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小頭はBL 15
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健司と康介は腰道具をして裏に回った。
「サンバラ~ン」
ガラス戸は開けっ放しなので声は裏山に轟いている。
「凄いお祓いですね」
「静かにしろ、俺等がいたら迷惑が掛かる。さあ上るぞ」
健司にそう言われたが康介は気になった。縁側にそっと上り衝立の後ろを見た。安寿の顔が誰かの股に挟まっている。顔を放したかと思うと今度は木魚バチを股間に突っ込んだ。堪らず康介が反応した。
「小頭、もう我慢出来ません」
康介は足袋を脱いで衝立の裏まで浸入する。
「康介、ばか野郎、安寿様の御祈祷の邪魔をするな」
健司が追い掛けたが康介は既に乗馬ズボンを下げていた。ブリーフから飛び出したモノは衝立に当たっている。
「康介、こっちに来い」
健司が引っ張ったブリーフが下がり尻が丸出しになった。康介は健司の性癖を後藤から聞いていた。小松組廃業の理由の一つであると後藤が笑って教えてくれた。
「あっ、小頭、いいですよ、ほらじっくり見てください」
康介は尻を突き出した。これに健司が反応した。どうせ自分の性壁は知られている。我慢する必要はあるのか、健司は盛り上がる股間をどうすることも出来ない。
「どうしたの小頭?」
境内を散策していた尚子が戻って来た。健司が乗馬ズボンを下げている。健司は顔を赤らめ康介を指差した。尚子に気付いて驚いた康介の尻穴が揺れている。
「康介が安寿様の御祈祷を覗いて興奮したんです。それでつい俺も」
「いいじゃない、あたしも興味があるの。安寿様の御祈祷もそうだけど男同士のアレも。もう小頭のためにずっと我慢してきた十年、その分を取り返すわ。尚子がサンダルを脱いで上がった。康介のモノを握った。
「細いけど若いから固いわね」
尚子は褒めたつもりだが康介には少しショックだった。
「な、尚子さんいいんですか、こんなことしてもらって、小頭に叱られます」
「いいのよ、あたしと小頭の関係はこんな感じなの、ねえ小頭?」
「ああ、まあそう言うことだ」
「小頭も遠慮しないで突き出したらどうですか。康介のお尻に興味があるんでしょ」
「うん、興奮する」
健司は乗馬ズボンを膝まで下げると既に飛び出したモノは臍まで届いて更に起伏を繰り返し最大に成長した。尚子が見比べる、その差が可笑しくなった。もし結婚して、康介大であれば女は一生満足出来るのだろうか、女性自身のサイズにもよるが次第に緩むのは必至である。モノが結婚の条件であることも考えなければならないと思った。愛が薄れてもモノがカバーしてくれるかもしれない。
「どうしたの尚子さん?」
尚子は何でもないと言って健司のモノを握った。握ると言うより抱くに近い。
「康介、いいか舐めるぞ」
健司は小頭の地位を捨てた。神輿同好会の会長も降りる。そう覚悟して康介の尻穴に舌を這わせた。初体験である。康介はそれなりに感じて来た。尚子のしごきと健司の舐めに絶頂も近い。
「あたしのを触って小頭」
尚子が二人ををしごきながら股を開いた。康介が乳首を摘まんでスリスリをする。健司は股間を大きな手で揉みだした。三人の声が衝立を超えた。
「サムハララ~ン。安寿様衝立が揺れています」
衝立の上に康介の首が載っていた。
「ああっ」
鉄男が指差した。
「おおっ」
康介が衝立に手を掛けた。安寿も気付いた。
「康介様ではありませんか。もしや悪霊が動き出しましたか」
衝立が倒れた。双方が驚く。康介が衝立の上に倒れた。連なるように健司が康介の上に倒れた。その勢いで健司のモノが康介の尻穴に突き差さる。
「お見事、これで康介殿の穴は封じた。これで悪霊を追い出します。これからは鉄男殿と康介殿のダブル悪霊祓いを行います」
安寿がこの時とばかり性を愉しむことにした。
「待って、トリプルにして下さい安寿様」
尚子が股を突き出して言った。
「まさしくその染み方は悪霊の悪戯、宜しい、トリプルトリプル サンバラ サムハラ」
鉄男が健司に気が付いた。
「小頭」
「鉄男」
