今さら跡継ぎと持ち上げたって遅いです。完全に心を閉ざします

匿名希望ショタ

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テル王子視点⑤

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※残酷なシーンあります。

「さぁ覚悟してよね」

 少しバランスを崩すがすぐに立てなおし剣を構える。公爵当主がガタガタと震える手で剣を持っている。僕が構えると恐怖からか型
もないめちゃくちゃに剣を振り回す。これは幼い頃から基礎を怠っていたな。基礎ができていない以前に剣の持ち方もむちゃくちゃだ。しばらくは握っていないことが予想できる。

 後ろにいるメイドがさっきまで腰を抜かしていたがなんとか這いずって扉に向かうのが見えた。あの距離だとあと一匹位いけるか。

 公爵当主が疲れてきて隙が沢山でき始めたところで距離をつめ、足を切ろうと剣をふる。だが勘で避けたのか間違えて腕を切ってしまう。

「うあ゛あぁぁぁああ゛っぁぁ」

 腕を失い平衡感覚が無くなったらしくすぐに床に転がり回り叫ぶ。血しぶきで汚いそれを踏みながら転がすように足を揺らす。

 メイドが扉に届いたのを見計らって背に立つ。

「ひっ...あっあぁぁ」

 意味わからない言葉の羅列を並べ滑稽に泣くメイドの姿が下に映る。汚い。扉にしがみつき鍵を開けようとする。少しその様子を眺めてみる。焦って上手くいっていない。メイドは深呼吸をし...その瞬間メイドの心臓を扉に刺さらないように気をつけながら刺す。だがうっかりうっかりあははすぐ横を刺してしまったようだ。また刺すのはめんどくさい。刺さった剣を抜きメイドをかつぎあげ扉から離れた所へ投げる。投げたところには公爵夫人もいてさっきから長ったらしい魔法をたどたどしく、かみながら唱えていた。

「ふぎゃっ」
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