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第31話(BL特有シーン・回避可)
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霧島は己の欲望を押し殺し、京哉を促してシーツに俯せに寝かせる。訝しげな京哉の後ろを押し広げると舌を伸ばした。窄まった蕾を舐めしゃぶられて、京哉は全身を一気に緊張させる。最初は言葉も出せず、そのうちにようやく言葉で抵抗し始めた。
「あっ、ふ……やあん、やめ……忍さん、だめです!」
「だめでもしてやる。もう決めた」
身を固くした京哉のそこは羞恥からくる抵抗で固く収縮していた。それをほぐすように舌先で舐めながら緩ませるべく僅かずつ唾液を送り込んでゆく。諦めて抵抗をやめた京哉のそこに舌先を侵入させられるようになるまで、あっという間だった。
いつしか声のトーンも変わり、自分のためだけの甘い鳴き声に霧島は満足を得る。
「んんぅ、あっ、はぁん……すごい、いい、はぅん!」
「もうちょっと、奥まで、大丈夫か?」
まともな言葉が出せないらしい京哉は枕に突っ伏した頭を振って肯定し、霧島はより深くまで舌を届かせて京哉を味わった。すると抑えがたいポイントまで達したのか細い腰を浮かせて京哉は自身の前を握り締める。
その手を外させ霧島は京哉の前後を攻め始めた。硬く張り詰め反り返ったものを天性のテクニックで扱き上げる。
堪らない快感に身を捩るも、後ろの窄まりも舌で攻められていて、京哉は殆ど動くに動けない。どちらの快感も逃せない、堕ちてしまった淫ら極まりない躰を持て余していた。
「あぅんっ! や、離し……だめ、そんな、はぁんっ!」
「っ、く……気持ち良く、ないのか?」
「気持ち、良すぎて……もう、ああんっ!」
「いいから、いきたければ、いけ」
今や京哉が全身で感じているのは解っている。上体をシーツに預けて這い、膝を立てて細い腰を掲げた、いやらしくも煽情的な姿で霧島の攻めを受け入れていた。
熱く硬いものを扱いてやっている霧島の手はすっかり濡らされている。その熱いものが手の中で更に変化した。はち切れそうで今にも迸る寸前だ。霧島は更に先端を擦って蜜を溢れさせる。
「お願いです……離して、許して下さい!」
本気で懇願されているのも分かっていたが霧島に許すつもりはない。もう京哉はあられもない格好を晒しながらも震える膝でシーツの上を這い逃げようとしている。それでも時折、細い腰が更なる快感を求めて前後するのが霧島には堪らなく愛しい。
「あ、ああ……気持ち、いい……おかしくなりそう――」
「おかしくなんかならん。出したければ、出せと言っている」
「やあ、ん、忍さんを汚しちゃう……愛してるのに、汚しちゃう!」
悲鳴のような叫びを耳にしながら、霧島は思い切りきつく速く京哉の熱いものを扱き上げ、先端を指先で揉むように刺激した。同時に前髪まで自分の唾液で濡らしつつ舌を粘膜にねじ込んでいる。もう舌先に内襞の感触が届いているほど深くひとつになっていた。
「んっ、く……京哉――」
「ああん、だめ、いく、いっちゃう、出ちゃうよ……あうっ!」
甘い声と共に京哉は霧島の手の中に弾けさせる。細い躰を震わせ幾度も放ったものを霧島は手で全て受け止めてやった。放ってしまうと京哉は何とか自力で身を返して仰臥し、とろりと眠たそうな目で霧島を見上げる。
霧島はナイトテーブルからティッシュを取ると手を拭き、当初の予定通りに京哉に衣服を着せつける作業に着手した。
手慣れたもので五分と掛からずお揃いのパジャマ姿になる。なくなりかけた点滴も新しいものに刺し替えた。あとは眠るだけの段階になってから京哉が訊いてくる。
「忍さん、僕を抱いてくれないんですか?」
