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ロングスカートの内腿
しおりを挟む一部屋に一人、拘束された見目麗しい女性が配置されており、客は女性を擽り、愛撫して楽しむ。
挿入や奉仕させることは一切禁止、肌に触れるのは入店時に渡されるサテンの手袋越しに、道具の貸し出しはあるが、どれも肌を傷つけない物ばかり。
客が扉を開くと、そこには、膝立ち万歳拘束で脚を閉じられないようベルトでピンと張られている、パステルカラーのロングスカートに身を包んだ、優しそうなロングヘアの女性がいた。
「こんばんは~~、それともこんにちは?まぁ、どっちでもいいかなぁ~…」
中々に育っている胸、引き締まったくびれ、尻から脚にかけて広がったロングスカート。
動くことが出来ないよう、腕も、膝も、足首も、腰も、ベルトで両脇の枠に繋がれた彼女、どこにでもいそうな服装とはアンバランスな拘束具合。
和やかに笑っているように見える顔だが、客への視線は冷たい、声もどことなく毒を孕んだような色。
「ここに~、私に~?あなたはなにしにきたのかなぁ~~?ここのお客はみ~~んなヘンタイさんって聞いているからぁ~ちょっと怖いなぁ~~……」
チャリ。金具が擦れる音が微かに響く、威嚇、脅し、軽蔑。そんな顔をする彼女に臆さず、客は彼女のスカートの中に頭を入れるべく、ころりとベッドの上に寝っ転がった。
「…………変態さんだぁ~……」
顔から表情を無くし、心底気持ち悪いといった表情でスカートに頭を入れる客を見下ろす彼女。サテンの手袋がスカートの中、彼女の薄緑のショーツの際から伸びる、柔らかな太腿に触れた。
「………っねぇ、どこ触ってるんですか~ヘンタイさ~ん…」
怖気立つ触られ方に、嫌悪の顔をもう隠そうともしない彼女。腰を揺らし、ショーツに包まれた股を動かし、スカートの中を覗く客の目を楽しませる。
だが、彼女の服の下をまさぐる客の目当てはそこではない。内腿、上から下までを何度もサテンの手袋に包まれた手で撫で回す。
「……っん、きしょ…………ッ」
少しむず痒い刺激。肌が粟立つような、虫が這うような、そんな嫌悪感。しかし、触られ続けるとゾワリとした感覚が、また別の、快感とも違う感覚に置き換わってくる。
彼女は腰を揺らし、太腿を狭めて客の手が送り込んでくる絶妙なくすぐったさに翻弄される。目は泳ぎ、口から出る言葉は中々に汚い。
「ふっ……く…ね、ぇ、クソ、きゃ、ぅ、ふく、女の子、の、スカートの中ッ、はいっ、て、やるのがそれ、とか……ッ!ほんと、救いよう無い、クソですねぇ~……ッ!!」
余裕が削れてきた彼女のロングスカート内は、少し汗の匂いが漂い始めてきた。さわさわ♡すりすり♡執拗に柔らかな内腿だけを撫で続ける客のサテンの手袋。
不意に、股間の下、両内腿の一番柔らかなところに指が刺さり、そのままブルブルと震え始めた。突然の強い刺激に耐えられるはずもなく、ロングスカートの裾が暴れる。
「んにゃっひんッ!!?ぷくくくくくっ…!ぁっ、ちょっ、どこ触ってぇ…!ふぃっひひひひひ……ッ!?ひゃめっ!卑怯ぉっほほほほほほほほほほほほほ……ッ!!」
効く事を確認した客が内腿から手を離し、羽根を両手に持ってまた彼女の弱いところを責め始める。
内腿という敏感な場所を優しくこしょしょ♡と羽根で掠めくすぐられ、煽るような言葉遣いをする余裕がなくなったのか、微かに甘い声の入った罵倒で客の耳を楽しませる彼女。
「こ、のぉ……ッ!変態ッ…カスっ!金払ってこんなことするようなッ、ど変態がぁ……ッ!!ぁんっ♡」
内股になったところを遠慮無しに撫で擽る二本の羽根、くすぐったさと微弱な快感、敏感な場所を好きに弄ばれる屈辱感。
