17 / 117
魔法のキノコ?(1)
しおりを挟む
翌朝、イルゼがドアを開けるとフィリアのお父さんが立っていた。
「おはようございます、ハンスさん。……昨日のことね。私たちもエルンから話を聞きましたわ」
「ああ、世話になったようで、一言礼を言いたくてね。エルンに伝えておいてくれ」
「わかりました。でも、グリフスが現れたなんてね」
「そうなんだよ、村長にもさっき話しておいたよ。森には気を付けるようにって村中に知らせるそうだ」
「街の討伐隊にも連絡してくれるんですかね」
「知らせるとは言っていたが、来てくれるかどうかはわからんらしい。当てにはならんね。わしらでなんとかするしかなさそうだ」
「ケガ人や死者が出なけりゃいいけど」
「心配なのはそれだけだ。じゃあ、仕事があるので、エルンとゲオルクによろしく」
ハンスは軽く頭を下げると帰っていった。
エルンは朝食を済ませると早速、秘薬作りに取り掛かった。
自室に引きこもると、水洗いしたツァウバー・ピルツとシュヴァルツァー・トッドピルツを分け、乾燥させやすい大きさに切る。それらを日向に広げ、天日に当てる。
これを三日続けた。カリカリに乾いて量が三分の一ほどになった。今度はそれを叩いて細かく潰す。こうすることで、湯で煎じたとき、エキスが出やすいとのこと。幼いエルンでも作業はいたって簡単だ。
ツァウバー・ピルツの粉は淡いピンク色の粉だ。シュヴァルツァー・トッドピルツはグレーの粉でまるで灰のようだ。エルンは魔女になったような気分だった。
どちらから試してみるか迷った。魔導書に書かれていた通りに行ったのだからまさか死ぬようなことはないと思うが、すごく心配だった。
邪魔されたくないのでゲオルクが仕事に出たのを見計らって始めることにした。
まずはツァウバー・ピルツから試してみることにした。
サイフォンに粉を少量入れて、火にかける。
しばらくして湯が沸騰して上昇する。火を下げると煎じ液が降りてくる。薄い茶色の液になっていた。香りもいい。何だかスープみたいだ。
これで魔力が上昇するのであればこれほど簡単なことはない。すごくいい方法を見つけたことになる。
エルンはその茶色の液をコップに移してまず、ちょっとなめてみた。
ほとんど味はなかった。そこで一気に飲み干した。
しばらく心穏やかにして様子を見た。
何事もなかった。お腹が痛くなるわけでも気分が悪くなるわけでもない。これで魔力が強くなったのか疑問だった。
試しに炎の魔法を試してみた。なんとなく光の玉が大きくなったような気がした。気のせいかもしれないが。
三十分ほど経過したころ、身体が熱くなった。そして心臓がどきどきして汗が染み出てきた。それでも気分は悪くない。飲んで一時間ほどしてさらに熱くなったかと思うと、なんだか股間がムズムズしてきて妙な感じだ。すると股間がむくむくと膨らみ固くなった。
——えっ、何?——
どうしよう、どうしよう。
痛ったたたたた……
固くなって痛くて堪らない。これじゃあおしっこができないじゃないか。
パンツの中を見るといつもは小さく蹲っているものがビンビンと脈打ち、そそり立っている。
——どうしよう——
「おはようございます、ハンスさん。……昨日のことね。私たちもエルンから話を聞きましたわ」
「ああ、世話になったようで、一言礼を言いたくてね。エルンに伝えておいてくれ」
「わかりました。でも、グリフスが現れたなんてね」
「そうなんだよ、村長にもさっき話しておいたよ。森には気を付けるようにって村中に知らせるそうだ」
「街の討伐隊にも連絡してくれるんですかね」
「知らせるとは言っていたが、来てくれるかどうかはわからんらしい。当てにはならんね。わしらでなんとかするしかなさそうだ」
「ケガ人や死者が出なけりゃいいけど」
「心配なのはそれだけだ。じゃあ、仕事があるので、エルンとゲオルクによろしく」
ハンスは軽く頭を下げると帰っていった。
エルンは朝食を済ませると早速、秘薬作りに取り掛かった。
自室に引きこもると、水洗いしたツァウバー・ピルツとシュヴァルツァー・トッドピルツを分け、乾燥させやすい大きさに切る。それらを日向に広げ、天日に当てる。
