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第28話 伝説はへぼかった③
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★ 土のツニー
土の中をモグル事が出来る。
それだけで、敵より優位の立場に立てることが出来る事を土のツニーは理解している。
しかし、相棒のワイバーンだけはこちらの居場所を臭いで察知してくれている。
それだけで、土のツニーは生きている実感を持てたはずだった。
カイル・オリゲートを優先的に殺す。
だから、彼が暴れている中で、ひっそりと背後より殺す算段を企てていた。
地面に引きずり込んで殺す方法すらも考えていたはずだったのだ。
謎の四足歩行人間に邪魔されなければ。
地面に何度も突き刺さる手と言う手。
それもカギヅメのように鋭くなっており。
何度も体の一部をえぐり取られるようになる。
何者かがこちらに気付いている。
しかし、その手はこちらを捕える事が出来ないが、少しずつこちらの行動パターンを読まれているようだ。
次に向かうところを誘導されている気がする。
だが潜り続けていれば安全のはず。
壁にぶち当たった。
何だろうかと思ったら、それはオリハルコン製の城壁であった。
「あ」
と、声を漏らした時には、頭をわしづかみにされて地上に引き出されていた。
「あがあああ」
物凄い圧力、カギヅメが顔にめり込んでいく。
「ぐるぁあああ、主を殺させない、おらぁの名前は金狼シェイバ」
そう言って、土のツニーの喉笛を、まるで獣のように噛みちぎって、彼の命は終わった。
★ 鉛のナニー
生れた時から鉛の体をしていた。
まず、子供達からいじめられた。
大人になると王者ラバーン様に見つけられて、12翼となった。
相棒のワイバーンだけが鉛のナニーを理解してくれている。
「お前面白い恰好をしているな」
「そういうがお前こそもな、ぼくは非常に楽しめそうだ」
「ぼくって、お前は見た目的に爺じゃないのか?」
「見た目はね、でも心は子供さ」
「そういうのは面白いから聞いていたいけど、そのアクセサリーのようにじゃらついた武器はどうするんだい?」
「これだけ武器があったとして、使えないと思う? 残念だけどスキル:千本の手があれば使えるのさ、後、ぼくはミハミハ覚えておいてくれていいよ死ぬんだろうけど」
不思議な事に、眼の前の老人から無数の手が生えてきた。
それも数えきれない程。
その手には無数の武器が握られており。
「どんな攻撃でもぼくに当たればぼくは死ぬ。マイナスレベルだからね、これは一発勝負だよ、だけどこちらは数百発という攻撃が出来るんだけどね」
「どんな攻撃でも耐える自信はあるさ」
鉛のナニーは右手と左手に斧を握りしめる。
それは鉛のように重たかった。
ナニーはミハミハに向かって走り出し。
体が崩壊した。
「あ、ぼく鍛冶師だから、どんなに硬くても斬れるんだよね、それくらいできないと、鍛冶師は務まらないよ」
「なんだと」
「鉄を切る、それが鍛冶師だ。まぁ鍛えるが正しいんだけど」
鉛のナニーは無敵に近い体を持っていたが。
それは簡単に無数の武器により両断され。
ばらばらと崩れていく。
まるで人形のように鉛のナニーは血をあまり流さずに絶命していた。
★ 空のソラー
空のソラーだけが、ワイバーンの乗りながら相手を仕留めるという、戦法が得意だった。
「スキル・空落とし」
空そのものが落ちる訳ではない、空から無数の槍が落下するが正しい。
しかも追尾させる事が出来る。
「カイル・オリゲート!」
そいつを狙っていたはずなのだが。
突如として音楽が乱入してくる。
至る所に楽器が鎮座しており、誰も演奏していない。
なのに自動で音楽が演奏されている。
まるで亡霊が楽器を演奏しているかのようだ。
空を浮遊している男がいた。
面白い眼鏡を付けていた。
「どういう原理だ?」
ワイバーンの背中に乗りながらそのような事を思った。
スキル:空落としの追尾ターゲットを変更する。
眼の前の男にするのだが。
「音楽家ジージージの演奏会へようこそ! これからレクイエムを流そうと思うのですがよーく聞いてください」
その男は2本の指揮棒を取ると。
突如として演奏を始めた。
1人で体を激しく動かす姿はプロの指揮者であるのは理解できるのだが。
「なぜそこでそれをする?」
今戦争をしているのだ。音楽を聴きに来ている訳ではないのだから。
だが、ワイバーンが操られていく。
「スキル:演奏者とは相手を自分の思うがまま操る事が出来るのですよ」
「だが、俺は操れていない!」
「あなたも操ってますよ」
なぜか、スキル対象者が相手から自分へと変わり。
無数の槍がこちらに向かって飛来してくる。
「なんだと」
「体を操作するのではありません、心を操作するのですよ」
「ちょっとまってくれ」
空のソラーの体にすべての槍が命中していく。
ぶすぶすという嫌な音を発しながら、死の間際で見ていたもの。
「なぜ、空を飛べるんだ」
「いえ、スキル:指揮台で透明な指揮台に乗っていただけですよ」
