商品への劣情

実田 苗子

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4.商品の躾

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 青年エルフが目を覚ますと、別な部屋に寝かされていた。
 両手両脚を大の字になるように鎖で繋げられ、背中が反るように、腰の部分に柔らかいクッションのような物が置かれ、その上に乗るようにして拘束されている。
 寝転がった頭の下、申し訳程度に置かれた枕に広がる青年エルフの髪。その姿を見下ろす、薄笑いを浮かべる調教師の顔。

「おはようございます、御気分は如何ですか?」
「…………最悪だ」
「貴方以外の調教は良いところまで進みましたから、"犬のおやつ"をしようかと思いまして、"皿"役をお願いしますね」
「俺以外……ッ、仲間は、仲間になにをしたんだ!!」
「身体を痛めつけるような事は何も、貴方の用意が出来たらお呼びしますから、少々お待ちください」

 そう言うと、調教師はエルフの頭の上に膝をつき、彼の顔の前で黄金色の液体が入った瓶の蓋を開けた。
 床に置かれた瓶の中に、調教師が持つ筆の先が入り、ゆっくりと中の透明な金色を掻き回す。
 筆があげられると、粘度のある雫が伸び垂れ、瓶の中へと混ざって溶けた。特徴的な甘い匂いが、青年エルフの鼻をくすぐった。

「……蜂蜜……?」
「良く分かりましたね、貴方の身体に塗るものですから、とても質の良い物を用意したのですよ、どうぞ」

 唇にまるで紅を塗るように筆を置く調教師、嫌そうに眉を顰める青年エルフの口内に、優しい甘さが広がった。
 筆先が唇から顎、喉、と移動し、青年エルフの眼光は鋭くなり、その視線を受けた調教師は頬を染め笑いかける。

「美味しいですか?」
「……………殺すのならば、早く殺せ…ッ!」
「しませんよそんな勿体無いこと」
「っ!!」

 蜂蜜を塗る筆が首から顎の下をなぞり、こめかみ、そして右耳へと移動した。薄く、伸ばすように何度も、敏感な耳の中から裏まで、全てに蜂蜜を塗りたくる調教師。
 蜂蜜の味通りの甘い刺激に、思わず可愛い声を漏らしてしまう青年エルフ。耳は性感帯であると教え込まれ、筆先が動くたびに彼の喉から媚びるような吐息が漏れる。

「ぅ……くぅ…………っ♡」
「頭は動かさないで下さいね、耳の奥に蜜が入ると、使い魔に洗浄してもらわなくてはいけませんよ」
「ぅぅン……ッ♡ぁっ♡」

 両側の耳に薄く、しつこく塗られ、吐息に熱が入り始める青年エルフ。少々潤んだ瞳を見て機嫌良さげに笑った調教師は、立ち上がると、彼の足元へと移動した。
 その手には傾けられた蜂蜜の瓶、どろりとこぼれたそれは、青年エルフの身体の真ん中に落ち、胸、腹、股間、左脚の上へと流れていく。
 視界から消えた調教師を追い、蜂蜜の冷たさに顔を顰めた青年エルフの視線が足元へと、首を上げて、警戒心のまま移動させられる。

「はぁッ……な、にを…………」
「ですから、皿の役をお頼みします、と」
「離せッ!」
「足の裏はどうやら優しい刺激がお好きなようですからね、こんなふうに」
「ひぃっ♡」

 ねとり。蜂蜜を多量に含んだ筆の先が、エルフの青年の足の裏を汚した。塗りつけられ、細く冷たい舌で舐められるような感覚が、足首を通り、腰を通り、背中を通り、彼の頭から拒絶感を搾り出す。
 ぬち、ぬち、緩やかに足指を撫でる筆先から守ろうと、エルフの足の指達はギュゥっと縮こまる。しかし、筆の先が揶揄うように、足の甲側から先を踊らせると、くすぐったさに握りが緩んだ。

「ぃっ…ぅ、ふぅ……っ♡ぅ……っ♡」
「お加減はどうですか?この蜂蜜、ご婦人が肌のきめ細やかさを保つ為に塗ることもあるそうですよ」
「んぁっ♡ぁっ、ふ、でを、や、めっ……♡♡」
「えぇ、こちらの足が終わったら、反対側も、同じように…」
「ひッ♡ぁっ♡やッ♡やめっ♡ろぉっ♡♡」

