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③魔才からの指示で、指定された場所へ邪気を送り、戦姫サファイアと戦わせることになった。今回の邪気の目的は、花を枯らせたり妖精をやっつけるかのように見せかけて戦姫サファイアを小屋のある方へ孤立させ、しびれ薬で体をうごけなくさせることだ。そこに、チャラ男を行かせて戦姫、プリンセスのプライドをへし折ることにあった。

「さあ、みんな、邪気を成敗にいくぞ! ついて来い!」

 いつものように戦姫サファイアを先頭に、小さな戦闘妖精が後を付いて行く。人間の目に見えたとしたら、ハチの集団のようであろう。しかし、違うのは、先頭の妖精は、エメラルドグリーンの目をし、高貴なティアラを付けている。他の妖精より大きく1mぐらい、そして、ブロンド髪の美しい顔立ちで人形のようなかわいらしさなのだ。着てるものも戦闘妖精とは違い、真っ赤なドレス、スカートは三角にカットされている。植物を守る妖精は緑の手袋とブーツ、空を飛ぶための薄い透き通ったピンクの上がやや大きな4枚羽根だ。様相は見とれる程良くても、性格はとても気が強く、正義感にあふれ、気高く凜々しいのだ。プライドがとても高いので、妖精界の男は近寄りがたのが難点で、性的なことは無知であった。

「邪気はあそこだ! あの花畑を狙っているようだ、5つの邪気集団になっているから、こっちも5つになる、5列に並べ! よし、先頭がリーダーとなり、全滅、又は撤退させるまで戦うぞ! 無理はするな、危ない時には呼び合って協力する、よし、行け!」

 戦姫サファイアは、どのグループにも付かずに戦うのだ。プリンセスサファイアには、10人の戦闘妖精が護衛に付くが、サファイアはいつも単独行動で護衛の妖精が後から合流するのだ。今日も、邪気がサファイアを攻撃し、サファイアは反撃のために追いかける。羽根の大きさが違うのでサファイアは早く飛んで移動する。

「邪気よ、良く聞け! この戦姫サファイアがいる限り、花を守って見せます。」

「ティンクルバット!」

 サファイアは、邪気を蹴散らして進む。

「ティンクルエンジェルシューター!」

 地上に落ちた邪気をシューターで仕留めながら、ふわふわの弓矢で負けそうな戦闘妖精を打って助ける。広い視野で全体を見渡し、邪気との戦闘を有利に進めていく。邪気の姿が少なくなり、戦闘妖精が追いかけ、サファイアは勝利を確信した。しかし、邪気の作戦通りに、護衛の妖精も近くにおらず、サファイアだけが見知らぬ小屋の近くにおびき出されていた。

 小屋があっても気にせずに、小屋の上を偶然飛んだサファイアは、小屋の煙突だけでなく、小屋全体から、そして、小屋の庭から出た黒煙に当たり、体中からしびれが出てきて静かに着地した。

「ゴホン~~~ゴホン~~~何? あっ、体がしびれてくる・・・・」

 小さな虫はたばこの煙を貯めた中に入れるとニコチンで動けなくなる、命に別状はないが、一時的に顔の微動ぐらいしかうごかせない。これと、同じように、戦姫サファイアは、地上で腹を上にして指も動かせなくなってしまった。魔才の作戦通りである。

 一方、チャラ男は、今日もホログラム3Dメガネでお目当ての妖精を探していた。魔才は、小さな妖精の幻を見せて、動けないサファイアの所に誘導した。

「あっ、へへへ~~いた! 探していたかわいい小さな妖精ちゃんだ!他の妖精よりも大きいけど俺にはぴったりだ」

 チャラ男はニヤニヤしながら近づいて行った。サファイアは、見えるはずのない、また、あの男と会えたことに、やや、恐怖だった。また、嫌らしいことをされたらと考えると、動かない体をはってでも離れたかった。すると、少し体が動き腹ばいとなって腕だけで逃げ出した。当然チャラ男は逃がしはしない。上から覆い被さった。この前と同じだ。

「捕まえた妖精ちゃん、離さないよ」

「お、おまえ、人間なのに、私が見えると言うのか!」

「ああ~俺は通称、チャラ男で、1度目は見えないふりをして触り、2度目は気絶している時に、そして、今日は3度目だ!」

「私は、妖精、サファイア、人間と関わるものではない、今、すぐ、離すのだ!」

「妖精の世界のお姫様、戦姫って呼ばれていたのも知っているよ、だから、俺様のペットにして飼ってやるよ」

「ふざけるな! 人間が妖精をペットにするなど、許されるものか!」

「怖いな、サファイア、もっと、言葉の使い方を優しくしろよ、おい!」

「この私に触れたら、おまえを許さんからな、来るな! 離れろ!」

 チャラ男は、威勢の良い語気の強さに怯まず、サファイアの横に寝た。そして、ニコニコと見ている。

「気持ち悪い! 来るなと言っただろう」

 チャラ男は、前にサファイアにしたことで、どこが感じるか分かっている。もっとも、最後まですることはできなかったが。サファイアの顔を押さえて、耳を舐めた。

「ひゃぁ~、何? ぁあ~、いや、違う、ぁああ~舐めるな!」

「素直に気持ちいいって言えよ、ほら、耳のここ!」

「ぁああ~ん、いぃや、何で、こんな声が、ぁあああ~~~やめろ!」

 サファイアは、気持ちいい感情に動揺していた。初めての事で初めての気持ち良さだ。自分で耳を触っても快楽はないのだ。それが、人間にされたら気持ち良くて声が出てしまうのだ。

「素直になれよ、サファイア! ここは二人きりだぜ! 気持ちいいんだろう、ここが!」

「はぁ~ん、ぅう~ん、ぁあああ~~ん、ダメだ! よせ!」

 チャラ男は、逃げられないように顔を押さえてキスをし、舌を入れて絡ませた。サファイアは、チャラ男の舌を追い出そうとするが結局、舌を絡めているような形だ。これも、サファイアには、甘い気持ち良さが芽生えてきた。

「ぺっ、ぺっ、ぺっ、何をする! 妖精の私の口を人間が奪うなど、許されるはずがない、よせって言ってるだろう」

 チャラ男は、顔が紅潮していてまんざらでもないサファイアの心が見えていた。もっと、快楽を教え込めば、ペットの前にメス奴隷、性処理奴隷にできるかも知れない。妖精を自分のモノにすることができる希望が沸いてきた。

「これ以上はゆるさん! 人間よ、立ち去れ!」

 チャラ男は、サファイアの言葉を無視して続けるのであった。

「サファイア、おまえの耳は性感帯だ、特に、ここだ!」

 チャラ男は、耳の中にある膨らんだ所を頭を固定して舐めた。

「ぁあああ~~~ん、そこ、そこ~なんで、ぁあああああ~~~~~・・・・・・・」 
  サファイアは、気持ち良くて絶叫した。しかし、チャラ男の責めは続く。

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