まさか鉄男がここにいるとは思わなかった。
「私語は慎んでください。悪霊に隙を与えます。ひとつだけ確認しておきます。小頭と鉄男様の関係は?」
二人が見つめ合っているのを安寿は見逃さなかった。もしや怪しい関係と問い質した。健司は答えられなかった。鎌倉の粋筋、とびの小頭を背負っている。安寿にこのことが知れれば山切も断られるかもしれない。
「安寿様」
「あたしが話します安寿様」
健司が口を開くと横から尚子が制した。
「尚子様、あなたは小頭の許嫁と先代より伺っております。どうしてあなたが小頭と鉄男様のことを?」
安寿は解せなかった。それもそのはず、小松組廃業のことは耳にしていない。今日も遅れたが裏の山切に顔を出している。
「はい、実は」
「ああ、安寿様、僕もう駄目で~す」
尚子が詳細を語ろうとした時、康介はイク寸前まで興奮していた。尚子の手は話しながらも康介のモノをしごいている。それに健司初体験、康介の尻穴に突き差さり、腰を振り続けていた。
「俺も、危ない」
健司も爆発寸前だった。
「尚子さん、話は悪霊払い一回戦が終わってからにしましょう。どうやら鉄男様も我慢の限界のようです」
安寿も話しながら鉄男の尻穴に木魚バチを出し入れしている。そう言う安寿のショートパンツの割れ目が染みている。
「安寿様はどうなんですか?」
女は女にしか気付かない。安寿が感じているのを尚子に感付かれてしまった。悪霊祓いと銘打って行う儀式が、自分の欲のためであると悟られては仏に仕える身として失格である。ここは隠すこと以外に策はない。
「ええっい、あなたには悪霊が潜んでいる。小頭がこうして康介殿と行為に至るのを嫉妬しているのではありませんか?そこに悪霊が入り込んだのです。かあっつ」
安寿が尚子に喝を入れた。尚子は安寿の気合に押されて口を閉ざしてしまう。
「尚子様の体内に潜む悪霊に申す。尼僧の股間が濡れているのを指摘した。もしや欲にたかった生臭坊主と考えたのではあるまいな。それならそれもよし、お前を一旦この尼僧の胎内に収め、観音の力をお借りして、腑抜けとしてこの世に放ってくれるわ。池の鯉の餌にしてやろう。解ったか、サンバラーン サムハラーン」
安寿はぶつぶつと呪文を唱えた。安寿が鉄男のモノを挿した。鉄男の尻穴には康介のモノが挿さる。康介の尻穴には健司のモノがずっぽし。安寿の木魚バチが尚子に嵌っている。螺旋のように蠢き合う。
「これぞ曼陀羅図悪霊祓い、サンバラ サムハラ、悪霊よ各々のモノから吹き出せよ、尼僧の胎内に閉じ込める。さあ一斉に、サンバラ~ああん サムハラいいーん」
これを並ぶ順番を変えて三回行った。外も暗くなりだした。
「安寿様、今日は山切が出来ませんでしたが、明日は必ずやらせていただきます」
さすがの健司もばてていた。
「明日は明日の風が吹く、山切はいつでも行えますが悪霊祓いは続けなければなりません。尼僧の胎内に留めた悪霊が報復にくるやもしれません。みなさんは今夜精力の付く晩餐をしてゆっくりとお休みください。それと悪霊が通過した外道はきれいに洗って下さいね。特に康介さん、臭みが激しい」
「それじゃ明日も続くんですか?」
「もちのろん、サンバラ サムハラ」
こうして日の暮れに解散となった。
「送って行くよ」
健司が鉄男に言った。四人はバンに乗り走り出した。
晃は大手町の喫茶店で住建の柴田をじっと待っていた。現金五千万を預けてある。柴田は東阪グループの専務と会うために本社ビルでアポを取っていた。その帰りを向かいのビルの喫茶店で待っている。午後一時に会う約束だと言いそれから四時間が経過した。しかし柴田が戻って来ることはない。五千万を着服してもう東京にはいない。
「もしもし俺、晃だけど、柴田さんから電話なかった?」
喫茶店の公衆電話を借りて実家の晶子に電話を入れた。
「電話がなかったってお前一緒じゃないのかい?」
「向かいの茶店で待っているんだけど。手続きが長くなっているんだと思う」
「晃、晃」
電話を切られた晶子は不安が広がった。寮の後藤を呼び出した。
「何だよ姐さん、もう姐さんじゃねえか。俺にも都合があるから一週間は寮に居させてもらうよ」
小松組が廃業して後藤もこの寮を出る。近くに安いアパートを探している。