 青年エルフの足の甲や側面をゆっくりと塗りまわし、蜂蜜が彼の体温で段々と温まり溶けてきたところで、柔らかくなった筆先で特に弱いのだろう土踏まずをぬるりぬるりと円を描くようにくすぐる。
 反対の足の裏に筆が移り、彼の足が逃げるように動いたが、その動きも拘束具に阻害され終わる。

「はぁっ♡ぅっ♡なんでっ♡こんなことをッ……♡♡」
「ですから、他の方の調教のためですと……だめですよ、指を開いて、塗りにくい」
「ひゃぁっ♡ァッ♡ふぁっ♡♡」
「可愛い声を出しても許してあげませんよ」

 胴体と脚の上の蜂蜜が蕩け、甘い香りが室内に広がる。足の裏を塗り終わった筆先が、足首、脛、腿の前側を通って、そそり勃つ肉棒の横に止まった。
 熱を含んだ調教師の視線が、浅ましくも快感を求める自身を見られ、羞恥を隠すように背けられた青年エルフの、赤く染まった耳を捉える。

「……もちませんよ、この程度で善がられては、この後」
「……………ッく…!」
「まだ、塗っているだけですよ、薬でも、媚薬でもなく、ただの甘くて美味しい、蜂蜜を」
「ンんッ……♡」

 筆先が動かされ、ガチガチの肉棒の根元を掠めるように、青年エルフの鼠蹊部をくすぐった。そのまま筆先は太腿の内側へ蜂蜜と共に滑り落ち、蟻の門渡へ。
 チロチロと撫でくすぐられる度に、青年エルフの腰が小さく痙攣する。
 歯を食い縛り、恥部への辱めに首まで赤く染めた彼は、自分の思うよりも身体が淫乱に作り変えられていることを強く意識した。

「ふーッ…♡ふーッ…♡ァッ♡♡」
「…………ここですか?」
「だッ♡ま、れェ……ッ♡♡」
「敏感な場所、ですからね、人間もエルフもここは弱い方が多いので、気にしないで良いと思いますよ」
「だまれッ、と、ぉ゛ッ♡♡ぃ、ぅぅ゛…ッ♡」

 蜂蜜を塗り込める場所が更に下、肛門へと移動した。青年エルフは思わず品の無い鳴き方をしかけたが、かろうじて唇を噛み締めて耐えることが出来た。
 このような卑怯な責めに負ける訳にはいかない、陰嚢の下で肛門やお尻の割れ目をくすぐる筆先、青年エルフは息を荒げながらも耐え続ける。
 顔を近づける調教師の息が意図せずそそり勃つ彼の肉棒にかかり、その微弱な快感にも耐え、時折り鋭い快感に腰を跳ねさせ続ける。

「ァッ……は、ぁっ♡ふぅ………ッ♡んんッ♡♡ん♡」
「……………………気持ち良いですか?」
「…………ッぅ♡く♡……ぅー……ッ♡♡」
「今日は大人しいですね、快感を素直に受け取れて偉いですよ」
「ふッ♡うッ♡……ぅ゛ッ…………♡♡」

 調教師の問いに艶っぽい吐息で返事をしてしまうほど、敏感で、いやらしくて、気持ちいい部分をずっと筆先で責め続けられていく。
 頬を染め、たまに首を振り、熱に浮かされた視線を気付かれていないと思っているのか、物欲しげに調教師へと投げかける。そんな青年エルフの様子を見ながら、調教師は筆先をしつこく動かし続ける。

「こちらの部位のこと、貴方はなんと呼ばれますか?ちんちん?それとも、チンポ?」
「んひぃぃッ♡、あァッ♡ぁぁぁっ~~……♡♡」
「ペニスや、肉竿、おちんちんなんて呼び方もあるそうですよ」
「ふう……ッ♡ぐ、ふぐッ♡く……ぁ、あ゛ッ♡♡う、うあ……ッ♡あ……っ♡♡」

