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彼はまだ知らない、その日常は生卵の如く壊れやすいと
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「はあ? お前、今、なんて言ったの?」
朝食のオカズに生卵を割ろうとしていた荒走空那は、手を止めて妹の砂月に聞き返す。
妹と言っても、頭に『義理の』がつく。
中学の制服に身を包み、赤い猫っ毛をリボンでまとめた三つ年下の妹は、大きな瞳を潤ませつつ、真っ赤な顔で八重歯の覗く口を開いた。
「だからね、一緒に学校まで行かない? って……言ったの。その、手を繋いで……寂しいから」
ぐしゃり、空那の手の中で生卵が潰れた。
父親が再婚して砂月が彼の妹になったのは、もう十年以上も昔だ。つきあいが長いだけに、今では普通の兄妹とまったく変わらないと思っている。
だが、最近の砂月は何かおかしい。
いや、何かというより、すべてが明らかにおかしい。
ご飯の上に潰れた卵がでろんと広がる。手についた白身をティッシュで拭き、箸で丁寧に殻を取り除きながら、空那は努めて冷静に言った。
「いや、でもさ。俺の高校とお前の中学って、方向が逆だろ? 俺、お前の中学までつきあってたら遅刻しちゃうよ」
砂月は首をぶんぶん振って否定する。
「う、ううん! そういう事じゃないの! アタシが、おにいちゃんの学校まで、ついて行きたいの!」
「だって、お前……それ、遅刻しちゃうぞ?」
「遅刻したって……いい」
食卓の上に『の』の字を書きながら、砂月は言う。
空那は台所をちらりと横目で見た。幸い、母は洗い物に集中していて、今の会話を聞いていなかったらしい。父は洗面所で髭を剃っている。
背中に流れる嫌な汗を感じながら、空那はごくり、と唾を飲み込む。
そう、おかしいのだ。
空那と砂月は、決して仲が悪かったわけではない。むしろ、世間一般で言う兄妹以上に仲がよかった。休みの日は一緒に遊んだし、趣味も合い、よく話もする。喧嘩もしたが、険悪さが翌日まで尾を引く事もなかった。
しかし……最近は異常だ。
無言で卵に醤油をかけて白飯と混ぜ合わせる。それをモソモソと口へ入れながら、それとなく妹を流し見た。
……相変わらず真っ赤な顔で、モジモジしている。
空那が黙っていると、不意に顔を上げて、ずずいっと迫ってきた。半ばとろけたような目で彼を見上げ、その体をぴとりと触れさせる。
そして鼻にかかった声で、
「ねえ……ダメかなぁ?」
思わず、空那は仰け反った。
砂月がこんな妙な感じになってしまったのは、一ヶ月ほど前に彼が幼馴染の大霧雪乃とつきあいだしたのに前後していたと思う。
それまでお互いに保っていた、付かず離れずの暮らしやすい絶妙な距離感は、あっという間に砂月の方から破壊され、隙あらばと近づいてくるようになった。
最初は思春期のそれか、兄を誰かに取られた事による焼きもちか、可愛い所もあるもんだなぁ、と楽観視していたのだが……。
だが、やっぱり絶対におかしいっ!
だって、砂月はいわゆる『おにいちゃん大好きっ子』ではなかったのだ!
