君が好きだよ。とっても好きだ。きっと永遠に

ほのぼのうさぎ

文字の大きさ
4 / 6

3.互いの気持ちを

しおりを挟む
だめだって。んんっ

《あーかわいいなぁ》
俺はそいつの服に手をかける。涙目になって嫌がるそぶりしながらも、全力で拒否してこない。

      それってOKってことだよな?

ゆっくりと脱がしてく。その合間にキスをする。舌を絡めて、どちらの呼吸か、どちらの鼓動かわからなくなるぐらいのキス。



あーーー





チッチッチッ     ッピリ

ピリピリピリリリリリリリリリリリリリ!!!!!!!!!!!!!!!!



バンッ

目覚まし時計を破壊する勢いでとめた。

「夢……か」

いいところだったのに。

俺はもやもやする頭でとにかく、
「トイレいかなきゃ」それだけはわかった。




10月ももう終わる。
はく息は真っ白で、あたりの寒さを目でわかるように示しめくれる。まだ朝の7時ちょい過ぎだからそのくらい寒くても仕方ない。
自転車にまたがり駅まで向かう。45分の電車に乗るためだ。マッハで頑張ればいつも間に合う。
 自転車に乗ってるこの時間は好きだ。冷たい風が顔に直撃し、一気に目が覚める。
 頭ん中の考えてる事ぜーんぶおっことして、って言ったらバカみたいだろうか。でもそんな感じに体の芯まで突き抜ける。そして突き抜けた瞬間にポロって落とす感覚があるんだ。体がすごく軽く感じる。
 秋の冷ややかなこの風だから?俺は
自転車のレバーを下ろす。鍵は二重ロックだ。前に盗まれたことがあり、神経質な母が買ってきた頑丈なやつ。
 小さな駅なので入口すぐが改札口。俺は定期券でくぐる。ちらほらと数人の人がいる。
 1個先の駅が近く、そこのが大きいからそこから乗る人が多いからだろう。あいからわず空いてる駅だ。電車が来た。

(ラッキー。)運のいいことに座席が空いてる。俺は近くに老人や妊婦がいないことに配慮しながらしずしずと座る。
珍しい。それから30分ほど電車にゆられ、1回乗り継ぎをしたものの、俺は8時15分ほどに学校につく。


(そういえば…)

今日は南に会わなかったな。


同じ電車のはずなのに。いつもわざわざ車内を歩き義彦を探しに来るくせに。……。

 あまり深く考えなくていいや。俺はその日の授業をのらりくらりとやり過ごし、放課後にまた図書室に向かう。……はずだった。

「やっべえ」

まさかコーチが来るなんて!今日は金曜日だぜ?いつも火曜日と土日しか来ないのに。

いつもより長いトレーニングをこなし、体幹はもちろんのこと、階段ダッシュも追加だ。きっつぅ。

それから30分ほどバーを飛び、沢山のダメ出しを聞かされ、記録が落ちては「あと10回!」のセリフが両者なく飛んでくる。

やっとのこさで解放されたのは7時近く。

まだ図書室空いてるか?

ガーッと着替えて、走る。
着替えた意味ねぇ。

「義彦!」

聞き覚えのある声に俺は流行る足を止めた。

「南。」

南はいずらそうな顔をしてた。

「なんだよ。俺急いでんだけど?」

じれったく口を割らない。なんなんだよ。全く!
 俺は足をかたむけた。行こうとした時――

「ウチっ。好きな人いるって言ったよね?」

自然と足が固まる。いやだ。聞きたくない。まだ気持ちの整理がついてないんだ。やめてくれ。

そんな俺の気持ちなど知る由もなく南は話し出す。

「ウチの。ウチの好きな人北見くんっていうんだけど」

        


俺は反射的に振り向いた。そんな俺の顔を見て、南の顔がゆがんだ。

「ウチ知ってたんだ。図書室で北見くんと義彦が会ってんの。転校してきてまだ何も知らないから義彦といるんだと思ってた。だから」

だから、義彦と友達になった頃に義彦を通してトモダチになれたらって。



「は?」

こいつは俺を利用しようとした?

「だって、北見くんかっこいいから女の子たち群がって、だから北見くん女の子見た途端逃げるようになって。トモダチから始めたくても話す前から逃げるし。」

だからって―――

「なのに昨日……見ちゃった。義彦と北見くんがキスしてた。どういうことなの?!2人とも男だよね?!」

南の剣幕に押されつつ、俺は1番考えないようにしてたことを突きつけられた。


       2


「おまえが。」

だめだ。

「おまえが!お前なんかに!関係ないだろ!!!!!!!!」

知ってんだよ。自分たちが1番知ってんだ。

南は義彦の怒鳴りにひるんだ。

重たい空気がのしかかってくる。突然の声。

「おやおやおや。どうしましたぁ?」

驚いて2人して振り返った。

「た……かとうせんせぇ」

高藤先生だ。にっこり笑ってる。

(今の話聞かれてたか?)
油断できない。

「東くん。ちょっといいですか?」

「ごめん先生。俺行かなきゃいけないとこあって」

「北見くん。のことなんですが、」

北見の?!

「すみませんねぇ。須藤さんは外してもらえません?」

「あっ」

南は軽く会釈し、走って俺の脇をすり抜けた。

「北見くん、待ってますよ。」

「……。」

「大丈夫です。私は知ってます。だって私彼の―――」










その頃、北見は図書室で手紙を書いていた。







  【拝見    最愛なる西尾さんへ   】




そこからペンが進まない。北見はシャーペンの先を咥えた。
そしてぽそりと呟く。

「……ラブレターってどう書くんだろ」





真っ黒に染まった空の色。誰の心と同じ色?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

言い逃げしたら5年後捕まった件について。

なるせ
BL
 「ずっと、好きだよ。」 …長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。 もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。 ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。  そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…  なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!? ーーーーー 美形×平凡っていいですよね、、、、

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

天使から美形へと成長した幼馴染から、放課後の美術室に呼ばれたら

たけむら
BL
美形で天才肌の幼馴染✕ちょっと鈍感な高校生 海野想は、保育園の頃からの幼馴染である、朝川唯斗と同じ高校に進学した。かつて天使のような可愛さを持っていた唯斗は、立派な美形へと変貌し、今は絵の勉強を進めている。 そんなある日、数学の補習を終えた想が唯斗を美術室へと迎えに行くと、唯斗はひどく驚いた顔をしていて…? ※1話から4話までは別タイトルでpixivに掲載しております。続きも書きたくなったので、ゆっくりではありますが更新していきますね。 ※第4話の冒頭が消えておりましたので直しました。

両片思いの幼馴染

kouta
BL
密かに恋をしていた幼馴染から自分が嫌われていることを知って距離を取ろうとする受けと受けの突然の変化に気づいて苛々が止まらない攻めの両片思いから始まる物語。 くっついた後も色々とすれ違いながら最終的にはいつもイチャイチャしています。 めちゃくちゃハッピーエンドです。

【完結】I adore you

ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。 そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。 ※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。

勇者様への片思いを拗らせていた僕は勇者様から溺愛される

八朔バニラ
BL
蓮とリアムは共に孤児院育ちの幼馴染。 蓮とリアムは切磋琢磨しながら成長し、リアムは村の勇者として祭り上げられた。 リアムは勇者として村に入ってくる魔物退治をしていたが、だんだんと疲れが見えてきた。 ある日、蓮は何者かに誘拐されてしまい…… スパダリ勇者×ツンデレ陰陽師(忘却の術熟練者)

【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます

夏ノ宮萄玄
BL
 オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。  ――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。  懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。  義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。

処理中です...