3 / 10
副団長はBL 3
しおりを挟む
「俺、モノはでかいけど尻穴は細いんです。先っぽだけで感じますから」
「そう、それじゃお言葉に甘えて」
呼び込みはさすがプロである。ドリルで捩じるように挿し込んでいく。幸三の腹の下にヨーコが潜り込む。両足を幸三の腹に巻いた。幸三のモノがヨーコに挿し込まれる。
「すっご~い」
プロとは言え、幸三のモノには演技は不要。
「イキますよ~」
呼び込みが声を上げた。三人同時に果てた。
「ねえ、今度うちに来ない?彼氏連れて来てよ。あたいの彼女も喜ぶよあんたのモノなら」
「和樹に聞いてみます」
「和樹って言うんだ、あんたの彼氏?」
つい口が滑った。
「あたいは理沙、片岡理沙31歳、本名だよ。彼女は小百合24歳。あんたは?」
嘘じゃないようだ。自分だけが嘘吐きは卑怯だと思った。
「俺、柳田幸三。幸せ薄い三男坊で26歳」
幸太郎によく言われるジョークを真似した。
「あんた面白いね。あんたんちの電話は?」
理沙は手帳を破いて電話番号を記した。幸三は考えた。
「いいよ、家族と一緒なんでしょ」
理沙は笑って理解した。
「お客様、お連れ様がお待ちでございます」
幸三は慌てて服を着た。
「絶対に電話してよ幸三」
ドアから身体を半分出してバイバイと手を振った。
翌日団員の中田と連れだって消防署に出向いた。団長とは接見済みで入団の条件をクリアしており、簡単な説明だけを受けてすぐに手帳が交付された。
「お前、昨日ソープランド行ったのか?」
「はい、団長の奢りです」
「団長の金は俺達から巻き上げた金だよ」
中田が嘆いた。
「巻き上げられたってどういうことですか?」
「博打だよ博打、あの人競馬競輪のノミ屋やってるんだ。毎週買わされる。毎週一回の訓練で2500円出るだろ。それを掛けさせるんだ。足りなきゃ自腹さ」
中田の話を聞いて楽しんだのが申し訳なくなってきた。
「もう誘われても行かないようにします」
「あいつに二回目はないから心配するな。どケチだから。お前が副団を辞めないように釘を刺したんだよ」
「経ったソープランド一回で?」
「そう、ソープランド一回で」
中田と別れて自宅に戻った。父の幸三郎が眼鏡に取付けたキズミ(ルーペ)を目を細めて覗いている。声を掛けると手元が狂う。二階に上がると幸二が荷造りしていた。
「幸次兄、どうしたの?」
「家を出るって言ってあるだろ」
「今日出るの?」
「ああ女がな、心配してんだ。辛いなモテる男は」
幸二は得意になって話した。
「俺、消防に入ったから」
手帳を見せた。
「ばっかだななあ、お前は」
ちらと見て荷造りを続ける。
「昨日柏木と会ったよ。幸二兄のこと聞いた。タイマンで負けてグランドを素っ裸で走らされたこと笑いながら話していた」
「だからなんだよ」
幸三は馬鹿呼ばわりされて腹が立ち柏木から聞いた幸二の情けない様子を明かした。言ってから悔いた。
「ごめん」
「何が?せいぜい仲良くやれよ」
幸二が荷物を担いで出て行った。階段を下りると幸三郎が難しい顔をしている。
「幸二が出て行った」
ぽつんと言った。
「ああ聞いたよ。早くなっただけだよ。お父さんこれ見て」
幸三は消防団員手帳を差し出した。
「そうか、入団したのか、そりゃ良かった。父さんも鼻が高い」
幸三郎は母さんに報告すると言って手帳を持って仏壇に手を合わせた。
「父さんの代だと八百屋の孝さんがまだ現役だろ。困ったことがあれば孝さんに相談しなさい」
柏木は老いぼれが六人いると言っていた。そのうちのひとりである。
「ああそうする。お父さんは幸太郎兄さんが四国に転勤になるのを知ってた?」
「聞いている。幸二も出るしお前だけだ。だけどお前もいつまでも独りじゃうまくないだろ。彼女はいないのか?」
彼女はいないが彼氏はいる。そう答えたら幸三郎はどんなリアクションを取るだろうか。幸三は複雑な気になった。
