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ゆめ6
二十四
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敏感な場所をなぞられた。
思わず声が出る。
外を触られながら、また指が入ってくる。
すぐに抜かれる。
また入ってくる。
「徐々に深くしていってみるか」
「中指は全部入った」
奥村さんの長い指が……
考えただけで、腰骨の辺りがムズムズとした。
「締めつけるな」
そんなつもりはないので、どうすればいいかわからない。
「指を増やす」
引き抜かれるときに、声が出そうなくらい感じた。
奥村さんがため息をついた。
「お前、俺に感謝しろよ」
服のことだろうか……
「普通の男ならとっくに襲いかかってる」
研修ではなく、ということ?
もっと強引にされてしまうのかもしれない。
「今の言葉で、濡れてきたのか?」
そんなはずはないと言いたかったけれど、確かに熱を帯びた気がする。
「まあいい。その方が入れやすい」
指先が入ってきた。さっきよりも異物感が強い。
「力抜けって」
「どうしたらいいか……」
「姿勢をかえてみるか」
四つん這いになるよう言われる。
「真っ暗で見えないから安心しろ」
見えないというのはだいぶ羞恥をやわらげてくれる。
うつぶせになってから、おずおずとお尻を上げていく。
奥村さんが太股の外側に触れる。徐々に上へ、そして内側へと手が動いていく。
「入れるぞ」
指がまた……
さっきよりは楽な気がした。
出し入れされるたびに、湿った音がする。
時々痛みがある。だけどそれよりも、擦られているところが熱を帯び始めていて、意識はそちらに向かう。
「少し中を拡げてみるからな」
指で満たされた上に、動かされる。どうしているのかは、わからない。
中が、熱い。
外を触られるのとは違う感覚。
指なのに……
本当にされるのがどんな感じなのか知らないのに……
奥村さんのが入ってきているような気になって……
「締めつけるな。指が折れそうだ」
でも力のゆるめ方がわからない。
「抜いてください」
奥村さんが一気に引き抜いた。声がもれる。
「痛かったのか?」
心配そうに聞いてくる。
「奥村さんの指が折れたらいけないと思って……」
「なんだ。それは気にするな。実際にはこれくらいでは折れない」
それなら……
続けてもらえばよかったと、思ってしまった。
「少し時間をおいて、研修にもどる」
奥村さんは私を残して出て行った。まだ、中に指が残っているような気がする。
ため息がこぼれる。
気持ち良いとは違う感覚を体が求めている。
指二本……
自分の中指と人差し指を立てて、左手で握ってみた。奥村さんの指の方が太いにしても……
それ以上太いものが入るとは思えない。
奥村さんが戻ってきた。
15分胸を触られて終わった。
「このパターンが10回つづく」
「10回ですか」
10日分、それも毎日していたわけではないようなので……
「教授は風呂場で出してもらってそれなりに満足してはいただろうが、奥さんはどうだろうな」
気持ちよくなりかけては終わる状態が数日おきに繰り返される。不満になるかもしれない。
「また、特別メニューをしとくな。今度は姿勢を変えよう」
奥村さんがヘッドレストにもたれて座る。
私は向かい合って、それから、またがるように言われた。
そんなことをしたら、奥村さんの服が汚れてしまう。
「どうした?」
私は理由を言い出せない。
「せっかくさっきので少しは濡れているのに、乾くだろう」
「このままだと、汚してしまいそうで……」
思わず声が出る。
外を触られながら、また指が入ってくる。
すぐに抜かれる。
また入ってくる。
「徐々に深くしていってみるか」
「中指は全部入った」
奥村さんの長い指が……
考えただけで、腰骨の辺りがムズムズとした。
「締めつけるな」
そんなつもりはないので、どうすればいいかわからない。
「指を増やす」
引き抜かれるときに、声が出そうなくらい感じた。
奥村さんがため息をついた。
「お前、俺に感謝しろよ」
服のことだろうか……
「普通の男ならとっくに襲いかかってる」
研修ではなく、ということ?
もっと強引にされてしまうのかもしれない。
「今の言葉で、濡れてきたのか?」
そんなはずはないと言いたかったけれど、確かに熱を帯びた気がする。
「まあいい。その方が入れやすい」
指先が入ってきた。さっきよりも異物感が強い。
「力抜けって」
「どうしたらいいか……」
「姿勢をかえてみるか」
四つん這いになるよう言われる。
「真っ暗で見えないから安心しろ」
見えないというのはだいぶ羞恥をやわらげてくれる。
うつぶせになってから、おずおずとお尻を上げていく。
奥村さんが太股の外側に触れる。徐々に上へ、そして内側へと手が動いていく。
「入れるぞ」
指がまた……
さっきよりは楽な気がした。
出し入れされるたびに、湿った音がする。
時々痛みがある。だけどそれよりも、擦られているところが熱を帯び始めていて、意識はそちらに向かう。
「少し中を拡げてみるからな」
指で満たされた上に、動かされる。どうしているのかは、わからない。
中が、熱い。
外を触られるのとは違う感覚。
指なのに……
本当にされるのがどんな感じなのか知らないのに……
奥村さんのが入ってきているような気になって……
「締めつけるな。指が折れそうだ」
でも力のゆるめ方がわからない。
「抜いてください」
奥村さんが一気に引き抜いた。声がもれる。
「痛かったのか?」
心配そうに聞いてくる。
「奥村さんの指が折れたらいけないと思って……」
「なんだ。それは気にするな。実際にはこれくらいでは折れない」
それなら……
続けてもらえばよかったと、思ってしまった。
「少し時間をおいて、研修にもどる」
奥村さんは私を残して出て行った。まだ、中に指が残っているような気がする。
ため息がこぼれる。
気持ち良いとは違う感覚を体が求めている。
指二本……
自分の中指と人差し指を立てて、左手で握ってみた。奥村さんの指の方が太いにしても……
それ以上太いものが入るとは思えない。
奥村さんが戻ってきた。
15分胸を触られて終わった。
「このパターンが10回つづく」
「10回ですか」
10日分、それも毎日していたわけではないようなので……
「教授は風呂場で出してもらってそれなりに満足してはいただろうが、奥さんはどうだろうな」
気持ちよくなりかけては終わる状態が数日おきに繰り返される。不満になるかもしれない。
「また、特別メニューをしとくな。今度は姿勢を変えよう」
奥村さんがヘッドレストにもたれて座る。
私は向かい合って、それから、またがるように言われた。
そんなことをしたら、奥村さんの服が汚れてしまう。
「どうした?」
私は理由を言い出せない。
「せっかくさっきので少しは濡れているのに、乾くだろう」
「このままだと、汚してしまいそうで……」
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