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3部 人魚と選ばれし番編
2 混沌に引き摺りこまれる
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パーティーが終わった後、久々にフィックスさんと一緒に海で泳いだ。
海の頂点を着て、海中が暗いので夜目も発動して。
パーティーが終わったといっても、店にはまだ私達以外全員いる。そういや全員ほぼ寝ない人達だもんな。そろそろ日付もかわるしずっと従業員さん達に仕事させるのもあれなので「パーティーはお開きにします!」と言ったら皆了承して、普通に喋りだした。主役がいないならと二次会始めちゃったよ。他所で頼むよ。フィックスさんも普通に私を抱き上げて二階にいこうとしたので、慌てて海に誘った。いや、てかもう部屋入ったら朝まで襲われる気がした。一階で二次会やってるのに。
「リリー、あーんして」
「へ、あー……あ、おいしー」
星トリュフだぁ。
今日も貰えたぁ。
食べながらサンゴ礁の上でごろごろしていたらフィックスさんが覆い被さってきた。夜の海は真っ暗だから落ち着くけど、夜目でフィックスさんの体がよく見える。デニムだけ履いて上半身裸のフィックスさん。
「……すごい筋肉。鍛えたの?」
「鍛えてないよ」
「生まれつき?」
「人間と同じ。動くと体が大きくなる」
なら筋トレしまくってるじゃないですかぁ。
「テリーは俺より体が大きいからね。鍛えたらああなるんじゃない?」
そういや二人とも身長差ないけど、テリーさんのが格段に筋肉が分厚い。そんなことを考えていたらじとりとした顔で胸元の水着の中に手を入れてきた。思わず手首を掴む。
「ひゃ、っ」
「リリーは筋肉ついてないのに力が強いね」
両手で掴んでもびくともしない。這いまわる手が乳首を擦り、体を丸める。
「フィ、……フィックスさん、ここでするの?」
「したい」
「だ、誰も……周り、きゃっ、んっ」
「見てないよ」
首筋からうなじ、背中に舌が這って、肩からするする水着を下ろされていく。
「誰もいないから……全部脱がしていい?」
「っ、ちょっと……待って」
「見たい」
「わ、わかっ……ンっ」
脱がされた水着を手首に括っておく。
これで海の頂点の効果は消えない。
全裸にされて、なんとなく正座になってフィックスさんを見上げた。下半身は手で隠したまま。わぁー。とても楽しそうな顔してる。
「……凄いね。海の中だと、たまらない気持ちになる」
こてんと首を傾げると、笑みを濃くした。
「可愛いリリーが裸で、髪がキラキラと浮いて、輝いてる……可愛い。ずっと眺めていたい」
めっちゃ見られてる。
さっき胸触られたのもあって、今は乳首が尖ってて、そこに視線がきてるので、俯いて悶絶した。
「このまましたら……息が苦しくなる?」
……あ。そうだ。
脱いだら二時間で息継ぎがいるとは言ったけど、水着に触れてる限り大丈夫だとはまだ言ってなかった。
説明は後にして、とりあえず念話を発動。
『フィックスさん』
「うん?」
『4時には船が出るから、3時くらいには戻ろう』
「いいよ。今は誰もいないから、海上にいく?」
息継ぎの心配をされている。
『ううん。海中の方が落ち着く』
「じゃあ苦しくなったら教えて」
抱き締められて顔中にキスがおちてくる。
触り方も優しくて、啄むような吸いつきで、壊れ物のようにそっと触ってくる。
舌も喉奥まで入れないし、指も……入り口までしか触らない。
体をひっくり返されて、海中に浮いた。腰を持たれて、足を割られたその中心に優しく吸い付くようにキスされた。何度も何度も。たまに舌がクリトリスに擦れるもどかしさに、フィックスさんの髪を掴んで言った。
「……もう……水着に触れてる限り息継ぎは大丈夫だから、」
「…………」
「もっと、強く……触って」
あぁー……言ってしまった。
一瞬フィックスさんが驚いたあと、目を丸くした。わぁー、発情期が終わったのに真ん丸お目々になった。
「ならもっと、深くて静かな場所に、連れてってあげる」
「それ3時に戻る気ないでしょ!?」
わぁー、抱っこされて海の奥深くに引き摺り込まれるぅー。
──という訳で、翌日私が沈没船探索を再開できたのは昼過ぎだった。
船に転移後、すぐ昨日のテンプレ装備に早着替え。
相変わらず飛竜が偵察にきたが、海中にも何かいるな。
探知探索して海にぼちゃん。
おー、小型の鮫の大群。
スプラッターシャークだ。
触れるだけで肌を切る青銅色の鮫皮に、口の中は歯並びが悪すぎるほど目茶苦茶に生えた牙。
ドラゴン都市の領海にしかいない鮫だし、これでフカヒレでも食べようかな。
5、6匹ずつ失血死させて収納していく。百匹はいたのに、半分程収納したところで他は去っていった。
てかゲームの中だと、鮫は鮫を呼ぶんだよね。
収納からいま狩ったスプラッターシャークを出す。そして料理スキルでヒレだけカットしてヒレだけ収納。
うお。残った大量の鮫の死骸。
自分でやっといてなんだけど、見た目えぐいな。
マグロカッターという太刀のような包丁を出して料理スキルで細切れにする。
とりあえず餌の匂いをばら蒔いといてと。
数分ですぐに集まってきた。
おー、肝が美味い水飴アンコウだ。
めちゃおるやんけ。
触ると体はヌルヌルなので凍死させて収納。
きたー、大口鮫!