 顔を目一杯背け、喘ぎ声だけを漏らす青年エルフ。筆先が皮膚をなぞるたび、反射的に腰が跳ね、彼の肉棒が揺れた。
 大の字で拘束されているため、彼は調教師のする股間へのくすぐりを無防備に受け続けなければならなかった。張る陰嚢を、蟻の門渡りを、恥ずかしい尻の穴を、全て好きにされてしまう己が、そんな責めに昂らせてしまう己の体に、快感からだけでは無い涙を流す。

「はァッ…♡ぁっ……♡♡ぁ……♡ぁァ……ッ♡」
「あとは、腕と、手と……残りを、これに吸わせてしまいましょうか」
「ぁ……は…………っ?」

 立ち上がった調教師がポケットから取り出したのは、両側が紐になっている布面積の少ない下着。歩いて青年エルフの両腕に、残った蜂蜜を半分ずつかけてしまうと、その下着を瓶の中へと入れ、残ったものを全て拭き取った。

「貴方には白が似合うと思うんですが、いかがですか?」
「……………ッ!」
「お気づきになりました?ええ、貴方を捕縛した時に着ていた服から、作らせていただきました」

 あまりの怒りに青年エルフの陰茎が萎え、下着の中に収まるように小さくなった。それを見て機嫌を良くした調教師は、嬉しそうに下着を彼の腰へとつけさせ、両側を固く結ぶ。

「非常にお似合いですよ」
「殺す……殺してやる……ッ!!」
「はい、貴方のその表情も素敵ですよ、それでは一度失礼させていただきますね」
「お前だけはこの俺が手ずから!命乞いをしようと!何をしようと!絶対に……ッ!!」

 扉を閉め、部屋から出ていく調教師。ひとしきり怒り狂い、手首と足首の拘束を酷く鳴らしていた青年エルフだったが、無駄と理解し、舌打ちをしながら身体の力を抜いた。

「…………くそッ……!!」

 そんな彼の拘束された部屋に、六人の人影、あの日捕まったエルフの仲間達が入れられた。
 皆、虚な目で、自分の身体に手を回したり、腰をもじつかせたりなど様子がおかしい。だが、仲間の生存を確認できた青年エルフは喜び、仲間たちに声をかける。

「お前達……!よかった、無事だったんだな!!」
「……はい」
「…………はい、頭首様……」
「この拘束を外してくれ、あの人間を殺して、ここに居る仲間だけでも森へ帰ろう……!」

 顔を見合わせた六匹のエルフは、床に青年エルフの四肢を縫い付けている拘束を外し、彼の身体を見つめ続ける。
 手首と足首をぐるぐると回し、仲間と合流できて心に多少余裕が戻ったのか、扉へと向かおうとする青年エルフ。

「皆、大きな怪我が無さそうで何よりだ、先ずはこの部屋より出て、衣服を調達しよう、そのあと屋敷内から捕まった他のエルフに関する───」

 そんな彼の身体を捕まえた二匹のエルフ、蜂蜜でベタついた身体が、仲間へとベタっとくっついた。他の四匹は、その様子をただ大人しく見守っているだけだ。
 青年エルフは混乱する、何故、仲間に両腕を捕まれているのか。何故、仲間の息が熱く蕩けるような色を含んでいるのか。

「───ぇっ」
「……頭首様、俺たち、あの日から…ずっと…………」
「な、にを、お前たち」
「気高い貴方様の、この、花弁のような御耳を……」
「なに、を、言っているんだ、やめろ、やめっ」
「「口に含み犯したく、思っておりました」」
「やぁぁあっ!!?」

 二匹のエルフが、青年エルフの耳を舐めしゃぶり始めた。左側の耳はふちを唇で優しく喰み、中をちろちろと舌先で舐る、右側の耳は少し強めに吸われつつ、耳の先を口内で舌に弄ばれていた。
 偶に彼の耳穴に向けて、正気ではない仲間からの淫猥な賛美の言葉を囁かれ、青年エルフは混乱しつつ、悶え喘ぎ散らした。

「ぁ、あっ♡何故っ、なぜだっ、お前たちぃっ♡♡」
「ん、ちゅ…おいひぃれふ、頭首様の、おみみ……」
「ゃぁッ♡や、めろッ、正気にもどっ♡お゛ッ♡♡」
「はむ…あまいのれふね、まるれ、ほんほひ花のよう……」
「だっ♡だめだっ!そんにゃぁぁぁっん♡♡ァッ♡は、ぅ、ゃぁぁんっ♡」

