明けの星の境界線
幼いころから人の目に晒されて生きてきた後藤怜は、家を出る資金を貯めるためカフェでバイトに明け暮れる毎日を送っている。そこはバイト代は良いがほぼ女性客しか来ないところで、矛盾を感じながらも1年ほど続けている。だが怜が店のバイトを続ける理由はもうひとつ、それは時々訪れるひとりの客の存在だった。名前も知らない彼が気になって仕方がない怜だが、話をすることも出来ず、ただ客と店員だけの関係を続けていた、そんなある日彼と思いもかけない場所で出会い…
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