「さすがに私も四十度の熱を出したインフルエンザ患者を押し倒す趣味はない」
「でも忍さん、そんなにしてるのに」
目顔で京哉が指した霧島の躰の中心は薄い下衣を持ち上げていて、こちらの方こそ熱が伝わってきそうな状態だった。それでも霧島は己を抑えに抑えて涼しい顔のまま首を横に振る。つい先程まで四十度を超えていたのだ。つらくない訳がない。
そう思って本気で涼しい顔を維持していたが、京哉に色々と見抜かれていた。挙動不審になった霧島に京哉は溜息を洩らし、被せられた毛布を半分剥いで霧島も寝るように促す。霧島にすればまだ宵の口で眠るには早かったが、京哉にいつもの腕枕を要求されては添い寝するしかない。仰向けに寝て左腕を差し出した。
だが京哉は横にならず、有無を言わさず霧島の下衣を下着ごと引き下ろした。反り返った太すぎるものが弾けるように露わとなって、京哉は思わず息を呑む。
「ちょ、忍さん、すっごい!」
それは熱く硬く太すぎるほど張り詰めただけでなく、茎まで蜜で濡れ光っていたのだ。こんなに自分を欲しているのに我慢してくれていたと知り、京哉は堪らない愛しさと苦しいような情欲が再び湧いて堰を切り、溢れ出すのを感じる。
吐息を荒くしながら手を伸ばした。蜜で濡れたものは凶悪なまでに京哉を犯したがっている。
「忍さんったら、こんなにして。触りますからね」
「あっ、く……京哉、だめだ、あふっ!」
軽く握った手を上下させただけで霧島は呻いた。甘さを帯びた低い声は京哉の胸に再び疼きをもたらすほどエロティックで、だが霧島は強引に京哉の手を外させる。
「どうしてですか、僕にはあんな風にしておいてアンフェアですよ」
「アンフェアで結構だ、病人にはハンデが要るからな」
「冗談じゃなくて、僕はして貰ったことを貴方にも返してあげたいんです」
「身を起こしているのも難しい身で何を言っている。また熱が上がっただろう?」
見透かされ京哉は怯んだ。でも自分がいるのに淋しいことはさせたくなかった。そんな京哉をまた見透かしたように、霧島はシャープなラインを描く頬に笑みを浮かべた。
だが我慢に我慢を重ねた上での笑みは様になっていなかった。
「あっ、ふ……やあん、やめ……忍さん、だめです!」
「だめでもしてやる。もう決めた」
身を固くした京哉のそこは羞恥からくる抵抗で固く収縮していた。それをほぐすように舌先で舐めながら緩ませるべく僅かずつ唾液を送り込んでゆく。諦めて抵抗をやめた京哉のそこに舌先を侵入させられるようになるまで、あっという間だった。
いつしか声のトーンも変わり、自分のためだけの甘い鳴き声に霧島は満足を得る。
「んんぅ、あっ、はぁん……すごい、いい、はぅん!」
「もうちょっと、奥まで、大丈夫か?」
まともな言葉が出せないらしい京哉は枕に突っ伏した頭を振って肯定し、霧島はより深くまで舌を届かせて京哉を味わった。すると抑えがたいポイントまで達したのか細い腰を浮かせて京哉は自身の前を握り締める。
その手を外させ霧島は京哉の前後を攻め始めた。硬く張り詰め反り返ったものを天性のテクニックで扱き上げる。
堪らない快感に身を捩るも、後ろの窄まりも舌で攻められていて、京哉は殆ど動くに動けない。どちらの快感も逃せない、堕ちてしまった淫ら極まりない躰を持て余していた。
「あぅんっ! や、離し……だめ、そんな、はぁんっ!」
「っ、く……気持ち良く、ないのか?」
「気持ち、良すぎて……もう、ああんっ!」
「いいから、いきたければ、いけ」
今や京哉が全身で感じているのは解っている。上体をシーツに預けて這い、膝を立てて細い腰を掲げた、いやらしくも煽情的な姿で霧島の攻めを受け入れていた。
熱く硬いものを扱いてやっている霧島の手はすっかり濡らされている。その熱いものが手の中で更に変化した。はち切れそうで今にも迸る寸前だ。霧島は更に先端を擦って蜜を溢れさせる。
