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ベケット邸の広い庭園には、装飾建築だけでなく居住可能な建物がいくつか設えられている。
アイリーンが使用の許可を求めたのはそのうちのひとつ、かつての主である姫君の名を冠する小邸宅だった。
小邸宅は煉瓦造りの二階建てで、貴婦人が纏うレースのように緑の蔓草が壁に這わされている。部屋数は少なく一階は食堂と居間と水回り、二階に主寝室と客室がふたつのみだ。
台所は備え付けられておらず、使用人用の居室も無い。元は荘園での暮らしを疑似体験するための建物で、今は個人的な茶会や晩餐会にのみ使用されていた。
アイリーンの婚約者であるリチャードも茶会には何度か招かれていて、それで彼はさして疑問も抱かずに小邸宅に足を踏み入れた。
今回の呼び出しは、リチャードの父であるマクファランド公爵を通して行われたものだ。父公爵の命では招待を拒むことが出来ず、だからだろう。彼は居間に入るなり不機嫌も露わに口を開いた。
「この間の意趣返しのつもりか? きみがそうしたい気持ちは解らなくはないが、マクファランド公爵を巻き込むのは止めてくれ。ああ見えて父も暇ではないんだ」
「それは重々承知しておりますが、そもそもそうせざるを得ない状況を作ったのは、リチャードさまではありませんか。わたしに文句を仰っても困ります。それよりもどうぞおかけ下さい。場合によっては、少し話が長くなるでしょうから」
言ってソファを手で示す。リチャードは不満そうな息を吐いたが、それでも言われるままに腰を下ろした。
テーブルを挟んだ正面の席にアイリーンが着くと、程なくして現れた侍女が手早く茶の支度を調えてゆく。用意された茶は客人に相応しい上質なものだったが、彼はそれを一瞥もせずに口を開いた。
「――それで? わざわざこんな場所に呼び付けて、きみは何が言いたい」
「先日、サンノーファの庭園でお見かけした、アンダーソン家のご令嬢についてです。直接は存じ上げないのですが、お美しさを鼻に掛けることもない、貞淑で楚々とした花のような方だとか。まだ婚約者を定めていらっしゃらないようですが、何故リチャードさまとご一緒だったのでしょう?」
穏和に微笑んで問うと、リチャードが鼻に皺を寄せる。
「見ていたのだから解るだろう。……ノーラは、彼女は素晴らしい人だ。真っ直ぐな心で物ごとを捉え、誰に対して驕ることもない。穏やかで優しい眼差し、浮かべる慈愛に満ちた微笑みは、まるで聖典に描かれる女神のようだ。彼女に出会うことで初めて、私は己がどれだけ愚かで浅膚だったかを知った。彼女には――ノーラには誠実でありたいと思っている」
「それはそれは素晴らしい、良い心がけでございますね。ところで」
アイリーンは笑みを浮かべたまま首を傾ける。
「リチャードさまはご自身が婚約していらっしゃることは、覚えておいでですか?」
「ああ、もちろん覚えているとも。なにかの間違いであればとは常々思ってはいるが。言っておくがきみとの婚約は、家の事情で結ばれたものだ。私は一切関知していないし、納得もしていない」
「ですが既に決まったことです。感情論を持ち出して、子供のような駄々をこねるのはおやめくださいませ」
ぴしゃりと言ってから、アイリーンはマナーに反しない程度の溜め息を落とした。
「わたしたちの婚約が結ばれた理由を、リチャードさまがご存知ではないことは承知しております。ですが――」
「婚約の理由? ただの政略だろう。中央と距離を取りたいベケット家と、逆に取り込んでおきたい王家と、それぞれが妥協して担ぎ出したのが私だったと聞いている」
「それも理由のひとつではありますが、全てではありません。そもそもわたしたちの婚約が成ったのは、マクファランド公爵が是非にと願ったからです」
「父上が?」
驚きの声で言うリチャードにアイリーンは頷く。
「四年前のことです。閣下自らこちらにいらして、父とわたしに頭を下げて仰ったのです。くれぐれもよろしく頼む、と」
「まさか。ありえない」
「そのありえないことだったからこそ、父も折れたのでしょう。ベケット家は婚姻に政治を持ち込みませんから」
