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第60話 クー・フーリンとジークフリート
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無数の建物が立ち並ぶフィールド。
ブラフマーが作り出した戦場で、クー・フーリンとジークフリートは背中合わせになって立っていた。
「おい、この神の数ありえんだろう」
「真っ直ぐ敵を見て真っ直ぐ敵を倒せ、それが神だとしてもだ」
「形勢的にこちらが有利なのですが、なぜか、すぐに倒せるものだという実感がわきませんねぇ」
ブラフマーが3つある顔の1つで呟く。
その隣に雷のような冠をつけた老人が立っている。
ジグザグの杖を掴み。
大柄であった。
「なんで、ゼウスと」
もう一人の老人は両肩に黒と白のカラスを従えている。
隻眼の老人であり、禍々しい槍を掴んでいる。
そこからバリバリと言う嫌な音を発して、七色の光が迸っている。
「オーディンもいるんだよ」
クー・フーリンが最後まで続ける。
1人の神でも1人の英雄で倒すのは至難の業だと2人は自覚している。
だが、2人の相手は3人の神であった。
「まったく、ロキの奴逝きおってからに」
オーディンが灰色の髭を撫でている。
「どう料理してくれようかのう」
ゼウスが唇の端を釣り上げて。
「では一斉に攻撃しましょうか」
クー・フリーンの額に冷汗が流れる。
ぽつりと流れて、ジークフリートの背中にも冷たいものがそっと触れるような感覚を感じているのかぞわっと背中を身震いさせていた。
「くる!」
2人が同時に叫ぶと。
稲妻が飛んできた。さらに七色の光がジグザクに飛んでくる。
空から無数の槍が降ってくる。
「逃げ道ないなこれは」
「受け流すのみ」
多種多様な色を発しながら爆炎に包まれる。
槍がぶすぶすと大地に突き刺さる。
槍の穂先が神の力で強化されてるのか、どこまでも地面に突き刺さっていく。
2人の窮地を救ってくれたのは。
銀色の鎧に包まれた金髪の女性。
ジャンヌ・ダルクの聖なる光のバリアであった。
「わたしのバリアは神の攻撃なら何でも防ぎます!」
「そして、あたしの占いは全てを見通す」
卑弥呼が水晶を掴みながら。
「卑弥呼殿の言われた通りにこの道すがら、魔法のアーティファクトを起動するのみ! 呪い」
すると、3人の神の足元に蛇の様な物がまとわりついていく。それがクレオパトラの力だった。
「そして、止めはぼくぁがするよ」
ヤマトタケルが古めかしい剣を構えて。
その古めかしい剣が巨大化する。
そのまま、横に一閃して一網打尽の計画だったようだが。
「私の占いは倒せないと出ている。クー・フーリン、ジークフリート、2人は思いっ切りゼウスとオーディンに狙いを、あたし達はブラフマーを、戦略も何もない、思う存分これから戦えば、敵の増援が来る」
「それダメだろ」
クー・フーリンが冷静に頭髪を払いながら。
「でも、占いだと、こちらの援軍が来る!」
その時、3つ目の瞳をもった、4本腕の浅黒い男性がやってくる。
「シヴァだと」
クー・フーリンが呟く。
次に、ぐちゃぐちゃの原型をとどめていたに、よくわからない塊がやってくる。
「おそらく、コアトリクエか?」
ジークフリートが断言する。
三つ又の槍をもちながらやってきたのは。
「ポセイドンかよ」
さらに。
青年の姿をしていて、黒い服装をして、髑髏のマークを胸に掲げているネックレスをかけていたのは。
「閻魔?」
クー・フーリン、ジークフリート、ジャンヌ・ダルク、卑弥呼、クレオパトラ、ヤマトタケルが相対していたのはブラフマー、ゼウス、オーディン、シヴァ、コアトリクエ、ポセイドン、閻魔であった。
ブラフマーが空に向かって手をかざすと。
次は無数の鳥の死体が落下してくる。
クー・フーリンとジークフリートが走り出した。
2人はゼウスとオーディンを倒すために。
ジャンヌ、卑弥呼、クレオパトラ、ヤマトタケルはブラフマーを。
だが、残りの4人の神はどうするのかと、脳裏をよぎったクー・フ―リン。
「待たせた」
そこに現れたのは源義経。
その時だ。
見たことも無い乗り物がやってきた。
それもぶよぶよしている。
スライムのようだ。
中から続々と人が下りる。
「まったく、ロイの操縦が可笑しいから、ドリームとドーマスが酔ったじゃないのよ」
「しゃーないだろ、こんなに大勢で乗るとは思わなかったからなーメレル」
「まさか、こんなにも気持ちの悪い乗り物だとは叔父として悲しいぞ」
「ガロンは平気そうだけどな」
「ふーどうやら神様が相手みたいだな」
オーク族の男性がゆったりと馬車から降りてくる。
ロイと呼ばれた男性が叫ぶ。
「まぁ、とりあえず。そこの4人の神はこっちに任せろ、その他よろしくー」
ロイと呼ばれた男。
確かエルレイム王国の王だったはず。
なぜそいつがここにいるのか?
