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1章
神々の怒り
しおりを挟む主神以外の神達は、デーヴィド帝国の知らせを聞き喜んだ。
そしてすぐに、愛し子であるソフィアの元へと駆けつけた。
だが、駆けつけた神達は見てしまった。
傷ついたソフィアの姿を......
「どうして、我らの愛し子は傷を負っているのだ?」
と、1人の神が怒りのこもった声で言った。
彼は、全知全能の神なのだが、自分の能力を使うことすら忘れるほど、怒っていた。
皇帝は、ソフィアが傷つけられた理由を国民にも伝えたことよりもより詳しく伝えた。
皇帝が話している間も、神達は力を抑えるのに必死になりながらも、大人しく聞いていた。
ただ、最後の方は怒りを通り越し、
『さぁ、どうやって天罰をくだしてやろうか?』という恐ろしい笑みを浮かべていた。
そして、皇帝の話が終わると神達は、
「我らの愛し子を忌み子だと?バカなのかあの国の奴らは。」
「やっぱり、先先代の国王の時に滅ぼしておくべきだったわね。」
「そうですね。あの国は弱い国があればすぐに戦争をして、奴隷を増やしたりと......面倒な国ですしね。」
「そうですわ。私の可愛い植物達や、動物達があの国の奴らにどれだけ殺されてきたことか......」
「あのクソ家族の所に生ませなければよかった......母親のメアリーは心の美しい女性だったのに。」
「そうでしたね。おそらくメアリーは、殺されたのでしょうね......案の定公爵家当主によってね。」
神達も皆ソフィアのことが大好きだった。
それこそ、皆自分の息子、娘のようにソフィアのことを大切に思っていた。
だから、〝愛情〟は誰よりも深かった。
ソフィアの母親である、メアリーもまた彼らに愛された人物であった。
だからこそ、皇帝との連絡手段をもっていたのだ。
すると、1人の神が言った。
「アトゥール様にソフィアをなおせるか聞いてみるのは、どうでしょうか?アトゥール様は、我々よりもソフィアを愛しているはずですから。
それに、主神のアトゥール様ならソフィアの傷を癒すことができるのでは?」
「!?そうか!」
「!?そうですわね!」
神達は、今この場に来れなかった主神なら、なおせるかもと考えた。
そこで、神達は1度神界へ、戻ることにした。
でも、念には念を入れて、彼らはソフィアと信頼できる者に加護を与え、
〝全てを司る創造神〟アトゥールの元へと向かった。
誰も、考えたことがなかっただろう。
まさかアトゥールが、ソフィアの実の父親で、ソフィアがアトゥールの大切な娘だということを......
そして、実の娘を傷つけられたと知った、いつも冷静なアトゥールが力を抑えられなくなり、暴走するはめになることを......
ーーーーーーーーーーーーーー
遅くなりました(。>д<))))))
今日はあと、1~2話更新します!
これからも、よろしくお願いします!!
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