こいつは体の8割が胃なんだよね。
かなりでかいぞ。チャンジャでも作ろう。
血も大事な調味料だ。窒息させて収納。
あ、液体金属魚がおる……。
マジか……食材じゃないけど壊滅的な出現率の低さから稀少な魚でもある。結界で囲って窒息。そして収納。
って白目玉鮫がきたー!
海鼠鮫の群れもきたー!
皮膚に大量のサザエが寄生した古代鮫もきた!
おいおい今日は大漁じゃねーか!
シーフード大好きっ。テンションあがる。
そこで直感が働き、急いで深く潜る。
数秒後、何かが海中に突進してきた。
上空から急降下して私を狙ったな。
襲ってきたのは金剛龍だった。でかい。
お。海中で目が合った。
体勢をかえて海中を蹴って向かってきた。
あ、そういや隠密発動させてなかったわ。
ぶつかる瞬間、装備品の身代わりのしめ縄が発動して金剛龍の体をぐるぐる巻きで締め付けた。
この縄は獲物によって長さと太さを変えるんだよねー。もう緊縛プレイみたいに絡んでるわ。
金剛龍が暴れて海中が嵐のようにうねる。竜巻注意報だ。しめ縄が巨体に食い込んで鱗が剥がれていく。
う~ん。どうしようか。
飛竜も龍も素材は一杯持ってるけど、ゲームではお肉は手に入らないんだよね。あまり気は乗らないけど、どんな味か一度は食べてみよう。
とりあえず串焼き用に失血死させるか、そう思ったところで言葉がとんできた。
「よせ! やめてくれ! 我を食べる気か!」
……金剛龍が喋りました。
喋れるなら人化の術が使える竜人か。
長年生きていると派生するスキルだ。かといって金剛龍であることに違いはない。竜人でも人間の血は一滴も入っていないのだから。
でも喋るし命乞いするわで一気に食欲なくなった。
「人間! この縄を外せ! 我は誇り高き龍の一族、」
『あー、自己紹介とかいらないんで。てか先に仕掛けてきたのはそっちでしょ。しかもさっきの、こっちの隙をついた殺す気満々の攻撃だったよね?』
「…………なっ、何者だ!?」
チッ……またその目。
初日のエメラルドちゃんと同じその目。
美少女じゃない分、会話する気も起こらん。
いかんいかん。心が荒んできた。
金剛龍は放っておいて沈没船探索を再開する。
お。
沈没船が三隻も重なり合ってる!
うっひょー! どれも大型だけどまだ崩れていない海賊船だ! これはお宝が期待できるぞぉ~!
「女! 待て!」
金剛龍が追い掛けてきた。
あの身代わりのしめ縄を外したか。
ならば戦意喪失か、敵意は無いということ。
「……お前は何者なんだ? 女、いや……そなたの名を……教えてもらえないだろうか?」
あ、金剛龍の後ろにしめ縄が浮かんでる。
私の魔力が入った縄なので、結界で包んで回収。
『私の名前は──じゅげむじゅげむ、パイポ・パイポ・パイポ・シューリンガン・シューリンガン・グーリンダイ・グーリンダイのポンポコピーのポンポコナ──です』
「…………え!?」
金剛龍が混乱してるうちに隠密を発動。
そのままピヨってろ。
さぁ、急げー。
5時まであと1時間しかない。
「お刺身もお食べ」
「ありがとうございます!」
わぁ、脂がのった紅白ヒラメの縁側と黒炎鶏の炙りタタキだぁ。
美味しすぎる。薬味も乗せて、タレも一杯つけて。アムアム、しゃきしゃき。顎が喜びに軋む。
「お嬢ちゃん、漁には出ているのか?」
その言葉にギクリとする。
サボりまくりなのでね。
カウンターから振り返って声を潜める。
「テリーさん、ここだけの話……実は私、漁師ではないのです」
「だろうな」
呆れ顔のテリーさん。あれ?