「いないようないるような」
「何だそれは意味が分からん。もしよかったらお見合いして見ないか、声を掛けられてるんだ、本当は幸二に話そうと思っていたがあいつはあの通り女には不自由していない。どうだ会うだけあって見てくれ。嫌なら断ってもいい」
「どんな人?」
「写真はないが父さんは一度見た」
見たとはおかしな表現である。
「女は顔じゃない、身体でもない、心だ」
顔と身体には自信がないようである。
「父さんの顔が立つの?」
「それもある」
幸三郎は笑って頷いた。時期を見てお見合いをすることになった。
幸三は無性に和樹に会いたくなった。それに報告しなければならないことがある。
「和樹、何してる?」
「お前のこと考えて一発こいてた」
「会いたい」
「じゃ映画館で」
光陰座は大概空いている。これが連日満員になるようなら形見の狭い思いをしなくて済む。人口の半分がゲイなら隠す必要もない。
「こないだは恥かかせてくれたわね」
一昨日のおやじが幸三の左肩にピタと身体を寄せた。右から逃げようとするとおやじの仲間がピタとくっ付いた。
「逃がさないわよ」
左のおやじよりグレートだった。
「この人恐いわよ、声を出すとあそこを捩じり切っちゃうから」
幸三のモノはズボンの上から強く握られている。グレートおやじの手はでかくごつい。
「どうしたら許してくれますか?」
「そうねえ、あたしのモノと比べてみましょうか。あたしより大きければ許して上げる」
「本当ですか?」
「本当よ。でも彼の凄いわよ」
二人は見合って笑った。映画はバレエのレッスン。長髪のコーチがおかっぱ頭の学生に指導している。『ほら足を上げて』タイツ姿のコーチの股間が膨れている。『もっと高く、もっと開く』学生は精一杯開脚した。『そのまま耐える』コーチがタイツを下ろすとビヨヨヨ~ンとモノが飛び出した。『これに摑まりなさい』学生がコーチのモノに触れた。その場面で幸三は感じて来た。
「あら、お兄ちゃん勝負するつもりね」
グレートおやじがチャックを下ろす。取り出したモノを映像を観ながらしごきだした。勃つにつれ臭いがきつくなる。
「じゃじゃ~ん」
立派になったモノを聳え立たせた。
「わおっ、勝っちゃん凄い、凄すぎる」
おやじがべた褒めしている。パチパチと口拍手で称える。幸三はグレートおやじのモノを見てせせら笑った。
「おじさん達、心の準備はいいかな?」
「ガキの癖にナマ言うんじゃないわよ」
幸三が腰を浮かせてズボンを下ろした。マックスに達した幸三のモノはチャックから引き摺り出せないのである。ブリーフの右足の差込口から半分飛び出している。窓口に先を向けるには至難の業、幸三はそのまま車のギアチェンジをするように中央に差し向けた。
「うっわ」
二人のおやじは仰け反った。前席の背凭れより上に出ている。それにレンコンのように太い。
「ごめんなさい」
二人は謝った。賭けに負けたからではない。幸三のモノに謝罪したのである。
「いいよ、分かってくれれば、俺彼氏がいるんだ。もうじき来るから離れて欲しい」
「分かりました。これからあなた様を兄いと呼ばせていただきます。あたしはミツ、こっちはカツ、今後ともよろしくお願いします。それで兄いお願いがあります。折角ですから神様みたいなモノを咥えさせていただけないでしょうか」
二人が頭を下げた。
「ちょっとだけだよ。俺も感じやすいから」
映画はおかっぱの学生が四つん這いにさせられた。『ここ、ここが固いんだ、だから足が上がらない』コーチが学生のモノを掴んだ。コーチは自分のモノより立派なのが気に入らない。『こんなデカいもんぶら提げやがって、それでローザンヌを目指そうとしているのか』『でもコーチ、こればっかりは僕のせいじゃありません』学生が泣きべそをかいている。
コーチが学生のモノを咥えた場面で幸三は感じてしまった。