清楚さのある薄緑のショーツの際まで羽が登り、優しく撫でられ彼女の腰から思わず力が抜ける。特にショーツの隙間、脚の付け根に羽先を差し込まれ、秘所に近い場所で動かされると嫌でも感じてしまう。
「女の子っ、にっ、相手されないからッ♡こんな店ッ♡でっ、遊っ、んっはぁん……ッ♡♡ァンッ♡」
じわっと薄緑のクロッチ部分に滲みが作られた、客に見られているであろう状況にさらに顔を赤くした彼女は、これ以上好きにさせてたまるかと唇を噛んで刺激に対し我慢しようとする。
しかし、弄られている場所が場所、性感帯の中でも特に敏感だろう場所を執拗に羽根でくすぐられ、口は閉じても下半身はビクビク反応してしまう。
「んッ♡ふー……っ♡ぅっ、くぅっ♡ァッンっんん……ッ♡♡」
際どいところを撫でまわしていたかと思えば、突然内腿をなぞり降り、膝に近い場所でさわさわくるくるそよそよ♡不意打ち気味に撫であげれば彼女の腰が大きく跳ね、スカートの裾がふわりと乱れる。
焦らすようなくすぐりによって彼女の身体はゾクゾクしっぱなしで、拘束がなければ今すぐにでも崩れ落ちてしまいそうなほど力が抜けてヘニャヘニャにされてしまっていた。
「ぁっふん…♡はーー……はー…♡ンッぅ♡く、ふぅん…………ッ♡♡ンッ♡んハァン…ッ♡♡」
もどかしくイヤラシイ刺激から逃れようとお尻を振る姿は扇情的で、切なげな表情で瞳を潤ませ、頬を赤くして快感に堪え忍ぶその様子は普通の客であれば我慢が出来ずに襲いかかるほど魅力的だろう。
しかし、この店に来る客にそのような行いをする人間は居ない。羽根から手を離した客の指先が、仕込み終わった彼女の柔らかな太腿を全力でくすぐり始めた。
「あっひゃひんっ!!?ふゃぁだあぁぁぁぁあっははははははははははははははッ!!!!なゃにゃっ!?ひっにゃははははははは!うはははっ!!?だめっ、ちょっ!こひょぉっひゃひゃひゃひゃひゃぁあっへへへへへへへへへへへへッ!!!?!?」
客のサテンの手袋に包まれた指先がロングスカートを揺らし暴れる脚の、内腿だけをくすぐり犯す。
普段は日の目に晒されない、白く柔いその肌をしつこくしつこく撫でくすぐられ、彼女の口から可愛らしい笑い声がはじけ飛び続ける。
「きゃーーーーーッッはははははははははははははははははははッ!!どこっ!どこしゃわぁっひゃひゃっっ!!?えっち!えっちぃぃいっへへへへへへへへへへへへッ!んひゃっ!?ふひゃぁぁぁあっははははははははははははきゃぁぁあーーッッ!!!!!」
ロングスカートの中に潜り込まれ、際どい部分を触られているという認識により頬を真っ赤に染めた彼女は強烈なくすぐったさに身悶える。
デリケートゾーンではあれど、決して客の指先はとろとろ蕩け出した部分や、ツンと下着を控えめに押し上げる部分には一切触れない。
「へんひゃぃいっ!!こにょっ!!へんひゃぃっっひゃひゃっひゃははははははははははッ!!!!くひゅぐっひゃぁぁぁぁあっ!!はなひへっ!もっ!あしっ!あひゃぁぁぁぁぁあッ!!!?!?」
拘束によって無理やり広げられた彼女の太腿は、激しく暴れ閉じようとするが無駄な動きばかり繰り返す、腕も膝も腰も足首もガッチリと留められていて逃げられない。
サワサワコショコショモゾモゾソリソリ、見えないロングスカートの中を客の指先にまさぐられ、彼女は顔どころか首まで真っ赤にして笑い喘ぎ、全身をガクガクと震わせ続ける。
「ひゃぅぅぅうっ!!?ふきゃっ!!?うひっひひぃっははへへへへへへッ!!やらっ!もうやめれぇぇッへへへへへへへへへへへへへへへえッッ!!!!やぁぁぁーーーーーーッ!!きゃんっやっははははほはははあはははははぁっ!!!!」