「明日から港を閉めるんだ。隣国の騎士団がこっちの領海で大規模な軍事演習をするみたいだよ」
「え!?」
海で軍事演習?
ってフィックスさんがふわっふわのオムレツを持ってきてくれた。めっちゃいい匂いぃ。
「わぁ、おいちぃ! 中からチーズと麺が出てきた! ベーコン♪ベーコン♪」
「可愛い可愛い。今日はどうだった? 楽しかった?」
今日?
なんか楽しいことあったかな?
あ、そうだ。
「それが沈没した海賊船を三隻も見つけたのにいきなり金剛龍が邪魔してきて、しめ縄でぐるぐる巻きにしてお肉を頂こうとしたら命乞いしてきて、一気に食べる気なくしたんですよー」
「お嬢ちゃん、今は声潜めような」
お。
一気に漁師さん達が入店してきた。
多いな。8、9……11人だ。
もしかしたら何か情報が手に入るかもしれない。
「私、暇だし片付けとお皿洗いするー」
「俺の腰に引っ付いてればいいよ」
いやあかんでしょ。
食べ終えたお皿を重ねてカウンターから厨房側に回る。
お皿を洗浄。
棚に戻していく。
「港を封鎖なんざ……舐められたもんだ」
「ああ全く……けどよぅ、アルレントにも海はあるだろ? なんでそっちでやらねーんだ?」
「んなこたぁ知らねーよ」
「辺境に王子がいたろ、犬だったか猫だったか忘れたが獣人のビィセェスって名前の。そいつが今アルレントに留学してんだ。だから二つの国が絡んだ演習になるらしいぜ」
「それカプルス共和国に利益でもあんのか?」
「一応漁師には助成金が出るらしい」
「漁師だけか? 街の利益はどうなる? おめーのとこの嫁さん酒場やってんだろ?」
「うちの嫁は漁師が食いつぶれても向こうの騎士団が金落としてくれるからって、呑気なもんだぜ」
「ケッ、他国の騎士団が俺らの街をうろつくのかよ。いい気はしねぇな」
一気に混んで洗い物もたまってきた。
それに洗浄をかけながら素知らぬふりで聞き耳をたてる。
……アルレント国に留学してるビィセェス王子。確か狼獣人のビィセェス・リオ・バーダス。攻略対象者だ。うわ。今更だけど一気に現実に引き戻された気分。
「なんでも騎士団お抱えのすっげー魔導船がくるらしいぜ」
「でも港だけじゃなく浜辺も全て封鎖するんだろ? おかしくねーか?」
「五百人の騎士団と百人の魔導師がその船でくるらしいからな。浜辺が汚れるねぇ~」
「あ、ビール追加ね!」
アルレント国……五百人の騎士団……百人の魔導師……全ての浜辺も閉鎖……てか魔導船って……。
それ、バネリ大佐の遊行船じゃないの?
あれなら六百人どころかその倍は入る。
てか船の中にある収容所には三万人入る。
不正に入手したアルレント国で使うのはやばいから、こっちの領海でバネリ大佐の遊行船を使うつもりなんだ。
てか……使いこなせるとでも思ってるの?
あの船には魔石が百万個埋め込まれている。
ただの魔導船じゃないのだ。
その魔石全てに魔力を注ぐ為に五百人の騎士と百人の魔導師を乗せたのだろうか……そんなことしなくても、魔力を注ぐ魔石はひとつだけでいいのに……ってそもそも使い方、知ってんの?
「……あれは一人用の魔導船なんだぞ」
くそ。痛み分けしたのに。
出すんかい。タダで不正で手に入れたくせに。
どうせ動かせないだろうと油断してた。
だからそのうち取り戻そうと思ってたのに。
うわ。むかつく。
私が支払った純金貨無駄になった。
「リリー」
「はい。はい?」
顔を上げるとフィックスさんが額と額を合わせてきた。
「どうしたの? 誰かに傷つけられた?」
「……いえ」
「沈没船のこと考えてるの?」
「違います。どちらかというと魔導船のことです」
「リリーの魔導船?」
「……もとはといえば私がきちんとお金を払って正しい手続きで手に入れた物ですから。ちょっと悔しいですけど、どうせ使いこなせないだろうし、高みの見物をしておきます」
魔力銀行を確認する。
にんまり。もうすぐ魔力貯金が一千万になる。
バネリ大佐の遊行船に近付いただけでも船が私を主にしたがるだろう。
フハハハハハ!
だってあの船は一つの魔石により多く魔力を注げる者に真の操縦権が渡されるのだから!
