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悪役令嬢side

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悪役令嬢side


それは突然の出来事でしたわ。
階段から誤って落ちてしまい頭を強くぶつけ、前世の記憶を取り戻したのです。
そしてこの世界が小説の中の世界で、私はヒロインをざまぁする悪役令嬢だということを知って心が舞い上がりましたわ。

だって、私と結ばれる運命の王太子殿下は私の初恋の方。でも、公爵令嬢のマリアが邪魔をして私は王太子殿下となかなか距離を詰められていなかった。

でも小説ではマリアが浮気をして、王太子殿下に見離されて私と結ばれるのです。

でもマリアが男好きだっただなんて 、小説を見ていなければ全く分かりませんでしたわ。人は見かけによらぬものですわね。



そして私はこの日から自信を持って社交界に出れるようになりましたの。だって私は未来の王妃ですもの。怖いものなんてないわ。



先日の夜会で、マリアにちょっかいをかけてみればやっぱり、何故知っているの!?っていう顔をして傑作でしたわ。

やっぱり男を漁りまくっているのね。

小説よりも早く貴方の裏の顔を皆さんに晒して、王太子殿下の婚約者になってみせますわ。


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