血筋の為せる業なのか、それとも環境がそうさせるのか、ベケットの人間は配偶者に拘泥するきらいがある。身近なところではアイリーンの父ジョセフがそうだ。
貴族ではない騎士爵の娘だった母を娶るのに取った手は、その陰湿さと強引さとで今も一部では語り草になっている。
それ以外にも系譜の枝葉を辿れば、似たような話はごろごろと転がっている。このような気風だから政略婚が上手くいく筈もなく、貴族に連なる者としては稀なことに、配偶者の選択は個々に委ねられていた。
とは言え何ごとにも例外というものは存在する。
マクファランド公爵からの打診がまさにそれで、様々なしがらみが故に、ベケット家はリチャードとの婚約を受け入れざるを得なかったのだ。
社交界のデビューも済ませていない小娘、それも格下の伯爵家相手に頭を下げざるを得なかった公爵の苦吟を思うと胸が痛む。
脳裡に浮かぶその光景を振り払うように頭を振って、アイリーンは言葉を続けた。
「公爵閣下はリチャードさまの下半身のだらしなさについて、たいそう危惧しておいでです」
「……なんだって?」
「あれだけの浮き名を流しておいて、まさか無自覚でいらしたのですか?」
内心の呆れを隠さず問い返すと、リチャードが気まずげな顔になる。だがすぐに眉を顰めて、不機嫌な声で言った。
「そうではない。きみが淑女らしからぬ物言いをするから戸惑っただけだ」
「すべき話題が話題ですから。品性に欠けた物言いには、目を瞑っていただけると助かります」
言ってアイリーンは小さく息を吐く。
「リチャードさまのそれが遊びの範疇に収まっていれば、公爵が動くことは無かったでしょう。それを証拠に、リチャードさまが社交界に出てしばらくは、公爵閣下も余計な口出しはなさらなかった筈です」
「……なぜ、きみがそれを知っている」
「婚約を結んでから、しばらくしてでしょうか。厄介事を押し付けるだけなのは不公平だ、と公爵閣下が仰って。せめて情報提供はさせて欲しい、と身辺調査の書類をくださったのです」
釣り書き代わりに寄越されたそれには、リチャードが関係を持った相手について事細かに記されていた。
名前と身分から始まり外見的特徴に趣味嗜好、中には交わした会話さえ連ねられている者もいて、調査にかけるマクファランド公爵の本気度が伺える代物だった。
公爵直々に貰ったそれは読んで楽しい内容では無かったが、婚約者の為人を理解するのに、これ以上のものはなかったこともまた事実である。
「以降も調査書は定期的にいただいております。ただアンダーソン家のご令嬢については、情報の確実さよりも速度を重視なさったのでしょう」
今のところ正確に掴んでいるのは彼女の名前と容姿、リチャードが相当に入れ込んでいるということだけだ。
「ですから、お聞かせください。先ほど誠実でいたいとおっしゃいましたが、具体的にはどうなさるおつもりだったのですか?」
リチャードの眉間に、ぐっと皺が寄る。
「……きみとの婚約を解消する。その上で彼女に婚姻を申し込むつもりだった。きみが破棄に向けて動いてくれていれば、面倒も少なくて済むと踏んだんだが……」
「ああ、なるほど。先日の呼び出しは、その為のものだったのですね」
浮気男に愛想を尽かして婚約を破棄する、なんて馬鹿げた話は、近頃ではそこかしこに転がっている。
アイリーンとてリチャードとの婚約に政略以外の意図が無ければ、早々に見切りをつけていたことだろう。
不誠実極まりない婚約者を眺めて、アイリーンは小さく息を吐いた。
「まずひとつ、申し上げておきます。わたしやリチャードさまがどれだけ願おうと、わたしたちの婚約が無効になることは有り得ません」
「政略以外にも理由があるなら、そうなのだろうな」
苦い声でひとまずの同意を示して、リチャードは眉間に深い皺を刻む。
「だが既成事実を作ってしまえば話は別だろう。それを踏み止まっているのは、偏にノーラの名誉を傷付けたくないからだ」
「ですから、こうしてリチャードさまをお呼びしたのです。ベケット家のご令嬢がお手付きになってからでは、手遅れになってしまいますから」
「……そうか、やはり継承権絡みか」
「ええ、仰る通りです。リチャードさまの王位継承権は現在六位。陛下はご健勝でいらっしゃいますから、よほどのことでも起こらない限り、その順位が繰り上がることはないでしょう。ですが万にひとつ、ということもございます」
