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はぁ、格好良かった……。
やばい、理人がシュート決めてるの、格好よすぎた。
あの後結局しばらくバスケ部の練習に見入ってしまった。
運動音痴のおれには絶対できないような動きをしていた。こう、ひゅんって跳んで、いいな。
「バスケなんて興味無いくせに……。ほんとうに浮かれててやばいな。」
忘れないうちに描いて残しておこう。
そう思ってクロッキー帳に脳裏に焼き付いた理人の姿をスケッチに描き落とした。
最近あまり描いてなかったけれど、割りとよく描けたな。にんまりして、いたら背後から声がかかる。
「それ俺!?」
「わ!わ!これは、ちがう!ちが、違わないけど……!見るな!」
イーゼルごと隠そうとするがもう遅かった。
「さすが、美術の教師だね。うまっ……。」
「これは、そんな、適当に描いただけだから……。」
褒められ慣れない人間は、褒められると変に謙遜してしまう。こういう時素直になれたら、こんな感じ悪いふうにならないのに……。
「でもこれは、隠すべきだね……。」
なんで?
「上手すぎて、俺だってすぐわかるもん。みんなに見られたら、光太が俺の事めっちゃ見てたのバレちゃうよ?」
笑う理人。
かああ、っと顔が熱くなっていく。
確かに、この絵は理人以外には見せられないな……。
どうしよう、破って捨てるか。
「待って待って、何すんの?!」
「いや、捨てようかと……。」
「やめてよ!捨てるくらいなら俺にちょうだい?」
良いけれど、なんだか恥ずかしいな。
「誰にもみせるなよ……?」
「見せない。」
ページを破りとると、クルクルと丸めて輪ゴムでとめて渡した。
「光太もう仕事終わり?」
「あぁ、終わり。」
「今日光太んち行ってもいい?」
「良いよ。」
「じゃあ、先に行ってるね。」
「わかった。」
こうして、うちの最寄り駅に1本早い電車でどちらかが先に行っておいてあとから合流して一緒におれの家に帰るのが仕事がある日のいつもの流れだ。
理人が先の時は駅前のスーパーで買い物をして時間を潰していることが多い。
理人を見送り、おれも帰り支度をする。
電車は比較的空いていて座って帰ることが出来た。
案の定スーパーで買い物をしていた理人と合流し、一緒に帰る。
ひとりのときは通らなくなった最短ルートを歩く。例の襲われた公園の前で理人が止まった。
「ねぇ、光太の知り合い?」
そこには逃げ続けていた設楽の姿があった。
「なんだよ、光太、その男。」
設楽が理人を指さす。
「あ、あ、し、した……ら……!」
理人の後ろに思わず隠れてしまった。大人なんだから人を盾にしたらダメだろ。そんなことは分かってる。色んな考えが去来する。
「へぇ、あんたが設楽さんか。」
理人が聞いたことの無い低い声で言った。
やばい、理人がシュート決めてるの、格好よすぎた。
あの後結局しばらくバスケ部の練習に見入ってしまった。
運動音痴のおれには絶対できないような動きをしていた。こう、ひゅんって跳んで、いいな。
「バスケなんて興味無いくせに……。ほんとうに浮かれててやばいな。」
忘れないうちに描いて残しておこう。
そう思ってクロッキー帳に脳裏に焼き付いた理人の姿をスケッチに描き落とした。
最近あまり描いてなかったけれど、割りとよく描けたな。にんまりして、いたら背後から声がかかる。
「それ俺!?」
「わ!わ!これは、ちがう!ちが、違わないけど……!見るな!」
イーゼルごと隠そうとするがもう遅かった。
「さすが、美術の教師だね。うまっ……。」
「これは、そんな、適当に描いただけだから……。」
褒められ慣れない人間は、褒められると変に謙遜してしまう。こういう時素直になれたら、こんな感じ悪いふうにならないのに……。
「でもこれは、隠すべきだね……。」
なんで?
「上手すぎて、俺だってすぐわかるもん。みんなに見られたら、光太が俺の事めっちゃ見てたのバレちゃうよ?」
笑う理人。
かああ、っと顔が熱くなっていく。
確かに、この絵は理人以外には見せられないな……。
どうしよう、破って捨てるか。
「待って待って、何すんの?!」
「いや、捨てようかと……。」
「やめてよ!捨てるくらいなら俺にちょうだい?」
良いけれど、なんだか恥ずかしいな。
「誰にもみせるなよ……?」
「見せない。」
ページを破りとると、クルクルと丸めて輪ゴムでとめて渡した。
「光太もう仕事終わり?」
「あぁ、終わり。」
「今日光太んち行ってもいい?」
「良いよ。」
「じゃあ、先に行ってるね。」
「わかった。」
こうして、うちの最寄り駅に1本早い電車でどちらかが先に行っておいてあとから合流して一緒におれの家に帰るのが仕事がある日のいつもの流れだ。
理人が先の時は駅前のスーパーで買い物をして時間を潰していることが多い。
理人を見送り、おれも帰り支度をする。
電車は比較的空いていて座って帰ることが出来た。
案の定スーパーで買い物をしていた理人と合流し、一緒に帰る。
ひとりのときは通らなくなった最短ルートを歩く。例の襲われた公園の前で理人が止まった。
「ねぇ、光太の知り合い?」
そこには逃げ続けていた設楽の姿があった。
「なんだよ、光太、その男。」
設楽が理人を指さす。
「あ、あ、し、した……ら……!」
理人の後ろに思わず隠れてしまった。大人なんだから人を盾にしたらダメだろ。そんなことは分かってる。色んな考えが去来する。
「へぇ、あんたが設楽さんか。」
理人が聞いたことの無い低い声で言った。
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