なにより私より魔力が高い者なんてこの界隈には──。
「……ってフィックスさん!」
「うん?」
あかん。いた。
目の前にいた。
「あのぅ……そのぉ……フィックスさんて……魔力値……どれくらいあるんですか?」
「さぁ? 俺、歳を重ねる毎に増えるから、正確な数値はわからない」
「……例えばですよ? テリーさんと私だったら、ぱっと見た感じ、どれくらい差がありますか?」
「百倍くらいじゃない? あ、でも俺とリリーはテリーみたいに離れてないよ。その中間くらいじゃない?」
……中間なら私の50倍ってことじゃないですか。
カンストの2倍だから私の魔力値が約200万として──1億……。テリーさんだと2億。はい、チート。
「う~ん……目がまわってきたので先におやすみしまぁす」
「いいよ」
大海原がでか過ぎてなんかもうバネリ大佐の遊行船とか超どうでもよくなってきた。
好きに使えばいいんじゃない。
「きゃっ、ぁ、あっ」
その日の夜。
抱きしめながらフィックスさんが私の中に挿ってくる。奥まで届いて、息を整えながら首に腕をまわす。重なった肌が気持ちいい。ゆるゆると腰を動かされて、フィックスさんの首に顔を寄せて、腰に足を絡めた。あぁ、気持ちよすぎてぎゅうぎゅう締めちゃう。
「リリー……」
「ンっ、あぁ、フィ……クスさ、ん」
後頭部に手を添えられて、何度も髪にキスがおりてくる。
「このまま、朝まで……こうしてていい?」
「う、んっ……してぇ……このま、ま抜かな……いで……」
「嬉しい……」
昨夜の海でもそうだったけど、終わるまで、一度も私の中から抜かなかった。ずっと挿れっぱなし。なのに凄く時間が経つのが速かった。そろそろ夜明けかと思ったら、昼を過ぎていた。あれは深海の中だから時間の感覚が無くなってしまったのかと思ったけど、挿れっぱなしが原因だと思う。何回したから何分経ったとか、そういった区切りが何もなくなるのだ。
「あンっ、あ、んんっ」
「凄くいい香り……リリーの匂い、朝より濃くなってる」
「んっ、あ……っ……?」
ずっと奥を突かれて、何度も達して、凄く気持ちがいいのに、酷くもどかしい。昨夜も一番深いところにはなかなか挿れてくれなかった。もうこれフィックスさんが発情期の時にやってた行為のせいだ。性的な事に関しては、変な癖つけたくなかったのに……。最後には泣きながらお願いして、やっとしてくれて、そのあともずっとねだって泣いていた。
「っ、フィックスさ、ンっ……な、んで?」
「もっと激しいのがいい?」
「もうっ、これ以上……フィックスさ、ん……引き摺り込まないでぇ……」
「うん?」
「沈めな、でっ……溺れちゃ……」
「えぇ……ごめんでも、そこがリリーの居場所だから。おりといで」
「ンっ、あ、んんっ! 奥っ……いちばんおくっ、にいれてぇ……!」
「いれてるよ」
「違っ、ぁああっ……もっとなかに、……フィックスさん……!」
「あー……また泣いちゃった。泣かないで、凄く可愛いから」
悔しい……今日は泣いても一番奥まで挿れてくれない。気持ちいいのに、ずっと胸が苦しくて、一番欲しいものを与えられなくて、泣きじゃくりながら抱きついた。
「フィックスしゃん……私のことすきぃ?」
「好きだよ」
「私の一番深いところ……挿れたくない? フィックスしゃんが……柔らかくて……おいしいって……言ってた、ところ……ひっく、」
「……いれたいよ」
「何度も、はやく……孕ませたい、って……なか、拡げてた……」
「……リリー」
「また発情期がくればいいのに……そしたらフィックスさんにまたいっぱい中も可愛がっても、っ!」
一瞬の、お腹びりびり……欲しかったもの……すぐに抜かれるも……それが、この数時間の快感を凌駕した。
「ぁ……それ……やぁ、抜、いちゃ……だめぇ」
「……もう。ダメだよリリー。昨日もしたけど、俺の発情期の時じゃないと、ここ……解れないんだよ。普段すると、中を傷つけてしまうから……」
「ら、ってぇ……」
「昨日はねだられて我慢できなかったけど、もうだめ」
「だっ、てぇ……ほしぃ、うずく、の」
「……じゃあ舌でやってあげる」
「やらぁ、抜いちゃやらぁ、フィックスしゃん……!」
首を振ってしがみつくも簡単に引き離されてしまった。舌で優しく奥を撫でられるも、違う、それもすごく気持ちいいけど、性器でして欲しいの。ずっと懇願して、泣きわめいて、それでも欲しいものは与えられなくて、いつの間にか気絶するように眠った。
海の頂点を着て、海中が暗いので夜目も発動して。