「すっごい、ピックンピックンて」
カツが咥える体制で見つめていた。さすがベテラン急所を心得ている。
「カツ、交代よ」
ミツがカツの頭を上げた。幸三は映画の学生とリンクした。『コーチ、出ちゃうよ』
「俺も出ちゃう」
「ねえ兄さん、あたし等のこいてよ」
幸三は両隣り二人のモノを握った。コーチが学生のタイツに穴を開けた。『ほら尻を突き出せ』学生がブリッジをした。ブリッジの上にコーチが重なる。幸三はマックス。
ミツの口の中で果てた。ミツとカツも遠慮なく飛ばした。
「ひゃっけい」
運悪く昨日の客の頭に飛び散った。
「おーい、館主、雨漏り直せって言ったじゃねえか」
幸三はバツが悪くて飛び出した。
「幸三、どうした?」
映画館の前に出ると丁度和樹が来た。
「なんか肌寒くて出てきちゃった」
誤魔化した。
「そうか俺んち行くか?」
「和樹、レズの友達が二人で遊びに来ないかって誘われた。行ってみる?」
「決まり、いいねホモレズ対決、もう興奮してきた」
「俺も、電話する」
幸三がジャラ銭を出すと和樹がテレフォンカードを差し込んだ。
「近いのか?」
「多分」
「もしもし、俺、昨日お店で知り合った柳田幸三だけど、覚えている?」
「忘れないわよ、声を聴いただけで濡れてきちゃう」
「今、彼氏と一緒なんだけど、会える?」
「分かった、あたしも彼女と一緒。すぐに来て、薄いパンティで待ってる」
幸三はアパートの場所を聞いた。
「山手だ。タクシーで行く?」
「俺、500円しかねえ」
「俺ある」
タクシーを飛ばした。
「すげえマンションだな。ソープランド嬢はやるなあ、俺等下っ端ホストとは違うな」
和樹は自分のトタン張りアパートと比べてしょんぼりした。
「和樹だってもうじきマンション暮らしじゃないか」
幸三が慰めた。
「マンションたってワンルームだし全然違うよ」
慰めは功を奏さない。エントランスで呼び出さなければ中に入れない。部屋番号を押した。
「はい」
「幸三ですけど」
「どうぞ」
理沙が出た。
「金がありそうだね、ホストの出番だよ和樹」
和樹も満更じゃない。唾で髪をバックに整える。小瓶の香水を全身に振り掛ける。
「風呂に入ってくりゃ良かったな、ばばあと一発やってそのままだから」
エレベーターで最上階の12階まで上がる。12階は二所帯だけである。階下はフロアごとに8所帯。広さが想像出来る。ドアが開いた。理沙が出迎えた。素肌にTシャツ、ナイロンパンティがかろうじて隠れている。
「どうぞ」
和樹がホストの本領を発揮している。流し目で理沙を見てウインクした。
「どうも今日はご招待いただきました。和樹で~す」
指二本で敬礼した。
「入って、あたいの彼女を紹介するから」
広くて長い廊下を進むとリビングに出た。赤い革張りの大きなソファーに頭だけが見える。ベランダの向こうにマリンタワーが聳えている。
「小百合、紹介するわ、幸三と和樹、ホモだち」
小百合が立ち上がった。頭の下は肩だった。首は太くて埋まっている。その証拠に弛みが筋になっている。肩から尻まで同じ太さである。パンティは紫である。スタイルがよければ『喰い込む』と表現するが太い寸胴だと『挟まる』と表現した方が適当である。小百合が振り向いた。せめて顔だけはと和樹が祈っている。『可愛いおデブちゃん』なら許せる。祈りは届かなかった。イノブタに似ている。
「幸三、お前確認しなかったのか?」
和樹が小声で言った。
「あたしの彼女で小百合、可愛いでしょ」
二人は頭を掻いて笑った。笑うしかなかった。
「どぼぞ」
小百合が二人をソファーに誘った。
「小百合ね、頬の肉が喰い込んで『はひふへほ』が『ばびぶべぼ』になっちゃうの」
「ババッ」
「今のはハハッて照れ笑い」
理沙が笑い声まで訳してくれた。
「素晴らしい住まいですね。夜になれば横浜の夜景を独り占め、チェリーブロッサムを啜りながら愛を語りたい」
