつく廃業と認められる。最後までケツ割る(仕事を途中で投げ出すこと)ことなく潔い終いっぷりと称えられる。
「あんたがそこまで言うなら仕方ないさ。その代わりしっかりと頼むぜ。半端な仕事されちゃ先代に顔向けが立たない」
「ありがとうございます。きっちりやり遂げます」
健司は三人に礼をして食堂を出た。
「馬鹿じゃねえのあいつ」
出ていく健司を見送り晃がほざいた。
「それよりお前、住建の柴田さんの方は?」
晶子が不安を募らせた。後藤が鼻で笑っている。
「心配ないさ、明日東阪グループの専務に会いに東京本店に行く」
「お前も行くのかい?」
「ばか言えよ母さん、前もってアポ取らなきゃ会えないんだよ大手の管理者とは」
「何だいアポって?」
晶子が訊いた。
「アッポって馬場じゃねえだろ」
後藤がふざける。
「予約だよ予約、会うための予約。俺は大手町の茶店で待ってる」
晶子は増々不安になって来た。
「あっ尚子さん、姐さんが心配していましたよ」
バンに乗り込む康介は尚子の存在に驚いた。
「ありがとう、あなたにまで心配かけて、でも大丈夫、小頭に色々教わったの」
尚子は後ろを向いて康介に礼を言った。
「さあ、早くしろ、頭が出て来るかもしれない」
バンは坂を上がり紫陽花寺の前を抜けてけ健円寺に到着した。
「小頭、もしかして悪霊払いの続きもやるんですかね?」
「何もかも安寿様のご指導だ。俺等が心配することもないだろう」
「でもシャワーぐらい浴びてくればよかったかもしれない。僕、朝三回やったんでカスが溜まってると恥ずかしい」
「うるさい、黙ってろ、尚子さんの前じゃねえか」
尚子には話が通じない。二人の会話が秘密めいていると感じた。知らせたくない何か、行けば分かると追及はしなかった。
鉄男は両手と膝をついて安寿の指示を受けている。
「もう少し膝を広げてください」
「こうですか?」
「そうもっと」
「これ以上無理です。お尻が丸見えでしょ恥ずかしい」
「だまらっしゃい」
安寿が照れる鉄男に喝を入れた。
「その甘えが悪霊に入り込む隙を与えるのです。先ずはあなたの身体から悪霊を追い出す、そして尼僧の体内に閉じ込め、力を奪い、脱殻だけを出すのです。尼僧は命懸けであなたを守ります。少々きついことは我慢してください。今あなたの尻穴は千手観音様の目の前にあります。これから悪霊をあなたの尻穴に閉じ込めます」
安寿は木魚を叩きながら読経を始めた。
「鉄男殿、尼僧の前に尻を向けてください」
「えっ」
「さあ早く、呪文が効いているうちにやらなければ一向に進みませんよ」
鉄男は向きを変えて安寿の前に跪いた。
「こんな感じでいいですか?」
「足を尼僧の肩に掛けるのです。少し苦しいが我慢なさい」
安寿は鉄男の足を掴んで膝を肩に乗せた。両膝が載ると鉄男は苦しくて床に胸を突いた。
「いいでしょう。少し臭いますね、悪霊がすぐそこまで来ている証です」
安寿が尻穴を舐め始めた。
「安寿様、汚いから止めてください」
「いいのです、これが尼僧の役目です、サンバラ サムハラ」
そう言って音を立てて舐め続ける。女に興味のない鉄男だがこの刺激は耐えられない、喘ぎ声に変わった。
「喘ぎは隙、読経にしなさい」
一旦尻穴から口を離して言った。
「サンバ~ララ~ン、モウダメ~ンハラハラ~」
鉄男が果てそうになると安寿は口を離した。膝を肩から下した。
「さあまたワンワンスタイルになるのです」
鉄男は両手を付いて上半身を上げた。すると安寿は木魚バチを鉄男の尻穴に当てた。罰を小刻みに回転させながら押し込んだ。
「サンバ~バラバラ~ン サンバララ~ン」
鉄男の呪文喘ぎは山門まで轟いた。
「先客かもしれない。かなり激しい悪霊祓いの儀式のようですね」
康介が言った。
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尚子が健司に頷いた。
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