5 / 11
四話 皇帝の母
しおりを挟む
「弟の言うことは全て聞きなさい。言えることはそれだけだ。抱きしめてもいいかい?」
父上はまた弟を見る。弟が頷くのを見ると力いっぱい抱きしめているのが分かった。弟が五歳位で俺が七歳位の時から抱きしめられたことがなかったし距離を置かれていた。もしかしたら弟に脅されて止められていたのかもしれない。国王すら恐れを抱くものだ。五歳の幼児とは思えないことをつかって脅したのだろう。
「お前も守れなくてすまない」
「もう離れて、父さん」
「あ、あぁ」
強引に離される。父上の温もりをもっと感じたかった。でもそれを表に出したら父上は困ってしまう。我慢...
「お前達のことは父として愛している。余生を楽しんでくる」
「うん。魔道具でまた会おうね」
「っ...あぁっ」
父上は最後に泣きそうな嬉しそうな笑顔をして帰っていった。
「父さんとは定期的に俺が横にいる時なら魔道具で話をしてもいいよ」
父上が喜んでいたのはこれだったのか。多分最近父上と全く会えてなかったのも弟のせいだと思う。魔道具でしか会えなくてこの城では弟一人しか会えなくてなるのかもしれない。やだよ。
「父さんって親子だから兄さんに似てるよね。顔もだけど性格とか。多分母さんは僕と同じようなことをしてたんじゃないかな。道具も揃ってるし」
「母上が...?」
母上は優しくて強い人だった。幼い時に旅に出てしまっていなくなってしまったけど今でも顔、声を覚えている。
父上はまた弟を見る。弟が頷くのを見ると力いっぱい抱きしめているのが分かった。弟が五歳位で俺が七歳位の時から抱きしめられたことがなかったし距離を置かれていた。もしかしたら弟に脅されて止められていたのかもしれない。国王すら恐れを抱くものだ。五歳の幼児とは思えないことをつかって脅したのだろう。
「お前も守れなくてすまない」
「もう離れて、父さん」
「あ、あぁ」
強引に離される。父上の温もりをもっと感じたかった。でもそれを表に出したら父上は困ってしまう。我慢...
「お前達のことは父として愛している。余生を楽しんでくる」
「うん。魔道具でまた会おうね」
「っ...あぁっ」
父上は最後に泣きそうな嬉しそうな笑顔をして帰っていった。
「父さんとは定期的に俺が横にいる時なら魔道具で話をしてもいいよ」
父上が喜んでいたのはこれだったのか。多分最近父上と全く会えてなかったのも弟のせいだと思う。魔道具でしか会えなくてこの城では弟一人しか会えなくてなるのかもしれない。やだよ。
「父さんって親子だから兄さんに似てるよね。顔もだけど性格とか。多分母さんは僕と同じようなことをしてたんじゃないかな。道具も揃ってるし」
「母上が...?」
母上は優しくて強い人だった。幼い時に旅に出てしまっていなくなってしまったけど今でも顔、声を覚えている。
59
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
陥落 ー おじさま達に病愛されて ー
ななな
BL
眉目秀麗、才ある青年が二人のおじさま達から変態的かつ病的に愛されるお話。全九話。
国一番の璃伴士(将棋士)であるリンユゥは、義父に温かい愛情を注がれ、平凡ながらも幸せな日々を過ごしていた。
そんなある日、一人の紳士とリンユゥは対局することになり…。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる