寵愛を受けた"元"公爵令嬢は、帝国で本当の幸せを掴む

天音 翔

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1章

神界

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 神界に戻った神達は、必死に主神であるアトゥールを探していた。

 それでも、主神アトゥールは全然見つからない。

 「アトゥール様どこに行ったのでしょうね?」

 「そうですわ。こんなときにいないなんて......どこに行ったのかしら?」
 
 「アトゥール様のことですから、また本を読んでいるのでは?」
 仕方が無いので神達は、アトゥールの行きそうな場所を手当たり次第に探すことにした。

 「「「アトゥール様ー、アトゥール様ーどこですかー?」」」
 神界にある図書館からたくさんの美しい花の植わった庭、主神の執務室までアトゥールの名を呼びながら必死に探す.........

 だか、どこを探しても主神は見当たらない.....
 すると、痺れを切らしたアルテスが行動に出た。


 「アトゥール様ー!どこですかー!ソフィアがー大変なんです!!隠れてないで早く出てきてください!!」
 全知全能の神アルテスは、怒りを込めながら大声で叫んだ。


 すると、アルテスの前に転移魔方陣が出現し、主神アトゥールが現れた。
 アトゥールは、混乱の表情を見せていた。

 「ソ、ソフィアがどうしたのだ!!!!教えろアルテス!」

 アルテスは、先ほど帝国であったことを話した。そして、ソフィアがライラット王国にて傷つけられられたことも、全て伝えた。


 アルテスがアトゥールに伝えている間に、一緒に神界に来た他の神達もいつの間にか集まってきていた。

ふと、1人の神がアトゥールの様子が少しおかしい事に気がついた。
 そう、主神の背中にブリザードが吹いていたり、雷が落ちたり、禍々しいオーラだったりととにかく幻覚が見えたのだ。

 それを見た神達は、今まで見たことのない主神の怒りに思わず、背をピンと伸ばすし背筋を凍らせていたのだった.....

 

 「ソフィアの所へ行くぞ!!」
 何があったのか全て聞いたアトゥールは、今にも制御できなくなりそうな自分の力を必死に抑えながら、すぐさま転移魔方陣を展開させた.....
 
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