ガチャガチャ戦記~ブラックなスキル持ち達の解放戦争~

AKISIRO

文字の大きさ
6 / 70

第6話 自由すぎだろ!?

しおりを挟む
 額には5角文様を浮かばせており、回りの景色が凍り付いている。
 青白い髪色をしており、肌も白っぽい。と言うよりかは所々に霜の様な物が浮かんでいる。
 一歩地面を踏みしめるだけで、地面が凍り付いている。

「寒い」
「お前のせいだろうが」

「俺はこの世界に来た時寒いと感じた。だから寒いんだろうな」
「違うと思うけど、その文様の力だろうね、極寒だっけか」

「この文様は関係ない、この場所が寒いからだ」
「いや、もう少し地面を見ろ」

「なんだと、凍ってるではないか」
「お前だろうが」

「違う、俺のいた世界では、元々凍っていた」
「だから気付かなかったのか、氷の大陸だったんだろうな」

「氷の山だ。失礼な」
「どこが失礼なんだよ」

「ブルーがいないぞ」
「誰だよ」

「グレイスフリアだ」
「それならウィーバーとかいう奴がいるけど」

「それはくそ親父だ」
「そうか、確かに似てるけど、雰囲気違うな」

「気にするな」
「お前は呼び出しスキルとかで呼ばないのか?」

「そんな便利なスキルは習得しとらん」
「じゃあ、どうすんだよ」

「地面を凍らせるだけだ」
「滅茶苦茶迷惑な存在だろうがよ」

「気にしすぎはよくないぞ」
「普通は気にするだろ」

「そうか、かき氷でも作って売り出そう」
「それは名案だな、エルレイム王国では氷なんてぜいたく品は作れないからなー」

「ふ、名案すぎるだろうが」

 そう言いながら、地面を凍り付かせて歩き、辺りの空気に霜を生やしているシェイバーが立ち去って行った。

 もう、迷いや恐怖はない、何でも自由な奴等着やがれってんだ。

 次に出てきたのは、道化の仮面をかぶって、ユニコーンの角のような白い物を頭から天に向かって生やしている。少年が出てきた。

 彼はこちらを見ると。 
 体をてきぱきと動かして、何やら感情を表している。
 どうやら言葉を発っさないようだが。

「ごほ」
「喋れるんかい」

「ロイーロイロイー久しぶりーの世界は美味しい空気、あれ、メレルのねえさんだ。ピロルムの父さんの臭いもするなー」
「1角の文様というよりかは、角そのものだな、力は折れる事なく、どこまでも1本筋に伸び続けるか」
「それがワタクシの力ですよー道化分身てスキルも使えますが、疲れるのでやりたくないですね」
「じゃあ、ピエロト、その角で、何が出来るか考えてくれ」

「考えるのあまり好きじゃないんでけどねーあれですね、道化のようにサーカス団でも作るとしましょうか」
「お、それはいい考えだな」

 ピエロトがげらげらと笑いながら立ち去っていくと。

 次が問題だ。
 オーク族王グルブ。
 オーク族とは遥か昔に滅びたとされる。 
 ゴブリン族、オーガ族、オーク族の3種類がこの世界の均衡を崩して、何度も人類を破滅させようとしてきた。

 勇者と呼ばれる伝説の人間がそいつらを滅ぼしたとされるが。

 そこには、子供と同じくらいの緑色の褐色の肌をしているオークが立っていた。
 オークの背中には1本の板剣が背負われており。短パン姿であった。

「よぉ、というか、ここどこだ? あれ、ロイか、つうかロムもいるな」
「初めましてなんだけどね、オーク族王だからまた世界を滅ぼすのかと」

「はっは、そんな事はしないさ、どうやらこの世界ではオーク族は珍しいんだろうけど、残念だが、おいらのいた世界では当たり前のように住んでいるさ。まぁおいらの世界ではゴブリン族は滅んでるんだけどな」
「それを聞いてよかった、情報によると【スキル:仲間を呼ぶ】で異世界よりオークを大量に呼び込む事が出来るとか」

