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第57話 アーサー王とアレキサンダー大王
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1人の子供がるんるんと走っている。
その頭上には浮遊している王冠が浮いている。
右手と左手には子供用のような剣を握りしめている。
「ろーきろきろきろーき」
そんな歌を歌っていた。
「なんだあれは?」
「恐らく、北欧神話のロキだろうな」
「あれでも神様なのか?」
「一応、悪戯好きな神様なのだろうさ」
アレキサンダー大王が笑う。
アーサー王がエクスカリバーを握りしめながら。
天にかざす。
「くーやっぱりエクスカリバーの光り具合は最高に気持ちいいなー」
「それはいいな、俺なんて軍団を失ってしまったただのおっさんだぞ」
「そういう事は言うなよ、それでも結構強い部類だろうに」
「アーサー王、軍団を無くした王はただの裸の王様だ」
「違いね、円卓の主として、今や一人だけってのも悲しいがな、皆地獄でタルタロスと戦っているんだろうさ」
「さて、ロキでも仕留めてくれようか」
「ねぇ、おっさん達、強いんかー」
「な」
「ん」
次の瞬間、アーサー王とアレキサンダー大王は宙を舞っていた。
体がぐるりと回転して、地面に転がっていた。
攻撃が見えない。
あの子供用の剣は普通の剣ではなく、風のように何かを操ったようだ。
まるで何か見えない動物を操るような。
「さぁてと、フェンリル、おっさん達をお仕置きしてあげて、ハデスのお兄さん死んじゃったみたいだしね、悪魔の軍勢消えちゃったし」
アーサー王とアレキサンダー大王が立ち上がると。
見えない何かが、飛来して、また風のように押される。
そこに何かがいる事は理解しているのだが、アーサー王としては、見えない敵に対して攻撃方法が無かった。
「エクスカリバー」
そう叫んで、エクスカリバーの大剣から光の波動の様な物が吐き出される。
一瞬にして空間事地面を抉り飛ばしたのだが。
問題が発生する。
またアーサー王とアレキサンダー大王が遊ばれるようにして、回転して倒される。
「だからーフェンリルは別次元から攻撃してるんだよーそんな全体攻撃なんて意味ないんだよーじゃ次のいたずらーいたずらー」
ロキがまたるんるんと走り回る。
「あいつぶっ殺して良いか」
「ああ、奇遇だな、俺もそう思っていた所だ」
アーサー王とアレキサンダー大王の気持ちが統一されると。
「じゃあ、別れるぞ」
「ああ、どちらか運が悪いと、って、こっちか」
アレキサンダー大王の方角に風の塊のようなものが飛来してくる。
彼は一生懸命走る。
「これでも、軍団を率いた時、指揮していた身だ。これくらいの徒競走なら」
「じゃあ、アレキサンダー大王あとよろしく、俺はロキぶっ殺すからさー」
アーサー王が走りまわるロキ目掛けて突っ込む。
一瞬にして、ロキの所に肉迫すると。
「やばーなんちゃってー」
ロキの体が変化した。それは巨大なモンスターか何かだった。
見たことも無いグロテスクな姿。
巨大な顎を開くと。
頭から無数の触手を伸ばして。
一瞬にしてアーサー王をぱっくりと飲み込んだ。
「って、何死んでんだああああ」
アレキサンダー大王が叫ぶと。
「どぁうられれえええが死んだってえええ」
アーサー王のエクスカリバーが閉じようとしている顎を支えていた。
「こんなぬめぬめした涎にさらされたエクスカリバーが可哀そうだろうがよおおおおお」
そう叫びながら。エクスカリバーの刃からまたもや光の波動を発動した。
光がロキの体内を駆け巡り、一瞬の静けさをとりとめ、ぐちゃりぐちゃりと、グロテスクな塊の体のあちこちからぼこぼこという音を鳴らして、だが、爆発せず。
「って、もちこたえるんかいいいい」
アーサー王がエクスカリバーを抜き打ちざま。後ろに下がるようにしてジャンプする。