空那は思い返す。
そもそも、この一ヶ月の異常行動は、そんな域を遥かに超えてる。
最初に、ゲームをしたりテレビを見ている空那の横に、くっつくように座る事から始まった。次に、暇さえあればノックもなしに部屋に入り、彼のベッドに腰掛ける、寝る。外に出かけようとすると、あからさまに邪魔をし、どこへでもついて行きたがる。あまつさえ、彼の脱いだシャツを洗濯機から拝借し、顔を埋めて恍惚と匂いを嗅ぐのを目撃するに至り、空那は世界がぐんにゃりと曲がるような衝撃を覚えた。
こいつ、ヤバいぞ! と。
しかも、原因らしい原因が思い当たらないのだから、始末におけない。
空那自身が彼女に対して何かを言ったり、あるいはした覚えが一切ないのだ。
と、不意にキッチンから間延びした母の声がかかる。
「空那ぁ? 早く食べちゃいなさぁい。片付かないでしょう」
これぞ好機とばかりに空那は慌てて茶碗に残った朝食をかきこむと、立ち上がってカバンを引っつかむ。
「ご、ごちそうさま!」
叫ぶや否や、シャツの上にブレザーを羽織り、急いで家を飛び出した。
「あ! おにいちゃん! 待ってよぉ!」
慌てて追いかける砂月を振り切り、靴をつっかけると空那は道を全力で走る。そして角を曲がり、自販機の陰に隠れるように立つと、息を潜めた。
裸足の砂月が、道の向こうで焦ったようにあたりを見回し、「チッ!」と舌打ちしてから、肩を落としてぺたりぺたりと去って行く。
それを見送ると、空那は肺に残った空気をぶはあ、と吐き出す。ついで財布を取り出して自販機でスポーツドリンクを買う。全力疾走したせいで、喉がカラカラだった。
蓋を空けて口をつけると、程よい甘味と酸味が冷たく喉を潤していく。
息を整えながら飲み干して、何気なしに成分表へと目をやる。
アルギニン、ロイシン、イソロシン、ビタミンB1、B6、クエン酸にロイヤルゼリー……とにかく、たった今の全力ダッシュで消費した分くらいは栄養補給できそうだった。
空になったペットボトルを潰してゴミ箱に入れ、一息ついてから学校へと歩きだす。
ここのところ、毎日のようにこれである。どうしたものかと、頭の中に暗澹たる雲が立ち込める。
しかし、それはすぐに、春の太陽みたいに底抜けに明るい声で振り払われた。
「空ちゃん!」
通学路の向こうから長い黒髪に胸の大きな女生徒が、嬉しそうに手を振って駆けて来る。
空那の顔にも笑顔が広がる。女の子は、幼馴染の雪乃だった。
「おはよう、雪乃」
「おはよ! 空ちゃん!」
雪乃は空那の腕に自分の腕を絡ませると、にへえっと相好を崩す。まるで甘いお菓子でも口に含んだみたいな、子犬が甘えているみたいな、とても愛嬌のある笑顔だ。
いつもは男勝りで凛々しい彼女が、自分にだけ特別に見せる表情に、空那は思わず頬を染める。
「ちょっと……恥ずかしいよ、雪乃」
口ではそう言ってみるが、ぶっちゃけ空那は満更でもない。
なにせ、今の彼女は、文字通りの『彼女』なのだ。通学路を歩く同級生の視線が、超がつくほど痛気持ちいい。
彼女いない暦十六年だった彼にとって、まさに人生薔薇色の瞬間である。
一ヶ月前に雪乃が告白してきた時は、本当に驚いた。
それまで単なる幼馴染としか思っていなかった彼女に、放課後に呼び出された時は、やれまた英語のノートを貸せだの、やれ新しく買ったゲームを貸せだの、その程度の用事だと思っていたのだ。
震える手で渡されるラブレターを見ても、まだ忘れてた借金の借用書か何かだと勘違いしていた。
文面を都合、三度読み、名前を三度確認し、本人に三度「これ、俺に?」と確認した後、彼に初めて彼女ができた。
