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3.互いの気持ちを
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だめだって。んんっ
《あーかわいいなぁ》
俺はそいつの服に手をかける。涙目になって嫌がるそぶりしながらも、全力で拒否してこない。
それってOKってことだよな?
ゆっくりと脱がしてく。その合間にキスをする。舌を絡めて、どちらの呼吸か、どちらの鼓動かわからなくなるぐらいのキス。
あーーー
チッチッチッ ッピリ
ピリピリピリリリリリリリリリリリリリ!!!!!!!!!!!!!!!!
バンッ
目覚まし時計を破壊する勢いでとめた。
「夢……か」
いいところだったのに。いいところ?
俺はもやもやする頭でとにかく、
「トイレいかなきゃ」それだけはわかった。
10月ももう終わる。
はく息は真っ白で、あたりの寒さを目でわかるように示しめくれる。まだ朝の7時ちょい過ぎだからそのくらい寒くても仕方ない。
自転車にまたがり駅まで向かう。45分の電車に乗るためだ。マッハで頑張ればいつも間に合う。
自転車に乗ってるこの時間は好きだ。冷たい風が顔に直撃し、一気に目が覚める。
頭ん中の考えてる事ぜーんぶおっことして、って言ったらバカみたいだろうか。でもそんな感じに体の芯まで突き抜ける。そして突き抜けた瞬間にポロって落とす感覚があるんだ。体がすごく軽く感じる。
秋の冷ややかなこの風だから?俺は風になれてる。そんな風と一体化したような錯覚に溺れる。
自転車のレバーを下ろす。鍵は二重ロックだ。前に盗まれたことがあり、神経質な母が買ってきた頑丈なやつ。
小さな駅なので入口すぐが改札口。俺は定期券でくぐる。ちらほらと数人の人がいる。
1個先の駅が近く、そこのが大きいからそこから乗る人が多いからだろう。あいからわず空いてる駅だ。電車が来た。
(ラッキー。)運のいいことに座席が空いてる。俺は近くに老人や妊婦がいないことに配慮しながらしずしずと座る。
珍しい。それから30分ほど電車にゆられ、1回乗り継ぎをしたものの、俺は8時15分ほどに学校につく。
(そういえば…)
今日は南に会わなかったな。
同じ電車のはずなのに。いつもわざわざ車内を歩き義彦を探しに来るくせに。……。
あまり深く考えなくていいや。俺はその日の授業をのらりくらりとやり過ごし、放課後にまた図書室に向かう。……はずだった。
「やっべえ」
まさかコーチが来るなんて!今日は金曜日だぜ?いつも火曜日と土日しか来ないのに。
いつもより長いトレーニングをこなし、体幹はもちろんのこと、階段ダッシュも追加だ。きっつぅ。
それから30分ほどバーを飛び、沢山のダメ出しを聞かされ、記録が落ちては「あと10回!」のセリフが両者なく飛んでくる。
やっとのこさで解放されたのは7時近く。
まだ図書室空いてるか?
ガーッと着替えて、走る。
着替えた意味ねぇ。
「義彦!」
聞き覚えのある声に俺は流行る足を止めた。
「南。」
南はいずらそうな顔をしてた。
「なんだよ。俺急いでんだけど?」
じれったく口を割らない。なんなんだよ。全く!
俺は足をかたむけた。行こうとした時――
「ウチっ。好きな人いるって言ったよね?」
自然と足が固まる。いやだ。まだ聞きたくない。まだ気持ちの整理がついてないんだ。やめてくれ。
そんな俺の気持ちなど知る由もなく南は話し出す。
「ウチの。ウチの好きな人北見くんっていうんだけど」
北見くん
俺は反射的に振り向いた。そんな俺の顔を見て、南の顔がゆがんだ。
「ウチ知ってたんだ。図書室で北見くんと義彦が会ってんの。転校してきてまだ何も知らないから義彦といるんだと思ってた。だから」
だから、義彦と友達になった頃に義彦を通してトモダチになれたらって。
「は?」
こいつは俺を利用しようとした?
「だって、北見くんかっこいいから女の子たち群がって、だから北見くん女の子見た途端逃げるようになって。トモダチから始めたくても話す前から逃げるし。」
だからって―――
「なのに昨日……見ちゃった。義彦と北見くんがキスしてた。どういうことなの?!2人とも男だよね?!」
南の剣幕に押されつつ、俺は1番考えないようにしてたことを突きつけられた。
2人とも男
「おまえが。」
だめだ。
「おまえが!お前なんかに!関係ないだろ!!!!!!!!」
知ってんだよ。自分たちが1番知ってんだ。
南は義彦の怒鳴りにひるんだ。
重たい空気がのしかかってくる。突然の声。
「おやおやおや。どうしましたぁ?」
驚いて2人して振り返った。
「た……かとうせんせぇ」
高藤先生だ。にっこり笑ってる。
(今の話聞かれてたか?)
油断できない。
「東くん。ちょっといいですか?」
「ごめん先生。俺行かなきゃいけないとこあって」
「北見くん。のことなんですが、」
北見の?!
「すみませんねぇ。須藤さんは外してもらえません?」
「あっ」
南は軽く会釈し、走って俺の脇をすり抜けた。
「北見くん、待ってますよ。」
「……。」
「大丈夫です。私は知ってます。だって私彼の―――」
その頃、北見は図書室で手紙を書いていた。
【拝見 最愛なる西尾さんへ 】
そこからペンが進まない。北見はシャーペンの先を咥えた。
そしてぽそりと呟く。
「……ラブレターってどう書くんだろ」
真っ黒に染まった空の色。誰の心と同じ色?
