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1-2 遠崎佳奈
高2スタート
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天沢国際高校に入学して1年が経ち、私は2年になった。
いつものように家を出発し、電車に乗って学校へ向かう。
今日は1年生の入学式。
自分が先輩になると思うと心配だけど楽しみだ。
素敵な後輩ができるといいな…ま、もう1人はいるけど。
学校に着くと、親友の楓と朝陽がいた。
「おはよう!」
「おはよ~」
楓は妄想好きで勉強が苦手だけど、すごく元気でおもしろい。朝陽は優等生でしっかりとしていて、お兄さんのような存在。
2人とは同じ小説部を通して仲良くなり、すぐに意気投合した。楓と朝陽は幼馴染だそうで、幼稚園からずっと一緒らしい。すごいな。
自分と朝陽は国際科、楓は普通科である。
「今年さ、文化祭実行委員一緒にやらない?」
楓が提案してきた。
「いいね!楽しそうだし~」
「僕もそう思うー」
絶対楽しいはずだもん。気持ちが上がっていて、あんなことが起こるなんて思ってもなかった。
朝陽と2年5組の教室に向かう。国際科の生徒は5、6組なのだ。
「朝陽くんってかっこいいよね~」
「話してみたいよね~」
女子がこそこそ話しているのが聞こえる。
朝陽は優しいし、顔面も良いため、裏では女子からモテている。
いいなあモテて。でも彼は告白されてもいつも断っている。好きなやつでもいるのだろうか。
「あの、一ノ瀬くん。ちょっといいかな。」
青い名札の人が声をかけてくる。3年生か。
「いいよ。ごめん、佳奈。先に教室行ってて。」
モテる人は大変だ。
教室ワークを解いていると、楓がやってきた。
「暇だったから来た~」
そう言っていつものようにおしゃべりをする。
少しすると朝陽が戻ってきた。
「告られたけど振った。」
彼はドスンと椅子に座る。どうやら今回の子は結構強引だったらしい。
「ねえ、なんでいっつも断るのよーかわいい子もいるのに。」
楓は不満そうに言う。
「朝陽が付き合ったらさ、いっぱい恋話聞けるのにー」
彼女は部活で恋愛小説を書いている。イケメンと恋愛話を聞くことが大好きなのだ。
「佳奈もさーなんで恋愛興味ないの?」
恋愛。興味がないわけではない。
タイプだなと思う人も学年には何人かいるし、恋愛小説を読んだらキュンとするし。
でも怖いのだ。恋愛は怖い。
「佳奈は恋愛が苦手だってずっと言ってるじゃん。彼女の気持ちを尊重しようよ。」
朝陽がため息をつく。
自分は周りに恋愛が苦手だと公表している。
でもほんとは思いっきり恋愛をしてみたい。
素敵な人と結ばれたい。
運命の人と出会えたらな、なんて。
いつものように家を出発し、電車に乗って学校へ向かう。
今日は1年生の入学式。
自分が先輩になると思うと心配だけど楽しみだ。
素敵な後輩ができるといいな…ま、もう1人はいるけど。
学校に着くと、親友の楓と朝陽がいた。
「おはよう!」
「おはよ~」
楓は妄想好きで勉強が苦手だけど、すごく元気でおもしろい。朝陽は優等生でしっかりとしていて、お兄さんのような存在。
2人とは同じ小説部を通して仲良くなり、すぐに意気投合した。楓と朝陽は幼馴染だそうで、幼稚園からずっと一緒らしい。すごいな。
自分と朝陽は国際科、楓は普通科である。
「今年さ、文化祭実行委員一緒にやらない?」
楓が提案してきた。
「いいね!楽しそうだし~」
「僕もそう思うー」
絶対楽しいはずだもん。気持ちが上がっていて、あんなことが起こるなんて思ってもなかった。
朝陽と2年5組の教室に向かう。国際科の生徒は5、6組なのだ。
「朝陽くんってかっこいいよね~」
「話してみたいよね~」
女子がこそこそ話しているのが聞こえる。
朝陽は優しいし、顔面も良いため、裏では女子からモテている。
いいなあモテて。でも彼は告白されてもいつも断っている。好きなやつでもいるのだろうか。
「あの、一ノ瀬くん。ちょっといいかな。」
青い名札の人が声をかけてくる。3年生か。
「いいよ。ごめん、佳奈。先に教室行ってて。」
モテる人は大変だ。
教室ワークを解いていると、楓がやってきた。
「暇だったから来た~」
そう言っていつものようにおしゃべりをする。
少しすると朝陽が戻ってきた。
「告られたけど振った。」
彼はドスンと椅子に座る。どうやら今回の子は結構強引だったらしい。
「ねえ、なんでいっつも断るのよーかわいい子もいるのに。」
楓は不満そうに言う。
「朝陽が付き合ったらさ、いっぱい恋話聞けるのにー」
彼女は部活で恋愛小説を書いている。イケメンと恋愛話を聞くことが大好きなのだ。
「佳奈もさーなんで恋愛興味ないの?」
恋愛。興味がないわけではない。
タイプだなと思う人も学年には何人かいるし、恋愛小説を読んだらキュンとするし。
でも怖いのだ。恋愛は怖い。
「佳奈は恋愛が苦手だってずっと言ってるじゃん。彼女の気持ちを尊重しようよ。」
朝陽がため息をつく。
自分は周りに恋愛が苦手だと公表している。
でもほんとは思いっきり恋愛をしてみたい。
素敵な人と結ばれたい。
運命の人と出会えたらな、なんて。
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