頭を悩ます妹の奇行はひとまずさておき、空那は己の春を存分に楽しむ事にした。制服越しに伝わる雪乃の温もりに、表情は終始緩みっぱなしだ。
雪乃は、そんな彼の顔を見上げてモジモジしながら言う。
「ねえ、空ちゃん……」
「ん? なに? どうしたの、雪乃?」
不思議そうに彼が問いかけると、雪乃は少しだけ言葉に詰まり、それから決心したように言う。
「そ、そのね。日曜日……暇?」
「え? それ、今週のだよね? うーん……日曜かぁ」
確か、週末は家族で墓参りにいく予定があったな、と思い返す。
彼が考え込んでいると、雪乃が立ち止まった。そして、絡ませた腕をぐいと引っ張る。
「あのね、私、遊園地のチケットを二枚、買ってあるの。よかったらだけど……一緒に行かない?」
雪乃は頬を赤く染め、空那の顔をじっと見つめ、熱っぽい口調で続けた。
「え、えっとね。そ、それと、夕食も一緒に食べたいなぁ……なんて? や。やややや、夜景の綺麗な……ホテルのレストランを……予約してるんだけどっ……そ、それにその後、休める所も用意してあるのよ」
「えっ! ……そ、それって!? どういう意味っ?」
空那は驚いて雪乃の顔を覗き込んだ。その顔は、耳まで真っ赤だ。
雪乃は恥ずかしげに、ふいっと視線を外しながら続けた。
「つまりね。は、はっきり言っちゃうとぉ……お、お泊りデートを……あなたと、したいなぁって……」
その瞬間、ぶわり。空那の肌が感激で総毛立った。思わず足を止めて天を仰ぐ。
そこには雲ひとつない青空が晴々と広がっていた。
彼は心の中で、涙を流して両腕を振り上げ、快哉|の声を叫ぶ。
(……雪乃めっ! な、なんてふしだらな娘なんだ! いや、ふしだら万歳! 万々歳!
くそう! 女の子にこんな事を言われて、断れる男がどこにいようか!?
墓参りなど知ったことか! ローマ法王との会談だってキャンセルしてやる!
ご先祖様、ごめんなさい! でもでも、これも子孫繁栄の為でして、どうぞご容赦くださいませ!)
興奮が絶頂に達した彼は、震える声で頷いた。
「や、ややや! 夜景大好物っ! 行く! 行く行く! 絶対行く! 日曜、すっげー暇だからさぁ!」
だが、彼は知らない。この晴々とした青空は、文字通り嵐の前の静けさでしかなかった事に……。
朝食のオカズに生卵を割ろうとしていた荒走空那は、手を止めて妹の砂月に聞き返す。
妹と言っても、頭に『義理の』がつく。
中学の制服に身を包み、赤い猫っ毛をリボンでまとめた三つ年下の妹は、大きな瞳を潤ませつつ、真っ赤な顔で八重歯の覗く口を開いた。
「だからね、一緒に学校まで行かない? って……言ったの。その、手を繋いで……寂しいから」
ぐしゃり、空那の手の中で生卵が潰れた。
父親が再婚して砂月が彼の妹になったのは、もう十年以上も昔だ。つきあいが長いだけに、今では普通の兄妹とまったく変わらないと思っている。
だが、最近の砂月は何かおかしい。
いや、何かというより、すべてが明らかにおかしい。
ご飯の上に潰れた卵がでろんと広がる。手についた白身をティッシュで拭き、箸で丁寧に殻を取り除きながら、空那は努めて冷静に言った。
「いや、でもさ。俺の高校とお前の中学って、方向が逆だろ? 俺、お前の中学までつきあってたら遅刻しちゃうよ」
砂月は首をぶんぶん振って否定する。
「う、ううん! そういう事じゃないの! アタシが、おにいちゃんの学校まで、ついて行きたいの!」
「だって、お前……それ、遅刻しちゃうぞ?」
「遅刻したって……いい」
食卓の上に『の』の字を書きながら、砂月は言う。
空那は台所をちらりと横目で見た。幸い、母は洗い物に集中していて、今の会話を聞いていなかったらしい。父は洗面所で髭を剃っている。