和樹が本を棒読みするように言った。
「小百合のご両親凄いんだから。家電メーカーの社長」
このマンションは理沙の住まいではなかった。
「ねえ、そんなことよりしよう」
小百合は大胆だった。
「オッケー」
理沙が動いた。小百合がソファーに横たわる。まさに横たわると表現がぴたりと嵌る。理沙が小百合の腹に乗っかった。滑り落ちた。また乗っかった。丸くてバランスが悪い。まるでバルーンの上でバランスを取るようしている。ボインの膨らみはない。全てが肉でボインも嵌め込まれている。乳首は大きい。その大きい乳首を理沙がしゃぶっている。
「ババアアアッ」
普通は『ハアアアッ』である。ハがバになるだけで認識がずれる。小百合は多感である。そして反応が早い。理沙の攻めに抗うことなく受け入れる。
「バア、バア、バアッバア」
息遣いが荒くなる。
「そう、それじゃお言葉に甘えて」
呼び込みはさすがプロである。ドリルで捩じるように挿し込んでいく。幸三の腹の下にヨーコが潜り込む。両足を幸三の腹に巻いた。幸三のモノがヨーコに挿し込まれる。
「すっご~い」
プロとは言え、幸三のモノには演技は不要。
「イキますよ~」
呼び込みが声を上げた。三人同時に果てた。
「ねえ、今度うちに来ない?彼氏連れて来てよ。あたいの彼女も喜ぶよあんたのモノなら」
「和樹に聞いてみます」
「和樹って言うんだ、あんたの彼氏?」
つい口が滑った。
「あたいは理沙、片岡理沙31歳、本名だよ。彼女は小百合24歳。あんたは?」
嘘じゃないようだ。自分だけが嘘吐きは卑怯だと思った。
「俺、柳田幸三。幸せ薄い三男坊で26歳」
幸太郎によく言われるジョークを真似した。
「あんた面白いね。あんたんちの電話は?」
理沙は手帳を破いて電話番号を記した。幸三は考えた。
「いいよ、家族と一緒なんでしょ」
理沙は笑って理解した。
「お客様、お連れ様がお待ちでございます」
幸三は慌てて服を着た。
「絶対に電話してよ幸三」
ドアから身体を半分出してバイバイと手を振った。
翌日団員の中田と連れだって消防署に出向いた。団長とは接見済みで入団の条件をクリアしており、簡単な説明だけを受けてすぐに手帳が交付された。
「お前、昨日ソープランド行ったのか?」
「はい、団長の奢りです」
「団長の金は俺達から巻き上げた金だよ」
中田が嘆いた。
「巻き上げられたってどういうことですか?」
「博打だよ博打、あの人競馬競輪のノミ屋やってるんだ。毎週買わされる。毎週一回の訓練で2500円出るだろ。それを掛けさせるんだ。足りなきゃ自腹さ」
中田の話を聞いて楽しんだのが申し訳なくなってきた。
「もう誘われても行かないようにします」
「あいつに二回目はないから心配するな。どケチだから。お前が副団を辞めないように釘を刺したんだよ」
「経ったソープランド一回で?」
「そう、ソープランド一回で」
中田と別れて自宅に戻った。父の幸三郎が眼鏡に取付けたキズミ(ルーペ)を目を細めて覗いている。声を掛けると手元が狂う。二階に上がると幸二が荷造りしていた。
「幸次兄、どうしたの?」
「家を出るって言ってあるだろ」
「今日出るの?」
「ああ女がな、心配してんだ。辛いなモテる男は」
幸二は得意になって話した。
「俺、消防に入ったから」
手帳を見せた。
「ばっかだななあ、お前は」
ちらと見て荷造りを続ける。
「昨日柏木と会ったよ。幸二兄のこと聞いた。タイマンで負けてグランドを素っ裸で走らされたこと笑いながら話していた」
「だからなんだよ」
幸三は馬鹿呼ばわりされて腹が立ち柏木から聞いた幸二の情けない様子を明かした。言ってから悔いた。
「ごめん」
「何が?せいぜい仲良くやれよ」
幸二が荷物を担いで出て行った。階段を下りると幸三郎が難しい顔をしている。
「幸二が出て行った」