パーティーが終わったといっても、店にはまだ私達以外全員いる。そういや全員ほぼ寝ない人達だもんな。そろそろ日付もかわるしずっと従業員さん達に仕事させるのもあれなので「パーティーはお開きにします!」と言ったら皆了承して、普通に喋りだした。主役がいないならと二次会始めちゃったよ。他所で頼むよ。フィックスさんも普通に私を抱き上げて二階にいこうとしたので、慌てて海に誘った。いや、てかもう部屋入ったら朝まで襲われる気がした。一階で二次会やってるのに。
「リリー、あーんして」
「へ、あー……あ、おいしー」
星トリュフだぁ。
今日も貰えたぁ。
食べながらサンゴ礁の上でごろごろしていたらフィックスさんが覆い被さってきた。夜の海は真っ暗だから落ち着くけど、夜目でフィックスさんの体がよく見える。デニムだけ履いて上半身裸のフィックスさん。
「……すごい筋肉。鍛えたの?」
「鍛えてないよ」
「生まれつき?」
「人間と同じ。動くと体が大きくなる」
なら筋トレしまくってるじゃないですかぁ。
「テリーは俺より体が大きいからね。鍛えたらああなるんじゃない?」
そういや二人とも身長差ないけど、テリーさんのが格段に筋肉が分厚い。そんなことを考えていたらじとりとした顔で胸元の水着の中に手を入れてきた。思わず手首を掴む。
「ひゃ、っ」
「リリーは筋肉ついてないのに力が強いね」
両手で掴んでもびくともしない。這いまわる手が乳首を擦り、体を丸める。
「フィ、……フィックスさん、ここでするの?」
「したい」
「だ、誰も……周り、きゃっ、んっ」
「見てないよ」
首筋からうなじ、背中に舌が這って、肩からするする水着を下ろされていく。
「誰もいないから……全部脱がしていい?」
「っ、ちょっと……待って」
「見たい」
「わ、わかっ……ンっ」
脱がされた水着を手首に括っておく。
これで海の頂点の効果は消えない。
全裸にされて、なんとなく正座になってフィックスさんを見上げた。下半身は手で隠したまま。わぁー。とても楽しそうな顔してる。
「……凄いね。海の中だと、たまらない気持ちになる」
こてんと首を傾げると、笑みを濃くした。
「可愛いリリーが裸で、髪がキラキラと浮いて、輝いてる……可愛い。ずっと眺めていたい」
めっちゃ見られてる。
さっき胸触られたのもあって、今は乳首が尖ってて、そこに視線がきてるので、俯いて悶絶した。
「このまましたら……息が苦しくなる?」
……あ。そうだ。
脱いだら二時間で息継ぎがいるとは言ったけど、水着に触れてる限り大丈夫だとはまだ言ってなかった。
説明は後にして、とりあえず念話を発動。
『フィックスさん』
「うん?」
『4時には船が出るから、3時くらいには戻ろう』
「いいよ。今は誰もいないから、海上にいく?」
息継ぎの心配をされている。
『ううん。海中の方が落ち着く』
「じゃあ苦しくなったら教えて」
抱き締められて顔中にキスがおちてくる。
触り方も優しくて、啄むような吸いつきで、壊れ物のようにそっと触ってくる。
舌も喉奥まで入れないし、指も……入り口までしか触らない。
体をひっくり返されて、海中に浮いた。腰を持たれて、足を割られたその中心に優しく吸い付くようにキスされた。何度も何度も。たまに舌がクリトリスに擦れるもどかしさに、フィックスさんの髪を掴んで言った。
「……もう……水着に触れてる限り息継ぎは大丈夫だから、」
「…………」
「もっと、強く……触って」
あぁー……言ってしまった。
一瞬フィックスさんが驚いたあと、目を丸くした。わぁー、発情期が終わったのに真ん丸お目々になった。
「ならもっと、深くて静かな場所に、連れてってあげる」
「それ3時に戻る気ないでしょ!?」
わぁー、抱っこされて海の奥深くに引き摺り込まれるぅー。
──という訳で、翌日私が沈没船探索を再開できたのは昼過ぎだった。
船に転移後、すぐ昨日のテンプレ装備に早着替え。
相変わらず飛竜が偵察にきたが、海中にも何かいるな。
探知探索して海にぼちゃん。
おー、小型の鮫の大群。
スプラッターシャークだ。
触れるだけで肌を切る青銅色の鮫皮に、口の中は歯並びが悪すぎるほど目茶苦茶に生えた牙。
ドラゴン都市の領海にしかいない鮫だし、これでフカヒレでも食べようかな。
5、6匹ずつ失血死させて収納していく。百匹はいたのに、半分程収納したところで他は去っていった。
てかゲームの中だと、鮫は鮫を呼ぶんだよね。
収納からいま狩ったスプラッターシャークを出す。そして料理スキルでヒレだけカットしてヒレだけ収納。
うお。残った大量の鮫の死骸。
自分でやっといてなんだけど、見た目えぐいな。
マグロカッターという太刀のような包丁を出して料理スキルで細切れにする。
とりあえず餌の匂いをばら蒔いといてと。
数分ですぐに集まってきた。
おー、肝が美味い水飴アンコウだ。
めちゃおるやんけ。
触ると体はヌルヌルなので凍死させて収納。
きたー、大口鮫!