 気丈な顔を作り、自分の耳を舐める仲間を止めようとする青年エルフだが、押し退ける腕にも、自身を支える脚にも、敏感な耳を責められては力が入らない。
 内股になり弱々しく震え始める彼の身体を、少し赤い頬で見つめ続ける四匹のエルフ。青年エルフは、残りのその四匹に助けを求める。

「ぉっ、お前たちッ!ゃっ♡め、させて、くれっ…は♡ァッ♡だめっな、ん♡だっ♡みみッ♡♡は、ぁっ……♡♡」
「……俺、は…………」
「ゃっ♡まへッ♡これいじょ、ぉ、こんなっ♡仲間どうしッ♡で、ぇぇ……ッ♡♡」
「貴方様の、脚、に……逞しい、脚に……憧れて…………」
「ンあッ♡♡へっ、どこを、舐めっ、ひゃっ♡やめ、ろ、ぉぉふぁっ……♡♡」

 一匹のエルフが彼の脚を持ち上げた、無理やり立たされている状態から、さらに片脚で立つことを強要されてしまう。
 持ち上げられた足の裏に口付けを落とし、蜂蜜に濡れた足指を、丁寧に一本ずつ舐め始める。耳と同時に舐められているからか、青年エルフの腰に変な刺激が走り、思わず身体を捩ってしまう。
 足の指を親指から順に舐めた後、足の裏、足の甲、また耐えるために握った足の指の隙間に舌を捻じ込み、と、しつこく舐める仲間の舌。

「ひゃぁぁ……ッ!やっ♡だ、そんな、きたなぃっ……♡とこ……ッ♡♡」
「んっ、はぁ……ちゅぅッ……れる…………」
「やえっ、やめ、ろぉっ…♡」

 自分達の頭首が、両耳を舐られ足を持ち上げられしゃぶられている姿に。また一匹、今度は震えながら身体を支えている方の脚に絡みつく。
 唇を青年エルフの脇腹につけ、そのまま腋の下までゆっ、くりと舐め上げた。

「ぉッ♡頼むっ、止めさせっ♡ろ、ぉぉっ♡♡」
「……はぁっ、頭首様…………っ」
「ンぁあっ!?ひ、ちょっ、ぉ♡やッ♡そんなッ♡ぁぁぁあッ……♡♡」
「ようひょうひはら、ずっと、ここ、を……!」
「しょこでしゃべるにゃぁあ……ッ♡♡」

 彼の閉じられない腋の下を、皺の一つ一つまで舐め尽くすような動きをする舌。口が一瞬離れたと思ったら鼻息にくすぐられ、また熱い舌がぬるりと窪みを撫でる。
 両耳の強い快感、足から送られる変な刺激、その二つとはまた別の、羞恥が強いくすぐったさ。全身の力はとうに抜けきり、蜂蜜に汗と涙の塩気が混ざり出した頃、また一匹のエルフが彼の身体へと触れ始めた。

「はァッ♡ァッ♡も、う、やめろ……ッ♡♡皆っ♡こんな、俺の身体を……ッ♡♡」
「蜂蜜を舐めとったら今日は終わり……」
「ぅっ♡ンッ♡んん~……ッ♡♡」
「ごひゅひんひゃまはら…ほう、いわれひぇるのれ……」
「ゃァッ♡まっ、へ……ぁぁんっ♡♡」

 彼の蜂蜜を大量にかけられた腹筋にも、舌が一つ、しつこく掬い上げるように這う。
 執拗に溝や臍をほじるように舐め尽くし、蜂蜜を飲む動きの後、再度、溜まっている部分を掃除するように唾液塗れにしていく。

「ンォッ♡ァッ♡やぁ~……っ♡♡」
「頭首様」
「ひゃんっ♡」
「あの日から、皆、貴方の乱れた姿を忘れられずにいたんです……」
「みっ、みもとれ…っ♡しゃべっ、なっ……♡」
「…あのお強い方が、こんな、身体に触れられただけで、人間に負けてしまうなんて……」
「ゃっ♡ぁっ♡あぁっ♡♡」
「ご奉仕させていただきますので…気持ちよくなっていただけると嬉しいです……♡」
「しッ、なくて、ぃっ♡ゃっ♡息ぃっ……♡♡」