《あーかわいいなぁ》
俺はそいつの服に手をかける。涙目になって嫌がるそぶりしながらも、全力で拒否してこない。
それってOKってことだよな?
ゆっくりと脱がしてく。その合間にキスをする。舌を絡めて、どちらの呼吸か、どちらの鼓動かわからなくなるぐらいのキス。
あーーー
チッチッチッ ッピリ
ピリピリピリリリリリリリリリリリリリ!!!!!!!!!!!!!!!!
バンッ
目覚まし時計を破壊する勢いでとめた。
「夢……か」
いいところだったのに。いいところ?
俺はもやもやする頭でとにかく、
「トイレいかなきゃ」それだけはわかった。
10月ももう終わる。
はく息は真っ白で、あたりの寒さを目でわかるように示しめくれる。まだ朝の7時ちょい過ぎだからそのくらい寒くても仕方ない。
自転車にまたがり駅まで向かう。45分の電車に乗るためだ。マッハで頑張ればいつも間に合う。
自転車に乗ってるこの時間は好きだ。冷たい風が顔に直撃し、一気に目が覚める。
頭ん中の考えてる事ぜーんぶおっことして、って言ったらバカみたいだろうか。でもそんな感じに体の芯まで突き抜ける。そして突き抜けた瞬間にポロって落とす感覚があるんだ。体がすごく軽く感じる。
秋の冷ややかなこの風だから?俺は風になれてる。そんな風と一体化したような錯覚に溺れる。
自転車のレバーを下ろす。鍵は二重ロックだ。前に盗まれたことがあり、神経質な母が買ってきた頑丈なやつ。
小さな駅なので入口すぐが改札口。俺は定期券でくぐる。ちらほらと数人の人がいる。
1個先の駅が近く、そこのが大きいからそこから乗る人が多いからだろう。あいからわず空いてる駅だ。電車が来た。
(ラッキー。)運のいいことに座席が空いてる。俺は近くに老人や妊婦がいないことに配慮しながらしずしずと座る。
珍しい。それから30分ほど電車にゆられ、1回乗り継ぎをしたものの、俺は8時15分ほどに学校につく。
(そういえば…)
今日は南に会わなかったな。
同じ電車のはずなのに。いつもわざわざ車内を歩き義彦を探しに来るくせに。……。
あまり深く考えなくていいや。俺はその日の授業をのらりくらりとやり過ごし、放課後にまた図書室に向かう。……はずだった。
「やっべえ」
まさかコーチが来るなんて!今日は金曜日だぜ?いつも火曜日と土日しか来ないのに。
いつもより長いトレーニングをこなし、体幹はもちろんのこと、階段ダッシュも追加だ。きっつぅ。
それから30分ほどバーを飛び、沢山のダメ出しを聞かされ、記録が落ちては「あと10回!」のセリフが両者なく飛んでくる。
やっとのこさで解放されたのは7時近く。
まだ図書室空いてるか?
ガーッと着替えて、走る。
着替えた意味ねぇ。
「義彦!」
聞き覚えのある声に俺は流行る足を止めた。
「南。」
南はいずらそうな顔をしてた。
「なんだよ。俺急いでんだけど?」
じれったく口を割らない。なんなんだよ。全く!
俺は足をかたむけた。行こうとした時――
「ウチっ。好きな人いるって言ったよね?」
自然と足が固まる。いやだ。まだ聞きたくない。まだ気持ちの整理がついてないんだ。やめてくれ。
そんな俺の気持ちなど知る由もなく南は話し出す。
「ウチの。ウチの好きな人北見くんっていうんだけど」
北見くん
俺は反射的に振り向いた。そんな俺の顔を見て、南の顔がゆがんだ。
「ウチ知ってたんだ。図書室で北見くんと義彦が会ってんの。転校してきてまだ何も知らないから義彦といるんだと思ってた。だから」
だから、義彦と友達になった頃に義彦を通してトモダチになれたらって。
「は?」
こいつは俺を利用しようとした?
「だって、北見くんかっこいいから女の子たち群がって、だから北見くん女の子見た途端逃げるようになって。トモダチから始めたくても話す前から逃げるし。」
だからって―――
「なのに昨日……見ちゃった。義彦と北見くんがキスしてた。どういうことなの?!2人とも男だよね?!」
南の剣幕に押されつつ、俺は1番考えないようにしてたことを突きつけられた。
2人とも男
「おまえが。」
だめだ。
「おまえが!お前なんかに!関係ないだろ!!!!!!!!」
知ってんだよ。自分たちが1番知ってんだ。
南は義彦の怒鳴りにひるんだ。
重たい空気がのしかかってくる。突然の声。
「おやおやおや。どうしましたぁ?」
驚いて2人して振り返った。
「た……かとうせんせぇ」
高藤先生だ。にっこり笑ってる。
(今の話聞かれてたか?)
油断できない。
「東くん。ちょっといいですか?」
「ごめん先生。俺行かなきゃいけないとこあって」
「北見くん。のことなんですが、」
北見の?!
「すみませんねぇ。須藤さんは外してもらえません?」
「あっ」
南は軽く会釈し、走って俺の脇をすり抜けた。
「北見くん、待ってますよ。」
「……。」
「大丈夫です。私は知ってます。だって私彼の―――」
その頃、北見は図書室で手紙を書いていた。
【拝見 最愛なる西尾さんへ 】
そこからペンが進まない。北見はシャーペンの先を咥えた。
そしてぽそりと呟く。
「……ラブレターってどう書くんだろ」
真っ黒に染まった空の色。誰の心と同じ色?
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