あなた♡おもちゃ~嘘から始まる、イケメンパティシエとの甘くて美味しい脅され関係~

ささきさき

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21:玩具じゃなくて、体で触れて※

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 果てたばかりのそこをオナホールごときゅうと握れば、颯斗が体を大きく跳ねさせた。

「お、おいっ!!」

 焦りの声と共に慌てて止めようと掴んでくるが、握る手に強弱をつけると体が強張るのか手を押さえてくるだけだ。
 再び襲ってくる刺激に翻弄され、雛子の手を引き剥がすまでは出来ないのだろう。

「待て、放せよ……。やめっ、すぐにはきついって……!」
「このあいだ私がそう言ってもやめてくれなかったじゃない」
「だからって、お前……あ、くっ……」

 颯斗の声は先程より一層切なげだ。何か言おうとしているのか口を開くも、はっはっと荒い呼吸と掠れた声だけを漏らす。
 合間合間に訴えてくる制止の言葉。だがそれに反して雛子の手の中にあるそれは既に熱を取り戻していた。オナホールの素材越しですら分かる、硬い雄々しさ。最初に垂らしたローションと放った精が混ざり合っているのか、上下させるたびに先程より大きな水音がする。

 ぐぷっぐぷっと鈍い音と、切羽詰まった颯斗の荒い呼吸。
 それらが静かな寝室に響く。洒落た内装に反して、音は生々しく艶めかしい。

「雛子、手……とめ、もう……止めろって……」
「ねぇ颯斗、このまま二回目出して」
「……だから、その言葉やめろって……んぅ……出すなら、ここが良い。なぁ、ここで」

 途切れ途切れの言葉で訴えながら、颯斗が手を伸ばす。雛子の下半身へ……、ショーツに覆われたそこへと。
 節の太い男の指がクロッチ越しに触れる。ぬるりと彼の指が滑り、与えられる感覚に雛子の背が小さく震えた。腰から背へと走り抜ける感覚、下腹部に溜まっていたもどかしさが、それを受けてはっきりとした快楽へと変わる。

「あっ……!」
「なんだよ、お前も濡れてるじゃん。……それなら、ほら、一緒に気持ちよくなろうぜ」

 なぁ、と誘いながら颯斗が首筋にキスをし、空いていた片手でするりとシャツの中に入り込むと雛子の腰を撫でてきた。
 彼の手が、もっと近くに、密着しようと誘ってくる。その手に促されるまま、雛子は颯斗の体を跨ぐようにして彼の膝の上に座った。
 体を密着させれば下腹部に屹立したオナホールが当たる。シャツ越しでも分かる存在感に、雛子は自分の下半身とシャツの裾を見て、次いで颯斗へと顔を向けた。

「ねぇ、シャツ脱いだほうがいい?」
「ん?」
「汚れちゃうかと思って……」

 なにで汚れるのかまでは恥ずかしくて口に出来ない。
 あえて誤魔化しながら告げれば、意図を察した颯斗が「そのままで良い」と答えた。
 その返答を意外に思ったのは、てっきり「見せてくれるのか?」とでも言ってくるかと思ったからだ。だが彼はシャツの中に手を入れて肌を撫でてくるだけで、脱がせるような素振りも見せてこない。

 脱ぐのを待つ余裕もないのだろうか。
 そう考えると必死さが可愛く思えてしまう。
 腰を揺らしてぐりぐりと刺激をすれば肌を撫でていた手がピクリと震え、その顕著な反応にも愛おしさが湧く。

「ねぇ、このままする?」
「……これ抜いてくれ。直接触れたい」

 オナホールに関しては管理を雛子に任せる事にしたのか、自分で触ることはせず強請ってくる。
 その甘く掠れた声に絆され、雛子は腹部にぺたりとくっ付いた柔らかな筒を再び手に取るとゆっくりと上へと持ち上げた。
 卑猥な音が聞こえる。男の熱の先端、そこに引っかかっているのか僅かに動きが緩み……、そして一際大きく一際卑猥な音をたて、反り発つ熱が跳ねるように開放された。

「んぅっ……!」

 開放されたからか、それとも最後に絡みつかれたのか、颯斗が大きく体を震わせてくぐもった声をあげた。
 雛子の腰に添えられていた手に一瞬力が入り、彼の指先が腰に埋まる。大きな手に腰を強く掴まれて軽い痛みが走ったが、今の雛子にはまったく気に留めるほどのものではなかった。
 開放された熱は雄々しく反りたち、ショーツ越しに自分の秘部に、むしろ腹に当たりそうなほどに勃っている。どうしてもその熱に意識がいってしまう。