こいつは体の8割が胃なんだよね。
かなりでかいぞ。チャンジャでも作ろう。
血も大事な調味料だ。窒息させて収納。
あ、液体金属魚がおる……。
マジか……食材じゃないけど壊滅的な出現率の低さから稀少な魚でもある。結界で囲って窒息。そして収納。
って白目玉鮫がきたー!
海鼠鮫の群れもきたー!
皮膚に大量のサザエが寄生した古代鮫もきた!
おいおい今日は大漁じゃねーか!
シーフード大好きっ。テンションあがる。
そこで直感が働き、急いで深く潜る。
数秒後、何かが海中に突進してきた。
上空から急降下して私を狙ったな。
襲ってきたのは金剛龍だった。でかい。
お。海中で目が合った。
体勢をかえて海中を蹴って向かってきた。
あ、そういや隠密発動させてなかったわ。
ぶつかる瞬間、装備品の身代わりのしめ縄が発動して金剛龍の体をぐるぐる巻きで締め付けた。
この縄は獲物によって長さと太さを変えるんだよねー。もう緊縛プレイみたいに絡んでるわ。
金剛龍が暴れて海中が嵐のようにうねる。竜巻注意報だ。しめ縄が巨体に食い込んで鱗が剥がれていく。
う~ん。どうしようか。
飛竜も龍も素材は一杯持ってるけど、ゲームではお肉は手に入らないんだよね。あまり気は乗らないけど、どんな味か一度は食べてみよう。
とりあえず串焼き用に失血死させるか、そう思ったところで言葉がとんできた。
「よせ! やめてくれ! 我を食べる気か!」
……金剛龍が喋りました。
喋れるなら人化の術が使える竜人か。
長年生きていると派生するスキルだ。かといって金剛龍であることに違いはない。竜人でも人間の血は一滴も入っていないのだから。
でも喋るし命乞いするわで一気に食欲なくなった。
「人間! この縄を外せ! 我は誇り高き龍の一族、」
『あー、自己紹介とかいらないんで。てか先に仕掛けてきたのはそっちでしょ。しかもさっきの、こっちの隙をついた殺す気満々の攻撃だったよね?』
「…………なっ、何者だ!?」
チッ……またその目。
初日のエメラルドちゃんと同じその目。
美少女じゃない分、会話する気も起こらん。
いかんいかん。心が荒んできた。
金剛龍は放っておいて沈没船探索を再開する。
お。
沈没船が三隻も重なり合ってる!
うっひょー! どれも大型だけどまだ崩れていない海賊船だ! これはお宝が期待できるぞぉ~!
「女! 待て!」
金剛龍が追い掛けてきた。
あの身代わりのしめ縄を外したか。
ならば戦意喪失か、敵意は無いということ。
「……お前は何者なんだ? 女、いや……そなたの名を……教えてもらえないだろうか?」
あ、金剛龍の後ろにしめ縄が浮かんでる。
私の魔力が入った縄なので、結界で包んで回収。
『私の名前は──じゅげむじゅげむ、パイポ・パイポ・パイポ・シューリンガン・シューリンガン・グーリンダイ・グーリンダイのポンポコピーのポンポコナ──です』
「…………え!?」
金剛龍が混乱してるうちに隠密を発動。
そのままピヨってろ。
さぁ、急げー。
5時まであと1時間しかない。
「お刺身もお食べ」
「ありがとうございます!」
わぁ、脂がのった紅白ヒラメの縁側と黒炎鶏の炙りタタキだぁ。
美味しすぎる。薬味も乗せて、タレも一杯つけて。アムアム、しゃきしゃき。顎が喜びに軋む。
「お嬢ちゃん、漁には出ているのか?」
その言葉にギクリとする。
サボりまくりなのでね。
カウンターから振り返って声を潜める。
「テリーさん、ここだけの話……実は私、漁師ではないのです」
「だろうな」
呆れ顔のテリーさん。あれ?
