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第22話 ちょっと暇なんですけど
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「メレル、皆頑張るねーもう敵兵も数千くらいだね」
「いえ、ガチャ品で当てた人達が強すぎるんですよ」
「きっとそうなんだろうね、そうだ。暇だね」
「あなたが戦おうとしないからでしょ」
「何を言いますか、王様が戦っちゃダメでしょ」
「それあなたの父君を全否定する言葉ですよ」
「そうだとしてもさ、だとしてもさ、王様はふんぞり返っていざって時の最高の駒じゃん」
「王様の駒がとられたら終わりですけどね」
「しねいい」
突如として1人の暗殺者が飛来してきた。
それも高速。
ロイの体に斬撃が当たるはずだったのだが。
スライムが自動でガードしてくれる。
「あれ、キミいつの間に、まったく油断も隙も無いんだから」
そう言いながらロイは、右拳だけで、その暗殺者の腹を軽くパンチしただけなのだが、思いっ切り口から内臓を吐き出して即死していた。
「あれ、俺の腕力ってこんなに強かったケー?」
「そりゃあれだけスライムと死闘してたら、肉体だけは強くなってるのでは? あなたの場合レベルが上がりづらいみたいですけどね、前も言った通り、魂のレベルが高すぎるんですよ」
「これで死ねー」
2人目の暗殺者が飛来したが。
ロイはとりあえず、何も見ずに左手でわしづかみにすると。頭をぐちゃりと握りつぶしていた。
2人の暗殺者はあっけなく死んでしまったが。
「もしかして、俺って、最強になってるんじゃねーか」
「今頃気付きましたか」
「レベル10でも、肉体レベルが桁はずれなんだよなきっと」
「そうですよ」
「よーし、俺もいっちょ無双してみっかな、みーーーーんな少し下がれ後は俺だけでやる」
すると配下達が下がり始める。
それでも6000人以上は兵士が残っている。
スライムキラーのロイは思いっ切りジャンプして城壁の下へと落下した。
思いっ切りずっこけたが、誰も見て見ぬふりをしていたが。
メレルが隣に可憐に着地する。
その時、前方のバルクト領主が叫んだ。
「あいつを捕えろおおおお、そしてケルベロス行けええええ」
巨体。悪魔、地獄の、ハデスのしもべ。
それだけの知識はあった。
そいつはこちらに向かってくる。
巨大な顎をちらつかせて、3つ頭のいぬっころ。 死の恐怖を散りばめて。
ロイは取り合えず、一発ぶん殴った。
ケルベロスの1つの頭が吹き飛び、ちぎれ、転がっていく。スライムの森の木々に激突していく。
瞬殺だった。
剣も使う必要もなかった。
「おーし、俺つえーじゃん」
バルクト領主達が頭を抱える。
そして、叫ぶのだ。
「あいつを殺せええええ」
★
バルクト領主は現在進行形で絶望していた。
後ろではスライムキラーのロイの戦いぶりを眺めて感心しているミストクローク博士がいた。
ロイの体を纏うのはスライムの鎧。
「博士あれはなんなのですか」
「恐らく、スライムを捕食し続けたのでしょうね」
「それは分かりますが」
「わしの鑑定では、レベルアップガチャと捕食と言うスキルを覚えているらしい、レベルは10ですが」
「それは本当なのですか、レベル10であれだけ驚異的な力を出せる物なのですか」
「レベルとは概念に過ぎないという事です。人によってはレベル1がレベル1000に相当する場合があるのですが、それはまれな存在、ますます興味が出てきましたねー」
「さっきから、1人で6000人の兵士を相手に暴れてるんですがあいつ、スライムの纏いで防御しつつ、素手と剣で暴れて兵士達と冒険者達はぼろぼろなのですよ」
「そうですねー攻撃パターンも面白い、それにスライムに意識が宿っているような不思議な感覚ですねぇ」
「その調査は良いから、そんな事をしていたら、こちらが全滅しますよ」
「そうですね、そろそろ潮時ですね、スライムの森に避難して、そこのスライムのサンプルを手に入れて撤退しましょうか」
「そうしよう、元帥も撤退しているだろうし」
サザナミ魔法学園長、ルボック元帥、バルクト領主、ミストクローク博士は、スライムの森で落ち合う事になっている。
兵士達全てを見捨てて。
だがこの時の彼等は全く知らなかったのだ。
兵士達が皆殺しにされているのではなく、瀕死の重傷を負わせられているだけという事。
