empathy

hana4

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6.

昨日「約束」をしておいて良かった。

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彼は今日一日いつもと全く変わらない笑顔で友達と話していた。

でも放課後まで学校に居る事さえやっとな程の虚無感と、急に襲ってくる恐怖の波に……
彼との「約束」が無ければきっと私は耐えられなかった。


…………
……


誰もいなくなった教室で待っていると、息を切らせて彼が戻ってきた。
焦りの感情が沸いてドキドキする。少し彼にの波が立ったことが嬉しかった。

「っごめん……なかなか一人になれなくって」

困ったように笑う彼がこんな虚無感を抱えてるなんて、「同期」していなければ決してわからなかったと思う。

「……でさ、話って?」

彼と目が合い気持ちが逸る。
私は思わず彼から視線を逸らしてしまった。

今日感じていた虚無感も恐怖も何処かに消え、不安と僅かながソワソワしていた。
これもきっと何も感じていない彼よりも、私のがうるさいせいだ。

「涼君……あのさ……」

(あれ?何を話そうと思ったんだっけ?)

「なっちゃん?」

とりあえずこの「約束」をすることに必死で、その先を全然考えていなかった。

思い切って「好きです」と告白してしまったら、彼に気を少し揉ませるだけで、その後果たすべき彼との「約束」を作る事が出来なくなってしまうだけだし。

とにかく明日の「約束」を結ばなければ。

気が紛れて、

知り合いの目に気を使う事も無くて、

できたら一日中側に居られるような……



「……明日っ!二人で東京行かない?」

「「えっ?」」

質問を投げかけた私まで驚いて、彼と言葉がシンクロした。
彼と私、二人分の疑問が渦巻いている……

ここから「東京」へは行くだけで1.5時間かかる。
「なっちゃん」と呼んで貰ってはいるものの、個人的にラインしたのも昨日が初めてだったし、
こうやって二人きりで話す機会なんて一度も無かった。

そんな私からの片道1.5時間のお出かけのお誘いって……
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