「そんなことじゃないよ。今晃から電話があって柴田がいないらしいよ」
「ええっ、連絡はつかないのかい?」
「手続きが長くなっているんじゃないかって、気の長い事言ってたよ」
「よし、柴田の行き付けがある、その店の女とデキてる。俺が探って来る。姐御金貸せ」
後藤は付き合いが広く、色々のネタを仕入れている。
「なんだい金って?」
「クラブだよクラブ、金が無きゃ探れない。誰が他人のために自腹してまで協力するかい」
晶子は三万を出したが後藤は受け取らない。五万で手を出した。
「新地の高級クラブだよ。足りなきゃ請求するよ」
後藤は一張羅のスーツを着て出て言った。
「小頭、明日安寿様のとこに行くんでしょ?」
自宅が近くなり鉄男が健司に訊ねた。
「ああ、九時には康介と行くよ。裏の山切を請け負っているから、祭りの前には仕上げなければならない。安寿様の悪霊祓い次第だけど」
「朝迎えに来てください、必ず」
鉄男が言い残してバンから降りた。
「鉄男君寂しそうね」
尚子がぼそっと言った。
「でもけっこう楽しんでいたような気がします」
康介が口を挟んだ。
「肉体的なことじゃないの、心のこと」
尚子は鉄男の苦しさが理解出来た。身体は男として生まれたが中身は女。そして男しか愛せない健司に恋をしている。
「快楽ってずっと続くのかしら」
尚子が独り言のように呟いた。
「安寿様の御祈祷は確かに快楽ですよね。悪霊が僕の中にずっととどまれば永遠に安寿様の悪霊払いを受けられます。すっごい幸せだと思います」
康介の本音である。
「でも安寿様がお歳を召して皺だらけの顔になっても康介は続けられる?」
「そりゃあ勘弁ですね」
「そうでしょ、そうすると肉体の快楽は心より先に萎えてしまうと思わない?」
「尚子さんの考えが正しいような気がする。年老いた夫婦が仲良く暮らしているのはそう言う事だと思う」
健司が尚子の価値観に同意した。
「でも快楽は楽しい、尚子さんも楽しんでいたじゃないですか、明日も続きをしましょう」
「そうね、あたしも楽しんでいた」
「俺もそうさ、康介が初体験の相手になるとは思わなかった」
「僕で童貞喪失ですか小頭は?でも小頭のはでかいですね、実は僕は痛くて我慢していました」
「それでも興奮していたじゃないか」
「サンバラ~ン」
ガラス戸は開けっ放しなので声は裏山に轟いている。
「凄いお祓いですね」
「静かにしろ、俺等がいたら迷惑が掛かる。さあ上るぞ」
健司にそう言われたが康介は気になった。縁側にそっと上り衝立の後ろを見た。安寿の顔が誰かの股に挟まっている。顔を放したかと思うと今度は木魚バチを股間に突っ込んだ。堪らず康介が反応した。
「小頭、もう我慢出来ません」
康介は足袋を脱いで衝立の裏まで浸入する。
「康介、ばか野郎、安寿様の御祈祷の邪魔をするな」
健司が追い掛けたが康介は既に乗馬ズボンを下げていた。ブリーフから飛び出したモノは衝立に当たっている。
「康介、こっちに来い」
健司が引っ張ったブリーフが下がり尻が丸出しになった。康介は健司の性癖を後藤から聞いていた。小松組廃業の理由の一つであると後藤が笑って教えてくれた。
「あっ、小頭、いいですよ、ほらじっくり見てください」
康介は尻を突き出した。これに健司が反応した。どうせ自分の性壁は知られている。我慢する必要はあるのか、健司は盛り上がる股間をどうすることも出来ない。
「どうしたの小頭?」
境内を散策していた尚子が戻って来た。健司が乗馬ズボンを下げている。健司は顔を赤らめ康介を指差した。尚子に気付いて驚いた康介の尻穴が揺れている。
「康介が安寿様の御祈祷を覗いて興奮したんです。それでつい俺も」
「いいじゃない、あたしも興味があるの。安寿様の御祈祷もそうだけど男同士のアレも。もう小頭のためにずっと我慢してきた十年、その分を取り返すわ。尚子がサンダルを脱いで上がった。康介のモノを握った。
「細いけど若いから固いわね」
尚子は褒めたつもりだが康介には少しショックだった。
「な、尚子さんいいんですか、こんなことしてもらって、小頭に叱られます」
「いいのよ、あたしと小頭の関係はこんな感じなの、ねえ小頭?」