 人間に捕まる前の関係からは想像も出来なかった仲間達からのいやらしい奉仕に、彼の腰が淫猥に踊る。
 明らかに性感帯を意識した触られ方をされ、羞恥に顔が染まり、快感に身を任せることしか出来ない淫乱な身体に涙を流す。

「もっ、ぉ、いいッ♡ぁっ、やめっ♡ぁっ♡♡らめっ♡はひっ♡ぁっああっ♡♡そんっ♡なっ♡」

 愛でるように腹筋を舐めていた舌が胸元まで上がり、乳首に近い場所を掠め始め、空いている手が彼の揺れる尻を支えるように揉みしだいた。

「うっ♡ひぅっ……♡ぁっ♡そ、こぉ……♡♡やめっ♡ぁ、ンん……っ♡んっ…………♡」

 腋の下を舐め尽くしていた一匹の指が、腰まわりに添えられ、下着の紐を弄ぶように動く。紐と肌の隙間に指を差し込み、汗と蜂蜜を混ぜるように、彼の肌の上で何度も円を描いた。

「んッッ♡♡ゃぁっ……♡から、だっ♡ぁぁんっ♡♡あしぃっ♡うっ、ちがわっ♡♡ぁっ、さわっ♡だめ………ッ♡♡」

 足の裏を舐めていた一匹は、肩に彼の膝を乗せ、外腿に舌を這わせながら、内腿を念入りにくすぐりまわす。
 蜂蜜のベタつきと汗の滑りでなんともいえない刺激が生み出され、彼の脚は甘さを含むくすぐりを受け入れるしか出来ない。

「ぁ゛っ♡♡く…ッ♡みみ、っやらぁ♡♡ゃっ♡もぉっ♡ぁッ♡なめるなァッ♡♡したッやめえ゛…………ッ♡♡♡」

 片側はさらに耳の奥へと舌を捩じ込まれ、何度も何度も抜き差しと往復し、いやらしい水音を鼓膜に聴かせるように激しく。
 片側は優しく耳のふちを喰み、ちろりと仔猫が舐めるような優しさで耳の裏を舐る、偶に耳穴へ向けてふぅぅっ、と息を吹き込むと彼の腰が震えた。

「は、ァ…………っ♡♡も、ぅ、はなせぇっ……♡ぜんぶッ、やらっ♡ぁン゛ッ♡あ゛ッ♡ァっ♡やらぁ゛………ッ♡♡」

 あの最初の屈辱の責めを思い起こさせるような耳への刺激、変わってしまった仲間達から送り込まれる陰湿な快感。
 全身のあちこちを舌で舐め犯され、かろうじて支えている側の脚の膝がガクガクと震える様子を、一等仲の良かった一匹のエルフに、ずっと、正面から見つめられている。

「みッ、るな……ッ♡たのむッ♡みな……ぃっ♡、でぇ…………ッ♡♡あんっ♡♡」

 腋の下を舐めていた舌が胸へとまわり、腹から胸へ移ってきた舌が、乳首へと触れた。示し合わせたかのように、同時に胸の先へと吸いつかれ、彼の腰が大きく跳ねた。
 左側は蜂蜜を舐め取るように何度も何度も舌で潰され、削られ、舐め上げられる。
 右側は快感を与えるためにか何度も何度も吸いつかれ、喰まれ、舐め溶かされる。
 二つの敏感な突起にそれぞれ違う責め方を受け、彼の口から、不覚にも甘く快感を悦ぶような声が出る。力を抜かされた身体では逃げることも出来ず、いやらしい刺激に身悶えるしかない。

「ふぁぁ……ぁぁぁあぁあ……ッ♡♡ちく、びッ、ははなせぇ……ッ♡♡ぁぁあっ♡やぁっ♡♡」
「頭首様、きもちいいですか…?」
「ひもちっ、きも、ちぃからッ♡もぅ、いいっ……♡♡」
「まだ甘いので、やめられません…」
「すぅっ、のッ♡ひッ♡ぁっァッああッ……♡♡」
「貴方様も可愛らしい声を出すのですね……」
「ゃぁっ、め♡だめッ♡ぜんぶッ♡だめぇっ♡♡あぁんッ♡♡」