ぽつんと言った。
「ああ聞いたよ。早くなっただけだよ。お父さんこれ見て」
幸三は消防団員手帳を差し出した。
「そうか、入団したのか、そりゃ良かった。父さんも鼻が高い」
幸三郎は母さんに報告すると言って手帳を持って仏壇に手を合わせた。
「父さんの代だと八百屋の孝さんがまだ現役だろ。困ったことがあれば孝さんに相談しなさい」
柏木は老いぼれが六人いると言っていた。そのうちのひとりである。
「ああそうする。お父さんは幸太郎兄さんが四国に転勤になるのを知ってた?」
「聞いている。幸二も出るしお前だけだ。だけどお前もいつまでも独りじゃうまくないだろ。彼女はいないのか?」
彼女はいないが彼氏はいる。そう答えたら幸三郎はどんなリアクションを取るだろうか。幸三は複雑な気になった。
「いないようないるような」
「何だそれは意味が分からん。もしよかったらお見合いして見ないか、声を掛けられてるんだ、本当は幸二に話そうと思っていたがあいつはあの通り女には不自由していない。どうだ会うだけあって見てくれ。嫌なら断ってもいい」
「どんな人?」
「写真はないが父さんは一度見た」
見たとはおかしな表現である。
「女は顔じゃない、身体でもない、心だ」
顔と身体には自信がないようである。
「父さんの顔が立つの?」
「それもある」
幸三郎は笑って頷いた。時期を見てお見合いをすることになった。
幸三は無性に和樹に会いたくなった。それに報告しなければならないことがある。
「和樹、何してる?」
「お前のこと考えて一発こいてた」
「会いたい」
「じゃ映画館で」
光陰座は大概空いている。これが連日満員になるようなら形見の狭い思いをしなくて済む。人口の半分がゲイなら隠す必要もない。
「こないだは恥かかせてくれたわね」
一昨日のおやじが幸三の左肩にピタと身体を寄せた。右から逃げようとするとおやじの仲間がピタとくっ付いた。
「逃がさないわよ」
左のおやじよりグレートだった。
「この人恐いわよ、声を出すとあそこを捩じり切っちゃうから」
幸三のモノはズボンの上から強く握られている。グレートおやじの手はでかくごつい。
「どうしたら許してくれますか?」
「そうねえ、あたしのモノと比べてみましょうか。あたしより大きければ許して上げる」
「本当ですか?」
「本当よ。でも彼の凄いわよ」
二人は見合って笑った。映画はバレエのレッスン。長髪のコーチがおかっぱ頭の学生に指導している。『ほら足を上げて』タイツ姿のコーチの股間が膨れている。『もっと高く、もっと開く』学生は精一杯開脚した。『そのまま耐える』コーチがタイツを下ろすとビヨヨヨ~ンとモノが飛び出した。『これに摑まりなさい』学生がコーチのモノに触れた。その場面で幸三は感じて来た。
「あら、お兄ちゃん勝負するつもりね」
グレートおやじがチャックを下ろす。取り出したモノを映像を観ながらしごきだした。勃つにつれ臭いがきつくなる。
「じゃじゃ~ん」
立派になったモノを聳え立たせた。
「わおっ、勝っちゃん凄い、凄すぎる」
おやじがべた褒めしている。パチパチと口拍手で称える。幸三はグレートおやじのモノを見てせせら笑った。
「おじさん達、心の準備はいいかな?」
「ガキの癖にナマ言うんじゃないわよ」
幸三が腰を浮かせてズボンを下ろした。マックスに達した幸三のモノはチャックから引き摺り出せないのである。ブリーフの右足の差込口から半分飛び出している。窓口に先を向けるには至難の業、幸三はそのまま車のギアチェンジをするように中央に差し向けた。
「うっわ」
二人のおやじは仰け反った。前席の背凭れより上に出ている。それにレンコンのように太い。
「ごめんなさい」
二人は謝った。賭けに負けたからではない。幸三のモノに謝罪したのである。
「いいよ、分かってくれれば、俺彼氏がいるんだ。もうじき来るから離れて欲しい」
