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四話 皇帝の母
「弟の言うことは全て聞きなさい。言えることはそれだけだ。抱きしめてもいいかい?」
父上はまた弟を見る。弟が頷くのを見ると力いっぱい抱きしめているのが分かった。弟が五歳位で俺が七歳位の時から抱きしめられたことがなかったし距離を置かれていた。もしかしたら弟に脅されて止められていたのかもしれない。国王すら恐れを抱くものだ。五歳の幼児とは思えないことをつかって脅したのだろう。
「お前も守れなくてすまない」
「もう離れて、父さん」
「あ、あぁ」
強引に離される。父上の温もりをもっと感じたかった。でもそれを表に出したら父上は困ってしまう。我慢...
「お前達のことは父として愛している。余生を楽しんでくる」
「うん。魔道具でまた会おうね」
「っ...あぁっ」
父上は最後に泣きそうな嬉しそうな笑顔をして帰っていった。
「父さんとは定期的に俺が横にいる時なら魔道具で話をしてもいいよ」
父上が喜んでいたのはこれだったのか。多分最近父上と全く会えてなかったのも弟のせいだと思う。魔道具でしか会えなくてこの城では弟一人しか会えなくてなるのかもしれない。やだよ。
「父さんって親子だから兄さんに似てるよね。顔もだけど性格とか。多分母さんは僕と同じようなことをしてたんじゃないかな。道具も揃ってるし」
「母上が...?」
母上は優しくて強い人だった。幼い時に旅に出てしまっていなくなってしまったけど今でも顔、声を覚えている。
父上はまた弟を見る。弟が頷くのを見ると力いっぱい抱きしめているのが分かった。弟が五歳位で俺が七歳位の時から抱きしめられたことがなかったし距離を置かれていた。もしかしたら弟に脅されて止められていたのかもしれない。国王すら恐れを抱くものだ。五歳の幼児とは思えないことをつかって脅したのだろう。
「お前も守れなくてすまない」
「もう離れて、父さん」
「あ、あぁ」
強引に離される。父上の温もりをもっと感じたかった。でもそれを表に出したら父上は困ってしまう。我慢...
「お前達のことは父として愛している。余生を楽しんでくる」
「うん。魔道具でまた会おうね」
「っ...あぁっ」
父上は最後に泣きそうな嬉しそうな笑顔をして帰っていった。
「父さんとは定期的に俺が横にいる時なら魔道具で話をしてもいいよ」
父上が喜んでいたのはこれだったのか。多分最近父上と全く会えてなかったのも弟のせいだと思う。魔道具でしか会えなくてこの城では弟一人しか会えなくてなるのかもしれない。やだよ。
「父さんって親子だから兄さんに似てるよね。顔もだけど性格とか。多分母さんは僕と同じようなことをしてたんじゃないかな。道具も揃ってるし」
「母上が...?」
母上は優しくて強い人だった。幼い時に旅に出てしまっていなくなってしまったけど今でも顔、声を覚えている。
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