音楽家ジージージの声が空しく響いた。
音楽は止まらない。
土の中をモグル事が出来る。
それだけで、敵より優位の立場に立てることが出来る事を土のツニーは理解している。
しかし、相棒のワイバーンだけはこちらの居場所を臭いで察知してくれている。
それだけで、土のツニーは生きている実感を持てたはずだった。
カイル・オリゲートを優先的に殺す。
だから、彼が暴れている中で、ひっそりと背後より殺す算段を企てていた。
地面に引きずり込んで殺す方法すらも考えていたはずだったのだ。
謎の四足歩行人間に邪魔されなければ。
地面に何度も突き刺さる手と言う手。
それもカギヅメのように鋭くなっており。
何度も体の一部をえぐり取られるようになる。
何者かがこちらに気付いている。
しかし、その手はこちらを捕える事が出来ないが、少しずつこちらの行動パターンを読まれているようだ。
次に向かうところを誘導されている気がする。
だが潜り続けていれば安全のはず。
壁にぶち当たった。
何だろうかと思ったら、それはオリハルコン製の城壁であった。
「あ」
と、声を漏らした時には、頭をわしづかみにされて地上に引き出されていた。
「あがあああ」
物凄い圧力、カギヅメが顔にめり込んでいく。
「ぐるぁあああ、主を殺させない、おらぁの名前は金狼シェイバ」
そう言って、土のツニーの喉笛を、まるで獣のように噛みちぎって、彼の命は終わった。
★ 鉛のナニー
生れた時から鉛の体をしていた。
まず、子供達からいじめられた。
大人になると王者ラバーン様に見つけられて、12翼となった。
相棒のワイバーンだけが鉛のナニーを理解してくれている。
「お前面白い恰好をしているな」
「そういうがお前こそもな、ぼくは非常に楽しめそうだ」
「ぼくって、お前は見た目的に爺じゃないのか?」
「見た目はね、でも心は子供さ」
「そういうのは面白いから聞いていたいけど、そのアクセサリーのようにじゃらついた武器はどうするんだい?」
「これだけ武器があったとして、使えないと思う? 残念だけどスキル:千本の手があれば使えるのさ、後、ぼくはミハミハ覚えておいてくれていいよ死ぬんだろうけど」
不思議な事に、眼の前の老人から無数の手が生えてきた。
それも数えきれない程。
その手には無数の武器が握られており。
「どんな攻撃でもぼくに当たればぼくは死ぬ。マイナスレベルだからね、これは一発勝負だよ、だけどこちらは数百発という攻撃が出来るんだけどね」
「どんな攻撃でも耐える自信はあるさ」
鉛のナニーは右手と左手に斧を握りしめる。
それは鉛のように重たかった。
ナニーはミハミハに向かって走り出し。
体が崩壊した。
「あ、ぼく鍛冶師だから、どんなに硬くても斬れるんだよね、それくらいできないと、鍛冶師は務まらないよ」
「なんだと」
「鉄を切る、それが鍛冶師だ。まぁ鍛えるが正しいんだけど」
鉛のナニーは無敵に近い体を持っていたが。
それは簡単に無数の武器により両断され。
ばらばらと崩れていく。
まるで人形のように鉛のナニーは血をあまり流さずに絶命していた。
★ 空のソラー
空のソラーだけが、ワイバーンの乗りながら相手を仕留めるという、戦法が得意だった。
「スキル・空落とし」
空そのものが落ちる訳ではない、空から無数の槍が落下するが正しい。
しかも追尾させる事が出来る。
「カイル・オリゲート!」
そいつを狙っていたはずなのだが。
突如として音楽が乱入してくる。
至る所に楽器が鎮座しており、誰も演奏していない。
なのに自動で音楽が演奏されている。
まるで亡霊が楽器を演奏しているかのようだ。
空を浮遊している男がいた。
面白い眼鏡を付けていた。
「どういう原理だ?」
ワイバーンの背中に乗りながらそのような事を思った。
スキル:空落としの追尾ターゲットを変更する。
眼の前の男にするのだが。
「音楽家ジージージの演奏会へようこそ! これからレクイエムを流そうと思うのですがよーく聞いてください」
その男は2本の指揮棒を取ると。
突如として演奏を始めた。
1人で体を激しく動かす姿はプロの指揮者であるのは理解できるのだが。
「なぜそこでそれをする?」
今戦争をしているのだ。音楽を聴きに来ている訳ではないのだから。
だが、ワイバーンが操られていく。
「スキル:演奏者とは相手を自分の思うがまま操る事が出来るのですよ」
「だが、俺は操れていない!」
「あなたも操ってますよ」
なぜか、スキル対象者が相手から自分へと変わり。
無数の槍がこちらに向かって飛来してくる。
「なんだと」
「体を操作するのではありません、心を操作するのですよ」
「ちょっとまってくれ」
空のソラーの体にすべての槍が命中していく。
ぶすぶすという嫌な音を発しながら、死の間際で見ていたもの。
「なぜ、空を飛べるんだ」
「いえ、スキル:指揮台で透明な指揮台に乗っていただけですよ」
音楽家ジージージの声が空しく響いた。
音楽は止まらない。
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