アイリーンが使用の許可を求めたのはそのうちのひとつ、かつての主である姫君の名を冠する小邸宅だった。
小邸宅は煉瓦造りの二階建てで、貴婦人が纏うレースのように緑の蔓草が壁に這わされている。部屋数は少なく一階は食堂と居間と水回り、二階に主寝室と客室がふたつのみだ。
台所は備え付けられておらず、使用人用の居室も無い。元は荘園での暮らしを疑似体験するための建物で、今は個人的な茶会や晩餐会にのみ使用されていた。
アイリーンの婚約者であるリチャードも茶会には何度か招かれていて、それで彼はさして疑問も抱かずに小邸宅に足を踏み入れた。
今回の呼び出しは、リチャードの父であるマクファランド公爵を通して行われたものだ。父公爵の命では招待を拒むことが出来ず、だからだろう。彼は居間に入るなり不機嫌も露わに口を開いた。
「この間の意趣返しのつもりか? きみがそうしたい気持ちは解らなくはないが、マクファランド公爵を巻き込むのは止めてくれ。ああ見えて父も暇ではないんだ」
「それは重々承知しておりますが、そもそもそうせざるを得ない状況を作ったのは、リチャードさまではありませんか。わたしに文句を仰っても困ります。それよりもどうぞおかけ下さい。場合によっては、少し話が長くなるでしょうから」
言ってソファを手で示す。リチャードは不満そうな息を吐いたが、それでも言われるままに腰を下ろした。
テーブルを挟んだ正面の席にアイリーンが着くと、程なくして現れた侍女が手早く茶の支度を調えてゆく。用意された茶は客人に相応しい上質なものだったが、彼はそれを一瞥もせずに口を開いた。
「――それで? わざわざこんな場所に呼び付けて、きみは何が言いたい」
「先日、サンノーファの庭園でお見かけした、アンダーソン家のご令嬢についてです。直接は存じ上げないのですが、お美しさを鼻に掛けることもない、貞淑で楚々とした花のような方だとか。まだ婚約者を定めていらっしゃらないようですが、何故リチャードさまとご一緒だったのでしょう?」
穏和に微笑んで問うと、リチャードが鼻に皺を寄せる。
「見ていたのだから解るだろう。……ノーラは、彼女は素晴らしい人だ。真っ直ぐな心で物ごとを捉え、誰に対して驕ることもない。穏やかで優しい眼差し、浮かべる慈愛に満ちた微笑みは、まるで聖典に描かれる女神のようだ。彼女に出会うことで初めて、私は己がどれだけ愚かで浅膚だったかを知った。彼女には――ノーラには誠実でありたいと思っている」
「それはそれは素晴らしい、良い心がけでございますね。ところで」
アイリーンは笑みを浮かべたまま首を傾ける。
「リチャードさまはご自身が婚約していらっしゃることは、覚えておいでですか?」
「ああ、もちろん覚えているとも。なにかの間違いであればとは常々思ってはいるが。言っておくがきみとの婚約は、家の事情で結ばれたものだ。私は一切関知していないし、納得もしていない」
「ですが既に決まったことです。感情論を持ち出して、子供のような駄々をこねるのはおやめくださいませ」
ぴしゃりと言ってから、アイリーンはマナーに反しない程度の溜め息を落とした。
「わたしたちの婚約が結ばれた理由を、リチャードさまがご存知ではないことは承知しております。ですが――」
「婚約の理由? ただの政略だろう。中央と距離を取りたいベケット家と、逆に取り込んでおきたい王家と、それぞれが妥協して担ぎ出したのが私だったと聞いている」
「それも理由のひとつではありますが、全てではありません。そもそもわたしたちの婚約が成ったのは、マクファランド公爵が是非にと願ったからです」
「父上が?」
驚きの声で言うリチャードにアイリーンは頷く。
「四年前のことです。閣下自らこちらにいらして、父とわたしに頭を下げて仰ったのです。くれぐれもよろしく頼む、と」
「まさか。ありえない」
「そのありえないことだったからこそ、父も折れたのでしょう。ベケット家は婚姻に政治を持ち込みませんから」
血筋の為せる業なのか、それとも環境がそうさせるのか、ベケットの人間は配偶者に拘泥するきらいがある。身近なところではアイリーンの父ジョセフがそうだ。
貴族ではない騎士爵の娘だった母を娶るのに取った手は、その陰湿さと強引さとで今も一部では語り草になっている。
