ガチャガチャ戦記~ブラックなスキル持ち達の解放戦争~

AKISIRO

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第33話 レベル30310

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 残りのカプセルを開くと、レベルが30000上昇した。
 現在のレベルが30310へとなると。

 なぜか、いつの間にかその場に皆集まっていた。
 全員が膝を屈して忠誠を誓ってくれているのは嬉しいが。
 宮本武蔵と佐々木小次郎まで戻って来ていた。

 ガルフ達を無事送り届けてくれたようだが。

「この度、3万越えおめでとうございます、このアーサー王嬉しく思います」
 
 その場の英雄達。
 ゴイルより強いと思っていた人たち、それでも配下として従ってきてくれていたが。

「俺は今君達より恐らく強い!」

「それでもついて来てくれるか!」

「君達にタルタロスの地獄のような激しい戦争は与えられないかもしれない」

「それでも、君達に天国は見せられるだろうと思う」

 ゴイルは改めて、何も武器を掴んでいない手で天を仰いで見せた。

「この終わりの大賢者に従ってくれるか!」

 いつの間にか、英雄達が人でも集めていたのだろう。
 元奴隷達が次から次へとやってきて、1人また1人と叫び声を上げていた。
 英雄達もそれぞれの武器を銅鑼のように叩き合っている。

「まずは、ジェイグルンド共和国に目にものを見せる。俺達が唯の奴隷で終わると思わせてはいけない」

「伝説の勇者をぶち倒す、じゃないと、平和は終わらない、あいつらのせいで俺の両親は死んだようなものだ!」

「そして君達が奴隷にならなくてはいけなかった! それは間違っている」

 ゴイルはそう叫ぶと、また歓声が上がった。

「皆もっとゴミを集めるんだ。ゴミを集めて集めて、国を大きくして、侵攻を始める!」

 その日から、元奴隷達に与えられた武器と防具。それ等はゴミ工場から製作された作品達。
 宮本武蔵と佐々木小次郎とアキレウスとヘクトルとアーサー王とアレキサンダー大王とクー・フーリンとジークフリートとマーリンと源義経とどこかへと消えてしまったヒポクラテス。彼等の働きで、200人の元奴隷達は屈強な冒険者へとなっていた。

「さぁ、行くんだ。各地よりゴミと言うゴミを集めてくるんだ!」

 ゴミ車両が1台あり、それを遊撃部隊として設立。
 至る所を走らせる。
 ゴミ車両を中心に200人が動き出す。
 彼等が集めたゴミは無限に収納されていく。

「所で、戦争がないし、ゴミもないしで、俺達暇じゃない?」

 源義経が悲しい現実を突きつけてきた。

「だよな、ふんぞり返っている訳にもいかないし」

「それなら、俺はガルフ領主が働く姿でも見てくるよ」

 ゴミ王国の王は簡単に外に出かける事が出来るのだが。

「じゃあ」

「いや、全員留守を頼む、何があるか分からないからな」

「そ、そんなぁー」

 皆の悲しい嘆きを代表してアーサー王が嘆いていた。

★ エイプリル

 命が助かった。
 だが仮初の剣という冒険者パーティーは壊滅したが正しい。
 もうこの世界には存在しない。
 生き残ったメンバーはエイプリルとゴイルただ2名なのだから。

 脳裏にはゴイルに復讐を誓う事に決めた。
 ただ走った。血反吐を吐きながら、土に塗れながら。
 ただ大地を走った。

 必死で逃げた。ゴイルの亡霊に追いかけられているような不思議な感覚を感じていた。
 終わりがあるのだろうかこの地獄に。
 きっと旅の先に、終わりが来ないのだから、きっとあともう少しで。

「おい、大丈夫か?」

 手が差し伸べられた。
 ちょうど太陽が昇ってきたようだ。
 そして、それが見えた。

 額に7角の文様が光っている事。
 そしてそこが大陸ではなく、海の上だという事。
 
「俺は?」

「海に流されていたなーこの船は今からゴブリンの王国へと向かっている」

「お前は?」

「僕か? 僕はドリーム・ウェイト、夢見る本学者さ」

「なぜ、無人島と呼ばれるゴブリン王国へ?」

「そこへ秘宝があるからさ」

「そんなものを探してどうする? ゴブリンは恐怖の象徴だぞ、腕に自信がないと殺される」

「ああ、だろうな、でも僕にはこんな力があるんだよ」

 空に現れるのは、数万本の剣や斧や槍。
 そしてそれは海を穿ち、巨大な魚を仕留めていた。

「なんだと」

「いわゆるチートの力、この文様の力さ、僕はこの世界の住民なんかじゃない、僕の世界は世界そのものを収容できるワールドワールドなんだよ、ああ、それと親父がこの世界に来てるようだけど、それも探したいんだ」

「名前は?」

「ドガリル・ウェイトって名前だ。七代将軍だったはずなんだけどなー、どこぞのエルレイム王国でロイ陛下と共に戦ったんだけど、この世界のロイ陛下は違う感じらしいし、スライムなんか纏っちゃってさー」

「意味が分からない」

「なぁ、お前さんも僕のトレジャーハントの旅についてこないか? ちょうど話し相手が欲しかったところなんだ」

「実は俺もだ」

 エイプリルは空を見上げた。 
 まだ人生は終わっていなかった。 
 隕石が降ってきたとき終わりを覚悟したのだが。

 物語は続くようだ。
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