エクスカリバーを構えた状態で。
それを構えつつ。
グロテスクなロキの姿がまた変化していくのを見ていた。
「いったいなーおっさんたちーろーきろきろろーきは怒ったよー」
それは起きた。
巨大すぎる何と形容していいのかよく分からない。子供が絵本で想像した化物のような姿。
ゴミ王国の城よりも巨大で醜悪で果てしない。遥か空に浮かぶ雲のような場所まで頭なのかよくわからない者が届いている。
現在足元の親指の所にアーサー王がおり。
「て、でけえええええ」
アーサー王が心臓の奥底から喉を通して声を発すると。
「こっちはフェンリルをなんとかしてえええええ」
いまだにアレキサンダー大王は逃げまとっていた。
「きったねえええ」
べとべとになっているエクスカリバーの大剣を肩にぽんぽんと当てながら。
「でだ。これどうやって倒せっつうんだよ」
「何気にお前冷静だな」
「いや、神様を殺すってくらいだから、これくらいの化物は覚悟してたぞ」
「そんな会話してねーで助けろ、フェンリルうぜええええ」
「よーし、ぐほ」
天から隕石のような拳が瞬時に落下してきた。
アーサー王のエクスカリバーがその拳を支えていた。
「うぉい、こっちもやばいぞ」
「ああ、こっちもいぬっころに殺されそうだ」
「いや、おもてええし」
「こっちもやべええええええ」
アーサー王の両足がミシリと言った。
さすがのアーサー王も死を覚悟したまさにその時。
1人の老人が歩いて来ていた。
「これはこれは面白い肉体の構造をしておるのう、これは整体が必要じゃのう」
さらにもう1人の魔法使いがやってくる。
「まったく、アーサー王はいつも危険な状態が好きなようですね」
老人の方はヒポクラテスだと分かったが。
アーサー王はそんな事を冷静に判断している暇など無かった。
「た、助けろ、マーリン」
「アーサー王はそこで少し筋トレでもしててくださいな、ヒポクラテスさんやりますか」
「ふむ、骨格を潰そうかのう、これから治療を始める」
「こっちの足を治療してええええ」
「てか、いぬっころどうにかしってえええ」
「はぁ、2人共バカですか」
その頭上には浮遊している王冠が浮いている。
右手と左手には子供用のような剣を握りしめている。
「ろーきろきろきろーき」
そんな歌を歌っていた。
「なんだあれは?」
「恐らく、北欧神話のロキだろうな」
「あれでも神様なのか?」
「一応、悪戯好きな神様なのだろうさ」
アレキサンダー大王が笑う。
アーサー王がエクスカリバーを握りしめながら。
天にかざす。
「くーやっぱりエクスカリバーの光り具合は最高に気持ちいいなー」
「それはいいな、俺なんて軍団を失ってしまったただのおっさんだぞ」
「そういう事は言うなよ、それでも結構強い部類だろうに」
「アーサー王、軍団を無くした王はただの裸の王様だ」
「違いね、円卓の主として、今や一人だけってのも悲しいがな、皆地獄でタルタロスと戦っているんだろうさ」
「さて、ロキでも仕留めてくれようか」
「ねぇ、おっさん達、強いんかー」
「な」
「ん」
次の瞬間、アーサー王とアレキサンダー大王は宙を舞っていた。
体がぐるりと回転して、地面に転がっていた。
攻撃が見えない。
あの子供用の剣は普通の剣ではなく、風のように何かを操ったようだ。
まるで何か見えない動物を操るような。
「さぁてと、フェンリル、おっさん達をお仕置きしてあげて、ハデスのお兄さん死んじゃったみたいだしね、悪魔の軍勢消えちゃったし」
アーサー王とアレキサンダー大王が立ち上がると。
見えない何かが、飛来して、また風のように押される。
そこに何かがいる事は理解しているのだが、アーサー王としては、見えない敵に対して攻撃方法が無かった。
「エクスカリバー」
そう叫んで、エクスカリバーの大剣から光の波動の様な物が吐き出される。
一瞬にして空間事地面を抉り飛ばしたのだが。