「明日から港を閉めるんだ。隣国の騎士団がこっちの領海で大規模な軍事演習をするみたいだよ」
「え!?」
海で軍事演習?
ってフィックスさんがふわっふわのオムレツを持ってきてくれた。めっちゃいい匂いぃ。
「わぁ、おいちぃ! 中からチーズと麺が出てきた! ベーコン♪ベーコン♪」
「可愛い可愛い。今日はどうだった? 楽しかった?」
今日?
なんか楽しいことあったかな?
あ、そうだ。
「それが沈没した海賊船を三隻も見つけたのにいきなり金剛龍が邪魔してきて、しめ縄でぐるぐる巻きにしてお肉を頂こうとしたら命乞いしてきて、一気に食べる気なくしたんですよー」
「お嬢ちゃん、今は声潜めような」
お。
一気に漁師さん達が入店してきた。
多いな。8、9……11人だ。
もしかしたら何か情報が手に入るかもしれない。
「私、暇だし片付けとお皿洗いするー」
「俺の腰に引っ付いてればいいよ」
いやあかんでしょ。
食べ終えたお皿を重ねてカウンターから厨房側に回る。
お皿を洗浄。
棚に戻していく。
「港を封鎖なんざ……舐められたもんだ」
「ああ全く……けどよぅ、アルレントにも海はあるだろ? なんでそっちでやらねーんだ?」
「んなこたぁ知らねーよ」
「辺境に王子がいたろ、犬だったか猫だったか忘れたが獣人のビィセェスって名前の。そいつが今アルレントに留学してんだ。だから二つの国が絡んだ演習になるらしいぜ」
「それカプルス共和国に利益でもあんのか?」
「一応漁師には助成金が出るらしい」
「漁師だけか? 街の利益はどうなる? おめーのとこの嫁さん酒場やってんだろ?」
「うちの嫁は漁師が食いつぶれても向こうの騎士団が金落としてくれるからって、呑気なもんだぜ」
「ケッ、他国の騎士団が俺らの街をうろつくのかよ。いい気はしねぇな」
一気に混んで洗い物もたまってきた。
それに洗浄をかけながら素知らぬふりで聞き耳をたてる。
……アルレント国に留学してるビィセェス王子。確か狼獣人のビィセェス・リオ・バーダス。攻略対象者だ。うわ。今更だけど一気に現実に引き戻された気分。
「なんでも騎士団お抱えのすっげー魔導船がくるらしいぜ」
「でも港だけじゃなく浜辺も全て封鎖するんだろ? おかしくねーか?」
「五百人の騎士団と百人の魔導師がその船でくるらしいからな。浜辺が汚れるねぇ~」
「あ、ビール追加ね!」
アルレント国……五百人の騎士団……百人の魔導師……全ての浜辺も閉鎖……てか魔導船って……。
それ、バネリ大佐の遊行船じゃないの?
あれなら六百人どころかその倍は入る。
てか船の中にある収容所には三万人入る。
不正に入手したアルレント国で使うのはやばいから、こっちの領海でバネリ大佐の遊行船を使うつもりなんだ。
てか……使いこなせるとでも思ってるの?
あの船には魔石が百万個埋め込まれている。
ただの魔導船じゃないのだ。
その魔石全てに魔力を注ぐ為に五百人の騎士と百人の魔導師を乗せたのだろうか……そんなことしなくても、魔力を注ぐ魔石はひとつだけでいいのに……ってそもそも使い方、知ってんの?
「……あれは一人用の魔導船なんだぞ」
くそ。痛み分けしたのに。
出すんかい。タダで不正で手に入れたくせに。
どうせ動かせないだろうと油断してた。
だからそのうち取り戻そうと思ってたのに。
うわ。むかつく。
私が支払った純金貨無駄になった。
「リリー」
「はい。はい?」
顔を上げるとフィックスさんが額と額を合わせてきた。
「どうしたの? 誰かに傷つけられた?」
「……いえ」
「沈没船のこと考えてるの?」
「違います。どちらかというと魔導船のことです」
「リリーの魔導船?」
「……もとはといえば私がきちんとお金を払って正しい手続きで手に入れた物ですから。ちょっと悔しいですけど、どうせ使いこなせないだろうし、高みの見物をしておきます」
魔力銀行を確認する。
にんまり。もうすぐ魔力貯金が一千万になる。
バネリ大佐の遊行船に近付いただけでも船が私を主にしたがるだろう。
フハハハハハ!
だってあの船は一つの魔石により多く魔力を注げる者に真の操縦権が渡されるのだから!