背中に流れる嫌な汗を感じながら、空那はごくり、と唾を飲み込む。
そう、おかしいのだ。
空那と砂月は、決して仲が悪かったわけではない。むしろ、世間一般で言う兄妹以上に仲がよかった。休みの日は一緒に遊んだし、趣味も合い、よく話もする。喧嘩もしたが、険悪さが翌日まで尾を引く事もなかった。
しかし……最近は異常だ。
無言で卵に醤油をかけて白飯と混ぜ合わせる。それをモソモソと口へ入れながら、それとなく妹を流し見た。
……相変わらず真っ赤な顔で、モジモジしている。
空那が黙っていると、不意に顔を上げて、ずずいっと迫ってきた。半ばとろけたような目で彼を見上げ、その体をぴとりと触れさせる。
そして鼻にかかった声で、
「ねえ……ダメかなぁ?」
思わず、空那は仰け反った。
砂月がこんな妙な感じになってしまったのは、一ヶ月ほど前に彼が幼馴染の大霧雪乃とつきあいだしたのに前後していたと思う。
それまでお互いに保っていた、付かず離れずの暮らしやすい絶妙な距離感は、あっという間に砂月の方から破壊され、隙あらばと近づいてくるようになった。
最初は思春期のそれか、兄を誰かに取られた事による焼きもちか、可愛い所もあるもんだなぁ、と楽観視していたのだが……。
だが、やっぱり絶対におかしいっ!
だって、砂月はいわゆる『おにいちゃん大好きっ子』ではなかったのだ!
空那は思い返す。
そもそも、この一ヶ月の異常行動は、そんな域を遥かに超えてる。
最初に、ゲームをしたりテレビを見ている空那の横に、くっつくように座る事から始まった。次に、暇さえあればノックもなしに部屋に入り、彼のベッドに腰掛ける、寝る。外に出かけようとすると、あからさまに邪魔をし、どこへでもついて行きたがる。あまつさえ、彼の脱いだシャツを洗濯機から拝借し、顔を埋めて恍惚と匂いを嗅ぐのを目撃するに至り、空那は世界がぐんにゃりと曲がるような衝撃を覚えた。
こいつ、ヤバいぞ! と。
しかも、原因らしい原因が思い当たらないのだから、始末におけない。
空那自身が彼女に対して何かを言ったり、あるいはした覚えが一切ないのだ。
と、不意にキッチンから間延びした母の声がかかる。
「空那ぁ? 早く食べちゃいなさぁい。片付かないでしょう」
これぞ好機とばかりに空那は慌てて茶碗に残った朝食をかきこむと、立ち上がってカバンを引っつかむ。
「ご、ごちそうさま!」
叫ぶや否や、シャツの上にブレザーを羽織り、急いで家を飛び出した。
「あ! おにいちゃん! 待ってよぉ!」
慌てて追いかける砂月を振り切り、靴をつっかけると空那は道を全力で走る。そして角を曲がり、自販機の陰に隠れるように立つと、息を潜めた。
裸足の砂月が、道の向こうで焦ったようにあたりを見回し、「チッ!」と舌打ちしてから、肩を落としてぺたりぺたりと去って行く。
それを見送ると、空那は肺に残った空気をぶはあ、と吐き出す。ついで財布を取り出して自販機でスポーツドリンクを買う。全力疾走したせいで、喉がカラカラだった。
蓋を空けて口をつけると、程よい甘味と酸味が冷たく喉を潤していく。
息を整えながら飲み干して、何気なしに成分表へと目をやる。
アルギニン、ロイシン、イソロシン、ビタミンB1、B6、クエン酸にロイヤルゼリー……とにかく、たった今の全力ダッシュで消費した分くらいは栄養補給できそうだった。
空になったペットボトルを潰してゴミ箱に入れ、一息ついてから学校へと歩きだす。
ここのところ、毎日のようにこれである。どうしたものかと、頭の中に暗澹たる雲が立ち込める。
しかし、それはすぐに、春の太陽みたいに底抜けに明るい声で振り払われた。
