大好きだった

危機

専門学校での彼の名前は賢人[けんと]という。
賢人と付き合い初めてから色々と世界が変わっていった気がしていたが、なんだか胸のあたりに穴が出来てるみたいだった。彰とも会っているが最近は賢人といる時間の方が長くなっていった。それでも、私は賢人を一番に考えることはなかった。賢人と学校以外で会うときはちょっと離れた所で会っている。しかしばれるときはすぐばれてしまうものだ。

彰からメールが届いた。
[最近男の人と二人で会ったりしてる？]
とのメールだった。どきっとした。
会ってないよ。っと返したが、罪悪感がたまらなかった。彰には多分ばれてしまっているとなぜか感じた。しかし彰からは[そっか]というメールが来た。ばれてないのかと優衣は思った。

しかし、彰は知っていた。友達から何度も[別れたの？]とか[優衣となんかあった？]などのメールが度々来ていたのでわかったいた。彰は最近会えていないし、自分よりもその人の方が優衣を幸せに出来るんではないかと悩んでいてあまり追い詰めるようなことが言えないでいた。

次回[久々のデート]