「おうよ、それで、何かをしろってことだろ」
「出来れば、トメイロさんのトマト農業を手伝って欲しくて、これから規模を増やしていこうかと思ってるみたいで」

「トメイロの旦那も来てるのか、おし、やるとしよう」

 グルブが走っていなくなった。

 ロイは、勝手に発展していくエルレイム王国を見ていて。
 なんかこんな簡単に国を作れてしまって良いのだろうかと。
 少なからず疑問を抱き始めていた。

 ついに、スライム狩を集中しているだけではレベルアップは見込めなくなって来た。
 スライムを片端から殺しつくすロイは、もはやスライムキラーと呼ばれるにふさわしい男になり果てていたのだから。

「何気にかっこいい感じですけど、スライムキラーって悲しいですね」
「お前が言うなや」

「私はですね、こう言っているのです、スライムばかり狩ってないでドラゴンとか狩りなさいと」
「それは無理な相談だなメレル、俺はスライムで成り上がるぜ」

「その時点で何もかも終わってる気がしますが」
「次のスライムが出る場所はないかな」

「この世界のモンスターがスライムだけと思ってませんか?」
「違うのか?」

「昨日なんか、ジャン老人さんはドラゴンモドキを狩ってきましたよ、皆焼肉騒ぎでしたのに、あなたは一生懸命スライム狩りですか」
「わりーかよ、ドラゴンなんて邪道だ」

「いや、王道ですよ」
「あと、ドラゴンは滅んでるから、ドラゴンモドキなんて知るか」
「それでも王道ですよ」

「最近なスライム食ってみたんだよ」
「ついにあなたも終わってきましたか、スライムの核はお腹が減った時の最終手段だと聞いておりますが」

「それがよー激マズだったけどな」
「けど?」

「スキル覚えたぞ」
「ぶ」

 メレルが思わず汚らしく笑ってしまったが。

「これがよー捕食ってスキルらしいな」
「どんなスキルなんですか」

「食った奴の力を一部使えるらしい」
「へぇー」

「見てろよ、俺のスライム纏いを見やがれ」

 そう言いながらロイの体をスライムのようなぶよぶよが纏い始めた。

「きも」
「ひどくね、ようやく手に入れた2つ目のスキルだぞ」

「ちょっと悲しいですね、捕食ならドラゴンモドキを食うなりしたら、火でも吹けるんじゃないんですか」
「この捕食スキルには条件があってな」

「ほほう」
「1殺して10秒以内に食え」

「ほぼ生じゃないですか」
「激マズなんだよなー」

「ロイ、食中毒で死にますよ」
「それがよーなんか分からんけど、スライム狩りばかりしてたから、スライムの気持ちがわかるんよ」

「意味が分かりませんから」
「どこの部位を食えば安全かがわかるんよ」
「それもう極限にスライムキラーのマスターで良いのでは?」

「だから俺はスライムを殺しまくって捕食しまくるぜ」
「結果としてぶよぶよが増え続けるだけじゃないですかー」

「見てろよ俺はスライム使いになる」
「なんか目標間違ってませんか?」

「よーし今日もスライム狩りスライム狩り」
「永遠にレベルが上がらないと思うんですけど」

 ロイはレベル10から1か月間上がる事がなく、エルレイム王国自体が繁栄していった。
 残念な事に住民はほぼおらず、異常な強さを誇る人物達が守る国となり。

 こうした。危険な国に挑む盗賊、山賊達は毎回返り討ちにあい、死体は肥料となるのであった。

 これが、レベルアップガチャで繁栄を始めていくスライムキラーロイという男の始まりであったのだが。
 それを知る者はあまりいなかった。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました

白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。 そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。 王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。 しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。 突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。 スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。 王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。 そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。 Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。 スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが―― なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。 スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。 スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。 この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります

嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います

ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。 懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。 無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。 やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~

夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。 全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった! ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。 一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。 落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

処理中です...