そんな事を考えている暇などないかのように、ゼウスの雷撃が回転する玉のように飛来してきた。
クー・フーリンが槍と剣を抜き打ちざま、それを弾く。
剣を投擲すると、槍を構えて走り出す。
風が体を包む。
生きているという感じがした。
ちらりと横を見るとジークフリートが笑ってオーディンに向かって剣を斜め横に構えて。
「俺は楽しい!」
「俺もだ」
2人は神に抗った。
ブラフマーが作り出した戦場で、クー・フーリンとジークフリートは背中合わせになって立っていた。
「おい、この神の数ありえんだろう」
「真っ直ぐ敵を見て真っ直ぐ敵を倒せ、それが神だとしてもだ」
「形勢的にこちらが有利なのですが、なぜか、すぐに倒せるものだという実感がわきませんねぇ」
ブラフマーが3つある顔の1つで呟く。
その隣に雷のような冠をつけた老人が立っている。
ジグザグの杖を掴み。
大柄であった。
「なんで、ゼウスと」
もう一人の老人は両肩に黒と白のカラスを従えている。
隻眼の老人であり、禍々しい槍を掴んでいる。
そこからバリバリと言う嫌な音を発して、七色の光が迸っている。
「オーディンもいるんだよ」
クー・フーリンが最後まで続ける。
1人の神でも1人の英雄で倒すのは至難の業だと2人は自覚している。
だが、2人の相手は3人の神であった。
「まったく、ロキの奴逝きおってからに」
オーディンが灰色の髭を撫でている。
「どう料理してくれようかのう」
ゼウスが唇の端を釣り上げて。
「では一斉に攻撃しましょうか」
クー・フリーンの額に冷汗が流れる。
ぽつりと流れて、ジークフリートの背中にも冷たいものがそっと触れるような感覚を感じているのかぞわっと背中を身震いさせていた。
「くる!」
2人が同時に叫ぶと。
稲妻が飛んできた。さらに七色の光がジグザクに飛んでくる。
空から無数の槍が降ってくる。
「逃げ道ないなこれは」
「受け流すのみ」
多種多様な色を発しながら爆炎に包まれる。
槍がぶすぶすと大地に突き刺さる。
槍の穂先が神の力で強化されてるのか、どこまでも地面に突き刺さっていく。
2人の窮地を救ってくれたのは。
銀色の鎧に包まれた金髪の女性。
ジャンヌ・ダルクの聖なる光のバリアであった。
「わたしのバリアは神の攻撃なら何でも防ぎます!」
「そして、あたしの占いは全てを見通す」
卑弥呼が水晶を掴みながら。
「卑弥呼殿の言われた通りにこの道すがら、魔法のアーティファクトを起動するのみ! 呪い」
すると、3人の神の足元に蛇の様な物がまとわりついていく。それがクレオパトラの力だった。
「そして、止めはぼくぁがするよ」
ヤマトタケルが古めかしい剣を構えて。
その古めかしい剣が巨大化する。
そのまま、横に一閃して一網打尽の計画だったようだが。
「私の占いは倒せないと出ている。クー・フーリン、ジークフリート、2人は思いっ切りゼウスとオーディンに狙いを、あたし達はブラフマーを、戦略も何もない、思う存分これから戦えば、敵の増援が来る」
「それダメだろ」
クー・フーリンが冷静に頭髪を払いながら。
「でも、占いだと、こちらの援軍が来る!」
その時、3つ目の瞳をもった、4本腕の浅黒い男性がやってくる。
「シヴァだと」
クー・フーリンが呟く。
次に、ぐちゃぐちゃの原型をとどめていたに、よくわからない塊がやってくる。
「おそらく、コアトリクエか?」
ジークフリートが断言する。
三つ又の槍をもちながらやってきたのは。
「ポセイドンかよ」
さらに。
青年の姿をしていて、黒い服装をして、髑髏のマークを胸に掲げているネックレスをかけていたのは。
「閻魔?」
クー・フーリン、ジークフリート、ジャンヌ・ダルク、卑弥呼、クレオパトラ、ヤマトタケルが相対していたのはブラフマー、ゼウス、オーディン、シヴァ、コアトリクエ、ポセイドン、閻魔であった。
ブラフマーが空に向かって手をかざすと。
次は無数の鳥の死体が落下してくる。
クー・フーリンとジークフリートが走り出した。
2人はゼウスとオーディンを倒すために。
ジャンヌ、卑弥呼、クレオパトラ、ヤマトタケルはブラフマーを。
だが、残りの4人の神はどうするのかと、脳裏をよぎったクー・フ―リン。
「待たせた」
そこに現れたのは源義経。
その時だ。
見たことも無い乗り物がやってきた。
それもぶよぶよしている。
スライムのようだ。
中から続々と人が下りる。
「まったく、ロイの操縦が可笑しいから、ドリームとドーマスが酔ったじゃないのよ」
「しゃーないだろ、こんなに大勢で乗るとは思わなかったからなーメレル」
「まさか、こんなにも気持ちの悪い乗り物だとは叔父として悲しいぞ」
「ガロンは平気そうだけどな」
「ふーどうやら神様が相手みたいだな」
オーク族の男性がゆったりと馬車から降りてくる。
ロイと呼ばれた男性が叫ぶ。
「まぁ、とりあえず。そこの4人の神はこっちに任せろ、その他よろしくー」
ロイと呼ばれた男。
確かエルレイム王国の王だったはず。
なぜそいつがここにいるのか?
そんな事を考えている暇などないかのように、ゼウスの雷撃が回転する玉のように飛来してきた。
クー・フーリンが槍と剣を抜き打ちざま、それを弾く。
剣を投擲すると、槍を構えて走り出す。
風が体を包む。
生きているという感じがした。
ちらりと横を見るとジークフリートが笑ってオーディンに向かって剣を斜め横に構えて。
「俺は楽しい!」
「俺もだ」
2人は神に抗った。
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