そして彼等が、アララスタ王国に絶対の忠誠を誓っていない事。
彼等にはまだ希望があった。
「いえ、ガチャ品で当てた人達が強すぎるんですよ」
「きっとそうなんだろうね、そうだ。暇だね」
「あなたが戦おうとしないからでしょ」
「何を言いますか、王様が戦っちゃダメでしょ」
「それあなたの父君を全否定する言葉ですよ」
「そうだとしてもさ、だとしてもさ、王様はふんぞり返っていざって時の最高の駒じゃん」
「王様の駒がとられたら終わりですけどね」
「しねいい」
突如として1人の暗殺者が飛来してきた。
それも高速。
ロイの体に斬撃が当たるはずだったのだが。
スライムが自動でガードしてくれる。
「あれ、キミいつの間に、まったく油断も隙も無いんだから」
そう言いながらロイは、右拳だけで、その暗殺者の腹を軽くパンチしただけなのだが、思いっ切り口から内臓を吐き出して即死していた。
「あれ、俺の腕力ってこんなに強かったケー?」
「そりゃあれだけスライムと死闘してたら、肉体だけは強くなってるのでは? あなたの場合レベルが上がりづらいみたいですけどね、前も言った通り、魂のレベルが高すぎるんですよ」
「これで死ねー」
2人目の暗殺者が飛来したが。
ロイはとりあえず、何も見ずに左手でわしづかみにすると。頭をぐちゃりと握りつぶしていた。
2人の暗殺者はあっけなく死んでしまったが。
「もしかして、俺って、最強になってるんじゃねーか」
「今頃気付きましたか」
「レベル10でも、肉体レベルが桁はずれなんだよなきっと」
「そうですよ」
「よーし、俺もいっちょ無双してみっかな、みーーーーんな少し下がれ後は俺だけでやる」
すると配下達が下がり始める。
それでも6000人以上は兵士が残っている。
スライムキラーのロイは思いっ切りジャンプして城壁の下へと落下した。
思いっ切りずっこけたが、誰も見て見ぬふりをしていたが。
メレルが隣に可憐に着地する。
その時、前方のバルクト領主が叫んだ。
「あいつを捕えろおおおお、そしてケルベロス行けええええ」
巨体。悪魔、地獄の、ハデスのしもべ。
それだけの知識はあった。
そいつはこちらに向かってくる。
巨大な顎をちらつかせて、3つ頭のいぬっころ。 死の恐怖を散りばめて。
ロイは取り合えず、一発ぶん殴った。
ケルベロスの1つの頭が吹き飛び、ちぎれ、転がっていく。スライムの森の木々に激突していく。
瞬殺だった。
剣も使う必要もなかった。
「おーし、俺つえーじゃん」
バルクト領主達が頭を抱える。
そして、叫ぶのだ。
「あいつを殺せええええ」
★
バルクト領主は現在進行形で絶望していた。
後ろではスライムキラーのロイの戦いぶりを眺めて感心しているミストクローク博士がいた。
ロイの体を纏うのはスライムの鎧。
「博士あれはなんなのですか」
「恐らく、スライムを捕食し続けたのでしょうね」
「それは分かりますが」
「わしの鑑定では、レベルアップガチャと捕食と言うスキルを覚えているらしい、レベルは10ですが」
「それは本当なのですか、レベル10であれだけ驚異的な力を出せる物なのですか」
「レベルとは概念に過ぎないという事です。人によってはレベル1がレベル1000に相当する場合があるのですが、それはまれな存在、ますます興味が出てきましたねー」
「さっきから、1人で6000人の兵士を相手に暴れてるんですがあいつ、スライムの纏いで防御しつつ、素手と剣で暴れて兵士達と冒険者達はぼろぼろなのですよ」
「そうですねー攻撃パターンも面白い、それにスライムに意識が宿っているような不思議な感覚ですねぇ」
「その調査は良いから、そんな事をしていたら、こちらが全滅しますよ」
「そうですね、そろそろ潮時ですね、スライムの森に避難して、そこのスライムのサンプルを手に入れて撤退しましょうか」
「そうしよう、元帥も撤退しているだろうし」
サザナミ魔法学園長、ルボック元帥、バルクト領主、ミストクローク博士は、スライムの森で落ち合う事になっている。
兵士達全てを見捨てて。
だがこの時の彼等は全く知らなかったのだ。
兵士達が皆殺しにされているのではなく、瀕死の重傷を負わせられているだけという事。
そして彼等が、アララスタ王国に絶対の忠誠を誓っていない事。
彼等にはまだ希望があった。
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