「分かりました。これからあなた様を兄いと呼ばせていただきます。あたしはミツ、こっちはカツ、今後ともよろしくお願いします。それで兄いお願いがあります。折角ですから神様みたいなモノを咥えさせていただけないでしょうか」
二人が頭を下げた。
「ちょっとだけだよ。俺も感じやすいから」
映画はおかっぱの学生が四つん這いにさせられた。『ここ、ここが固いんだ、だから足が上がらない』コーチが学生のモノを掴んだ。コーチは自分のモノより立派なのが気に入らない。『こんなデカいもんぶら提げやがって、それでローザンヌを目指そうとしているのか』『でもコーチ、こればっかりは僕のせいじゃありません』学生が泣きべそをかいている。
コーチが学生のモノを咥えた場面で幸三は感じてしまった。
「すっごい、ピックンピックンて」
カツが咥える体制で見つめていた。さすがベテラン急所を心得ている。
「カツ、交代よ」
ミツがカツの頭を上げた。幸三は映画の学生とリンクした。『コーチ、出ちゃうよ』
「俺も出ちゃう」
「ねえ兄さん、あたし等のこいてよ」
幸三は両隣り二人のモノを握った。コーチが学生のタイツに穴を開けた。『ほら尻を突き出せ』学生がブリッジをした。ブリッジの上にコーチが重なる。幸三はマックス。
ミツの口の中で果てた。ミツとカツも遠慮なく飛ばした。
「ひゃっけい」
運悪く昨日の客の頭に飛び散った。
「おーい、館主、雨漏り直せって言ったじゃねえか」
幸三はバツが悪くて飛び出した。
「幸三、どうした?」
映画館の前に出ると丁度和樹が来た。
「なんか肌寒くて出てきちゃった」
誤魔化した。
「そうか俺んち行くか?」
「和樹、レズの友達が二人で遊びに来ないかって誘われた。行ってみる?」
「決まり、いいねホモレズ対決、もう興奮してきた」
「俺も、電話する」
幸三がジャラ銭を出すと和樹がテレフォンカードを差し込んだ。
「近いのか?」
「多分」
「もしもし、俺、昨日お店で知り合った柳田幸三だけど、覚えている?」
「忘れないわよ、声を聴いただけで濡れてきちゃう」
「今、彼氏と一緒なんだけど、会える?」
「分かった、あたしも彼女と一緒。すぐに来て、薄いパンティで待ってる」
幸三はアパートの場所を聞いた。
「山手だ。タクシーで行く?」
「俺、500円しかねえ」
「俺ある」
タクシーを飛ばした。
「すげえマンションだな。ソープランド嬢はやるなあ、俺等下っ端ホストとは違うな」
和樹は自分のトタン張りアパートと比べてしょんぼりした。
「和樹だってもうじきマンション暮らしじゃないか」
幸三が慰めた。
「マンションたってワンルームだし全然違うよ」
慰めは功を奏さない。エントランスで呼び出さなければ中に入れない。部屋番号を押した。
「はい」
「幸三ですけど」
「どうぞ」
理沙が出た。
「金がありそうだね、ホストの出番だよ和樹」
和樹も満更じゃない。唾で髪をバックに整える。小瓶の香水を全身に振り掛ける。
「風呂に入ってくりゃ良かったな、ばばあと一発やってそのままだから」
エレベーターで最上階の12階まで上がる。12階は二所帯だけである。階下はフロアごとに8所帯。広さが想像出来る。ドアが開いた。理沙が出迎えた。素肌にTシャツ、ナイロンパンティがかろうじて隠れている。
「どうぞ」
和樹がホストの本領を発揮している。流し目で理沙を見てウインクした。
「どうも今日はご招待いただきました。和樹で~す」
指二本で敬礼した。
「入って、あたいの彼女を紹介するから」
広くて長い廊下を進むとリビングに出た。赤い革張りの大きなソファーに頭だけが見える。ベランダの向こうにマリンタワーが聳えている。
「小百合、紹介するわ、幸三と和樹、ホモだち」