「ああ、まあそう言うことだ」
「小頭も遠慮しないで突き出したらどうですか。康介のお尻に興味があるんでしょ」
「うん、興奮する」
健司は乗馬ズボンを膝まで下げると既に飛び出したモノは臍まで届いて更に起伏を繰り返し最大に成長した。尚子が見比べる、その差が可笑しくなった。もし結婚して、康介大であれば女は一生満足出来るのだろうか、女性自身のサイズにもよるが次第に緩むのは必至である。モノが結婚の条件であることも考えなければならないと思った。愛が薄れてもモノがカバーしてくれるかもしれない。
「どうしたの尚子さん?」
尚子は何でもないと言って健司のモノを握った。握ると言うより抱くに近い。
「康介、いいか舐めるぞ」
健司は小頭の地位を捨てた。神輿同好会の会長も降りる。そう覚悟して康介の尻穴に舌を這わせた。初体験である。康介はそれなりに感じて来た。尚子のしごきと健司の舐めに絶頂も近い。
「あたしのを触って小頭」
尚子が二人ををしごきながら股を開いた。康介が乳首を摘まんでスリスリをする。健司は股間を大きな手で揉みだした。三人の声が衝立を超えた。
「サムハララ~ン。安寿様衝立が揺れています」
衝立の上に康介の首が載っていた。
「ああっ」
鉄男が指差した。
「おおっ」
康介が衝立に手を掛けた。安寿も気付いた。
「康介様ではありませんか。もしや悪霊が動き出しましたか」
衝立が倒れた。双方が驚く。康介が衝立の上に倒れた。連なるように健司が康介の上に倒れた。その勢いで健司のモノが康介の尻穴に突き差さる。
「お見事、これで康介殿の穴は封じた。これで悪霊を追い出します。これからは鉄男殿と康介殿のダブル悪霊祓いを行います」
安寿がこの時とばかり性を愉しむことにした。
「待って、トリプルにして下さい安寿様」
尚子が股を突き出して言った。
「まさしくその染み方は悪霊の悪戯、宜しい、トリプルトリプル サンバラ サムハラ」
鉄男が健司に気が付いた。
「小頭」
「鉄男」
まさか鉄男がここにいるとは思わなかった。
「私語は慎んでください。悪霊に隙を与えます。ひとつだけ確認しておきます。小頭と鉄男様の関係は?」
二人が見つめ合っているのを安寿は見逃さなかった。もしや怪しい関係と問い質した。健司は答えられなかった。鎌倉の粋筋、とびの小頭を背負っている。安寿にこのことが知れれば山切も断られるかもしれない。
「安寿様」
「あたしが話します安寿様」
健司が口を開くと横から尚子が制した。
「尚子様、あなたは小頭の許嫁と先代より伺っております。どうしてあなたが小頭と鉄男様のことを?」
安寿は解せなかった。それもそのはず、小松組廃業のことは耳にしていない。今日も遅れたが裏の山切に顔を出している。
「はい、実は」
「ああ、安寿様、僕もう駄目で~す」
尚子が詳細を語ろうとした時、康介はイク寸前まで興奮していた。尚子の手は話しながらも康介のモノをしごいている。それに健司初体験、康介の尻穴に突き差さり、腰を振り続けていた。
「俺も、危ない」
健司も爆発寸前だった。
「尚子さん、話は悪霊払い一回戦が終わってからにしましょう。どうやら鉄男様も我慢の限界のようです」
安寿も話しながら鉄男の尻穴に木魚バチを出し入れしている。そう言う安寿のショートパンツの割れ目が染みている。
「安寿様はどうなんですか?」
女は女にしか気付かない。安寿が感じているのを尚子に感付かれてしまった。悪霊祓いと銘打って行う儀式が、自分の欲のためであると悟られては仏に仕える身として失格である。ここは隠すこと以外に策はない。
「ええっい、あなたには悪霊が潜んでいる。小頭がこうして康介殿と行為に至るのを嫉妬しているのではありませんか?そこに悪霊が入り込んだのです。かあっつ」
安寿が尚子に喝を入れた。尚子は安寿の気合に押されて口を閉ざしてしまう。
「尚子様の体内に潜む悪霊に申す。尼僧の股間が濡れているのを指摘した。もしや欲にたかった生臭坊主と考えたのではあるまいな。それならそれもよし、お前を一旦この尼僧の胎内に収め、観音の力をお借りして、腑抜けとしてこの世に放ってくれるわ。池の鯉の餌にしてやろう。解ったか、サンバラーン サムハラーン」
