ガチャガチャ戦記~ブラックなスキル持ち達の解放戦争~

AKISIRO

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第36話 調子に乗ってたらハズレガチャを引きました

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 ロイのドキドキハラハラガチャ達むが開始されたのだが。

【Z=真・クロウガー】
【Z=ヤマガルド】

 最初、意味が分からなかった。
 いや、Zランクってどういう意味なんだろうかって、ロイは思った。
 だが2人が現れた時。
 ロイは覚悟した。
 
 死んだと。

 全身が黒い闇に包まれて、右腕には包帯が巻かれており、左手はいびつな形になっている。
 顔は人間というよりかは魔族に近いそれで、ミイラのように干からびていた。
 それが真・クロウガー。
 
 もう一人は、老人だった。頭に光の輪っかが3個程浮かんでおり。
 瞼は閉ざされており、こちらをギョロリとみる訳でもないのに、どこかから見られている感じだった。
 そして、口を開いただけで、大地が震えた。

「あのーメレルさん? こいつらのレベルは?」
「いやーロイ? レベルが1億を越えてるんですけど」

「え、えええええ、測定不能とかって表示されるでしょ普通」
「いや、この2人、測定不能て表示できないようなスキルになってるみたい」

「く、っくっくっく、がっはっはっはははははははは」

 突如笑いだす真・クロウガー。

「おめーロイであってロイじゃねーな」

「そりゃ違うでしょうね」

「そんな雑魚はどこからどう見てもロイであってロイじゃねーおれさまを何度も殺した8角の保持者に目覚めてねー殺すなら今かと言いたいが。おれさまもやばい状態だ。なぜなら、ヤマガルドがいるからな」

 ヤマガルドは老人だ。
 だが奴の額には3つ目が開かれており。

「世界の邪魔者を認定、削除します」

 ヤマガルドの3つ目からレーザーが発射されると、真・クロウガーがそれを避ける。
 避けた咆哮には山があり、一瞬で蒸発した。
 
「体力不足が認定されました。よって、体力を回復する為逃避します」

「お前等なんなんだよ」

「1つの世界を滅ぼし、ヤマガルドも1つの世界を滅ぼした。お前はとんでもない化物を2つ召喚したんだよ、ばーか、おれさまも逃げさせてもらうぜ」

 真・クロウガーが右手を地面に当てると、衝撃で空高く舞い上がり、雲の上へと消えていく。
 ヤマガルドも空間に亀裂を走らせてどこぞへとワープしてしまう。

 しばらくの静寂の後。

「えーと」

「これって非常にまずい状況な気がしますね、ロイ」

「ああ、これ、一旦国に戻って報告だな」

 その日、2つの世界を滅ぼした神よりやばい奴等を召喚したロイは。
 何事もなかったかのように、エルレイム王国へと、メレルをお姫様抱っこしながら走り出したのであった。
★ アララスタ王国のバレル領地

 アララスタ王国のバレル領地は6つある領地の中でも一番繁栄している領地だと言える。
 葡萄が多く取れて、ワイン製造が盛んで、多くの冒険者がモンスターを狩る。その素材を鍛冶屋が装備品として売り出す。

 そうやってバレル領地のお金は潤沢であり。
 冒険者もSSランクが多く集まる程であり、兵士の数も2万であり冒険者ランクにあてるとSランク相当の猛者ばかりでもあった。

 バレル領主は空を見上げるのが大好きであった。
 空高く舞い上がった太陽から降り注ぐ陽光の光を浴びながら。
 沢山色々な事を考える事が日課であった。

 だが、その陽光の真ん中に翳りが生まれた。
 その中点から何かがこちらへと落下してくる。
 
 まず街が吹き飛んだ。
 多くの民が悲鳴を上げた。

 建物の瓦礫が崩れ、1人また1人と死んでいく。

 何か1人の老人が領地の真ん中にある噴水で水を飲んでいた。
 その老人の周りでは人が死んでいく。

 老人の体のあちこちから管が伸びており、兵士を冒険者を民からの皮膚に突き刺さり、体液という体液を吸い取っていく。

「ぎやああああああ」
「た、たすけてくれええええ」
「か、体が干されていく」

 1人また1人とミイラのようになっていく。
 バレル領主はこれが緊急事態だと悟り。
 逃げようとするのだが。
 1人の男が建物の柱でこちらを伺っていた。

「やぁ」

「お前は」

「おれさまは真・クロウガー探し物をしているんだけどな」

「あ、あれはお前の差し金か」

「あれは別の何かだ。おれさまはおれさまだおれさまが探しているのはさ、神速のルーム・クラフ、あいつの臭いがこの世界にするからさ」

「それは伝説の3老人では」

「お、知ってる口?」

「いや、だが居場所は知らない」

「そうか、残念だ。じゃね、この領地はヤマガルドが食いつくしちゃうと思うよ、それで、魔王と言う国が形成されてしまう。魔王がいるとね、魔物が生まれる。そして城が出来る。そして国が出来る。それが魔王っていう生き物だ。おれさまは少し違う。おれさまは神クラスの魔王だからねぇ、そんなめんどい事はしないのよん」

 その時、バレス領主の背中に管が刺さった。
 悲鳴を上げる間でもなく、全身の体液が吸い取られていく。

「ああ、ああああああ、あああああああああああ」

 ヤマガルドは空を見上げていた。
 そこには太陽がある。
 老人のようにくたびれた皮膚が回復していく。
 そこには1人の青年ではなく少年がいた。
 彼はあちこちを見る。
 3つの輪っかが天使3人を食らった証なのだと。
 思い出させてくれるようで。

 ヤマガルドはその考えが、バレス領主の脳内にまで及んでいる事を悟ると。

「あああ、ああああ、久々にガルフ、殺さなくては、認定、この世界にガルフ・ライクドがいる模様、世界の条理を違反する物、抹殺すべき」

 その時、バレス領主は事切れた。
 ヤマガルドの意識を反映させながら。

 その日、バレス領地は滅んだ。




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