「空ちゃん!」
通学路の向こうから長い黒髪に胸の大きな女生徒が、嬉しそうに手を振って駆けて来る。
空那の顔にも笑顔が広がる。女の子は、幼馴染の雪乃だった。
「おはよう、雪乃」
「おはよ! 空ちゃん!」
雪乃は空那の腕に自分の腕を絡ませると、にへえっと相好を崩す。まるで甘いお菓子でも口に含んだみたいな、子犬が甘えているみたいな、とても愛嬌のある笑顔だ。
いつもは男勝りで凛々しい彼女が、自分にだけ特別に見せる表情に、空那は思わず頬を染める。
「ちょっと……恥ずかしいよ、雪乃」
口ではそう言ってみるが、ぶっちゃけ空那は満更でもない。
なにせ、今の彼女は、文字通りの『彼女』なのだ。通学路を歩く同級生の視線が、超がつくほど痛気持ちいい。
彼女いない暦十六年だった彼にとって、まさに人生薔薇色の瞬間である。
一ヶ月前に雪乃が告白してきた時は、本当に驚いた。
それまで単なる幼馴染としか思っていなかった彼女に、放課後に呼び出された時は、やれまた英語のノートを貸せだの、やれ新しく買ったゲームを貸せだの、その程度の用事だと思っていたのだ。
震える手で渡されるラブレターを見ても、まだ忘れてた借金の借用書か何かだと勘違いしていた。
文面を都合、三度読み、名前を三度確認し、本人に三度「これ、俺に?」と確認した後、彼に初めて彼女ができた。
頭を悩ます妹の奇行はひとまずさておき、空那は己の春を存分に楽しむ事にした。制服越しに伝わる雪乃の温もりに、表情は終始緩みっぱなしだ。
雪乃は、そんな彼の顔を見上げてモジモジしながら言う。
「ねえ、空ちゃん……」
「ん? なに? どうしたの、雪乃?」
不思議そうに彼が問いかけると、雪乃は少しだけ言葉に詰まり、それから決心したように言う。
「そ、そのね。日曜日……暇?」
「え? それ、今週のだよね? うーん……日曜かぁ」
確か、週末は家族で墓参りにいく予定があったな、と思い返す。
彼が考え込んでいると、雪乃が立ち止まった。そして、絡ませた腕をぐいと引っ張る。
「あのね、私、遊園地のチケットを二枚、買ってあるの。よかったらだけど……一緒に行かない?」
雪乃は頬を赤く染め、空那の顔をじっと見つめ、熱っぽい口調で続けた。
「え、えっとね。そ、それと、夕食も一緒に食べたいなぁ……なんて? や。やややや、夜景の綺麗な……ホテルのレストランを……予約してるんだけどっ……そ、それにその後、休める所も用意してあるのよ」
「えっ! ……そ、それって!? どういう意味っ?」
空那は驚いて雪乃の顔を覗き込んだ。その顔は、耳まで真っ赤だ。
雪乃は恥ずかしげに、ふいっと視線を外しながら続けた。
「つまりね。は、はっきり言っちゃうとぉ……お、お泊りデートを……あなたと、したいなぁって……」
その瞬間、ぶわり。空那の肌が感激で総毛立った。思わず足を止めて天を仰ぐ。
そこには雲ひとつない青空が晴々と広がっていた。
彼は心の中で、涙を流して両腕を振り上げ、快哉|の声を叫ぶ。
(……雪乃めっ! な、なんてふしだらな娘なんだ! いや、ふしだら万歳! 万々歳!
くそう! 女の子にこんな事を言われて、断れる男がどこにいようか!?
墓参りなど知ったことか! ローマ法王との会談だってキャンセルしてやる!
ご先祖様、ごめんなさい! でもでも、これも子孫繁栄の為でして、どうぞご容赦くださいませ!)
興奮が絶頂に達した彼は、震える声で頷いた。
「や、ややや! 夜景大好物っ! 行く! 行く行く! 絶対行く! 日曜、すっげー暇だからさぁ!」
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