ガチャガチャ戦記~ブラックなスキル持ち達の解放戦争~

AKISIRO

文字の大きさ
29 / 70

第29話 伝説はへぼかった④

しおりを挟む
★ 血のチラー

「うっひっひ、物凄い血の匂いがするねぇ、血でも使うスキルなのかえ?」

「血のチラーとは俺の事だ。伝説を相手にする気分はどうだ?」

「伝説ねぇ、この老婆にはあまり関係のない事だねぇ」

「なら、この場で殺してやろう」

 血のチラーは今まで殺して来た人間の血を操る事が出来る。
 スキル:血という生贄というスキルだ。

 血を操作しながら、血の塊の鎧を具現化させる。

「血の戦士で死ぬんだな老婆」

「ほう、血の鎧か、ならこちらは最高の鎧で戦ってやらないとなー」

 老婆の体に突如として鎧が出現する。
 鎧はピカピカに輝いており、老婆の体よりもさらに一回り大きく装備されていく。

「この鎧は、愚者の鎧と言ってな、愚か者が装備するには最適なのじゃよ」

「どういう」

「この老婆は愚かな事ばかりしてきた。鎧を作る為に自らの子供を生贄にしたんだらねぇ」

「そのような覚悟があったのか」

「この鎧も、子供の肉体をベースにしているのさ、さてと、いくよ」

 突如として鎧の右手から何かが発射される。
 それが右手そのものであることを理解した時。
 血の鎧が一瞬にして爆散し。
 そのまま血のチラーの心臓を一撃の名の元に粉砕していた。

「ぐは」

 口から吐血。

「防具鍛冶のコルクを覚えておくといいわよ」

「コルク」

 血のチラーはただのロケットパンチで死に絶えた。

「このスキル:ロケットパンチって言うんじゃよ」



「良いのかい、光のジニー、どんどんと仲間が死んでってるぜ」

「信じられん、お前の配下は化物か、それ以前にお前は5万の兵士相手になんで無双が出来る」

「これでもレベル100以下なんだぜっと」

 クワをカイル・オリゲートをはぶん回す。
 それだけで100人以上の兵士が絶命する。

「岩のイニー、心のコニー、体のバニー下がれ、お前達まで失う訳にはいかん」

「時間経過ガムン、死別ダマスカ、ユーゴ3人を後2時間以内に殺してくれ、じゃないとペナルティーがくるぞ」

 12翼の3名がワイバーンに乗りながら空高く舞い上がる。
 それを追いかけるようにして時間経過ガムンがなんと空を階段のようにジャンプしていく。

 死別ダマスカは全身に縛り付けていた鎖を解き放つ。
 ユーゴは肩に止まっていた小さなドラゴンを巨大化させるとその背中に乗って旅立つ。

「この、ジニーも撤退しよう」

「お、まじか、伝説って奴はへぼかったんだな」

「貴様、それは言っていいのかぁああああ」
 
「意外とリーダーは挑発に乗りやすかったわけね」

 カイルはクワを構え治すと。
 その背中にリラメイド長が向かい合わせで立つ。

 そこへ何かが飛来してきた。

 腕を何かがかすった。

「よくやった。シニガミ! カニソミ!」

 腕が黒ずんでくる。

「やば、毒か」

「ふ、猛獣でも2分で死ぬ毒だ」

 黒づくめのおっさんがそう呟くが。
 カイルの体に入ってきた毒は一行に回っていかない。
 2分が経ち、5分が経過すると。

「うーん、かゆいくらいか」

「どいう事だ!」

「そうだ。カイル様は子供の頃に私を庇ったとき」
「ああ、あれか」

「猛毒の攻撃くらったよな」
「その毒はなんなのだ!」

「ギガント系のモンスターでたーしか名前は思い出せないけど、あの後治療したんだけど」
「抗体出来たみたいですね」

「うそだろ」

 それを見ていたバーナード隊長が唖然としている。

「シニガミ、カニソミ、お前等は暗殺失敗をバナレス卿に連絡しろ」

「逃がしませんて」

 カイルがまたもやクワをぶん投げると、バーナード隊長の隣に立っていた2人がぐちゃりと潰れた。

「お前はそうやって命を何だと思ってるんだああああ」

 バーナード隊長が怒るが。

「そりゃーこっちのセリフだ。数十名相手に5万て頭おかしんですか」

「ぐぬぬ」

 時間経過ガムンが空中で岩のイニーを仕留め。
 死別ダマスカの鎖が心のコニーの心を仕留め。
 ユーゴがドラゴンの顎で体のバニーを仕留める。

「あああ、あああああ」

 光のジニーが涙を流して、12翼のうち11翼が死んだことをようやく悟り。

「お前等だけは許さん」

 怒りをあらわにしたとき。
 全身の宝石アクセサリーを外す。

「これはリミッターの様なものでな、体に身に着けるとある程度力をセーブ出来る。それを全て外すとき、物凄い力を発揮できるという訳だが、体の膨張した筋肉がもの凄くてね」

 光のジニーは体がムキムキになっていくと。
 服、鎧がはちきれんばかりになっていく。

「思った以上にやばそうだな」

 カイルがそう呟くと。

 光のジニーが消滅した。
 それは物凄いスピードで肉迫してきたという意味だった。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました

白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。 そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。 王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。 しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。 突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。 スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。 王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。 そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。 Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。 スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが―― なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。 スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。 スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。 この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります

嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います

ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。 懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。 無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。 やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~

夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。 全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった! ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。 一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。 落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

処理中です...