「お願いです……離して、許して下さい!」
本気で懇願されているのも分かっていたが霧島に許すつもりはない。もう京哉はあられもない格好を晒しながらも震える膝でシーツの上を這い逃げようとしている。それでも時折、細い腰が更なる快感を求めて前後するのが霧島には堪らなく愛しい。
「あ、ああ……気持ち、いい……おかしくなりそう――」
「おかしくなんかならん。出したければ、出せと言っている」
「やあ、ん、忍さんを汚しちゃう……愛してるのに、汚しちゃう!」
悲鳴のような叫びを耳にしながら、霧島は思い切りきつく速く京哉の熱いものを扱き上げ、先端を指先で揉むように刺激した。同時に前髪まで自分の唾液で濡らしつつ舌を粘膜にねじ込んでいる。もう舌先に内襞の感触が届いているほど深くひとつになっていた。
「んっ、く……京哉――」
「ああん、だめ、いく、いっちゃう、出ちゃうよ……あうっ!」
甘い声と共に京哉は霧島の手の中に弾けさせる。細い躰を震わせ幾度も放ったものを霧島は手で全て受け止めてやった。放ってしまうと京哉は何とか自力で身を返して仰臥し、とろりと眠たそうな目で霧島を見上げる。
霧島はナイトテーブルからティッシュを取ると手を拭き、当初の予定通りに京哉に衣服を着せつける作業に着手した。
手慣れたもので五分と掛からずお揃いのパジャマ姿になる。なくなりかけた点滴も新しいものに刺し替えた。あとは眠るだけの段階になってから京哉が訊いてくる。
「忍さん、僕を抱いてくれないんですか?」
「さすがに私も四十度の熱を出したインフルエンザ患者を押し倒す趣味はない」
「でも忍さん、そんなにしてるのに」
目顔で京哉が指した霧島の躰の中心は薄い下衣を持ち上げていて、こちらの方こそ熱が伝わってきそうな状態だった。それでも霧島は己を抑えに抑えて涼しい顔のまま首を横に振る。つい先程まで四十度を超えていたのだ。つらくない訳がない。
そう思って本気で涼しい顔を維持していたが、京哉に色々と見抜かれていた。挙動不審になった霧島に京哉は溜息を洩らし、被せられた毛布を半分剥いで霧島も寝るように促す。霧島にすればまだ宵の口で眠るには早かったが、京哉にいつもの腕枕を要求されては添い寝するしかない。仰向けに寝て左腕を差し出した。
だが京哉は横にならず、有無を言わさず霧島の下衣を下着ごと引き下ろした。反り返った太すぎるものが弾けるように露わとなって、京哉は思わず息を呑む。
「ちょ、忍さん、すっごい!」
それは熱く硬く太すぎるほど張り詰めただけでなく、茎まで蜜で濡れ光っていたのだ。こんなに自分を欲しているのに我慢してくれていたと知り、京哉は堪らない愛しさと苦しいような情欲が再び湧いて堰を切り、溢れ出すのを感じる。
吐息を荒くしながら手を伸ばした。蜜で濡れたものは凶悪なまでに京哉を犯したがっている。
「忍さんったら、こんなにして。触りますからね」
「あっ、く……京哉、だめだ、あふっ!」
軽く握った手を上下させただけで霧島は呻いた。甘さを帯びた低い声は京哉の胸に再び疼きをもたらすほどエロティックで、だが霧島は強引に京哉の手を外させる。
「どうしてですか、僕にはあんな風にしておいてアンフェアですよ」
「アンフェアで結構だ、病人にはハンデが要るからな」
「冗談じゃなくて、僕はして貰ったことを貴方にも返してあげたいんです」
「身を起こしているのも難しい身で何を言っている。また熱が上がっただろう?」
見透かされ京哉は怯んだ。でも自分がいるのに淋しいことはさせたくなかった。そんな京哉をまた見透かしたように、霧島はシャープなラインを描く頬に笑みを浮かべた。
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