彼女が全身を震わせ腹をひくつかせ全力で笑っているところをスカートの中から堪能した客は、一度彼女の内腿から手を離してやった。
離したのだが僅かな距離、ガクガクと脚を震わせる彼女は弱まった刺激に混乱し、逃げようと脚を動かして自分から客の指先に内腿を当ててしまう。
「ぃっッッやっ!!!いっひぃっ!?ひゃぅっ!!あっひゃっ!?やめっ!やめぇっへへぇっ!!さわにゃっ!はひゃひぃぃいっ!!?」
内腿を丹念にくすぐられ続け、感覚がおかしくなってしまった彼女の脚。
サラサラしたサテンの手袋に包まれた客指の腹が、その場から動いてもいないのに彼女の肌に触れるたび、腰は前後に振られ、外れるはずのない拘束が酷い音を立てる。
「んなっふっふっはっひゃはははははははっ!?あっ!ひきゃっ!!ぎっ、ひ、ぃぃぃぃぃいいいっっ……!!?!?」
客の手が動き、内腿、それも下着の際を丹念に撫で回され、彼女の下半身から力が抜けてびくんっ!びくんっ!と大袈裟に背中を震わせる。
じわりと薄緑の下着に彼女の何かが滲むが、客の手は決して、気持ちいいところには触れない。サワサワナデナデ、あくまでも内腿を撫でくすぐり続ける。
「あはへっ!へひっ!?く、ぁふ、ぃっひぃぃ……!!きひっ!くくっ、ぅんっ!」
手の動きは先ほどされた激しいくすぐりと比べるととても緩やかなもので、どちらかと言うと、くすぐったさよりも性感として扱われている間が勝つ刺激。
「ぁっ♡あふっ!ふ、くふっ、へ、んんんっ、んふぅ……っく、う…」
敗北の証が滲み出した股間の近くをこうも弄ばれてはたまったものでは無いだろう。
最初の余裕はどこへやら、すっかり頬を染め上げ汗をかき、全体的にしっとりと湿らせロングスカートの布地を脚に貼り付けた彼女は屈辱的な顔で身悶える。
「んふぅ………♡ぅ…♡ぁ…………っ、は、はぁ……っ♡ァッ……♡」
スカートの薄い生地が下腹部から脚までぺたりと張り付き、その下でモゾモゾ動く客の両手、上に登れば淫らに尻が揺れ、下に降ればもどかしそうに膝が震える。
「は、ンッ♡ァッ♡あっ♡……ぁ…く、は、ふぁっ、は、ひゃら、ぁ……っ」
彼女の太腿に汗では無い透明な液体がつたい始め、客のサテンの手袋を汚した。ぬるついたそれが滑りを良くし、いっそういやらしい手つきで、内腿だけを撫でくすぐられる彼女。
際をグリグリとされたり、濡れた内腿をコチョコチョと遊ばれたり、火照った顔を振って甘い刺激を何とか振り払おうとする。
「んっ♡いやぁっ…ひゃひゃぅっ!そ、こ、もぉっ、いいでひょぉ…………ッ♡」
愛撫とくすぐりの中間のような刺激、優しくこしょこしょ♡甘くなでなで♡イけはしないがジワジワと感度が上がる感覚、焦らされ続け彼女の下着が濡れぼそる。
「ンンぅぁ…ッ♡しょっ、そこ、ばっかりぃ……っ♡も、じれったぁぁ……っ♡ひゃぁぁ…………♡」
強く肉を掴まれても、愛でるよう撫でられても、遊ばれるようこそばされても、もう彼女が内腿で感じるのはくすぐり混じりの快感に変わってしまった。
「はぁ…♡あっふ、は、ふふぁ……♡だめ…らめぇ……♡こしょこしょやだぁ……っ♡あひっ、ひゃあぅっ♡」
汗と愛液で滑りを良くした内腿を、客の指先が執拗に、飽きるまで触り続ける。
腰をくねらせ、捩り、揺らし、踊り、外れない拘束と冷ませない身体の熱に彼女はロングスカートの裾を乱しながら悶絶する。開発された内腿だけを撫でくすぐられ続けて…………。
「ァァぁんッ♡やめれぇっ♡もぉっ♡そこやらぁぁあ……………ッッ♡♡」
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