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覚えているのは圧倒的な怒りと光太の、逃げようという声。相手の手に光るナイフ。
その後はもう、人間らしい感覚は残ってなかった。
光太を刺したやつだ!
気がつくと固く握りしめた拳には血がこびり付いていた。
目の前には顔面から血を流して倒れた設楽。
「りひと!理人!!これ以上やったらダメだ!しんじゃうよ!」
「死んだ方がいい、こんなやつ。」
腹を蹴り飛ばす。
うっ、と言う声を漏らすが反撃してくる様子はない。
「理人が殺す価値もないやつだ!お願いだから……!」
光太が俺のシャツの裾に掴まってへたりこんでいる。目からは光るものが溢れている。
それを見てスッと怒りが引いて行った。
「泣かないで、光太、泣かないで。」
「け、け、警察と、救急車……、呼ばなきゃ……!」
軽く過呼吸を起こしている光太をなだめながら、110番する。
五分ほどで救急車とパトカーが近づいてくる音が聞こえてきた。
蒸し返すような夏の夕方だった。
その後はもう、人間らしい感覚は残ってなかった。
光太を刺したやつだ!
気がつくと固く握りしめた拳には血がこびり付いていた。
目の前には顔面から血を流して倒れた設楽。
「りひと!理人!!これ以上やったらダメだ!しんじゃうよ!」
「死んだ方がいい、こんなやつ。」
腹を蹴り飛ばす。
うっ、と言う声を漏らすが反撃してくる様子はない。
「理人が殺す価値もないやつだ!お願いだから……!」
光太が俺のシャツの裾に掴まってへたりこんでいる。目からは光るものが溢れている。
それを見てスッと怒りが引いて行った。
「泣かないで、光太、泣かないで。」
「け、け、警察と、救急車……、呼ばなきゃ……!」
軽く過呼吸を起こしている光太をなだめながら、110番する。
五分ほどで救急車とパトカーが近づいてくる音が聞こえてきた。
蒸し返すような夏の夕方だった。
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