 耳も、乳首も、脚も、好き勝手に、しかし丁寧に舐められ続けて勃起してしまった彼の肉竿。責められる度に揺れ、絶え間なく淫液を先から流し、蜂蜜濡れの下着に隠されたそこを、一匹はずっと見つめていた。
 刺激を貰えないもどかしさにずっと耐えているそこを、青年エルフの一番の友であった、彼は、苦しそうだなと、ずっと。
 顔が。そこに寄せられる。

「ふっ、ぇっ!ぉ、まえ、までっ……」
「…………辛そう、ですので」
「ゃめっ♡しなくていぃっ!そんなっ、こと……ッ」
「ですが、こんなにも、腫れて…………」
「いいッ!触るなッ!!さわっ♡は、ぁぁっ♡♡おまえたちっ、ぃっ♡はな、せ、ぇっ♡♡」
「………………失礼致します」
「まッ、ぁあァッ♡♡♡」

 させてはなるまいと、咄嗟に脚を閉じようとした彼だったが、蕩け切った身体は言うことを聞くはずがなく、身体を支える一本脚が無様に崩れただけだった。
 脚を肩に乗せる一匹によって、股を広げた状態で固定され、耳を責める二匹に無理やり立たされ、乳首を舐め続ける二匹に腰を引けないよう押さえつけられる。友が奉仕する快感間から、逃げることは許されなかった。

「ァッ♡いいっ、そんなところッ♡ォッ♡ぉおっ♡♡」
「きもち、いい、の、ですか…?」
「ちがッ♡ゃ、め、ろッ♡っってぇ……ッ♡♡」
「……あまい…んッ」
「ぁぁっ…♡♡」

 下着の上からといえども、薄く粗末なもの。猛り勃つそれを、下から上へ、舐め上げるように舌を這わされ、気持ちの良い場所を嬲りながら亀頭まで。
 幼少期からの友、今回も自分が森から連れ出し、こんなところに連れてきてしまった、一番仲の良い者。
 その彼に火照った顔で、美味しそうに自身のものを舐められ、彼は罪悪感と快感に押し潰されそうになりながら、意味のない喘ぎ声をあげることしか出来ない。

「んっ♡んぅっ♡ぁやッ♡ や、やめれぇっ…♡♡おねッ♡おねがいだからッ、はな、ひっぅっ♡♡」
「っ……はぁッ…………」
「らめっ…♡ぉっ♡ゃ、らぁっァッ♡♡ぁっ♡♡」

 腰を後ろに逃がそうともがくが、他のエルフの手により、親友の舌から逃げられないよう押し上げられる。広げられた片脚の内側、際どい場所までを摩られ、ぴくぴくと快感に震えるところを愉しまれている。
 長めの舌と熱く柔らかい唇、竿を舐め上げられ背中を逸らし、亀頭に優しく唇を落とされ、腰をくねらせる。おかしくなりそうなほど、しつこく、なんども、ずっと一緒にいる友が。

「ふぁっあっ♡うぐっ♡う゛、ぅぅんっ♡♡はぅっ♡くっ、ぅ゛、う゛、もぉゃぁッ♡♡」
「……ンッ」
「ぁっ、ぁっ♡だめっ♡もうっ♡ァッ♡ああッ♡♡でるッ♡でるからッ♡やめッ♡え゛っ♡♡ぁ゛~~……っっ♡♡♡」
「ッ!」

 ついに熱が噴き出し、下着に隠された先から白濁液が溢れる。大股開きで、親友の眼前で絶頂してしまった、真っ赤な顔で涙を流しながら、合わせる顔がないと背けた青年エルフ。
 どく、どく、と、竿が脈うち、気持ちよかったと教えるように濃く青臭い液体を溢れさせ続ける。そんな彼の肉竿は、まだ、天を向いたままで。
 再度、口が近づけられる。

「…………ちゅっ……」
「ふぁあっ!?なっ♡ぁぁっ♡もうだしたッ♡だしっ……♡♡」
「まら、たかぶっておられる、よぅ、ですから……」
「いらにゃっ♡いいッ♡しなくてぇっ♡えっ♡ぁあッ♡らめえっ♡♡いまっ♡だした、ァッ♡♡」