小百合が立ち上がった。頭の下は肩だった。首は太くて埋まっている。その証拠に弛みが筋になっている。肩から尻まで同じ太さである。パンティは紫である。スタイルがよければ『喰い込む』と表現するが太い寸胴だと『挟まる』と表現した方が適当である。小百合が振り向いた。せめて顔だけはと和樹が祈っている。『可愛いおデブちゃん』なら許せる。祈りは届かなかった。イノブタに似ている。
「幸三、お前確認しなかったのか?」
和樹が小声で言った。
「あたしの彼女で小百合、可愛いでしょ」
二人は頭を掻いて笑った。笑うしかなかった。
「どぼぞ」
小百合が二人をソファーに誘った。
「小百合ね、頬の肉が喰い込んで『はひふへほ』が『ばびぶべぼ』になっちゃうの」
「ババッ」
「今のはハハッて照れ笑い」
理沙が笑い声まで訳してくれた。
「素晴らしい住まいですね。夜になれば横浜の夜景を独り占め、チェリーブロッサムを啜りながら愛を語りたい」
和樹が本を棒読みするように言った。
「小百合のご両親凄いんだから。家電メーカーの社長」
このマンションは理沙の住まいではなかった。
「ねえ、そんなことよりしよう」
小百合は大胆だった。
「オッケー」
理沙が動いた。小百合がソファーに横たわる。まさに横たわると表現がぴたりと嵌る。理沙が小百合の腹に乗っかった。滑り落ちた。また乗っかった。丸くてバランスが悪い。まるでバルーンの上でバランスを取るようしている。ボインの膨らみはない。全てが肉でボインも嵌め込まれている。乳首は大きい。その大きい乳首を理沙がしゃぶっている。
「ババアアアッ」
普通は『ハアアアッ』である。ハがバになるだけで認識がずれる。小百合は多感である。そして反応が早い。理沙の攻めに抗うことなく受け入れる。
「バア、バア、バアッバア」
息遣いが荒くなる。
0
あなたにおすすめの小説
夜が明けなければいいのに(洋風)
万里
BL
大国の第三皇子・ルシアンは、幼い頃から「王位には縁のない皇子」として育てられてきた。輝く金髪と碧眼を持つその美貌は、まるで人形のように完璧だが、どこか冷ややかで近寄りがたい。
しかしその裏には、誰よりも繊細で、愛されたいと願う幼い心が隠されている。
そんなルシアンに、ある日突然、国の命運を背負う役目が降りかかる。
長年対立してきた隣国との和平の証として、敵国の大公令嬢への婿入り――実質的な“人質”としての政略結婚が正式に決まったのだ。
「名誉ある生贄」。
それが自分に与えられた役割だと、ルシアンは理解していた。
部屋に戻ると、いつものように従者のカイルが静かに迎える。
黒髪の護衛騎士――幼い頃からずっと傍にいてくれた唯一の存在。
本当は、別れが怖くてたまらない。
けれど、その弱さを見せることができない。
「やっとこの退屈な城から出られる。せいせいする」
心にもない言葉を吐き捨てる。
カイルが引き止めてくれることを、どこかで期待しながら。
だがカイルは、いつもと変わらぬ落ち着いた声で告げる。
「……おめでとうございます、殿下」
恭しく頭を下げるその姿は、あまりにも遠い。
その淡々とした態度が、ルシアンの胸に鋭く突き刺さる。
――おめでとうなんて、言わないでほしかった。
――本当は、行きたくなんてないのに。
和風と洋風はどちらも大筋は同じようにしようかと。ところどころ違うかもしれませんが。
お楽しみいただければ幸いです。
君に不幸あれ。
ぽぽ
BL
「全部、君のせいだから」
学校でも居場所がなく、家族に見捨てられた男子高校生の静。
生きる意味を失いかけた時に屋上で出会ったのは、太陽に眩しい青年、天輝玲だった。
静より一つ年上の玲の存在は、静の壊れかけていた心の唯一の救いだった。
静は玲のことを好きになり、静の告白をきっかけに二人は結ばれる。
しかしある日、玲の口から聞いた言葉が静の世界を一瞬で反転させる。
玲に対する感情は信頼から憎悪へと変わった。
それから十年。
かつて自分を救った玲に再会した静は、玲を自分に惚れさせた上で捨てようとするが…