安寿はぶつぶつと呪文を唱えた。安寿が鉄男のモノを挿した。鉄男の尻穴には康介のモノが挿さる。康介の尻穴には健司のモノがずっぽし。安寿の木魚バチが尚子に嵌っている。螺旋のように蠢き合う。
「これぞ曼陀羅図悪霊祓い、サンバラ サムハラ、悪霊よ各々のモノから吹き出せよ、尼僧の胎内に閉じ込める。さあ一斉に、サンバラ~ああん サムハラいいーん」
これを並ぶ順番を変えて三回行った。外も暗くなりだした。
「安寿様、今日は山切が出来ませんでしたが、明日は必ずやらせていただきます」
さすがの健司もばてていた。
「明日は明日の風が吹く、山切はいつでも行えますが悪霊祓いは続けなければなりません。尼僧の胎内に留めた悪霊が報復にくるやもしれません。みなさんは今夜精力の付く晩餐をしてゆっくりとお休みください。それと悪霊が通過した外道はきれいに洗って下さいね。特に康介さん、臭みが激しい」
「それじゃ明日も続くんですか?」
「もちのろん、サンバラ サムハラ」
こうして日の暮れに解散となった。
「送って行くよ」
健司が鉄男に言った。四人はバンに乗り走り出した。
晃は大手町の喫茶店で住建の柴田をじっと待っていた。現金五千万を預けてある。柴田は東阪グループの専務と会うために本社ビルでアポを取っていた。その帰りを向かいのビルの喫茶店で待っている。午後一時に会う約束だと言いそれから四時間が経過した。しかし柴田が戻って来ることはない。五千万を着服してもう東京にはいない。
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「電話がなかったってお前一緒じゃないのかい?」
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「晃、晃」
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「そんなことじゃないよ。今晃から電話があって柴田がいないらしいよ」
「ええっ、連絡はつかないのかい?」
「手続きが長くなっているんじゃないかって、気の長い事言ってたよ」
「よし、柴田の行き付けがある、その店の女とデキてる。俺が探って来る。姐御金貸せ」
後藤は付き合いが広く、色々のネタを仕入れている。
「なんだい金って?」
「クラブだよクラブ、金が無きゃ探れない。誰が他人のために自腹してまで協力するかい」
晶子は三万を出したが後藤は受け取らない。五万で手を出した。
「新地の高級クラブだよ。足りなきゃ請求するよ」
後藤は一張羅のスーツを着て出て言った。
「小頭、明日安寿様のとこに行くんでしょ?」
自宅が近くなり鉄男が健司に訊ねた。
「ああ、九時には康介と行くよ。裏の山切を請け負っているから、祭りの前には仕上げなければならない。安寿様の悪霊祓い次第だけど」
「朝迎えに来てください、必ず」
鉄男が言い残してバンから降りた。
「鉄男君寂しそうね」
尚子がぼそっと言った。
「でもけっこう楽しんでいたような気がします」
康介が口を挟んだ。
「肉体的なことじゃないの、心のこと」
尚子は鉄男の苦しさが理解出来た。身体は男として生まれたが中身は女。そして男しか愛せない健司に恋をしている。
「快楽ってずっと続くのかしら」
尚子が独り言のように呟いた。
「安寿様の御祈祷は確かに快楽ですよね。悪霊が僕の中にずっととどまれば永遠に安寿様の悪霊払いを受けられます。すっごい幸せだと思います」
康介の本音である。
「でも安寿様がお歳を召して皺だらけの顔になっても康介は続けられる?」
「そりゃあ勘弁ですね」
「そうでしょ、そうすると肉体の快楽は心より先に萎えてしまうと思わない?」
「尚子さんの考えが正しいような気がする。年老いた夫婦が仲良く暮らしているのはそう言う事だと思う」
健司が尚子の価値観に同意した。
「でも快楽は楽しい、尚子さんも楽しんでいたじゃないですか、明日も続きをしましょう」
「そうね、あたしも楽しんでいた」
「俺もそうさ、康介が初体験の相手になるとは思わなかった」
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