寵愛を受けた"元"公爵令嬢は、帝国で本当の幸せを掴む

天音 翔

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1章

ソフィアの目覚め

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 楽しみにしていた読者の皆様、大変遅くなってすみません。

ーーーーーーーーーー

ソフィアがこの屋敷に連れてこられて2日経とうとしていた。

 その間もメイド達は、可愛い姫が目覚めるのを楽しみにしながら、世話をしていた。
すると、

「ぅぅん......」
 ソフィアは、ゆっくりと目を覚ました。

 1人のメイドは誰かを呼ぶためか、部屋から出ていった。

 部屋に残ったメイドは満面の笑みを浮かべながら、
 「喉乾いていませんか?」
 と聞いてきました。
 そういえばとても乾いていることに、ソフィアは気がついた。

「お水をどうぞ」と言って、メイドは水を差し出してくれました。
 久しぶりの綺麗な水はとても美味しかったです!
 お水ってこんなにも、美味しい物なんでしたっけ?


 「お嬢様!!よかった......本当によかった...助けるのが遅くなってすみませんでした。
 もっと早く気づいて入れば......本当にごめんなさい。」
 唯一、私を気にかけてくれた騎士が泣きながら謝ってきました。
 貴方は、なにも悪いことしてないのに、なんで私に謝ってくれるのですか?

 貴方は、こんな〝価値のない私〟のことを護ってくれているのに。

  ここまで、連れてきてくれたのは彼なのでしょうね。

 「だぃ、じょうぶ、だから、なか、なぃで?」
 私はまだ、お水をもらって飲んだはずなのに、完全に声を出すことができないようです...。
 しかも、とてもカタコトになってしまいましたね。お恥ずかしい......。

 すると彼は、
 「本当に、ごめんなさい。俺のせいで声が......大切な右目が......エド様になんてお伝えすればよいでしょうか......」
 と、言っています。エド様って...?

 彼に、エド様とは誰か聞こうとすると......タイミングよくこの国の宰相と知らない男性が入ってきました。

 「ソフィア嬢大丈夫ですか?
 何か痛いところがあったらおっしゃってくれませんか......
  あ!名乗るのが遅くなってすみません。私は、この国一の称号を得ている医師のフェリーク・レイランドと申します。どうぞよろしくお願いします。
 宰相のウィリアムとは、旧知の仲なんですよ~。」
 と、おっしゃりました。

 「ありがとうございます。
 でも、いたい、ところは、ないで、す。とぃ、うか、いたいと、おもった、ことがないので、わから、ない、です......。」

 そういうと、宰相様とフェリーク様は、顔を蒼白にして、メイドは目に涙をため、今にも泣きそうです。

 どうしたのでしょうか?
 なんで泣くのですか?
 
 
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