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「先生って呼ぶなよ。」
「なんで?」
「教師と教え子で遊んでると思われるだろ……。」
実際そうなんだけど。
と、いう先生の希望により光太と呼ぶことが許された。
クレープを食べ終えると、靴屋に入った。
先生のスニーカーがあまりにもボロボロだったから。
先生は「靴なんて履ければいいよ。」と言っていたが靴屋に入ると存外まんざらでも無い様子で見ていた。「こんなの格好いい……。」と持ってきたのはDr.Martensのエイトホールで趣味が悪いわけじゃなさそうだった。
「マーチン履きたいの?」
「理人に似合いそうだ。」
「光太も履いてみたら?そこ座って。」
売り物だから丁寧に紐を解いていく。
跪いてそっと光太の足を入れる。
予想通りシューレースはフルクローズしたが、履き心地はいいらしい。なんだかシンデレラみたい。
「どう?」
「ちょうどいい。けど、おれにはちょっと重たいな、あはは!筋肉つけてから買うよ。」
靴屋では結局無難な黒のスニーカーを購入。そのまま履いて帰ることにしたらしい。今まで履いてた靴は下取りで百円引きしてくれたと喜んでいた。
「理人は靴いらないの?」
「俺は光太と違ってオシャレさんなので靴は何足か持っております。」
「むかつくやつ。」
と言いつつ新しい靴を履いた光太はご機嫌そうだった。
夏物の服を見たり、くだらないキーホルダーやらの売ってる店に入ってみたり、ひとしきりはしゃいだ。
「ずっと気になってたんだけどさ……。」
「なんだよ?」
「光太、ピアス空いてるよね?」
「……っ!!」
両耳を隠すように手を充てる、光太。
「何もしてなくても穴目立つ……?」
「いや、じっと見ないと分からないけど?」
「……これ、子供の頃お仕置って言ってあけられたやつ……。ピアス外してれば自然治癒で治るかと思ったら治らなくて開いたままになっちゃって……ははは。」
「ふーん。そっか。」
なんとなく、光太の頭を撫ぜてから胸に抱き寄せた。そうだ。
「ちょっと待ってて、すぐ戻るから。」
すぐ近くにあるじゃん。
これは安いのでいいや。
こっちは多少高くてもシルバーだよね。
よし。
「コレ、ツーセットください。」
買い物を済ませ店の外に出て数歩行くと、心もとなさそうにキョロキョロする光太が居た。
「ごめん待たせて、大丈夫?」
「だいじょうぶ。」
とは言ったものの少し顔色が良くない。
「人の少ないところでちょっと休もうか。」
そのまま代々木公園に流れた。
公園内は休日ということもありそこそこ人もいたが、直ぐに座るところを見つけられた。
わりと人目を引かない木陰になっていて、ちょっとした別世界と言った感じだ。
「ここ座ろう。」
ハンカチを出して光太の座るベンチに敷こうとしたら「女子じゃないんだからそんなことしなくていいよ!」と、怒られた。
「どこで覚えるんだよそんなの……。この、スケコマシ!」
と、何故かプンスコしている光太。
姉ちゃんです。
姉ちゃんに仕込まれました。
「なんで?」
「教師と教え子で遊んでると思われるだろ……。」
実際そうなんだけど。
と、いう先生の希望により光太と呼ぶことが許された。
クレープを食べ終えると、靴屋に入った。
先生のスニーカーがあまりにもボロボロだったから。
先生は「靴なんて履ければいいよ。」と言っていたが靴屋に入ると存外まんざらでも無い様子で見ていた。「こんなの格好いい……。」と持ってきたのはDr.Martensのエイトホールで趣味が悪いわけじゃなさそうだった。
「マーチン履きたいの?」
「理人に似合いそうだ。」
「光太も履いてみたら?そこ座って。」
売り物だから丁寧に紐を解いていく。
跪いてそっと光太の足を入れる。
予想通りシューレースはフルクローズしたが、履き心地はいいらしい。なんだかシンデレラみたい。
「どう?」
「ちょうどいい。けど、おれにはちょっと重たいな、あはは!筋肉つけてから買うよ。」
靴屋では結局無難な黒のスニーカーを購入。そのまま履いて帰ることにしたらしい。今まで履いてた靴は下取りで百円引きしてくれたと喜んでいた。
「理人は靴いらないの?」
「俺は光太と違ってオシャレさんなので靴は何足か持っております。」
「むかつくやつ。」
と言いつつ新しい靴を履いた光太はご機嫌そうだった。
夏物の服を見たり、くだらないキーホルダーやらの売ってる店に入ってみたり、ひとしきりはしゃいだ。
「ずっと気になってたんだけどさ……。」
「なんだよ?」
「光太、ピアス空いてるよね?」
「……っ!!」
両耳を隠すように手を充てる、光太。
「何もしてなくても穴目立つ……?」
「いや、じっと見ないと分からないけど?」
「……これ、子供の頃お仕置って言ってあけられたやつ……。ピアス外してれば自然治癒で治るかと思ったら治らなくて開いたままになっちゃって……ははは。」
「ふーん。そっか。」
なんとなく、光太の頭を撫ぜてから胸に抱き寄せた。そうだ。
「ちょっと待ってて、すぐ戻るから。」
すぐ近くにあるじゃん。
これは安いのでいいや。
こっちは多少高くてもシルバーだよね。
よし。
「コレ、ツーセットください。」
買い物を済ませ店の外に出て数歩行くと、心もとなさそうにキョロキョロする光太が居た。
「ごめん待たせて、大丈夫?」
「だいじょうぶ。」
とは言ったものの少し顔色が良くない。
「人の少ないところでちょっと休もうか。」
そのまま代々木公園に流れた。
公園内は休日ということもありそこそこ人もいたが、直ぐに座るところを見つけられた。
わりと人目を引かない木陰になっていて、ちょっとした別世界と言った感じだ。
「ここ座ろう。」
ハンカチを出して光太の座るベンチに敷こうとしたら「女子じゃないんだからそんなことしなくていいよ!」と、怒られた。
「どこで覚えるんだよそんなの……。この、スケコマシ!」
と、何故かプンスコしている光太。
姉ちゃんです。
姉ちゃんに仕込まれました。
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