問題が発生する。
またアーサー王とアレキサンダー大王が遊ばれるようにして、回転して倒される。
「だからーフェンリルは別次元から攻撃してるんだよーそんな全体攻撃なんて意味ないんだよーじゃ次のいたずらーいたずらー」
ロキがまたるんるんと走り回る。
「あいつぶっ殺して良いか」
「ああ、奇遇だな、俺もそう思っていた所だ」
アーサー王とアレキサンダー大王の気持ちが統一されると。
「じゃあ、別れるぞ」
「ああ、どちらか運が悪いと、って、こっちか」
アレキサンダー大王の方角に風の塊のようなものが飛来してくる。
彼は一生懸命走る。
「これでも、軍団を率いた時、指揮していた身だ。これくらいの徒競走なら」
「じゃあ、アレキサンダー大王あとよろしく、俺はロキぶっ殺すからさー」
アーサー王が走りまわるロキ目掛けて突っ込む。
一瞬にして、ロキの所に肉迫すると。
「やばーなんちゃってー」
ロキの体が変化した。それは巨大なモンスターか何かだった。
見たことも無いグロテスクな姿。
巨大な顎を開くと。
頭から無数の触手を伸ばして。
一瞬にしてアーサー王をぱっくりと飲み込んだ。
「って、何死んでんだああああ」
アレキサンダー大王が叫ぶと。
「どぁうられれえええが死んだってえええ」
アーサー王のエクスカリバーが閉じようとしている顎を支えていた。
「こんなぬめぬめした涎にさらされたエクスカリバーが可哀そうだろうがよおおおおお」
そう叫びながら。エクスカリバーの刃からまたもや光の波動を発動した。
光がロキの体内を駆け巡り、一瞬の静けさをとりとめ、ぐちゃりぐちゃりと、グロテスクな塊の体のあちこちからぼこぼこという音を鳴らして、だが、爆発せず。
「って、もちこたえるんかいいいい」
アーサー王がエクスカリバーを抜き打ちざま。後ろに下がるようにしてジャンプする。
エクスカリバーを構えた状態で。
それを構えつつ。
グロテスクなロキの姿がまた変化していくのを見ていた。
「いったいなーおっさんたちーろーきろきろろーきは怒ったよー」
それは起きた。
巨大すぎる何と形容していいのかよく分からない。子供が絵本で想像した化物のような姿。
ゴミ王国の城よりも巨大で醜悪で果てしない。遥か空に浮かぶ雲のような場所まで頭なのかよくわからない者が届いている。
現在足元の親指の所にアーサー王がおり。
「て、でけえええええ」
アーサー王が心臓の奥底から喉を通して声を発すると。
「こっちはフェンリルをなんとかしてえええええ」
いまだにアレキサンダー大王は逃げまとっていた。
「きったねえええ」
べとべとになっているエクスカリバーの大剣を肩にぽんぽんと当てながら。
「でだ。これどうやって倒せっつうんだよ」
「何気にお前冷静だな」
「いや、神様を殺すってくらいだから、これくらいの化物は覚悟してたぞ」
「そんな会話してねーで助けろ、フェンリルうぜええええ」
「よーし、ぐほ」
天から隕石のような拳が瞬時に落下してきた。
アーサー王のエクスカリバーがその拳を支えていた。
「うぉい、こっちもやばいぞ」
「ああ、こっちもいぬっころに殺されそうだ」
「いや、おもてええし」
「こっちもやべええええええ」
アーサー王の両足がミシリと言った。
さすがのアーサー王も死を覚悟したまさにその時。
1人の老人が歩いて来ていた。
「これはこれは面白い肉体の構造をしておるのう、これは整体が必要じゃのう」
さらにもう1人の魔法使いがやってくる。
「まったく、アーサー王はいつも危険な状態が好きなようですね」
老人の方はヒポクラテスだと分かったが。
アーサー王はそんな事を冷静に判断している暇など無かった。
「た、助けろ、マーリン」
「アーサー王はそこで少し筋トレでもしててくださいな、ヒポクラテスさんやりますか」
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