「最後やばいな……搾り取られるかと思った……」
「搾り取られても良かったのに」
「そう言うなって。ほら、もっと近くに来てくれよ」
「ん……」

 促されるまま更に身を寄せる。
 ぐいと腰を寄せれば、互いの体の間で反り発っていた熱がショーツに押し付けられた。脈打つのが伝わってきそうなほどに熱く硬い。
 ぬちゃりと音がするのはどちらのせいか。最初に仕込んだローションが彼の熱に絡みついているのか、それとも吐き出した彼の精液か、もしくは雛子の秘部から溢れたものか……。
 腰を揺らせばそれらが混ざりあうように卑猥な水音を立て、同時にもどかしい快楽が溜まっていく。それをもっとと強請るように腰が動いてしまう。

「……これ、あ、駄目……腰が動いちゃう……あ、あん……」
「なぁ、まだローション残ってたよな。全部使いきろうぜ」

 颯斗がひょいと手を伸ばしてヘッドボードに置いていた容器を取り出し、中に入っていたローションを垂らした。
 液体は粘度の高さを見せつけるように糸を引きながら零れ、身を寄せ合った互いの下腹部へと落ちていく。
 屹立した怒張の先端をとろりと濡らし、伝い落ちると共に雛子のショーツに染み込む。ツウと濃い液体が花芽をなぞるように伝っていく感覚に雛子の背がそれた。指で弄ばれる時とも、熱で花芯を擦られる時とも違う、だけどこの感覚も気持ち良い。
 その熱に浮かされて再び腰を動かせば、元より卑猥な水音が更に濃さを増す。……いや、増したのは音の濃さだけではない。体の熱も、与えられる快感も、何もかもが増した。

「あ、んぅ……凄い、ぬるぬるする……」
「やばいな、これ……俺も止まらねぇ……」

 限界が近いのか抱きしめてくる颯斗の手に徐々に力が入ってくる。応じるように抱きつけばより密着し、彼の体が強張っているのが分かった。
 雛子の体を揺さぶるように動かし、自らも腰を動かして突き上げてくる。その動きはまるで挿入したかのように荒々しく、熱が擦れるたびに雛子も甘い声をあげて応えるように腰を動かした。

 薄っすらと目を開ければ颯斗の顔が間近に迫っている。
 眉根を寄せ、荒い息を吐き、快感に意識を委ねているのか切れ長の目は伏せられている。だが雛子の視線に気付いたのか、パッと目線を上げて見つめてきた。ぎらついた瞳。奥底に燃えるような色合いを感じ、それがまた雛子の体を昂らせる。
 下腹部に溜まる快感が出口を求めて体中を彷徨い始める。蕩けた意識が白んでいく。もう気持ち良い事しか考えられない。

「あ、ん……んっ……! い、いきそう……」
「あぁ、俺もだ。……もう、出る」
「はやとっ、待って、シャツが汚れちゃう……あ、んぅう」

 脱がなきゃ、と嬌声交じりに訴えるも、シャツは互いの汗を吸い、下腹部では混ざり合った愛液を吸い、既にまともに着られる状態ではない。今更だ。だけど今更ということも快感に流されて分からない。
 それでもと雛子が辛うじて残っている意識で告げれば、その訴えさえも押さえるように颯斗が一際強く抱きしめてきた。

「良いから、そのまま……。俺のシャツで、んっ……俺の……っ!」

 痛いほど強く抱きしめながら颯斗が告げてくる。背に回された彼の手が、指が、ぐっと雛子の体に食い込む。
 強すぎる抱擁に、聞こえてくる彼のくぐもった艶めかしい声に、密着した体に。……そしてまるで自分の物だと求めるような訴えに、雛子の体に溜まっていた熱が弾けた。

「あ、うっ……んぁああ!」

 頭の天辺まで一気に這い上がり意識を瞬かせる強い快感に、背を仰け反らせて高い声をあげる。
 チカチカと視界が瞬き、次いで一瞬で体の力が抜けて颯斗にもたれかかり……、

 そして彼もまた力が抜けていたのだろう、互いに支えを失い二人揃えてベッドシーツにべしゃりと倒れ込んだ。


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