それ以外にも系譜の枝葉を辿れば、似たような話はごろごろと転がっている。このような気風だから政略婚が上手くいく筈もなく、貴族に連なる者としては稀なことに、配偶者の選択は個々に委ねられていた。
とは言え何ごとにも例外というものは存在する。
マクファランド公爵からの打診がまさにそれで、様々なしがらみが故に、ベケット家はリチャードとの婚約を受け入れざるを得なかったのだ。
社交界のデビューも済ませていない小娘、それも格下の伯爵家相手に頭を下げざるを得なかった公爵の苦吟を思うと胸が痛む。
脳裡に浮かぶその光景を振り払うように頭を振って、アイリーンは言葉を続けた。
「公爵閣下はリチャードさまの下半身のだらしなさについて、たいそう危惧しておいでです」
「……なんだって?」
「あれだけの浮き名を流しておいて、まさか無自覚でいらしたのですか?」
内心の呆れを隠さず問い返すと、リチャードが気まずげな顔になる。だがすぐに眉を顰めて、不機嫌な声で言った。
「そうではない。きみが淑女らしからぬ物言いをするから戸惑っただけだ」
「すべき話題が話題ですから。品性に欠けた物言いには、目を瞑っていただけると助かります」
言ってアイリーンは小さく息を吐く。
「リチャードさまのそれが遊びの範疇に収まっていれば、公爵が動くことは無かったでしょう。それを証拠に、リチャードさまが社交界に出てしばらくは、公爵閣下も余計な口出しはなさらなかった筈です」
「……なぜ、きみがそれを知っている」
「婚約を結んでから、しばらくしてでしょうか。厄介事を押し付けるだけなのは不公平だ、と公爵閣下が仰って。せめて情報提供はさせて欲しい、と身辺調査の書類をくださったのです」
釣り書き代わりに寄越されたそれには、リチャードが関係を持った相手について事細かに記されていた。
名前と身分から始まり外見的特徴に趣味嗜好、中には交わした会話さえ連ねられている者もいて、調査にかけるマクファランド公爵の本気度が伺える代物だった。
公爵直々に貰ったそれは読んで楽しい内容では無かったが、婚約者の為人を理解するのに、これ以上のものはなかったこともまた事実である。
「以降も調査書は定期的にいただいております。ただアンダーソン家のご令嬢については、情報の確実さよりも速度を重視なさったのでしょう」
今のところ正確に掴んでいるのは彼女の名前と容姿、リチャードが相当に入れ込んでいるということだけだ。
「ですから、お聞かせください。先ほど誠実でいたいとおっしゃいましたが、具体的にはどうなさるおつもりだったのですか?」
リチャードの眉間に、ぐっと皺が寄る。
「……きみとの婚約を解消する。その上で彼女に婚姻を申し込むつもりだった。きみが破棄に向けて動いてくれていれば、面倒も少なくて済むと踏んだんだが……」
「ああ、なるほど。先日の呼び出しは、その為のものだったのですね」
浮気男に愛想を尽かして婚約を破棄する、なんて馬鹿げた話は、近頃ではそこかしこに転がっている。
アイリーンとてリチャードとの婚約に政略以外の意図が無ければ、早々に見切りをつけていたことだろう。
不誠実極まりない婚約者を眺めて、アイリーンは小さく息を吐いた。
「まずひとつ、申し上げておきます。わたしやリチャードさまがどれだけ願おうと、わたしたちの婚約が無効になることは有り得ません」
「政略以外にも理由があるなら、そうなのだろうな」
苦い声でひとまずの同意を示して、リチャードは眉間に深い皺を刻む。
「だが既成事実を作ってしまえば話は別だろう。それを踏み止まっているのは、偏にノーラの名誉を傷付けたくないからだ」
「ですから、こうしてリチャードさまをお呼びしたのです。ベケット家のご令嬢がお手付きになってからでは、手遅れになってしまいますから」
「……そうか、やはり継承権絡みか」
「ええ、仰る通りです。リチャードさまの王位継承権は現在六位。陛下はご健勝でいらっしゃいますから、よほどのことでも起こらない限り、その順位が繰り上がることはないでしょう。ですが万にひとつ、ということもございます」
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