 股間だけでなく、耳も乳首も責められ続け、息も絶え絶えに止めるよう懇願する彼。舌は這いつづけ、気を強く保たないと、一度果てた身体ではまた、すぐに。
 首を振る彼の意思を無視して、昂り続けるそこを、下着を指でずらし、舐め易いように出してしまう親友。蜂蜜と精液の絡んだそこを、厭うことなく、口の中へと収めてしまった。
 熱く柔らかい口内と、親友の彼が自分のモノを咥えているという事実。途端に、腰を痙攣させて二度目の絶頂を迎えた。

「う゛ッ!ァッ♡ぁあ゛~~~~……ッ♡」
「んぐっ!?……ッ♡」
「すまな、ぃ゛ッ♡ァ゛ッ♡吸ッちゃ……っっ♡♡」

 口内に苦臭い液体を入れられたのも構わず、咥えたエルフはそれ飲み込むと、今出したばかりの亀頭から尿道内に残っているものを吸った。
 明らかに性器への責めに反応していることを不快に感じたのか、耳も、乳首も、脚の責めも激しくなる。舐めしゃぶり、甘噛みし、彼の限界に近い身体を支える手達が、あちこちをいやらしく撫で揉み始めた。

「ンお゛ッ!?ぅう゛ぁッ!!?らめっ♡お゛ッ♡まえらちぃッッ♡♡も、ぉっ♡やめえ゛ッ♡♡ぉぉ゛お゛~~~……ッ♡♡」

 仲間達の舌と手で全身を犯し尽くされる青年エルフ、手を握りしめ、顔を真っ赤に染め上げぼろぼろと快感による涙を流しながら、爪先までピンと伸ばし、また直ぐに絶頂を迎えた。
 それもまた親友の口に飲み込まれてしまい、恥ずかしい部分を股座に顔を捩じ込む親友に、余すことなく舐り尽くされる。

「あ゛~~ッッ♡♡やらぁあっ♡もうれたっ、でたぁっ♡♡ゃあっ♡あっ♡ゃらっ♡♡ふぁぁあ゛~ッッッ♡♡♡」

 彼の身体を舐る六匹のエルフ達は、悦びを感じていた。自分の手で、舌で、里で一番弓が上手かった彼が、強かった彼が、こんなにも乱れているのだから。

「ン゛んッ♡♡ゃ、ぁ゛ッ♡ぁ゛、はぁあ゛んッ♡まっへ、ま゛♡や゛ッ♡とまっへエ゛ッ♡♡ゃぅん゛……ッッ♡♡」

 人間に捕まった彼が、耳を、身体を撫でられただけで、みっともなく、いやらしく、腰を振って喘ぎ散らす様は衝撃的だった。
 己達も、人間の手が身体に這う度、人間の息が耳にかかる度、人間の口が、性感帯を…ここまで、気持ち良いことなのかと、あの彼ですら耐えられないのなら仕方がないと、思った。

「ン゛ッ♡♡ねッぇ、でたっ、でっ♡お゛ぅ゛ッ♡♡おねがぁっ♡そっ♡そんにゃにッ♡なめっ♡にゃめらぃれッ♡♡ふお゛ッ♡こんなっ、またッ♡すぐっ♡♡あぁぁ゛…………ッ♡♡♡」

 耳を舐られると腰が抜ける、腋を撫でられると跳ねるほどくすぐったい、乳首を吸われると蕩けるほど気持ちいい、脚を揉まれると変になる、お腹を触られると力が抜ける、性器を咥えられると……♡
 彼等の経験則から行われる奉仕、貴方もそうであって欲しい、貴方も耐えられないのなら、自分が気持ち良くなってしまうのも仕方ないから。
 勝手な願いから行われる頭首であった彼への奉仕は、彼等が祈るほど、強く淫らになっていく。

「あ゛ぁ゛ぁ゛ッ♡♡♡またでてぇっ♡ん゛お゛ぉ゛ぅッ♡♡でたぁっ!お゛ッ♡だしたからぁ゛ッ♡♡あぁ゛ンッ♡もうやめ゛っ♡お゛ほッ♡やめれええええっ!!♡♡♡」

 仰け反り悶えながら、仲間たちからの祈りを一身に受け続ける青年エルフ。
 どうか、早く、早くこの全身を蝕む責めが終わってくれと、地獄のようなこの責苦が終わってくれと、彼もまた、助けのこない調教室で祈ることしか出来なかった。

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