《完結》僕が天使になるまで
MITARASI_
BL
命が尽きると知った遥は、恋人・翔太には秘密を抱えたまま「別れ」を選ぶ。
それは翔太の未来を守るため――。
料理のレシピ、小さなメモ、親友に託した願い。
遥が残した“天使の贈り物”の数々は、翔太の心を深く揺さぶり、やがて彼を未来へと導いていく。
涙と希望が交差する、切なくも温かい愛の物語。
【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
夏ノ宮萄玄
BL
オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。
――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。
懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。
義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。
【完結済】俺のモノだと言わない彼氏
竹柏凪紗
BL
「俺と付き合ってみねぇ?…まぁ、俺、彼氏いるけど」彼女に罵倒されフラれるのを寮部屋が隣のイケメン&遊び人・水島大和に目撃されてしまう。それだけでもショックなのに壁ドン状態で付き合ってみないかと迫られてしまった東山和馬。「ははは。いいねぇ。お前と付き合ったら、教室中の女子に刺されそう」と軽く受け流した。…つもりだったのに、翌日からグイグイと迫られるうえ束縛まではじまってしまい──?!
■青春BLに限定した「第1回青春×BL小説カップ」最終21位まで残ることができ感謝しかありません。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
異世界から戻ったら再会した幼馴染から溺愛される話〜君の想いが届くまで〜
一優璃 /Ninomae Yuuri
BL
異世界での記憶を胸に、元の世界へ戻った真白。
けれど、彼を待っていたのは
あの日とはまるで違う姿の幼馴染・朔(さく)だった。
「よかった。真白……ずっと待ってた」
――なんで僕をいじめていた奴が、こんなに泣いているんだ?
失われた時間。
言葉にできなかった想い。
不器用にすれ違ってきたふたりの心が、再び重なり始める。
「真白が生きてるなら、それだけでいい」
異世界で強くなった真白と、不器用に愛を抱えた朔の物語。
※第二章…異世界での成長編
※第三章…真白と朔、再会と恋の物語
【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?
キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。
知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。
今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど——
「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」
幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。
しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。
これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。
全8話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる