ガチャガチャ戦記~ブラックなスキル持ち達の解放戦争~

AKISIRO

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第34話 速すぎるスライム狩り

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 アララスタ王国の6つの領地の1つバレスダ領地。
 そこは草原が無限大に広がっている領地とされている。
 草原のあちこちには洞窟の穴が存在しており。
 その洞窟はダンジョンと呼ばれている。
 冒険者が随時攻略しないと、そこからモンスターが溢れてしまうという。
 
「メレル! そっちいったぞ、てか速すぎるだろスライム」
「きゃ、はや」

 ロイは速すぎるスライムを討伐すべく、バレスダ領地のとある草原地帯へとやって来ていた。

「遠目では沢山いるように見えるんだけどなー」
「近づくと逃げていきますよね」

「狩りたい、きっとレベルアップするぞ!」
「残念ですけどそれも相当な数倒す必要がありそうですけどね、今日は夜も遅いですし、近くにジスタラン王国があるからそこの宿で休憩しましょう」

「そうだな、まさか、敵対しているアララスタ王国の領地のバレスダ領地に行くのはやばい気がするしなぁ」

 
★ とある酒場

「ぎゃははは、やっぱり、あの速すぎるスライムは討伐出来ないかー」

 酒場のマスターが豪快に笑っている。

「そうなんだよなぁ」

 回りにはどこぞから集まった冒険者達がいたのだが。

「おめーさんここいらでは見ない顔だな、ジスタラン王国は初めてか?」

「ええ、知り合いにカイル・オリゲートがいたはずなんですけど」

「そうかいって、まじかい、カイル様は俺達奴隷を助けてくださったんでさ、ここは酒場だけど、冒険者ギルドでもあるんだぜい」

「カイルも凄い事になって来たなぁ」

「やぁやぁ、やっぱりロイじゃないか、メレルも、カードゲームでもするかい?」

「お、カイルじゃねーか」

 ロイは久々に見た旧友の顔を見て、少しだけ笑う事しかできなかったが。

「おめーギャンブルしすぎて追放されたそうだな」
「おめーはエルレイム王国を再建したそうじゃないか、しかもスライム纏いなんてなってさ」

「スライム食ってたらこうなっちまったんだよ」
「スライムは食べ物ではないと思うのですが」
「お、剣帝のリラじゃないか」

「お久しぶりですロイ陛下」

「陛下はよしてくれよ」

 ロイはげらげらと笑いながら。

 カイルは問答無用とばかりにテーブルにカードを配り始める。

 ロイとメレルとカイルとリラが1人ずつカードを捲っていく。

「でだ。速すぎるスライムの討伐方法を知りたい」

「あーあれか、あれは無理だな」

「カイルも無理なのか?」

「いや、ロイの足の速さじゃ無理だ。あれは追いかけて殺すもんじゃない、矢とか飛び道具だな」
「なるほど、それは良い事を聞いた」

「ただ。物凄い群生しているらしくてな、バレスダ領地でそれが問題になってる。速すぎて作物を食べられているそうだ」
「それは面倒だ。俺が討伐してやろう」

「そりゃ助かるけど、こっちの畑は城壁に囲まれてるから被害は出てないけどな」
「そりゃよかった」

「そうだ。ロイ、エルレイム王国とジスタラン王国で交易でもしないか」
「そりゃー願ったりだ。うちには最高のポーションと最高のトマトと最高のかき氷があるぜ、まぁそれくらいなのと、メロムメロカダンジョンがあるくらいだな」

「こっちは馬鈴薯と玉蜀黍が尋常じゃない量手に入ってるよ」
「最初はそれ等の交易をしようってところで良いか、あとは情報交換等していこうぜ」

「それは助かる。ただ。アララスタ王国が良い顔しないのと、ジェイグルンド共和国とファイガスタ帝国が色々と動き出している。アララスタ王国はファイガスタ帝国とたたかい続けてるし、最近情報で手に入ったんだが、ジェイグルンド共和国の伝説の勇者達がゴミ王国に攻め入るんじゃないかって噂だ」

「ゴイルが危ないかもしれないなぁ」
「あそこはゴイルが立て直してるそうだけど、あいつなんでそんな事になってるんだ? ただの荷物持ちだっただろう?」

 カイルの問い掛けに、ロイもごくりと頷く。

 カイルとロイとゴイルは深いつながりではないが、不思議と通じるものを感じた3人でもあった。

「噂じゃ、10人前後でとんでもない数を殺したそうだし、もしやばそうだったら、助けにでもいくさ」

 ロイが胸を張って言うと。

「その時は俺達も動くさ、ただ。アララスタ王国がうざいかもしれんからジスタラン王国としてはなかなか動けないかもしれない」

「そりゃーまぁ、そういう時は致し方ないよな」

 ロイがうんうんと頷いていると。

「さてと、俺はそろそろ行くよ、後ほど、誰かにエルレイム王国に訪問させるよ」

「そりゃー助かる。俺はしばらくスライム狩をしてレベルを上げたい」

「なぜにスライムなんだよ」

「俺のご先祖さんがスライムに愛されていたそうだ」

「意味わからね、じゃあな、メレルも」

「体に気を付けてカイル」

 メレルが手をふると、それに答えてリラも手を振った。

「さてと、旧友との再開は終わったところだし、速すぎるスライム討伐を開始しよう」

 ロイは牛乳を飲み干して立ち上がった。
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