なにより私より魔力が高い者なんてこの界隈には──。
「……ってフィックスさん!」
「うん?」
あかん。いた。
目の前にいた。
「あのぅ……そのぉ……フィックスさんて……魔力値……どれくらいあるんですか?」
「さぁ? 俺、歳を重ねる毎に増えるから、正確な数値はわからない」
「……例えばですよ? テリーさんと私だったら、ぱっと見た感じ、どれくらい差がありますか?」
「百倍くらいじゃない? あ、でも俺とリリーはテリーみたいに離れてないよ。その中間くらいじゃない?」
……中間なら私の50倍ってことじゃないですか。
カンストの2倍だから私の魔力値が約200万として──1億……。テリーさんだと2億。はい、チート。
「う~ん……目がまわってきたので先におやすみしまぁす」
「いいよ」
大海原がでか過ぎてなんかもうバネリ大佐の遊行船とか超どうでもよくなってきた。
好きに使えばいいんじゃない。
「きゃっ、ぁ、あっ」
その日の夜。
抱きしめながらフィックスさんが私の中に挿ってくる。奥まで届いて、息を整えながら首に腕をまわす。重なった肌が気持ちいい。ゆるゆると腰を動かされて、フィックスさんの首に顔を寄せて、腰に足を絡めた。あぁ、気持ちよすぎてぎゅうぎゅう締めちゃう。
「リリー……」
「ンっ、あぁ、フィ……クスさ、ん」
後頭部に手を添えられて、何度も髪にキスがおりてくる。
「このまま、朝まで……こうしてていい?」
「う、んっ……してぇ……このま、ま抜かな……いで……」
「嬉しい……」
昨夜の海でもそうだったけど、終わるまで、一度も私の中から抜かなかった。ずっと挿れっぱなし。なのに凄く時間が経つのが速かった。そろそろ夜明けかと思ったら、昼を過ぎていた。あれは深海の中だから時間の感覚が無くなってしまったのかと思ったけど、挿れっぱなしが原因だと思う。何回したから何分経ったとか、そういった区切りが何もなくなるのだ。
「あンっ、あ、んんっ」
「凄くいい香り……リリーの匂い、朝より濃くなってる」
「んっ、あ……っ……?」
ずっと奥を突かれて、何度も達して、凄く気持ちがいいのに、酷くもどかしい。昨夜も一番深いところにはなかなか挿れてくれなかった。もうこれフィックスさんが発情期の時にやってた行為のせいだ。性的な事に関しては、変な癖つけたくなかったのに……。最後には泣きながらお願いして、やっとしてくれて、そのあともずっとねだって泣いていた。
「っ、フィックスさ、ンっ……な、んで?」
「もっと激しいのがいい?」
「もうっ、これ以上……フィックスさ、ん……引き摺り込まないでぇ……」
「うん?」
「沈めな、でっ……溺れちゃ……」
「えぇ……ごめんでも、そこがリリーの居場所だから。おりといで」
「ンっ、あ、んんっ! 奥っ……いちばんおくっ、にいれてぇ……!」
「いれてるよ」
「違っ、ぁああっ……もっとなかに、……フィックスさん……!」
「あー……また泣いちゃった。泣かないで、凄く可愛いから」
悔しい……今日は泣いても一番奥まで挿れてくれない。気持ちいいのに、ずっと胸が苦しくて、一番欲しいものを与えられなくて、泣きじゃくりながら抱きついた。
「フィックスしゃん……私のことすきぃ?」
「好きだよ」
「私の一番深いところ……挿れたくない? フィックスしゃんが……柔らかくて……おいしいって……言ってた、ところ……ひっく、」
「……いれたいよ」
「何度も、はやく……孕ませたい、って……なか、拡げてた……」
「……リリー」
「また発情期がくればいいのに……そしたらフィックスさんにまたいっぱい中も可愛がっても、っ!」
一瞬の、お腹びりびり……欲しかったもの……すぐに抜かれるも……それが、この数時間の快感を凌駕した。
「ぁ……それ……やぁ、抜、いちゃ……だめぇ」
「……もう。ダメだよリリー。昨日もしたけど、俺の発情期の時じゃないと、ここ……解れないんだよ。普段すると、中を傷つけてしまうから……」
「ら、ってぇ……」
「昨日はねだられて我慢できなかったけど、もうだめ」
「だっ、てぇ……ほしぃ、うずく、の」
「……じゃあ舌でやってあげる」
「やらぁ、抜いちゃやらぁ、フィックスしゃん……!」
首を振ってしがみつくも簡単に引き離されてしまった。舌で優しく奥を撫でられるも、違う、それもすごく気持ちいいけど、性器でして欲しいの。ずっと懇願して、泣きわめいて、それでも欲しいものは与えられなくて、いつの間にか気絶するように眠った。
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