これを三日続けた。カリカリに乾いて量が三分の一ほどになった。今度はそれを叩いて細かく潰す。こうすることで、湯で煎じたとき、エキスが出やすいとのこと。幼いエルンでも作業はいたって簡単だ。
ツァウバー・ピルツの粉は淡いピンク色の粉だ。シュヴァルツァー・トッドピルツはグレーの粉でまるで灰のようだ。エルンは魔女になったような気分だった。
どちらから試してみるか迷った。魔導書に書かれていた通りに行ったのだからまさか死ぬようなことはないと思うが、すごく心配だった。
邪魔されたくないのでゲオルクが仕事に出たのを見計らって始めることにした。
まずはツァウバー・ピルツから試してみることにした。
サイフォンに粉を少量入れて、火にかける。
しばらくして湯が沸騰して上昇する。火を下げると煎じ液が降りてくる。薄い茶色の液になっていた。香りもいい。何だかスープみたいだ。
これで魔力が上昇するのであればこれほど簡単なことはない。すごくいい方法を見つけたことになる。
エルンはその茶色の液をコップに移してまず、ちょっとなめてみた。
ほとんど味はなかった。そこで一気に飲み干した。
しばらく心穏やかにして様子を見た。
何事もなかった。お腹が痛くなるわけでも気分が悪くなるわけでもない。これで魔力が強くなったのか疑問だった。
試しに炎の魔法を試してみた。なんとなく光の玉が大きくなったような気がした。気のせいかもしれないが。
三十分ほど経過したころ、身体が熱くなった。そして心臓がどきどきして汗が染み出てきた。それでも気分は悪くない。飲んで一時間ほどしてさらに熱くなったかと思うと、なんだか股間がムズムズしてきて妙な感じだ。すると股間がむくむくと膨らみ固くなった。
——えっ、何?——
どうしよう、どうしよう。
痛ったたたたた……
固くなって痛くて堪らない。これじゃあおしっこができないじゃないか。
パンツの中を見るといつもは小さく蹲っているものがビンビンと脈打ち、そそり立っている。
——どうしよう——
30
あなたにおすすめの小説
なんでもアリな異世界は、なんだか楽しそうです!!
日向ぼっこ
ファンタジー
「異世界転生してみないか?」
見覚えのない部屋の中で神を自称する男は話を続ける。
神の暇つぶしに付き合う代わりに異世界チートしてみないか? ってことだよと。
特に悩むこともなくその話を受け入れたクロムは広大な草原の中で目を覚ます。
突如襲い掛かる魔物の群れに対してとっさに突き出した両手より光が輝き、この世界で生き抜くための力を自覚することとなる。
なんでもアリの世界として創造されたこの世界にて、様々な体験をすることとなる。
・魔物に襲われている女の子との出会い
・勇者との出会い
・魔王との出会い
・他の転生者との出会い
・波長の合う仲間との出会い etc.......
チート能力を駆使して異世界生活を楽しむ中、この世界の<異常性>に直面することとなる。
その時クロムは何を想い、何をするのか……
このお話は全てのキッカケとなった創造神の一言から始まることになる……
異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 番外編『旅日記』
アーエル
ファンタジー
カクヨムさん→小説家になろうさんで連載(完結済)していた
【 異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 】の番外編です。
カクヨム版の
分割投稿となりますので
一話が長かったり短かったりしています。
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
社畜のおじさん過労で死に、異世界でダンジョンマスターと なり自由に行動し、それを脅かす人間には容赦しません。
本条蒼依
ファンタジー
山本優(やまもとまさる)45歳はブラック企業に勤め、
残業、休日出勤は当たり前で、連続出勤30日目にして
遂に過労死をしてしまい、女神に異世界転移をはたす。
そして、あまりな強大な力を得て、貴族達にその身柄を
拘束させられ、地球のように束縛をされそうになり、
町から逃げ出すところから始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる